近所のお子さんが、4月から小学校へ行くようになったそうで。
この間まで、あんなに小さかったのに……と目を遠くにやりつつ思うのでした。
その子のお母様が「ものすごく学校へ行くのを嫌がって泣くんです。
このまま泣き続けるのかと心配で」と。
それを聞いた私の母は「うちの子も最初は泣いてたけれど、しばらくしたらケロっとしてたし。少し様子をみていいんじゃないかしら」と答えたそうです。
ええ、泣きました。確かに泣きました、泣きましたが母よ、それは幼稚園のときです。
今でも覚えています。
入園の前の晩。
家族みんなでコタツに入りながら、母は私が幼稚園へ持っていくものに名前を書いていて、父は新聞を読んでいたと思います。
私はすることもなしにぼんやり。
そのうち眠くなったのかコタツに肩まですっぽり入り、天井の板の模様を眺めつつ気がついたら泣いていたのです。
家族がそれに気づいて「どうしたの?」と色々声をかけてくれたのですが、本人もよく分からないままに泣いておりました。
別に行くのが嫌なわけでもないし。
ただただ不安だったのかなぁ、と思います今にして思えば。
私が幼稚園へ行くのは、そのときが初めてなわけではなくて。
引っ越す前に行っていた幼稚園がありました。
幼稚園のバスが迎えに来てくれて、バスに乗った瞬間から
「あなた、ここの席!」
「だめよ、こっちに座って!!」とアチコチから声が。
女子から大人気だったんです、私。
なんだっただろう。今でも謎。
あの地域の人たちは、とってもフレンドリーだったんだろうか。
人生の一番のモテ期はあの時だったんだな、としみじみ思う今日この頃です。
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