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中国ドラマ『コウラン伝』第5話の流れと感想

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中国ドラマ『コウラン伝 始皇帝の母』第5話。
気の抜けない宮中での生活が始まりました。さて、どうなる李皓鑭!!

ドラマのネタバレと感想を書こうと思います。

 

登場人物

役名 役どころ
李家の人々(趙の国に住んでいる)
李皓鑭(りこうらん) 主人公。名家の娘だったが現在は王妃に仕える女官。
李岫玉(りしゅうぎょく) 皓鑭の血の繋がらない妹。李赫と高敏の娘。蛟皇子の正室。
李赫(りかく) 皓鑭と岫玉の父親。重臣。
高敏(こうびん) 李赫の正室。岫玉の実母。5話では出番なし。
呂不韋の周囲
呂不韋(りょふい) 衛の国出身の商人。王様に認められ、王室の財政を担う高官・少府(しょうふ)に任命された。
司徒缺(しとけつ) 呂不韋の側近。
司 月(しとげつ) 呂不韋の側近。司徒 缺の妹。皓鑭を守るため後宮に侍女として仕えている。
趙の国王関係
趙丹(ちょうたん) 趙の国王。
厲(れい)王妃 趙丹の正室。
蕭紅葉(しょうこうよう) 厲王妃の女官。
雅(が)王女 趙丹と厲の一人娘。嬴異人のことが大好き。
夏雪(かせつ) 雅王女の侍女。
蛟(こう)王子 趙丹の息子。実母は側室だったが亡くなっている。皓鑭の継妹である岫玉の夫。
趙勝(ちょうしょう) 王を補佐する最高位の官職(丞相)。
公孫乾(こうそんけん) 武将。人質である嬴異人に付き添っている。
蜀侯(しょくこう)夫人 厲王妃の妹。20年ぶりに趙へ帰ってくる。
嬴克(えいこく) 蜀侯夫人の息子。玄武将軍。
秦の国の人々
嬴稷(えいしょく) 秦の国王。安国君(あんこくくん)の父親。
安国君(あんこくくん) 秦の太子。異人(いじん)と子傒(しけい)の父親。
嬴異人(えいいじん) 安国君と側室・夏姫(かき)の息子。現在は、趙で人質として暮らしている。
嬴子傒(えいしけい) 安国君の息子。王位を継承するのではないかと周囲から思われている。一度、雅王女との縁談が持ち上がるも白紙になった。
范雎(はんしょ) 秦の丞相。秦の実権を握っている。

 

第5話で分かったこと

皓鑭の部屋

嬴異人から貰った香草で匂い袋を作った皓鑭。

嬉しそうにしていたので呂不韋が嫉妬して、自分の叔母さんにあげると取り上げてしまったものだから皓鑭が怒っています。皓鑭を買ったのは自分だから、匂い袋も自分のものだ、と。

「呂不韋、なんて身勝手なの!本当に許せない!匂い袋は要らない、好きにして」と部屋を出ていってしまいました。

皓鑭と呂不韋のやりとりを黙ってみていた司徒月。冷え性の叔母さんって?と笑いながらツッコミを入れられています。嘘までついて、皓鑭から匂い袋を取り上げるなんて、呂不韋ったら。

呂不韋は匂い袋を司徒月にあげちゃうのでした。ふふっと笑ってしまう司徒月。

 

井戸

後宮内にある井戸の側に、侍女が1人立っています。そして懐から何か出して井戸の中に振りまきました。

 

王妃の部屋

王妃に女官・簫紅葉が報告しています。

女官たちの一部に高熱や嘔吐の症状がでているので、宮殿の外にある疫病所に入れてはどうか?と。

皓鑭は、疫病所には薬がなく、腕のいい医者もいないので宮殿に隔離して宮中の医者に治療させてはどうか?と提案します。

後宮だけに病人が出ているのは、後宮が邪気に満ちているからだという噂が出ているようです。だから疫病所へ入れるべきだと主張する簫紅葉。

そこへ殷先生がやってきました。

先生が宮中で病人たちを診たいというと、簫紅葉は疫病を甘くみている!と医者に説教してるー、ちょっとー。

殷先生は簫紅葉の脅しには屈しません。吐き気や頭痛はあるが周囲にはうつっていないことから疫病ではない、というのが殷先生の見立てのようです。

万が一のときは、自分が責任を取るという殷先生。

王妃は後宮内での看病を許可したものの「ただし一人でも病人が増えれば首をはねるわよ」

何かというと、すぐ殺されちゃうんだよ。怖いよー、怖いよー。

宮殿内

皓鑭と殷先生が歩きながら話をしています。

殷先生は、下働きの侍女ばかりが病にかかっているのは妙だ、と。全員がほぼ同じ症状ということから、原因は口に入れるものだろうとも。

井戸

また、あの侍女・百合(はくこう)が井戸に何かを入れようとしたその時。司徒月がそれを取り上げ、首元の小刀をつきつけました。

皓鑭の部屋へ百合を連行する司徒月。百合は簫女官に命じられたのだと白状します。

西側の井戸の辺りには下っ端の侍女が多く住んでいるから、そこに薬を撒くように言われ。今度は東側の井戸にも撒くように命じられたそうです。

簫紅葉が皓鑭をはめるために仕組んだことだそうで。やれやれ。だからって、下っ端の侍女たちが巻き添えになるなんて…。

百合は気が進まなかったけれど、やらないなら殺すと脅されたそうです。

自分が死ねば両親の面倒をみる人間が居なくなってしまう、許して欲しいと謝る百合。けれども、百合のせいで亡くなった侍女たちにも両親がいた!と怒る司徒月。

百合は、薬の受け渡し場所に案内するので命だけは助けて欲しい、と皓鑭に頼みます。

一度だけ信じる、と百合を放免する皓鑭。

本当に百合を信じるのか?という司徒月に、皓鑭は耳元で何かを囁きました。

 

井戸

夜半に薬を渡すから、井戸の側で待つように言われたという百合。

皓鑭と司徒月、そして百合で待っていると現れた簫紅葉。ものすごく得意げな顔。侍女たちに取り囲まれる皓鑭と司徒月。

こんな遅くに何をしているのか?という簫紅葉。簫女官こそ待ち合わせですか?と、しれっと答える皓鑭。

簫女官は「獲物が罠にかかったわ」というと、全員で皇后様のところへ行くよう促します。

王妃の前で百合は、李女官に脅され仕方なく手を貸した、と証言しはじめました。やれやれ。

司徒月が井戸に毒を撒いているのを見てしまったので脅されたのだ、とも。最初は毒の効き目を試したにすぎず、本当の狙いは王妃様です、と。

別の侍女からも、司徒月が宮中をうろついているのを見た、とか証言されます。

黙っていない司徒月。真相を調べていたのだ、百合は簫女官の指示だと言ったのにどうして…あー!最初っから私たちをはめる気だったんだ!と怒っています。

王妃に説明を求められた皓鑭。

自分には王妃を傷つける理由がないという皓鑭。しかし簫女官は、皓鑭はもともと王様の側室になれるはずだったのに王妃付きの女官になった。それが内心不満だったのだろう、と。

皓鑭は落ち着き払って、殷先生を呼んで欲しいといいます。

殷先生は、百合が持っていた粉を調べたところ毒薬だったといいます。ムカデやサソリを密封し一ヶ月ほどかけて精製する毒で作り方が難しいんだとか。

また発覚しても疫病と間違えやすいので、毒を仕込んでも犯人は逃げおおせられる、と。

この毒は「楼煩(ろうはん)」という騎馬民族が用いていたが趙に一掃され、この毒の製法を知る人がほとんどいない、とも。

皓鑭は自分で趙の邯鄲育ちで作り方は知らない。けれど簫女官の先祖は楼煩の貴族では?と。よく知ってるなぁ。

慌てて王妃に言い訳を始める簫女官。

そこへ何故か雅王女が登場し、自分が真犯人をあぶり出すと自信満々です。

この件を解明するには侍女の百合が鍵で、侍女が一人で動くことはできない。裏に誰かいるに違いない。そして王女は剣を持つと、皓鑭に身の潔白を証明するため百合を殺すよう命じるのです。

濡れ衣を着せられたのだから憎んで当然だろう、って言うんですけど、いや、そうなの?殺したとしても証明になる??

と思ったら、皓鑭も同じこと思ったようです。自分が犯人でも殺せるから、証明にならない、と。

そしたら、主が言うことが絶対だから早く殺せ、という王女。そんな、めちゃくちゃな。

皓鑭は剣を放り出し、百合が犯人なら法で裁かれるべきで殺人など許されない、と。

すると王妃は簫紅葉は?と聞きます。

簫女官は、いきなり剣を拾い上げ百合を斬りつけます。しかし、刃がポロっと落ちました。どうやら切れないように細工がしてあったようです。

王女に促され、百合は簫女官に命じられて皓鑭に罪をかぶせた、とようやく本当のことを言いました。

簫紅葉は、王女の命令に従っただけだ、身の潔白を示せると思ったのだと言い訳。

「まったく愚かね。あなたが証明したのは自分が残忍だという事だけ。あなたなら他人に嫉妬して平気で陥れるでしょうね」という王女。

すぐに処刑するよう言う王妃。

王妃と王女は2人きりになると、自分が消したいのは簫紅葉だとなぜ分かったのか?と娘に聞く王妃。

「女官同士の争いに主を巻き込むなんて本当に愚かね」という娘。

本当は自分が不倫していることを知っている簫紅葉を消したかっただけなんじゃないのかしら、王妃は。

 

庭園

池に向かって、めっちゃ石を投げ込む皓鑭。

それを嬴異人に見られてました。怒って石を投げる皓鑭を、ずっと見ていたんだそうです。

皓鑭は、この世は嫌な奴ばかりで、弱い者はいじめられて不公平だ、と。一緒に育った妹の岫玉は自分を恨み、簫紅葉はなぜか自分を恨んで陥れようとした、と。

嬴異人は、自分の母親のことを話だします。穏やかで争いが苦手な女性だが、嬴異人を身籠もってから生まれたらも、周囲から度重なる嫌がらせを受けた、と。

「他人が美しければ嫉妬し、人が賢ければ憎む。そういう気持ちは誰にでもある、と。でもその嫉妬に飲み込まれてしまう人と、嫉妬を前に進む力に変える人がいる」と。

そして悪人も多いが、善人はもっと多い、という嬴異人。まぁ、現状の嬴異人を見ると、ちょっと、その善人が周囲にいるとは思えないけれど、皓鑭に言い聞かせてるってことは、自分も皓鑭を見守っている善人だよ、という励ましかな。

皓鑭は「この世には善も悪もある。悪人から善人を守らなければ。道端の石は、ほかの人がつまずかないように私が蹴飛ばしてやります!」と、石を池に蹴っ飛ばして笑うのでした。

 

邯鄲の街

馬車の中に一人の女性と、若者。

20年前の邯鄲と、ちっとも変わっていないと言うのは蜀侯夫人。この20年、邯鄲で起きたことを忘れたことはない、と。

息子・嬴克は玄武(げんぶ)将軍に任じられたけれど、王宮は危険なところだから何事も慎重に行動するよう言い聞かせます。

旭日宮

王妃が娘と部屋にいると、蜀侯夫人がやってきました。

雅王女は「あの人が?」って毛嫌いしてる感満載です。20年ぶりということは、雅王女は叔母のことなど知らないもしくは、覚えてないのでは??と思うのに。この反応。よほど母親から何か吹き込まれているのでしょうか??

王様から帰ってくるのは聞いていた、確か会うのは20年ぶりでは?と聞く王妃。

正確には20年3ヶ月と9日よ、と答える妹。

2人共めっちゃ にこやかに話しているけれど、わざとらしくて怖いー。

蜀侯夫人は、秦の辺境にある荒れた土地で罪人の妻として寒い冬も むしろ一枚で過ごしたといいます。何度も死のうとしたが死にきれなかった、と語る妹の言葉なんざ聞いていない姉は優雅にお茶を飲んでいます。

蜀侯が謀反を企て流刑になったんだから、母上は関係ないと弁護する雅王女。

蜀侯夫人は姉に王様を奪われ、秦に嫁がされたこんな目にあったのだ、と。姉妹で1人の男性を取り合う…皓鑭と岫玉もそうでしたねぇ。

自分が姉とこうして会えたのは、負い目を感じている王様のおかげだ。ひょっとしたら、明日自分が姉上の席に座っているかも、と笑顔で挑発する妹。

蜀侯夫人が出ていくと、雅王女は湯呑に八つ当たりをして「なんて人!母上、早く殺して!」と叫びます。

ほんと、この子は気性が荒くて、嫌いなものを排除する=殺すという短絡的すぎる思考が怖いわー。

王様の目もあるし、今は軽率に動けないと答える王妃。ならば、身軽に動ける者がやればいいという雅王女。そして「李女官、いまこそ母上を助けるべきだと思うけど?」

またも巻き込まれる皓鑭。

皓鑭の部屋

呂不韋が来ています。

まだ1ヶ月前の匂い袋のことを怒っている皓鑭を面白がる呂不韋。

魚の姿煮、蒸し鶏、味噌と角煮、どれも香草を使った料理を準備したという呂不韋。香草が好きなんだろ、たっぷり使ったぞ?って、そうじゃない、そうじゃないよ呂不韋。

香草が好きなんじゃなくて、香草をくれた嬴異人の気持ちが嬉しかったのに。

「異人様がくださった香草が好きなの。料理じゃない」

「香草は香草だろ」

どうして匂い袋を取ったのか?と詰め寄る皓鑭に向かい爽やかに「お前が好きだからだ」。

からかわないで、という皓鑭。呂不韋に背中を向け、ほんの少〜し笑顔。「もし本気だと言ったら?」と皓鑭の耳元で囁く呂不韋。

呂不韋を軽く押しのけると、自分たちは同志で権力を手に入れると約束しただけだ、という皓鑭。

そのとおりだ、自分でも嬴異人でも、どんな男が愛を囁やこうが決して飛びつくんじゃないぞ!という呂不韋。女は愛に溺れると理性を失うからな。そんな同志など必要ない、と畳み掛けます。

蜀侯夫人の部屋?

王様が、お付きの人に衣服を着させてもらっています。
側で蜀侯夫人がお顔の手入れをしています。

え、これって、これって。

すると驚くことに、嬴克は趙王と蜀侯夫人の子供だという話に。えーーー。でも王様にはそれを公に認める勇気がないと聞いた、という蜀侯夫人。

誰からそんなことを聞いた!とぷんすかしながら部屋を出ていく王様。

なるほど、このことを王妃は知っているのかな。だったら、嬴克が次の王様になる可能性がゼロと言えず、息子のいない王妃にとっては驚異でしかないですよね。

 

廊下

呂不韋と皓鑭が歩きながら話をしています。

蜀侯夫人のことを10日間でなんとかしろと王妃に命じられたそうです。なんて気の短い人なんだ。

蜀侯夫人を趙の国に戻し、息子を将軍に任じたのは王様の子供だからだ、と匂わす呂不韋。古い話だから、本当に趙の王子かどうか検索しても意味はないだろう。

秦王に毒を盛ったと罪を着せられた蜀侯と家族は流罪。蜀侯が亡くなったあと、最近になって突然家族は赦免。蜀侯夫人と息子は秦の都・咸陽に戻っていたんだそうです。

趙と秦が戦争になりかけているこの時期に蜀侯夫人たちが趙へ戻ったのは、あまりにも都合が良すぎるという呂不韋。何か裏があっても不思議じゃない、と。

 

嬴異人の部屋

嬴異人がいるのは裕和宮という名前なのかしら。漢字が、それっぽく読めるんですが。はて。

ま、それはさておき。

嬴異人のところへ蜀侯夫人が訪ねてきました。異人の母親・夏姫(かき)が作った衣類を届けてくれました。

流罪になった自分たちに優しくしてくれたのは夏姫だけだったという蜀侯夫人。異人の帰りを待ちわびる母親に手紙を出したらどうか?と。

けれども自分が出す文は検閲され、誤解を招く恐れがあるので止めておくという嬴異人。

そこへ李女官から果物が届いた、と侍女が知らせに来ました。異人が席をはずした隙きに、異人の直筆を袂に入れる蜀侯夫人。

 

蜀侯夫人の部屋

秦の丞相である范雎(はんしょ)は秦の実権を握っている。嬴異人の異母兄弟である嬴子傒(えいしけい)の教育係であり、将来の王様にしようとしている。

けれども、嬴子傒の父親である安国君は嬴異人の命を救うために秦軍を趙の国境から遠ざけさせた。だから、范雎は警戒し不安の芽を摘め=嬴異人を殺すよう蜀侯夫人に命じたんだそうです。蜀侯親子を赦免する条件が暗殺だったとか。

呂不韋は裏がありそうだと言ってましたが、まさにこのことなんですね。

嬴異人の部屋

雅王女が異人の部屋へ遊びに来ていると、雅王女の兄・蛟(こう)王子がやってきて異人を連行するよう部下に言います。

王宮の片隅

呂不韋と皓鑭が話をしています。

街を出ようとしていた宮中の人が、異人の書いた手紙と持っていたんだそうです。父親である安国君宛に、早く邯鄲を征服し自分を救って欲しいという手紙。

「ありえない。異人様は賢い方。こんな時期に助けを求めるはずがない」という皓鑭。

筆跡も異人のものと一致するし、蜀侯夫人は前から文を届けるよう異人に頼まれていた、と証言したんだそうです。

「同じ手口で返してやる」という皓鑭。何か良い策が浮かんだようです。

 

月陽宮

異人は趙と秦の和睦を口にしながら、秦の将軍・王齕(おうこつ)に城攻めを唆していた。3日後に異人を公開処刑にする、という王様。

 

王妃の宮殿前

雅王女が母親を説得しようと来ますが、皓鑭は王妃は誰にも会わないと断ります。異人が処刑されるなら自分も死ぬ、という雅王女。

皓鑭は、すべての元凶は蜀侯夫人である。王女の力を貸して欲しい、と。

王女は自分に指図するなんて!と怒り、このふてぶてしい女官を20たたきするよう命じました。

なぜか、皓鑭ふと笑ったような??

中庭

打ち据えられる皓鑭。

部屋で音を聞いて、いてもたってもいられない呂不韋。

 

皓鑭の部屋

痛がる皓鑭のもとへ、蜀侯夫人がお見舞いに来ました。

もともとは王様の寵愛を受けるはずだったのに、こんな扱いを受けるなんて王妃を恨んでるのでは?と。

20年離れていた割に、後宮でのことにめっちゃ詳しい蜀侯夫人。

夫人は皓鑭に黄金(金の延べ棒5本)を渡し、尽くしてもしょうがない人もいる。気持ちが固まったら自分のところへ来るように言いました。

蜀侯夫人の部屋

夜にこっそり夫人の部屋を訪れる皓鑭。

夫人は、もうすぐ王様は王妃に愛人がいることに気づくだろう、と。たとえいなくても、自分が完璧に作り上げる、とまで。

まあ、前回王妃が逢引してたから愛人がいるのは確かだけれど。ほんと、夫人は詳しいな。秦の丞相はスパイを趙の王宮に放っているのかな??

王様に何か聞かれても皓鑭は何も言うなという夫人。そしたら出世させてくれるんですって。

口約束では信じられないから、一筆欲しいという皓鑭。物でもいう、という皓鑭に夫人は自分の大切な玉佩を預けました。ただ、裏切るようなら皓鑭を始末する、と。

夜道

馬に乗った男性が転ばされました。

男性は「闇討ちは防ぎにくいもの。身辺に気をつけなさい」という夫人から息子宛への書簡を持っていました。それを読む呂不韋。

 

嬴克のいる陣地

秦を迎え撃つため戦地にいる嬴克に、母からの手紙が届きます。

趙王が疑い始めたから、先に秦へ投降するように、あとから自分も落ち合うから、という内容。せっかく帰国したのに理由なく秦へ戻るのはおかしい、と一度は疑う嬴克でしたが、母親の玉佩を見せられ納得。

 

雅王女の部屋

嬴克が趙を裏切り逃亡した、との報告を受ける王女。それは良かった、秦と内通していた罪で夫人も死をもって贖うしかないわ♪みたいになってます。

前途洋々だった王子が、なぜ逃亡したのかと不思議がる王女の侍女・夏雪。

王妃への強い恨みを利用し親子で趙を裏切るよう仕向け、母上と嬴異人の件をまとめて解決した皓鑭のことを「なんて恐ろしい女」と王女は評しました。いやぁ、王女もなかなかに恐ろしいですけどねぇ。

それにしても、「王女のお力をお貸しください」という皓鑭の一言で、皓鑭の企み(=自然に夫人に近づける機会を設ける)に気づく王女もすごい。まぁ、単に憎ったらしい皓鑭を罰したかったという気持ちもあるんでしょうけど、あはは。あーこわい。

そして皓鑭の名前で夫人へ贈り物を届けるよう侍女に言いつけます。うわ、また何か仕掛けてくるぞ。

王妃の部屋

なんとけしからん奴らだ!どれだけ目をかけてやったと思ってる!と、ぷんぷん怒ってる王様。

そこに、夫人の姿が見当たらないと報告が入ります。今日、夫人宛に李女官から白桃が届いた以外は誰とも接触がない、とも。

白桃…はくとう…逃亡?と駄洒落を言い出す王様、でも本気だったようです。皓鑭が内通者で夫人を逃したのではないかと疑い始めました。ほんとに、この王様単純だよなぁ。

すると、李女官が罰を受けた日に夫人が薬と黄金を届けに来た、と追加報告。

(こんなことになるなんて思いもしなかったでしょう?夫人に近づくための策が罪の証になってしまうなんて♪)と声に出さず喜ぶ雅王女。

そして、なぜ国を裏切ったのか?夫人が何かを約束したのでは?と追い打ちを掛ける王女。まさか、王妃の命令で動いたとも言えない皓鑭。

さすがの王妃も、娘のこの仕打ちに何も言えませんでした。まさか自分が命じたとは口が裂けても言えない。自分の女官だから、自分に責任があると王様へ言うのが精一杯の王妃。

雅王女は、ここぞとばかり罪のない嬴異人を放免するよう王様に進言するのでした。

 

嬴異人の部屋

疲れた様子で異人が部屋に戻ってきました。嬉しそうに駆け寄ってくる王女。

自分は死罪だと王様に言われたのに、なぜ放免されたのか?という異人。夫人と息子が逃亡したと聞いて疑問を持ちます。

自分のことが邪魔なら、死罪にされた自分の首を秦へ送れば良かったのに、なぜ逃亡する必要があるのか?と。

皓鑭が夫人と通じていた、という王女。驚いて立ち上がる異人に、驚いたでしょ?と笑うのでした。

まぁ、王妃と王女は似ていますよね。人をもて遊ぶときの表情が、もう非道そのもの。

 

牢屋

牢屋で咳き込んでいる皓鑭のところへ異人が来ました。

なぜ夫人の逃亡は皓鑭のせいではないと王様に言わないのか?と尋ねます。

王妃の命令で夫人を陥れたと言えば、牢に入れられることなくその場で殺されたに違いない、という皓鑭。

そして、異人のことは友人だから助けたという皓鑭。

自分に価値を見出した呂不韋ならいざしらず、皓鑭は危険を犯してまで自分を救う必要はない、真心は踏みにじられるだけで、もっとずるく生きるべきだという異人。

正々堂々と生きていきたい、悪いことなどしていないのになぜ黙っていろというのか、と言うと咳がひどくなる皓鑭。

異人は殷先生を呼ぶように公孫乾(こうそんけん)に言います。好きなんですよねぇ、公孫乾。もっと出番増えないかなぁ。

皓鑭を抱きしめる異人。

殷先生が来ますが、王様の命令で中には入れないという兵士。

兵士の頭を叩き、「響いた?中が空っぽだから響くわよね。王様はすぐに処刑しろとはおっしゃらなかった。皓鑭は王妃様付きの女官。王妃様が呼んだとき死んでいたら一体どうする気?」と畳み掛ける殷先生。強い。公孫乾、ちょっとたじたじ。

皓鑭を診察しながらも言葉はキツイ先生。皓鑭のことを豚だのなんだの言いますが、皓鑭は先生の優しさが身にしみているようです。そして先生のために、もうここには来ないで欲しいと頼むのです。

先生は薬を置くと、3日後にまた来ると言って帰っていきました。

旭日宮

急用で王妃に会う呂不韋。

罪人を見つけた、と夫人を部屋に運び込ませます。

めっちゃ嬉しそうな笑みを浮かべる王妃。

「おやおや…また会ったわね」と妹に声を掛けます。

夫人は、皓鑭を近づけ玉佩を騙し取り、息子の命を奪った!と王妃を罵ります。王様にすべて話してやる!と。王妃は、詳しいことは知らなかった模様。

呂不韋は、王妃に皓鑭の忠誠心を知ってほしかったのだ、と。

「呂少府、私に、この女を殺せというの?」っと、めっちゃ嬉しそうな、悪魔がしゃべっているような表情を見せる王妃。

呂不韋は、自分が夫人を捕まえる時になぜか馬から落ちて死にました、と答えます。

「そう、あはっ♪あ〜」清々した、と嬉しそうな表情の王妃。

そして「素晴らしいわ。なぜ王様が気に入っているのか分かった。確かにいい仕事をするわね」

皓鑭を救いたいのは分かるが、王様が命じたことだから自分にはどうにもできない、という王妃。

廊下

「狡猾な狐だ。この期に及んでも(皓鑭を)助けようとしない」と司徒月にいう呂不韋。

牢屋

皓鑭の継妹・岫玉が来ました。

皓鑭の刑は八つ裂きに決まったんだそうです。めっちゃ嬉しそうに、八つ裂き♪って。

自分は血が苦手なので、明日は見送れないという岫玉。「姉上、お気をつけて、うふ♪」

皓鑭は岫玉の夫である蛟王子は悪賢くて非情な人だから、気をつけてよく見ていないと危ないわよ、と忠告します。

最後の最後まで余計なことを!!と怒って帰る岫玉。

牢屋の出入り口で、侍女から兵士たちにお金を渡させると「思い知らせてやりなさい」と笑うのでした。

明日死ぬという人間に対して、さらに非道なことをする岫玉。本当に、まぁ、このドラマには善人はいないんですかね?!?!?女性だと司徒月と殷先生だけですよね?!?!?

夜になり、先ほどの兵士2名が皓鑭の牢屋に入ってきます。

襲われそうになる皓鑭、そこへ呂不韋登場。

囚われたとはいえ王妃様の女官なのだから王様へ報告する、という呂不韋。岫玉様に頼まれただけです、という兵士にお金を渡し「分かっているな?」という呂不韋。

 

すっかり弱気になっている皓鑭は、呂不韋がここへ来たのは自分の口を塞ぐためか?とか聞いてます。

呂不韋が大業を成すのを見られなくて残念だ。同志となる美しくて聡明なおなごは数え切れないほどいる、きっと呂不韋にとっては簡単だろう、という皓鑭。

「いいか、よく聞け。欲しいのは、お前ひとりだ」と言って抱き寄せました。

「お前はよき理解者であり、同志であり、親しい友だ。そして…大切な人だ。富と地位、そして権力。共に勝ち取ると言っただろ。諦めることは許さん。いいか皓鑭。お前が必要だ。私たちは共に欲しいものを必ず手に入れるのだ」

新しい同志を(呂不韋が)探すと言ったら大声で呂不韋の計画を暴露するところだった、という皓鑭。

 

第5話の感想

ようやく岫玉の願いが叶ってしまいそう?!それにしても、皓鑭は最終話まで一体何回殺されかけ、陥れられるんでしょうかねぇ。

実家も恐ろしかったけれど、宮中でさらに恐ろしさが増しましたね。

しかも王族たちは、すーーぐ殺すっていうし。

さて、どうやって呂不韋は皓鑭を牢屋から救うつもりなのでしょう??

 

戦国時代の地図
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