中国ドラマ『コウラン伝 始皇帝の母』第4話。
ドラマのネタバレと感想を書こうと思います。
Contents
登場人物
役名 | 役どころ |
李家の人々(趙の国に住んでいる) | |
李皓鑭(りこうらん) | 主人公。名家の娘。 |
李岫玉(りしゅうぎょく) | 皓鑭の血の繋がらない妹。李赫と高敏の娘。 |
李赫(りかく) | 皓鑭と岫玉の父親。重臣。 |
高敏(こうびん) | 李赫の正室。岫玉の実母。 |
呂不韋の周囲 | |
呂不韋(りょふい) | 衛の国出身の商人。 |
司徒缺(しとけつ) | 呂不韋の側近。 |
司 月(しとげつ) | 呂不韋の側近。司徒 缺の妹。 |
呂鑫(りょきん) | 呂不韋の父親。 |
趙の国王関係 | |
趙丹(ちょうたん) | 趙の国王。 |
厲(れい)王妃 | 趙丹の正室。 |
蕭紅葉(しょうこうよう) | 厲王妃の女官。 |
雅(が)王女 | 趙丹と厲の一人娘。嬴異人のことが大好き。 |
夏雪(かせつ) | 雅王女の侍女。 |
蛟(こう)王子 | 趙丹の息子。実母は側室だったが亡くなっている。皓鑭の継妹である岫玉の夫。 |
雲(うん)少妃 | 趙丹の側室。羽(う)王子の母親。 |
趙勝(ちょうしょう) | 王を補佐する最高位の官職(丞相)。 |
公孫乾(こうそんけん) | 武将。人質である嬴異人に付き添っている。 |
秦の国の人々 | |
嬴稷(えいしょく) | 秦の国王。安国君(あんこくくん)の父親。 |
安国君(あんこくくん) | 秦の太子。異人(いじん)と子傒(しけい)の父親。 |
嬴異人(えいいじん) | 安国君と側室・夏姫(かき)の息子。現在は、趙で人質として暮らしている。 |
嬴子傒(えいしけい) | 安国君の息子。王位を継承するのではないかと周囲から思われている。一度、雅王女との縁談が持ち上がるも白紙になった。 |
第4話で分かったこと
祭祀場
天は太卜こそが(生贄に)ふさわしいと言っていた、という皓鑭。
自分が生贄になってはかなわない、と慌てふためく太卜。皓鑭の言うことを聞いてはいけないと必死に言います。
しかし家臣からは、燃え盛る炎のなかからでてきたのに真っ白だ、天から福を授かったのだ、奇跡だ、という声があがる始末。
皓鑭は、満月の今日こそ使いを迎えるにふさわしいとおっしゃった。この時を逃しては国運に関わる、と追い打ち。呂不韋も加勢します。
王様は太卜を生贄にすることを決め、神にあったら自分の代わりに誠意を伝えてくれ、とちゃっかり頼んじゃってるし。ま、所詮他人事ですものね。
王様が皓鑭に褒美を取らせようとしますが、王様のおかげで天のご加護をいただいたので褒美は無用だという皓鑭。
それを見ていた厲(れい)王妃。「あの子、面白いわ」と言って、自分の側室にしようとする王様を遮り「いっそのこと女官として私のそばに置きましょう。私も気に入りました」というのでした。品があって、度胸がある、と。
雅王女も、もちろん大賛成です。皓鑭と異人に距離があくのなら、どんなことでも大賛成。
結局、王様から黄金100両、絹織物20反をいただく皓鑭なのでした。
義妹の岫玉が悔しそうな顔をしているのを、涼しい顔で見ている皓鑭。
皆がいなくなると嬴異人が皓鑭のところへ来て「災いを生き延びた。そなたは幸せになる」と声を掛けます。
どうやら嬴異人がくれた水の中に、あの丸薬(天から授かったと皓鑭は王様に言ってました)が入っていたようです。異人は秦の国から来る前に母親からもらった薬で、瀕死の状態で命を長らえることができるんだとか。
異人の病が重い時にも飲まなかった薬を、自分のために無駄にさせてしまったと謝る皓鑭。「とんでもない、あの場にふさわしい使い方でした」と褒める異人。
そして、呂不韋は職人に賄賂を渡し炎を避けるための仕掛けを作らせたんだそうです。そして、渡した上着には”火浣布(かかんぷ)”という布が使われていたとか。
ネズミの毛を織り込んだもので、織ったときは灰色だけれど火にあたると白くなるんですって。
Wikipediaによれば
この火浣布とは実際は、鉱物性繊維の石綿であると言われる。
ほー。
そして白い鹿は、もともと王様に献上するために捕まえていたんだそうです。あ、夜を徹して探していたわけじゃないのかー!
そもそもは、異人を秦へ返すべきだと王様へ進言するときに使おうと思っていたらしいんですけどね。
ここで異人は皓鑭が腕に怪我をしていることに気づくのでした。
仮設診療所
祭壇が爆発した時に、大勢の人が怪我をしたようです。
中庭のようなところで、怪我の処置をしてもらってる人々。
人数が多く、とてもすぐには治療できないという使用人。けれども呂不韋はお金をつかませ、早く皓鑭を診てもらえるよう医者に渡せ、というのでした。皓鑭に傷が残ったら困るから、と。
またお金で解決してる、的な感じで黙って呂不韋を見る皓鑭。
しばらくすると女性の声で「何なのこれ。無理!」とお金が投げ出されてきました。
殷小春(いんしょうしゅん)という女性医師のようです。テキパキと対処していく殷小春を手伝う皓鑭。自分は大した傷ではないから気にしないで欲しい、と。
「ここの愚か者が皆、同じ考えなら今夜少しは眠れるんだけど」
治療の邪魔をしたくないから帰ろうという皓鑭に、殷小春は薬の壺を異人へと投げるのでした。
帰りながら異人は呂不韋に「世の中には金を積んでも開かない門がある」と言われても、強がっちゃう呂不韋。
そして異人は、王妃様に明日から仕えるそうだがくれぐれも気をつけるよう皓鑭にいうのでした。そして忘れずに1日2回薬を塗るように、とも。
旭日宮
王妃のいる宮殿に皓鑭が女官として到着しました。
まず皓鑭の美しさを褒めてから、昨晩の芝居は悪くなかったが自分を騙せると思ったのか?と。王様の機嫌を取ってから、太卜をあの世に送ったのは実に見事だった、ってすべてお見通しだったのですね。
自分はどうしても生きていたかったので、知恵を絞ったのだと平伏する皓鑭。
度胸があって賢い。もし自分の女官にしなければ、今ごろ王様の寵愛を受けていたかもしれないから恨んでいるのか?と。
寵愛は花のようなもの、いくら美しく咲き誇っても必ず散る時がくるのだから自分は王妃様のもとにいたいと答える皓鑭。
もう、すべてが綱渡りですね。こわいよー、こわいよー。
廊下
皓鑭が何かを運んでいると、継妹・岫玉とバッタリ。皓鑭は、岫玉の怪我の様子を聞きますが、岫玉は王妃様の前で皓鑭の今までのことを暴いてやる!と。
「駆け落ちの話だけで、あなたはもうあなたはおしまいよ。うふっ」
皓鑭は、王子に嫁いだのに大事にされないからって八つ当たりをしないで欲しいと言うと岫玉が皓鑭をぶとうとします。
そこを止めたのが岫玉の侍女・芳草でした。が、構わず皓鑭をぶとうとする岫玉に持っていた箱をぶたせる皓鑭。中に入っていた簪などが散らばってしまいます。
そこへ王妃様の女官である蕭紅葉(しょうこうよう)登場。王妃様をお待たせするなんて、と怒っています。
皓鑭は、岫玉様が手を滑らせ王妃様の簪を落としてしまった。自分も悪いので王妃様に謝ってきます、とその場を離れる皓鑭。
違う、ちゃんと説明して!と皓鑭に言うも、王妃様が待っていると簫女官に言われる岫玉。
岫玉は王妃のところへ行き、姑にしっかり仕えますアピールをするも。
「妹は口が立ち、姉は利口。李赫殿は二人の娘をうまく育てたものね」
口先だけの岫玉のことも、しっかりお見通し。王妃様、めっちゃ人を見抜く力ありすぎる。
それにしても不思議なのは、娘を舞姫にして卑しい商人のもとに行かせるなんて不思議な家だという王妃。
ここぞ!とばかりに、駆け落ちが失敗して家を追い出されたのだという岫玉。そして、姉を家に返してあげて欲しい、と頼むのでした。
簫女官は岫玉が下がってから、岫玉は軽率な方だと厳しい一言。姉妹の間に起きたことを王妃様に持ち込むなんて、と。簪を自分で壊したのに、姉をかばうふりまでして、と。吐き気がします、とまで言われちゃってます。王妃様が激しいから、女官も激しいな。
けれども、王妃は皓鑭が岫玉を煽ったからそうなったのだ、と。岫玉から王妃に話される前に、駆け落ちのことをみんなの前で話させるよう仕向けたのだ、と。つまり岫玉が先に話していたら、王妃は皓鑭を咎めたっていたということ??
これって、先に皓鑭が王妃様の前で自分は駆け落ちしたと嘘をつかれている、って説明したわけじゃないですよね??それとも、簪を壊されたことと合わせて、その話をした。その後に、王妃が岫玉に会ったってこと??
ちょっと、このあたりも分かりにくかったのは私だけでしょうか。ちょっと、説明が大雑把な感じというか、字幕の文字数の関係もあるんでしょうが、ちょっと分かりにくかった…。
簫女官から皓鑭を追い出さないのか?と聞かれた王妃は「だって宮中は退屈なんだもの。せっかくだから面白い人にかき回してもらいましょう。毎日愚かな人たちと一緒にいると愚かになるばかりだわ」とのこと。
いやいや、自分の退屈しのぎに人の人生を引っ掻き回しちゃダメでしょ。
岫玉の部屋
皓鑭を刺激するなと言ったのに、と蛟王子は妻の岫玉を叱ります。岫玉は自分のせいじゃないといいますが、恥をかいたとご立腹の王子。
王妃の部屋
お茶を飲む王妃。味が変わった、といいます。
なぜ勝手に変えたのかと怒る簫女官。皓鑭は、王妃様は悩みがあるのか夜も眠れなかったり、髪の毛が抜けたりしていたので医師と相談し薬草の種類を変えたのだ、と。
部屋の香りも変えたそうです。けれども王妃はお香が嫌いだから、花を浸した橄欖(かんらん)の油をたいて匂いを取った、と。さわやかな香りに王妃もご満悦。
簫女官は皓鑭がやることなすことすごいので、焦りを感じてそう。
廊下
王妃の誕生日の宴が半月後にあるので、そのとき使うお気に入りの簪をしっかり保管するよう蘭児(らんじ)という侍女に命じる簫女官。
そして自分は忙しいから、王妃の宝飾品を管理して欲しいと笑顔で皓鑭に頼む簫女官。もう、怪しさしかない。罠の匂いしかない。
宝飾品を机の上に置かせ、皓鑭に確認するよう言う簫女官。そのとき、小柔という侍女が蘭児とぶつかり何かが壊れた音がします。
簫女官は、新人でもないのにと40たたきの刑を小柔に申し付けます。皓鑭は真面目な子なので、自分がしっかり指導するからと取りなしました。
皓鑭に免じて許すが、次はない、という非道な簫女官。そして、装飾品の確認は終わったのか?と皓鑭に聞くのです。いや、まだ始まったばっかり、ってか、1つ目を見るか見ないかぐらいの時間しかなかったじゃないかーい!
簫女官は忙しいから待っていられない、あとは任せたとホクホク顔で蘭児を連れて帰っていきました。
気をつけないと、と諭す皓鑭に蘭児がわざとぶつかってきたという小柔。嫌な予感がして、急いで宝飾品をチェックする皓鑭と小柔。
王妃が一番気に入っている簪から真珠が無くなっていました。うろたえる小柔に、大丈夫任せて、という皓鑭。
呂不韋の部屋
呂不韋に簪を渡し、なんとかならないかと尋ねる皓鑭。
呂不韋は宝飾品ならばお手の物だ、と。簪の型を取り、必ず宴の前に渡すからというのでした。はて、それで真珠の大きさは分かるのかな??
それから皓鑭の火傷のために楚の王室に伝わるという生肌膏(せいきこう)を購入したようです。殷先生の薬の100倍効く、とか言ってます。
殷先生の薬も効いているという皓鑭に、火傷のところを叩く呂不韋。痛がる皓鑭に、薬が効いていない証拠だ、といい軟膏を塗ってあげる呂不韋。
「薬を塗ってやるのは二度目だ。三度目があれば金を取るぞ」
第2話で皓鑭が柱に頭をぶつけてできたときの傷の話ですね。
「頼んでない」と言われ、笑ってしまう呂不韋。そして、皓鑭を陥れようとした簫紅葉を殺そうと言い出しましたよ。恐ろしい人ね、と皓鑭に突き飛ばされても嬉しそうな呂不韋。
部屋を出ようとした皓鑭は振り向き「恐ろしいけど間違ってない。今度なにか仕掛けてきたらタダじゃおかない」というのでした。
異人の部屋
なんと、異人は粗末な小屋(失礼)を出て宮中へお引越ししたんだそうです。
さっそく雅王女がお祝いに来ました。
「住まいが広くなっても囚われの身に変わりはありません」という異人。相変わらずクール。
雅王女は、皓鑭は王妃に気に入られているが賢すぎて嫉妬される。「人は身の程を知るべきだと思うの。でも安心して。皓鑭はあなたの友人。気にかけてあげる」
どこまで恩着せがましく、上から目線で、今日も絶好調な雅王女。
異人は「皓鑭さんの人生は皓鑭さんのものです。誰の助けもいりません」
庭
雅王女に侍女の夏雪(かせつ)が話しかけています。
岫玉を利用するのは妙案だと思ったが、岫玉は役に立たないとぶーたれています。
雅王女は、岫玉だけでなく簫女官も加われば波風を立てられる、と。
すると猟犬のために犬小屋を作っている男性たちに出会います。完成したら私に頂戴、と簡単に言う王女。いやいや、犬のために作ってるのに。仕事増えたじゃん。
廊下
お花を活けている皓鑭のもとに、異人に仕えている公孫将軍から手紙が届きます。
古い琴の譜面を探していた皓鑭に、その国で奏でられた曲を送る、と。中身は異人からだったようです。
公孫将軍は文字が読めないのに譜面は読めるのか??と不思議がる侍女。
笑ってしまう皓鑭。
岫玉の部屋
うなされている岫玉。母親の高敏が訪ねてきました。
すごいな、毎回出演シーンありますよね。
「どれほど必死になっても、あの女から永遠に逃れることができない」
こりゃ、そうとう追い詰められてるね。
皓鑭の部屋
皓鑭の脈をとる殷先生。咳が出るだけだ、という皓鑭に傷から毒が入ったのだという先生。なぜそこまでして働くのか、といって薬を置いて出ていきました。
入れ替わりに入ってきたのが司徒月。驚く皓鑭に、宮中で侍女が増員されるので呂不韋が司徒月も送り込んだんですって。
そして皓鑭が休んでいる間に、皓鑭の継母・高敏が宮中へ来ていること。宝物を贈り王妃の歓心を買おうとしている、という司徒月。
休んでいるわけには行かない、という皓鑭。
こういうところが、カットされてるのかなぁ。いきなり風邪ひいちゃうとか、まぁ、無理したんだな、とは分かるんですけど。ちょっと強引な展開。ここはカットされてないんだとしたら、それはそれですごいな。
まぁ、分かるんですけどね。
秦の都・咸陽(かんよう)
やっと!でてきました!異人の故郷、秦!!!
なんと司徒缺が異人の実母である夏姫(かき)と会っています。司徒缺は、異人の父親であり王位継承者の太子・安国君に会おうとしているが一向に会ってもらえないようです。
夏姫は一度も太子から寵愛を受けたことがなく、だから異人を人質として趙の国へ行かせたのだ、と。
あぁ、夏姫は『瓔珞』で繍坊のね、あの方ですね。懐かしい。
太子は正室の華陽(かよう)夫人にべったりなんだそうですよ。秦が趙に戦を仕掛けようとしているのに、自分は息子を救うことができないと嘆く夏姫。
司徒缺は、では異人の力で乗り越えるよう伝えると去ろうとします。夏姫は司徒缺を呼び止め、最後に試してみる、と。
夏姫は自分の指をかじり、血で文を書き始めました。
門前
どこぞの建物の門から出たところで、安国君は一人の女性が平伏しているのを見ました。
誰だか分からない、と部下に小声で言うと「韓の夏姫様、異人の母です」と教えてもらいます。いやいや、異人様じゃなくて大丈夫?ま、いいんですけど。
あああー!とびっくりする安国君。
顔も分からないぐらい長い間会ってないのね。
今まで秦と趙の間で戦が起こるたび、異人は矢面に立たされてきたが一度も助けを求めてきたことはない。今回手紙を書いてきたのは、異人の考えがあってのことだ、と安国君に手紙を渡します。
趙の都・邯鄲の戦略、商人の往来などが書かれていることに驚く安国君。しかも血書!と。
そして、戦になれば異人は生贄として殺されるだろう。邯鄲に入ったら、異人の骨を持ち帰って欲しいと頼む夏姫。城の外に埋葬してもらえたら、国と太子の安寧を祈りたいと嬴異人が言っている、と。
なんて孝行息子だ!と感激する安国君。
ってか、このドラマに出てくる男性。ちょっと単純な人が多すぎないか…。
自分や、自分の子供を見下している秦王にこの血書を見せろ、という安国君。そして趙王には息子に指一本触れるなと手紙を書くよう命令するのでした。が、すぐに撤回。趙王ではなく秦の将軍・王齕(おうこつ)に送れ、と。
そしてどんな手を使っても異人を救い出す、という安国君の言葉をもらうのでした。
宮中
夜、宮中を歩いていると呂不韋が声をかけます。
情勢が変わったので3日以内に皓鑭を宮中から出す、と。いつ秦がせめて来てもおかしくなく、趙が敗れる可能性もある。自分は店を譲渡したんだそうです。
そして皓鑭を必ず連れていく、と近く呂不韋。なぜ連れて行くのか?と皓鑭に詰め寄られ、お前は半ば呂家の主だ、と。
まだ出世の手助けをしていないのに、もう半分くれるのか?とからかわれる呂不韋。
異人を気にする皓鑭でしたが、それは秦のでかたによって変わってくると言われるのでした。
宮中の別の場所
簫女官の言う通り手配した、と報告する侍女。
皓鑭の元へいき、王妃の命令で入り口に控えるように、と伝えました。簫女官は具合が悪く下がったのだ、と。
そこへ王様が王妃様とお月見がしたいと言っている、と連絡が入ります。もう王妃は休んでいるから、と断ろうとしますが。王妃が聞いたら自分に黙って断ったと怒るかもしれない、と言われ部屋に入る皓鑭。
なんと、王妃はお楽しみの最中でした。
慌てて部屋を出る皓鑭。王妃も誰かが入ってきたことを察し、誰かと声をかけます。
とっさに、王女様と語らい中とは知らず、とお詫びする皓鑭。王様から誘いがあったのだというと、今度勝手に入ったら命はない、と脅されるのでした。
そして王様には、宴で飲み過ぎだから伺えないというよう侍女に指示をだす皓鑭。
そのタイミングで、雲少妃が現れました。急用で王妃様に会いたい、と。
次から次へと、すごいな。ピンチの連続。
具合が悪いならお見舞いに、という雲少妃の前をふさぐ皓鑭。じゃあ、入ってみようか、と押し問答している所に王妃が現れました。
雲少妃を追っ払うと、皓鑭を部屋に呼びます。
王妃様の邪魔をしてしまった、否、起こしてしまった、という皓鑭。
つまり、何かを見たことをつい認めてしまったことになるのかな。簫女官は、王妃様の命をないがしろにした、死に値する、と。
そして白く長い布が皓鑭の首に巻かれます。「あの世に送ってあげる」
侍女4人の手で締められる布。
そこへ王様が現れました。皓鑭が倒れているので驚く王様。
王妃は死を命じたのだ、というと皓鑭は自分が王妃の腕輪を壊してしまったこと。その腕輪は王様から貰ったもの。自分の態度が悪く、王妃の逆鱗に触れたのだ、と。
皓鑭の見事な言い訳に嬉しそうな王妃。こらこら。
たかが腕輪じゃないか、と笑う王様。今日のお月見は無理だな、と帰っていきました。
皓鑭を殺せず無念な簫女官は、侍女たちと下がりました。そして王妃は皓鑭を気に入っているから失望させないように、というのでした。
皓鑭の部屋
あまりの恐怖に慌てて部屋に戻ると、そこには呂不韋。
呂不韋に抱きつく皓鑭。さっき、あの世の入り口にたった、という皓鑭。
司徒月が様子がおかしいと呂不韋に知らせ、呂不韋は王妃の具合が悪いと王様に報告したから王様が王妃の様子を見に来たんだそうです。危なかったー。
王妃の秘密を簫女官がわざと自分に見せたのだ、と。まさか簫女官が、こんな切り札で自分を殺そうとするとは思わなかった、甘く見ていたという皓鑭。
自分がついているから恐れることはない、と励ます呂不韋。
「しっかり支えてやろう。どんなときもお前が求めるなら私は共にいる」
「思わせぶりなことを言って…情が深いのも困るわ」
何を言っても皓鑭に言い返されちゃう呂不韋。
「愛しているのは金と権力。情など湧くものか」と本心を隠すのでした。
皓鑭の部屋から出ていくのを、こっそり見て笑顔になる司徒月。
王妃の部屋
蛟皇子にお茶を入れる皓鑭。
王子は人払いすると皓鑭を抱きしめ、女の闘いに加わるくらいなら自分の元へ戻れ、って、本当に気持ち悪いな。
「私はもう二度と清く優しい皓鑭には会えないのだな」
お前がひどい仕打ちをしたからだろー、もう、ほんと、早くこの人をやっつけて呂不韋!!
そこへ異人登場。
女官が気に入らなければ追い出せばいい。ただ、王子に妙な噂が立てば名声を失う。そうすれば、どうやって権力と地位を探すのか?と牽制。
ここで、王妃登場。
雅王女が異人に琴を弾きにくるよう頼んだそうです。
王様が寝ていると、うわ言で「金(きん)を…金を…」と。そこに異人の琴の音が聞こえてきました。
この曲は、嬴異人の母が遠方へ行った夫を思って作った曲なんだそうです。ねちねちと嫌味をいう蛟皇子。
この琴、もしかして雅王女が異人のために作った琴?違うか、あの琴は雅王女が怒ってひっくり返してたもんな。
嬴異人の琴の音で起こされた、と王様がぶーぶー言いながら入ってきました。
音が弱く、不吉な曲だ。わが国を呪うつもりか?戦いが始まって自国に帰れると喜んでるんじゃないか、と。
さすが蛟皇子の父親。最低だわ。
どうやら、宝を入手する夢を見ていたのに直前で琴の音に起こされた!と。
ここぞとばかり、それは秦の国が趙の国から富を奪おうとしている暗示だ、異人を殺せば兵の士気も上がるし、民の怒りも収まる、と言い出す蛟皇子。
最後は父親の判断に任せる、といいますが自分では決められない王様。誰かを呼ぼうとします。
皓鑭は、自分に解釈させて欲しいと王様の前に跪きました。
「ほう…夢解きができるのか。では聞こうではないか」
秦の文公(ぶんこう)は夢で金色の蛇が天から降りるのを見て西方を祀る神「白帝(はくてい)」と呼んだ。古来、龍は聖なるものの象徴。龍は蛇の100倍勝るのだから、龍は百年に一度の吉兆だ、と。
財宝を入手できなかったのは…と詰まる皓鑭に助け舟を出したのが嬴異人。
財宝を王様だけでなく、家臣たちに分け与えるようにということではないか、と。
王妃も「そうね、皓鑭は神に直接お目にかかったことのある使者ですもの。決して異を唱えてはいけないのでは?」
そういって、皓鑭に手を差し出し立たせる王妃。
すっかりご機嫌になった王様のところへ、秦軍が引き全ての城と引き換えに嬴異人を返すよう言ってきた、と。
やっぱり吉兆だった!とご機嫌な王様でした。我が国の守護神だ!と嬴異人に言ってます。単純なやつだぜ。
廊下
先ほどは助かったと皓鑭に礼を言う雅王女。
そして、母親は面白がって皓鑭を側に置いているが所詮、女官は女官。おもちゃに過ぎない、というのでした。
雅王妃の部屋
なんだか、きっつくロープを結んでいます。こわいよ。
皓鑭の部屋
秦軍が退いた、やはり嬴異人は価値ある”奇貨”だという呂不韋。
皓鑭は異人にもらった香草で匂い袋を作ってます。これで手足の冷えが解消できると喜ぶ皓鑭。異人は、自分の命を救ってくれたお礼に香草をくれたんだとか。
嬉しそうな皓鑭から匂い袋を取り上げる呂不韋。自分の伯母も手足の冷えに悩んでいるから、これは没収だ、と大人気なさ全開の呂不韋。
皓鑭を買ったのは自分だから、匂い袋も自分のものだ、と得意満面。
取り戻そうとする皓鑭と呂不韋。それを見てる司徒月。
第4話の感想
なんだか、ぐぐぐっと面白くなってきました。
皓鑭は今まで何回も高敏&岫玉親子に殺されそうになっていましたが、なーんかひねりがなくて(!!!)。
やはり王妃や簫女官レベルの意地悪さじゃないと、皓鑭の凄さが発揮されないような。まぁ、それにしてもすーーーぐ殺されそうになりますよね。蹴落とすか、死ぬか、みたいな。なんて物騒な世の中なんだ。
それにしても、皓鑭を何とか宮中から出そうとする呂不韋、皓鑭が嬉しそうに匂い袋を作ったのが気に入らない呂不韋が可愛かった。
さて、次回はどんな手で仕掛けてくるのか簫女官。そして、雅王女の、あのロープは一体?!?!?!