今年3月で惜しくも終了してしまったBS放送のDlife(ディーライフ)。
もっと早くBSに加入していたら、もっともっとたくさんの面白い海外ドラマと出会えただろうに…残念。
でも、私がみられた数少ないドラマの中でも面白かった『LUCIFER/ルシファー』の感想を書いていこうと思います。
Contents
ドラマ『LUCIFER/ルシファー』とは
2016年1月にアメリカで初めてドラマが放映され、シーズン5まで制作されたそうです。
なんと主人公が悪魔という。なのに刑事に協力して事件解決?!
人間じゃない人(?)が人間の世界で暮らすものや、巧妙な掛け合いが楽しいものが好きな私としてはとても面白かったです。
登場人物
ルシファー・モーニングスター | ロサンゼルスで『LUX(ルクス)』という高級ナイトクラブを経営。実は堕天使(悪魔)。 |
クロエ・デッカー | ロサンゼルス市警殺人課の刑事 |
ベアトリス“トリクシー”・エスピノーザ | クロエの娘 |
ダン | ロサンゼルス市警殺人課の刑事。クロエの元夫であり、トリクシーの父親 |
メイズ/マジキーン | 『LUX』のバーテンダー。実はルシファーと共に地獄から出てきた魔物。 |
アメナディエル | 天使。ルシファーの兄弟 |
ドクター リンダ・マーティン | セラピスト |
第1話『悪魔のバケーション』あらすじ
自分が経営するクラブ『ルクス』の前で歌手のデリラが撃たれた。その場に一緒にいたルシファーは、彼女の死の真相を探り始める。
第1話『』ネタバレしつつ感想
2016年 ロサンゼルス
オープンカーを走らせながら音楽にノリノリな男性。すると後ろから白バイのサイレンが聞こえ、彼は車を路肩に止めます。
「音量を下げてください!ちょっと!音楽を切って」
「すまない」大人しく音量を下げた男性に向かい、警官は「理由は分かります?」と。
男性の名前はルシファー・モーニングスター。字幕では”(悪魔)”まで書いてありました。
「たぶんスピード違反をしたから限られた力を行使して罰せねばと感じた。いいんだ、よく分かってる」……違反者の割に態度が横柄?!
「僕も罰するのが好きでねぇ。以前の話だけど」おっと、さっそく悪魔的なセリフ。
「免許と登録書を」という警官に「へい、ただいま」と大人しく応じるルシファー。と思いきや、手にしてるのは札束。
ぺろっと舌で指をなめ、お金を何枚か数えています。驚いた警官は「買収する気ですか?!」と。敬語なのがすごい。
「そうだよ、もちろん」
そしてお札を差し出すルシファー。受け取らない警官に「足りないのかなぁ?もってけ、たかが金だ」と追加の紙幣を数えだすルシファー。
「それは法律違反です」「君らは法律って言うけれど……たまに破ることもあるだろ?」と、じっと警官の目を見つめるルシファー。
すると「……たまにはね。用もないのにサイレンを鳴らして、ぶっとばしたりする。やっても平気だし」なんと、警官が本音をぺらぺらと喋ってる!!
「だろ!楽しくてやめられないよなぁ。法律違反は痛快だ」と煽るルシファー。
「あぁ!」と笑顔で答えてから、ふと我に返る警官。自分の言ってしまったことに、うろたえています。
「大丈夫、心配ない。みんな僕には話したくなる。そ、心に秘めた邪な欲望をね。才能かなぁ。きっとこの顔になにかある」
そして札束を見つめる警官に向かい「欲しいと思ってるんだろ?」。うんうんと頷く警官。
「許可を待っているのか。受け取って何かいいものを買え。ご褒美だ」と言うと、お金を受け取る警官。「よければそろそろ行かなきゃならないんだが」とルシファーが言うと「あぁ、ええ、どうぞ。では良い夜を」と言って警官は白バイへ戻っていきます。
「あぁ、君もな」警官に向かってそう言うと、再び音楽を大音量にして車を発進させるルシファー。もう一度つぶやくように「君もな」。
ここでルシファーの車のナンバープレートがアップに。
CALIFORNIA FALL1N1
fallen one=堕ちし者のもじり
とWIkipediaが教えてくれました。
LUX
ルシファーは車を店の前で止め、車の鍵を従業員へ投げます。「ハーイ、ボス」と挨拶する従業員。
店の前には大行列ができていることから、ルシファーの経営するLUXは大繁盛のようですね。
ルシファーがバーカウンターへ近づくと、カウンターの中には1人の女性。彼女の名はメイズで、字幕には”ルシファーの親友”と出てました。
メイズは「バーテンダーになるために地獄を出てきたわけじゃない。あなたがやるべきことは、もっと意味のあること。なんたって地獄の支配者なんだから」と言います。なんだろう、地獄を出て人間界で何をすべきなんだろう。人間界を第2の地獄にするとか??
ルシファーはお酒をあおると「引退したんだ。あるのは時間だけ」と答えます。ルシファーのグラスにお酒を注ぐメイズ、しかし、急にお酒がグラスに落ちるスピードが落ちるのです。まるでスローモーションのように。
するとメイズが店の入口に目をやり「あなたにお客さんみたい」と。ルシファーは溜息をつきつつ、お酒の入ったグラスを2つ持って、空いている席へと座ります。その前に、立ちふさがる大柄な男性。
「アメナディエル、元気か?」と声をかけると「お前は地獄に戻ることを求められている」と。兄弟でも、ずいぶん違いますねぇ。アメナディエル、めっちゃ真面目そう。
ルシファーはふざけた返答をしますが、アメナディエルが返事をしないので「親父に伝えてくれ。地獄は捨てた。茶番に付き合うのは、もううんざりだって」。
えっと、いま、地獄はどうなってるんでしょうね??
自分たちの父親を侮辱するな!とアメナディエルはルシファーのふざけた態度に怒ります。でもルシファーは、自分を地獄の王にした父親(神)に対し怒っているようなのです。
「生まれつき邪悪だから魔王なのか、それとも親愛なる父上が(自分を地獄の王にすることを)決めたからか」と。
アメナディエルは魔王がいなくなった地獄のことを考えるよう言いますが、ルシファーの小馬鹿にした態度にカッとなって黒い翼を広げ、ルシファーの喉元につきつけます。
「いいか、父上の慈悲もそろそろ限界だ」そう言って去っていくアメナディエル。
LUXの前にて
何か考え事をしながら、コインを手のひらの上で回すルシファー。コインは宙に浮かんでいます。
そこへ、リムジンの後部座席から女性がルシファーに声をかけます。彼女の名前はデリラ。売れっ子歌手のようです。ルシファーと店内へ入ると「どうしても知りたいことがある」とデリラは言います。
デリラはルシファーが紹介したプロデューサーのジミー・バーンズと深い中になったものの、結婚式の最中にドタキャンしたとか。それでも彼女とよりを戻したいとジミーは言ってたはずなのに、彼は今週末スーパーモデルと結婚すると言い出したとか。混乱し、嫉妬しているデリラ。
そんなデリラにルシファーは、しっかりしろ、才能を無駄にするなと声をかけます。優しいなぁ、ルシファー。デリラは悪魔に魂を売っていない、と悪魔自らにハンコを押されていました。まぁ、相手が本物の悪魔だと思って話してはいないと思いますが。
元気づけられたデリラはルシファーと店の外へ。そこへ1台の車が近づき2人は狙撃されてしまうのです。
歩道に倒れ込む2人。狙撃犯の乗った車は逃亡をはかりますがバスに激突され停止。
デリラは動きませんが、ルシファーは起き上がり彼女の死を確認すると、ルシファーは狙撃犯の乗った車へと近づきます。
「だめだめ、まだ死ぬな。どういうことだ?」と聞くと犯人は「金のためにやった」と。
クロエ登場
事故現場にクロエ・デッカーがやってきます。そこへ「状況を聞きたいか?」と声を掛けたのはクロエの元夫であるダン。
警部補は自分にこの事件を担当させるといったのに、なぜダンがいるのかと思うクロエ。
ダンは、この事件は単純明快で犯人は車内で死んでいるエディ・ディーコンが犯人だろう、と。エディはドラッグディーラーで、デリラのバックから薬が見つかったことから薬絡みの犯行だろう、と。
一時期ほどの人気はないとはいえ、デリラは有名人のためこの事件はひと目を引くだろうから、自分なら深追いをしない。パルメットの事件の後だろう、と意味深なことを言うダン。
「あの事件があったから、今回志願したのよダン」と答えるクロエ。さて、パルメットの事件のとは……?それは、おいおいでてきます。
そしてクロエは目撃者であるルシファーへ聞き込みを開始します。
名前を聞かれ「ルシファー・モーニングスター」と答えるルシファーに「それって芸名か何かですか?」と質問するクロエ。「神に授かった」。うん、ルシファーは嘘はいってない。
「ねえ、見覚えあるけど会ったことある?」ルシファー、口説いてる場合じゃ…。
「ええ、5分前に会って話を伺ってます」ぴしゃりと封じるクロエ。このルシファーとクロエの掛け合いが色々面白くて好きなんです。
被害者となったデリラは、LUXで2〜3年前に歌っていたそうです。どうやらルシファーが伴奏をしていたこともあったとか。すごいな、魔王がピアノ。その後、大スターになったものの命を奪われてしまった、と。
クロエも薬絡みの単純な事件だと判断しているけれど、ルシファーは「引き金を引いただけ」と犯人が最後に言った言葉が気になっているようです。
それよりも、デリラは銃弾で蜂の巣になったのに、かすり傷ひとつ負っていないルシファーが気になるクロエ。
「不死身の恩恵だよ」と答えるルシファーに「不死身ね。なるほど。えーっと、不死身ってどうやって書くんだっけ、すぐ忘れちゃう」さすがのルシファーも自分が馬鹿にされたことにカチンときたのか、「君らの腐敗した組織はどうするつもりだ?」と反論して益々クロエを怒らせます。
なのに、真犯人と同じぐらいクロエに見覚えあるのが気になって気になって仕方ない様子のルシファー。
結婚式場
屋外にある結婚式場で、今まさに挙式の最中。
神父さんが「異議のある方は今申し出てください。以後申し出てはなりません」と言うと「異議があるんだ」とルシファーが乗り込んできます。
神父さんは、ルシファーの事を見て十字を切ります。「祈りが通じるといいな。ついでによろしくと言っといてくれよ」とルシファーが言うと、怯えながらどこかへ言ってしまうのです。どうやら彼の正体が分かってしまったのかも?!
新郎はジミー・バーンズ。そう、被害者デリラとよりを戻そうと言っていたはずのプロデューサー。彼は自分はデリラを殺す気はないし、殺してもいない、と。そして1人の男性の名前を口にします。
必要な情報を入手したルシファー、そのまま式場をあとにするかと思えば新婦の口から「本当は結婚したくない」という本音を聞き出し、式をぶち壊して会場を去ります。「君らお馬鹿さんの幸運を祈ってる」という捨て台詞を残して。恐るべし魔王。
ツーバイルの自宅
プロデューサーのジミーが口にしたのは、ツーバイルという名前の男性。どうやら彼と付き合うからとデリラはジミーを振ったんだそうで。
薬を持ってきた、と嘘をついてツーバイルの自宅へと上がり込むルシファー。
ツーバイルの音楽(ヒップホップ)が嫌いだ、とハッキリ言うルシファーに「殺されてぇってことだな」と怒りを顕にするツーバイル。でも、結局はベランダから吊り下げられ(魔王の腕力すごい)デリラを愛していたこと、彼女を殴ったのは彼女が浮気していたからだ、と告白します。
だれが浮気相手なのかはツーバイルも分からなかった、と。ただ、彼女のセラピストなら知っているかも知れないと言い、デリラはビバリーヒルズのセラピストに週5回通っていた、と。
そこへクロエが乗り込んできます。どうやら犯人へ2日前に電話した相手がツーバイルだったというのです。ツーバイルはエディから薬を買っていたし、デリラにもエディを紹介した、と。
すると、ツーバイルの取り巻きの1人がクロエを見て「前に女優やってたよな?」と。いやいや、いまそんな話してる場合じゃ。でもクロエも素直に「ええ」って認めるのに笑ってしまいました。
するとルシファーが「そうだ!ホットタブハイスクール!だから見覚えがあるのか!」と。「すごいヌードシーンだった!」とも。
「銃にはたっぷり弾が入ってる。そろそろ黙ったら?」と凄むクロエ。
ルシファーは、すでにツーバイルを脅して真相を聞き出したこと、彼は犯人じゃないことをクロエに話します。
クロエはルシファーが捜査を妨害してるとし手錠を掛けて逮捕しますが、あっという間に手錠をはずしてしまうルシファー。
そして僕たちで事件を解決しようと持ちかけるのです。「僕には特別な力がある。説得に長けてて、皆に見えないものが見える」とドヤ顔。
「つまり超能力者ってこと?」「いや、心は読めない。ジェダイじゃないから。ただ相手が話したくなる」えっと、ルシファーはクロエの出ていたドラマといい、スター・ウォーズといい、結構ドラマや映画を見てるんだね。
でも、確かに最初に出た警官といい、狙撃犯といい、プロデューサーのジミーといい、ツーバイルといい(ツーバイルは脅されたからか)自分からぺらぺら喋ってたもんなぁ。これが魔王のなぜるわざ??地獄で魔王の前へ行くと、自分のしでかしたことをぺらぺら喋ってしまうんだろうか。くわばらくわばら。
「ただ、相手が話すのね。罪をどんどん告白する」
「いや〜、違う。罪に対する力はない。そこはよく誤解される。僕には人間の禁じられた欲望を引き出す力がある。単純な人間ならたやすく引き出せるが、複雑な相手ならエキサイティングになるねぇ。だが罪はキミら人間にある」
なるほど、自分からしでかしたことをペラペラは喋らせる訳ではない、と。
ときどき、この”人間”という言葉を使うことにクロエも??となっているはず。そうですよねぇ、まさか悪魔と喋ってるとは思わないですしねぇ。
「君ら人間?なるほど、わかった。名前も何もかも欲望があなたの力ね」
「授けたのは神だが…分かった、よし、さぁ教えてくれ。君のこの世での一番の欲望は何だ?」
「……これなの、これがその力?」
じーーーっとクロエを見つめるルシファー。
「(急に声が優しくなり)たぶん小さかったころ、私 父さんみたいに警官になりたいと思ってて。で、いつか人助けをしたかった。だから私の欲望は……つべこべ言わず、(元の声色に戻って)とっとと車に乗れってこと」
まったく効果なし!クロエの欲望引き出せず!!
「君は…ジェダイとかじゃないよな?」どうやらクロエには自分の特別な力が通じないことに困惑するルシファー。
「車に、乗りなさい」とルシファーを車に乗せようとすると「ちょっと待て!君の知らないことを知っている」「そう。なに?」「協力させてくれるまで言わない」あらら、急に可愛くなっちゃった。
「頼む、ツーバイルも(自分だけで)突き止めただろ?」とお願いするルシファー。
「なんでそんなに気にかけてるの、デリラのこと」
「いやぁ、ただ、気にかけてる。僕が口出ししなければ、たぶん彼女は死んでない」
そうか、ルシファーはデリラが死んでしまった原因の一端は自分にあると思っていたのか…優しいなぁ。悪魔なのに。
「そう。分かった。でもあなたの手がかりが役に立たなかったら、また手錠をして今度ははずさせない」
「約束かな?」というルシファーに笑顔を見せるクロエ。クロエ、可愛い。
学校へ
デリラが通っていたというビバリーヒルズのセラピストは誰か突き止めようと、車を運転しながらクロエが警察に電話しています。
するとルシファーが、デリラは本名ではなくペニー・レインという名前でセラピーに通っていたと教えてくれるのです。はて、どこでその情報を??偽名で通っていたことはツーバイルが言っていたけれども。ま、いっか。
そういえば、クロエはいわゆるパトカーには乗っていないのですが、運転席側と後部座席側の間には鉄格子のようなものが入っている警察車両だったようで。ルシファーは犯罪者かのように後部座席に座らされています。
電話を切り終わると「得意顔はやめて。何も解決してない」とバックミラー越しに、にべもないクロエ。
でも、ルシファーが得意顔?してたのは、やはり自分がクロエを知っていたことだったようです。
「あの映画のせいか?いつもやけに喧嘩腰だが」
「いいえ、頑張んなきゃいけないことは他に色々ある」
「あぁ、魅力的な女刑事が男社会でなめられないため?」
「ええ、そんなとこよ」というクロエの表情には、どうせそうやっておちょくるんでしょ、みたいな感じがしなくもなかったり。
「男たちは怖いんだ。君は頭が良くって、直感も鋭い。無視して自分を信じろ」
そんなに長い時間いるわけじゃないのに、ここまで言ってくれるルシファーをクロエはちょっと見直したかな?
そこへ電話が鳴り、リンダ・マーティンというカウンセラーの元にペニー・レインが通っていたことが判明。
セラピストの元へ向かうのか、と思いきや再び電話が鳴ります。
「まさか、大丈夫ですか?ええ彼は無理ですよ。それじゃ」と言って電話を切ると「ちょっと寄るところがある」「そんなの駄目だ!」「娘が喧嘩したの。迎えに行かなきゃ」「一人で帰らせればいいだろう!」「まだ7歳よ」「育児じゃなく、殺人事件の捜査を手伝いに来たんだ」「そう」というと、車の向きを急にかえるクロエ。
学校へ到着し「待ってて」と言われたにも関わらず車を降りるルシファー。タバコを吸おうとすると、ものすごい美人(の後ろ姿)を見つけ吸い寄せられるように校舎へ入ります。おいおい、誘惑に弱いね。
結局見失ってしまい、がっかりしつつベンチに腰を掛け再びタバコを吸おうとすると隣りに座っていた女の子に「ここでタバコ吸っちゃいけないんだよ」と注意されます。
「そうか。吸うとどうなる?」大人げないルシファー。
「ママは刑事なんだから、逮捕されるわよ」前歯が数本抜けてて可愛いなぁ。
「あぁ、ママを知ってると思う」なるほど、この子がクロエの娘さんなんですね。
「おじさんは?」
「ルシファーだ」
「悪魔みたい!」めっちゃ嬉しそうに言う少女。
「そうだよ」って悪い笑顔を見せるルシファー。
「私、ベアトリス。けど皆はトリクシーって呼ぶ」
「○○の名前だ」「○○って?」こらこら、7歳に向かってなんてこというんだ。
「ママに聞け。で、なんで喧嘩した?」
「あそこの子いるでしょ。私をいじめるの。スナップチャットに偽アカウント作って私を馬鹿にした。だから蹴飛ばしてやったの。だめだめの場所をね」
スナップチャットというのはスマートフォン向けの写真共有アプリで、2017年5月、アメリカに住む12歳から17歳の80%が利用していることが明らかになったとWikipediaが教えてくれました。彼女たちは7歳のはずだから、ちょっとすすんでる?のかな。
いじめっ子を蹴っ飛ばしてやった、というトリクシーに「あぁ!よくやった!」って、こらこら褒めるところじゃないから。
もう一度「よくやったね」とトリクシーに言うと、ルシファーはいじめっ子の前へと歩いていきます。
「やぁ〜、いじわるちゃん。地獄にいじめっ子が行く特別な場所があるって知ってた?どうかなぁ?」と言うと、なんと目が!目が赤く光ったのです。
悲鳴を上げるいじめっ子。
悲鳴を聞いてドアからクロエが飛び出してきます。
「何したの?!」
「いやぁ、たぶん罪の意識を感じたんだろう」いや、正確には感じさせたと言うか。かわいそうに、怖くて眠れないかも。
学校から出てくると、ダンがクロエたちの元へやってきます。さっそく始まる元夫婦喧嘩。トリクシーが耳を塞いでいます。
もっと早く事件を片付けるよう、再びダンに言われます。「もっと賢くやれよ」と。
するとルシファーが「彼女は賢い。君は間抜けだ」と。ズバリいいすぎる悪魔。
「子供の前で喧嘩は控えるべきだろう。良くないな」と正論を言う悪魔。
「笑うところか?撃つとこか?」とダンが喧嘩をふっかけると「任せるよ」とあしらうルシファー。喧嘩する二人に「面白い人でしょう」とトリクシーが間に入ります。この子が一番大人かも。
クロエはトリクシーを自分の母親のところへ送ってくれるようダンに頼み、ルシファーと共にセラピストのところへ。
別れ際、トリクシーは「バイバイ、ルシファー!楽しかった!」と。困惑するルシファーの顔がまた面白かった。
「気に入られた」とクロエに言われ「当然」と答えていましたが、絶対初めて言われたよね??
セラピスト
「子供は計画的か?うっかりか?」なんてこと聞くんだい。
「計画的だけど?」怒りつつも答えるクロエ。
どうやら、セラピストの手があくまで待合室で待っているようです。
「そうか、人間が子供を欲しがるのは不思議だ」
「たぶんいいことよ」
「子供は忌まわしい生き物だ。手に負えない。やっかいな重荷」過去に何があったんだい、ルシファー。
「ふーん」
「!あの子は違う」と言われ、自慢げな顔をして頷くクロエ。
「つまり自慢するほどの長所もないが、特に困るというほどでもないからね」こらこらこら。
「自分がろくでなしだって分かってる?」
「いいや?」と、なぜ自分がろくでなし呼ばわりされるのかまったく分からないという顔のルシファー。
「ろくでなしと言えば、別れた夫はなぜ君に捜査を終わりにしろとせっつく」
「理由はない」
ルシファーは本音(というかクロエの欲望?)を聞き出そうと目をじーっとみて話したのに、まったく話してくれないので再び困惑。
「奇妙だ」
「ええ、あなたがね」
思わず「君は親父の差し金か?」と質問するルシファー。
そこへセラピストの女性が部屋から顔を出し「では刑事さんたち、お入りください」と声をかけます。
「僕も刑事?」と嬉しそうな顔のルシファー。可愛すぎか。
デリラのことを聞き出そうと、クロエがセラピストのマーティン先生に質問を開始。
しかし、すぐにルシファーが「考えていることは分かる。オススメしないよ。僕は歩くヘロイン。依存症になり、悲劇に終わる」
自分が口にもしてないことを言い当てられたのか、気まずく咳をするマーティン先生。え、え、先生、ルシファーの魅力に??
「…悪いけど、あなたたち知り合いなの?」
「いいや違うが、あの顔はそうだ」
「言ってる意味が分かりません!」と否定するマーティン先生。
「そういえば不思議だな。君は、あんな風にみない」
「どんな風?」
「欲情の目つきさ」……おいおい。
「欲情してないから」
「そこだよ!大抵の女はするのに。僕は女の秘めたいたずらな心に訴えかける。ところが君にはなぜか僕の魅力が通じない」
「あなたの魅力って呼ぶのは、ちょっと拡大解釈ね。ハッキリ言ってムカついてくる。体が受け付けない」ガツーーーンというクロエ。
「興味深い……そうだリンダ」と急にリンダ呼ばわりしたところで「興味深いって言ってはみたけど、あなた本心では動揺してるでしょう。かなり」とマーティン先生ぴしゃり。
黙ったルシファー。
クロエはデリラが交際していた相手について聞き出そうとするも、守秘義務のため言えないと拒むマーティン先生。
「彼女は複雑なタイプだ」とクロエに言うと、「リンダ!ダーリン。教えてくれ」「いえない♪」すでに口調が変わってるよ、せんせー!
「言いたいけど、言えないの。うふふふー、あなた悪魔ね♪」「そのとおりだ。な、どーしたマーティン先生、言いたいんだろ?」みたいなやりとりを見ていたクロエは小声で「彼女に薬でも飲ませたの?!」と聞く始末。
だよね、あんなに厳しそうなマーティン先生が急に。ねぇ。
「彼女は変じゃない。僕に反応してるだけだ」むしろクロエの方が変だ、と言わんばかりのルシファー。「見てて」
そして大人のやり取りがあったあと、ついにグレイ・クーパーという俳優の名前を言うのです。
「あの男はひどいな。面白みがない。デリラには心底失望したよ。男の趣味が悪い」いやいや、そこじゃない。
撮影現場へ
グレイ・クーパーのいる撮影現場で本人から事情を聞くルシファーとクロエ。
去年映画『Time Will Tell』で共演して、親しかったというクーパー。結局は、ルシファーの能力で将来は大統領に鳴りたいという野望も、デリラと浮気していたことも話してしまうのでした。
途中で参加したクーパーの奥さんも、浮気のことを知っていたこと、自らも浮気していたことを告白してしまうのです。なんてこった。
LUX
結局、クーパー夫妻はデリラを狙撃した犯人との繋がりが見つからなかったとルシファーに言うクロエ。
でも、犯人もクーパーと同じ1万ドルする時計をしていた。時計はデリラが親しい人へ贈る定番のプレゼントだというのです。
捜査が行き詰まってしまったのに、クロエはなぜ自分がルシファーとLUXにいるのか不思議がります。
そこから、クロエの本当の望みをルシファーが聞きたがるのです。
「本当の望みは?」
「私のこの世の一番の望みは何かって?」
「あぁ、小細工はしない。君は異常だ。通じない」
「ふっ」と笑ってしまうクロエ。
「真面目だよ、聞きたいんだ」
そこでクロエは素直に話し始めます。自分は真剣に人助けがしたいこと。お父さんは警官で、お母さんは女優だったこと。女優で生きようと思ったけれど人助けにはならず、警官になろうと決めたものの、今度は爪弾きにされていること。
それはパルメット通りで警官が撃たれた事件で、クロエは他の人たちと見解が合わず捜査を混乱させ恨みを買った、と。
「それで今は誰も私と組もうとしない」と自分を卑下するクロエに「僕は付き合うけど」と。ちょいちょい優しい悪魔。キャンディーズに歌われているのは、ルシファーのこと??
クロエが出演した映画のことも「僕は好きだけど」ってフォローしてたし。
そこへマジキーンが声を掛けます。「かわいそうに。死んだら印税も受け取れないわ」。
デリラのアルバム売上が先週66位から15位へランクインしたテレビのニュースを見ていた模様。
「なるほどね。デリラは銃撃犯に時計を渡してない」と突然言い出すクロエ。
真犯人のもとへ
レコーディングスタジオで、歌手にダメ出しをしているプロデューサーのジミー。
そこへルシファーとクロエがやってきます。
そう、『Time Will Tell』のサウンドトラックを手掛けたのはジミーだったのです。実際、マイケル・ジャクソンが亡くなったときも、ホイットニー・ヒューストンが亡くなったときもアルバムの売上が伸びたとか。
ジミーは自分がデリラからもらった時計を報酬として殺人をドラッグディーラーへ頼んだとクロエは見抜いたのです。時計を報酬にするぐらい、お金に困っていた、と。
問い詰められたジミーは、レコーディングをしていた歌手を人質にとり銃をつきつけます。
「俺がデリラを作り上げた。なのにコケにした。回収したんだ貸しを」
「お前は神じゃない。作ってはいない、壊したんだ。お前を罰する」そういってジミーへと近づくルシファー。
ルシファーを守るため発砲したクロエに「なんで撃ったんだ!こんなに簡単に行かせちゃだめだろ。奴には報いを受けさせ苦しませて痛みを味合わせるべきなんだ」とすごい剣幕で怒るルシファー。
「心配ない、こいつには地獄での苦しみが待っているわ」
「違う、そうはいかない。なぜか分かるか。今、地獄には統治者がいない」って、ルシファーが言い終わるか言い終わらないか、発砲音が2回。
倒れたはずのジミーがクロエに発泡したのです。
床に仰向けに倒れるクロエ。
「死にたくない」「死なせない。親父は待たせておけばいい」
そこへ、またしても発砲音3発。今度はルシファーが撃たれたのです。しつこいぞ、ジミー!!
「ちょっと、待っててくれ」
続けざまに4発ルシファーに向かって撃つジミー。一体、何発入ってる銃なの?
ジミーから拳銃を奪い立たせると、後ろから羽交い締めにするルシファー。「頼む、殺さないでくれ」と懇願するジミーに「殺すなんて手ぬるいからなぁ」割れた鏡に映ったのは本当のルシファーの姿。はっきりとは映ってないけれど、怖い。
病室にて
目を覚ましたクロエ。
「どれぐらい寝てたの?」と聞くクロエに、溜息をつきながら「3年だ」と答えるルシファー。
「嫌な人ね」「ありがとう」「まったく」って、何なの、この2人可愛いんですけど。
「あなたも撃たれてて。どうして、なんともないの?」
「不死身を理解するのに苦戦してるようだな」
「……ジミーはどうなった?」
「ジミーは報いを受けたよ」
「あなたが助けてくれなかったら死んでた。ありがと」
「ごめん、なんて?最後が聞こえなかった」とクロエに近づくルシファー。
「ありがと」ともう一度言うクロエ。「いいんだ。君は、あれだ」あれ、ルシファー照れちゃった?
「君は死なすには興味深すぎる」
「興味深いから助けたの?」
「やたらイライラとさせられるが、そうだ」
「このあとは?」
「僕は自分が犯罪と戦うのに有能だと証明した。君は署内の嫌われ者。いい友情が生まれるんじゃないか?」
「あなたは一体誰?」
「言っただろ、ルシファー」と言いかけたところへトリクシーが飛び込んできます。いきなり抱きつかれ、困惑する悪魔。
「こういうバツの悪いことはママとするんだ」といって、トリクシーをベッドの上に。
「せっかくの家族の再会だが、見てると腹を下しそうなので帰るよ。またすぐに会おうクロエ」
「遠慮する」
「それじゃ!生きててよかった」そういってルシファーは病室もあとにします。なんか、優しすぎる悪魔。
LUX
LUXの前に車を止め、従業員へ鍵を投げたところでまたもスローモーション。スローモーションになるときは、アメナディエル登場前のようです。
振り返れば道のど真ん中にアメナディエルが立っています。
「僕に何の用だ」って聞くけど、アメナディエルはルシファーを地獄に戻したいに決まってる。
「ずっと見てたぞルシファー」
「変態め」
「見てて楽しめたかは疑問だ。お前の見せる慎みや慈悲を」
「僕がダークサイドに背を向けるのが怖いか?」
「いいか、世界には守らなきゃならないバランスがある。俺の言うとおりにしたほうがいいぞ。地獄に戻れ」ね、そういうよね。
「戻すのはよせ、アメナディエル。戦争を起こすのはやめとけ」
「戦争も悪くない。なぁ、ルシファー。来るたびにますますお前が嫌いになる」
「僕は今のやり方をかえる気はない。いつかお前の心臓を食ってやる。じゃあな」
またしてもアメナディエルを怒らせるルシファー。アメナディエルは翼を広げ去っていきます。
LUXのカウンターで、宙に浮いたコインを見ているルシファー。
「何かいいたげだな、メイズ。どうした」
「あなたが人間の命を救った理由がわからないだけ」
「彼女は…変わってる。理解できないなにかがあって、イラつくんだよ」
「たぶん変わってるのは彼女じゃない」
「こう尋ねるべきか?それはどういう意味だ」
「人間に染まっていくのが心配なのよ。情けは無用。あなたは悪魔」そう言って去っていきます。
「そうだとも」淋しげにつぶやくルシファー。
ルシファーが向かったのはセラピストのマーティン先生のところ。どうやら約束を果たすのと、自分の悩み「ちょっとした存在に関するジレンマ」を聞いてもらうのが目的のようです。
第1話感想
悪魔だし不死身だと散々説明しても分からない人間たちに、ちょっとうんざりしているようなルシファー。
地獄をでて、どれぐらいなのかは分かりませんがちょっと人間界の生活にも飽きていたところなんでしょうか。
女性なら誰でも自分の虜になるはずが、唯一そうならない、それどころか自分をイライラさせる相手(クロエもルシファーにイライラさせられてる)の登場に、ちょっと驚くやら、楽しいやら、な感じのルシファーの姿がとっても面白い。
クロエとの減らず口合戦も面白いし、今後の展開が楽しみです。