邦画ドラマ PR

ドラマ『アリバイ崩し承ります』#1「死者のアリバイ」を見ました

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

たまたまGYAO!を見ていたら、『アリバイ崩し承ります』というドラマが目に入りました。

面白そう。ちょうど第1話が見逃し配信中だったので見てみたら、これは面白い!
なんと言っても主人公・美谷時乃と県警の察時美幸の掛け合いなどなどが面白い!

というわけで、ネタバレしつつ感想を書いていこうと思います。

キャスト

登場人物 役どころ
美谷 時乃
(みたに ときの)
美谷時計店の店主。時計修理の他にも、アリバイ崩しを得意とする。20歳
察時 美幸
(さじ よしゆき)
那野県警察本部 刑事部 管理官。霞が関から那野県へ着任。45歳
海渡 雄馬
(とかい ゆうま)
那野県警察本部 刑事部 捜査一課 刑事。職場の皆さんからは「ジュニア」と呼ばれている。25歳
牧村 匠
(まきむら たくみ)
那野県警察本部 刑事部 捜査一課 係長。自分の部下である渡海にヨイショばかりする上司。52歳
綿貫 哲治
(わたぬき てつじ)
那野県警察本部 本部長。常に渡海をヨイショする本部長。58歳
樋口 秀人
(ひぐち ひでと)
那野県警察本部 鑑識課 検視官。34歳
下郷 明斗夢
(しもごう あとむ)
那野県警察本部 刑事部 捜査一課 刑事。ジュニアの後輩。24歳
堀 雅人
(ほり まさと)
那野県警察本部 刑事部 捜査一課 刑事。ジュニアの後輩。捜査一課の一番若手。22歳
高杉 カレン
(たかすぎ かれん)
那野県警察本部 事務員。22歳
磯田 幸三 藪マンション管理人。60歳
奥山新一郎 人気推理作家。35歳
中島香澄 親読出版社の編集者。35歳

 

公式ホームページに、それぞれの年齢まで出ていて驚きました。そこまでキッチリ設定されることって多いんでしょうか?!

以前、公式ホームページの相関図にネタバレが堂々と書いてあったのを見てから、ドラマの公式ホームページをあまり見たことがないもので。

放送&見逃し配信

土曜ナイトドラマ『アリバイ崩し承ります』

毎週土曜日 23:15〜 テレビ朝日系にて

最新話の見逃し配信はテレ朝動画GYAO!などで次回放送の1時間15分前まで見られます。
例)2月8日(土)放送された第2話は、2月15日(土)22時まで見られます

ただし、変更などもあるかもしれませんのでリンク先での確認をお願いいたします

何話まであるのか?を調べたのですが分からなくて。今までの土曜ナイトドラマで放送された作品を調べてみると、だいたい7〜8話ぐらいで終了しているようなので。恐らく、それぐらいの放送なのかな、と思っています。

原作本

大山誠一郎さんの『アリバイ崩し承ります』が原作だそうです。

『2019本格ミステリ・ベスト10』にて国内ランキング1位、『このミステリーがすごい!2019年版』にて国内編15位にランクインし、第19回本格ミステリ大賞小説部門候補作にも選ばれた。〜Wikipediaより〜

そうだったんですね!原作も是非読んでみたいです。

ただ、ドラマを見てから原作を読むか。もう原作を読んでしまうか。迷っています。

主題歌

木村カエラさんの『時計の針〜愛してもあなたが遠くなるの〜』

時計の音で曲が始まるのも心憎いですね。

 

第1話『死者のアリバイ』

事件発生

「誰よ、この女!」

奥山新一郎密会写真というタイトルの下に、密会写真が何枚も印刷された紙を突き出す女性。どうやら浮気相手は、自分の知らない女性だったようです。

「あんたの作家人生も、この女の人生も無茶苦茶にしてやるんだから!」

紙を突きつけられている奥山新一郎は、女性の首に手をかけ絞殺しようとします。必死に抵抗する女性は力を振り絞り、右手の爪で奥山の顔に3本の傷を残します。

野沢菜コロケ

時計の修理を終え、大きく背伸びをする女性。振り返って時間を確認すると16時前。

「あ!」と言うなり「コロケ、コロケ、野沢菜コロケ♪」と口ずさみながら出かける準備。彼女が出てきたのは美谷時計店という看板のある建物。彼女の名前は美谷時乃。美谷時計店の店主。

時計店内が、すごく凝っていてゆっくり内部を見てみたいです。

時乃が向かった先は肉のスーパー三喜屋。
先程まで修理していた腕時計を店主に渡すと、コロケを楽しみに修理を頑張ったのだと言います。

「じゃ〜あ、野沢菜コロケ…」と注文し始めた彼女の横から1人の男性が「野沢菜コロッケ3つもらおうか。ソースもつけてくれ」と注文してしまいます。

「あの」と言いよどむ時乃に「先に注文したのは私だ」と悪びれもせずにいう男性。

「でも私、(コロケが)揚げ上がる時間4時に合わせて待ってたんですよ。限定3つですから」と食い下がる時乃に「少なっ」と反応する男性。

確かにポップには「限定3個。那野名物 昔ながらの野沢菜コロケ 1個¥120」
「当店人気No.1 地元の野沢菜を使用して作ったコロケ。今晩のおかずに!!」
ポップにはじゃがいものイラストも添えられています。

「まぁでも(店主と)世間話をしていた君のミスだ」

「それならあなたもミスを犯してますよ!」

「私のどこが?」

「これ。コロッケじゃなくてコ・ロ・ケです」

「コロケ??」

「地元じゃコロッケのことをコロケと言うんですよねー」と時乃を援護する店主。

「ねー。じゃーあ、野沢菜コロケ3個ください」

そこへ、頬に3本の傷をつけた奥山新一郎が通りかかります。コロケを買えなかった男性は、じっと奥山を見つめます。

ここまで何回もコロケ、コロケと書いていたらコロケ食べたくなってきました。

さらなる事件発生

「さっきはすみませんでした。あの、(コロケを)お譲りしたいのは山々なんですけど、今日は特別な日なんです」という時乃。

「私も特別な日だ」

「へ?大きな事件でもあったんですか?」

「事件?」

「刑事さんは出張か何かでこの町にいらしたんですよね?」

「どうして?」

「だってそれ(男性が手にしているもの)旅行かばんじゃないですか」

「出張の方じゃなくて、なんで私が刑事だと分かったんだ?」

そんな会話をしていると、猛スピードで車が通りかかり思わず時乃をかばう男性。

そして、その暴走車の前を塞ぐようにふらふらと歩いている奥山に「危ない!」と声をかける時乃と男性。

しかし、奥山は車に跳ね上げられてしまいます。

男性は救急車を呼ぶため電話をかけたあと、奥山に声をかけます。
「もうすぐ救急車がきますから」と。

すると奥山は「さっき人を殺しました」と自供します。「殺した?」
「へ?」と驚く時乃。

「バチが当たったんだ」という奥山に、男性は「誰を殺したんですか!」と問うと「かすみ」と被害者の名前をいいます。
「かすみ。どこに住んでる人ですか?」と問うも、痛むのか辛そうに目を閉じる奥山。
「どこで殺したんだ!」

奥山は「てしろ町。藪マンション603号室」

「てしろ町なら、ここから車で2,30分のところです」と男性に教えてあげる時乃。

奥山は免許も財布も携帯すらも持っていなかったため、身元不明者という扱い。

すると「あ!思い出した!あの人、奥山新一郎さんですよ!」という時乃。

「知ってるのか?」

「写真で見たことあるんです。推理作家さんですよ。アリバイ崩しで有名な」

「アリバイ崩しね……」と苦い顔をする男性。

「まぁ、そういう私も実はアリバイ崩しが得意でして。なので、もし困ったことがあればいつでもアリバイ崩し承りま……」時乃が振り返ると、男性は「あー、県警ですか?てしろ町の藪マンション603号室で殺人があったか至急確認して欲しい」と電話をしています。

「……全然聞いてない」

事件現場

一番最初の事件で殺害された女性が床に横たわっているマンションの一室。そう、ここが藪マンション603号室。

被害者は中島香澄、35歳。親読(しんどく)出版の編集長だったそうです。

「マンションの部屋番号も、”かすみ”という名前も、奥山新一郎から聞いた話と一致しますね。しかし、災難でしたね。警察庁からの着任早々」と男性に声をかけたのは捜査一課の係長・牧村。

牧村に声をかけられた男性は、コロケを買えなかったあの男性。名前は察時美幸、那野県警察本部 刑事部 管理官という肩書のようです。

「まぁ、これもなにかのご縁でしょう」とクールにつぶやく察時。

「検視官、死因は?」と察時が問うと「男って、すぐ結果求めるのね」と言われてしまい「え?」。

検視官の名前は樋口秀人。エラソーな口を聞いてくる察時に突っかかろうとする樋口に向かい、牧村が「まーまー、樋口さん、樋口さん」と止めに入ります。
(なるほど、樋口さん。樋口くんじゃなくて、なるほど。)

ここに若手の刑事が入ってきて、奥山を自動車ではねた男性は飲酒運転で、奥山との直接的な繋がりがないことを報告します。そして、奥山が病院で息を引き取ったことも。

椅子においてあったかばんの中に浮気調査の報告書があることを見つけた察時。奥山が女性を殺害したことに間違いないことを確信します。

マンションの廊下

察時が603号室をでて、マンションの管理人に話を聞こうとすると廊下で誰か喋っています。

管理人らしき中年男性、時乃そして若い男性。その若い男性も刑事で渡海雄馬といい、時乃とは顔見知りとのこと。渡海は先走りがちなのか、察時のことを犯人と勘違いして捕まえそうになったり、初対面から大荒れな察時と渡海。

時乃は、交通事故の第一発見者だし一緒に管理人の話を聞こうとしますが察時に追い払われてしまいます。

でも、ちゃっかり階段の下で話を聞こうとしている時乃。察時に睨まれ、「ちぇ〜」と言いながらも去っていきます。

管理人・磯田幸三は被害者の女性のことを「明るくて真面目な人でしたよ。顔合わせると挨拶してくれてね」と。ただ、奥山のことは知らない、と。

さっそく捜査会議を開き、”戒名”もつけようと張り切る牧村と渡海に、「その必要はない。奥山はすべて自供し、本人も死亡した」と告げる察時。

ちゃっかり、そのことを階段に隠れて聞いてる時乃でありました。

”戒名”については、こちらの記事を参照ください。

察時の新居

那野での新居に向かう察時。なんと、そこは美谷時計店!

暗い店内に入り、「すみませーん」と声をかけるもなかなか人が出てこない。店内を見渡すと奥山新一郎の著書『時計じかけのアリバイ』、『アラン急行の殺人』、『郵便配達員は呼び鈴を鳴らす』といった本が積み重なっているのを確認。

も、もしかして、そのタイトルはすべて……。

 

”時計修理承ります”の張り紙の横には、置き時計で隠れているもう1つの張り紙が。「アリバイ崩」という文字が見えています。

店内に明かりがつき、時乃が察時に声をかけます。「察時みゆきさんのご家族の方だったんですか!」と。「みゆきさんの荷物なら、もう2階に運んであります」。

すると無言で自分の身分証を差し出す察時。

そこには「察時美幸 Saji Yoshiyuki 第73822号」と。

「さじよしゆき、だ」

「へ?」

「みゆきじゃない」

「どうしよう!」

「何が」

「私、裏の母屋に1人で住んでいるんですけど。男性の方だと何かあると困るかなぁと思って。女性限定で」

なるほど、てっきり察時さんを女性だと思い込んだようです。お祖父様が亡くなってから人に部屋を貸すようになったのか、前から貸していたけれど女性限定ではなかったのか。はて。

「1人で住んでるって、君ご両親は?」

「私が幼い頃に事故で亡くなりました。それから祖父に引き取られて、ここで暮らしていたんですけど。祖父も半年前に他界して今は一人なんです」

壁際の机の上に、おじいちゃんの遺影が。森本レオさん演じる美谷時生。

「そうか…..まぁ、どうせ私もすぐ霞が関に呼び戻されるから、どうしてもここじゃなきゃ駄目だってわけじゃないし。他をあたるとするか」と出ていこうとする察時。

「あ!でも刑事さんなら大丈夫か!(小声で)事件にも沢山あえそうだし」

「そういえば君、あのコロッケ屋…コロケ屋の帰り道なんで私が刑事だと分かったんだ?」

「それはですね、その腕時計です。それ警察の勤続記念に贈られたものですよね?それと同じものを祖父が刑事さんに頼まれて修理してたのを覚えてたんです」

さすが!コロケ屋で、ちゃんと察時さんを観察していたんですね。

「じゃ、どーぞ、どーぞ上がってください」

「いや、そういう訳にはいかないだろう」

「私がいいと言ってるんですから。それにですね、入居する方に食べてもらおうと思ってお夕飯を用意してたところだったんですよ」

「いや、そんなわざわざ〜」と言いつつ、ちょっと嬉しそうだね察時さん。

時乃が用意したのは、あの野沢菜コロケ!
電子レンジでチーン!

そこへ、察時の携帯電話に着信が。後ろから会話を盗み聞きしようとする時乃。
牧村からの連絡で、どうも奥山にはアリバイがあって犯行が不可能だという内容だった様子。

「そのコロケが揚げ上がる時間は午後4時で間違いないよな」

「はい。それがどうかしたんですか?」

「だとすると奥山に中山香澄は殺せない。奥山のアリバイは成立した」

「アリバイが!」

すごく嬉しそうな時乃。アリバイ成立、という単語を聞くとわくわくしちゃうようです。

刑事課

キッラキラ光る背広を来た渡海刑事が、得意げに話しています。あ、彼は両耳にピアスしてるんですねぇ。渡海が入手した、とある証拠について本部長の綿貫以下、牧村もヨイショヨイショ。「すごいねぇ、目の付け所が違うねぇ!」「普通、気づきませんよ!」みたいにヨイショ、ヨイショ。

とある証拠、というのは事件当日、奥山が自宅で宅配便の荷物を受け取っていたことを示す伝票が見つかった、というのです。
受け取った時刻は1/26の15:20。

「まぁ、刑事の勘、ってやつ」と天狗になる渡海に「よっ!」と職場の人達からパチパチと拍手が起こります。

配送会社はペンギン宅配便。着払いの荷物だったようです。配達担当者は武藤太輔。伝票番号は4646-78545-2354789。

自宅で15:20に荷物を受け取った奥山が、車でも30分ほどかかる中島香澄のマンションに行き、5分で犯行を終わらせたとして15:55。
藪マンションから、奥山自身が事故にあった現場までは30分。一番早く見積もっても16:25に事故現場に到着することになる。けれども、事故は16:02に起きている。

ふむ、たしかにアリバイ成立ですね。

「確か、あの時(車にはねられる前)奥山は歩いていた。事故現場から、奥山の自宅までの距離は?」

「目と鼻の先です」

「なら移動手段は、たぶんタクシーだな。裏を取ってくれ!」

「それは構いませんけど……」

「裏取っても4時に事故に合うのは不可能なんですよ」とツッコむ渡海。

ここでまた、ひと悶着。渡海と察時が、ひと悶着。

「しかし、あの時奥山は中島香澄をマンションで殺したと私に自供してるんだ」

「管理官殿がお聞き間違いにな」と、渡海が言い終わらないうちに「それにだ、奥山が小説を出していた出版社の編集担当も奥山と中島香澄が付き合っていたと証言している。つまり殺害動機は怨恨によるもので間違いない」

そして「中島香澄の爪に付着した皮膚片は奥山新一郎の皮膚片である」という鑑定結果が出て「ほら〜、ほらみろ〜」と鼻高々な察時。大人気なさすぎる。

「奥山は間違いなく、あのマンションで中島香澄を殺害した」

「じゃあアリバイは?どうやって殺したんですか?」食い下がる渡海。

「だからそれは、その…」

そこへ「はい!」と割り込んできたのは事務担当の高杉カレン。
「アリバイトリックを使ったとか?だってアリバイ崩しで有名な作家さんなんですよね?」

高杉の手には、奥山の著書『時計じかけのアリバイ』が。本の中の著者紹介には

1984年 那野県生まれ。那野大学文学部卒。大学在学時代は文芸部で執筆活動に励み卒業後証券会社に勤めたが夢であった作家になるため退職

という文字が読めました。ほほー、脱サラして推理作家になったんですね。

ピーーン!という音がして渡海が何かを閃いた様子。
「これは奥山の警察への挑戦状だーー!」

「あ?」と呆れた声を出す察時。

「あー!はい、はい、はい。なるほどー!」また出ましたヨイショの牧村。

「見えた……奥山には共犯者がいて、実は中島香澄を殺したのは奥山じゃ、ない」

このとき、渡海は共犯という文字がホワイトボードに書けず「共はん」と記載。

「ずばり犯人は奥山の浮気相手だ!」自信満々なジュニア。

「これまた斬新だねぇ〜」と本部長がヨイショすれば、「あぁ、さすがジュニア!ねえ、皆さん!」と自分でパチパチ拍手しながら、みんなにも拍手を促す牧村。

「待て待て待て待て待て、パチパチやめろ、パチパチやめろー!!」と割って入る察時。「奥山が中島香澄の首を絞めたのは今、立証されたばかりだろう。パチパチじゃない」と言いながら渡海が書いた”共はん”の横に”共犯”と書き、大きく”共はん”にバッテンをする察時。大人げない。

「なんだ、なんだ、そのジュニアって」と察時が言ったところで「奥山の浮気相手のことが分かりました!」と若手刑事が登場。

「そいつが、犯人だ!」と自信満々なジュニア。
「あー……名前は春日井美奈。22歳。奥山が1年ほど前に小説の取材をしていた時に知り合ったみたいなんですが……先週からハワイ旅行に行ってます」と申し訳無さそうに若手刑事が報告。

「アリバイ成立だなー。そもそも、中島香澄を殺したのが奥山なのは大前提」と察時が言えば、「なら、どうやって殺したって言うんです かっ!」と食い下がるジュニア。

廊下にて

「ほ〜んぶちょ〜」と駄々っ子のように本部長を呼び止めるジュニア。

「なんなんすか、あの管理官」

「ふふふ、まぁそう言わずに。察時くんも名誉挽回したいんだよ」

「あのひと、警察庁でなんかしたんですか?」

ひそひそ話する2人。

 

美谷時計店

店に入るなり「くそ、ムカつくなぁ、あの管理官」とぼやくジュニア。

「管理官?」

「俺がガキなら、あいつんちに石投げてるよ。どこ住んでるか知らねーけど」というジュニアの言葉に、少々引きつった笑いを浮かべる時乃。

「そういえば、この間の時計は?届いた?」

届いた時計を持ちながら「ところでぇ、雄馬さん。奥山さんのアリバイって、まだ崩せないですか?」

「いくら時乃でも、そんなこと話せるかぁ」

ジュニアの腕に新しい腕時計をつけつつ(私、時計にはまったく詳しくないのですがオメガでした??)「だってぇ、事故の第一発見者だから気になるんです」と可愛くジュニアに迫る時乃。やるな。

「ま、これは内緒なんだけど」

結局、ぺらぺら喋ってしまうジュニア。

ジュニアが頼んだ時計、こんな感じだった気がします。

刑事課

「崩せませんか、アリバイ?」と牧村が察時に問いかけます。

「どうやって中島香澄を殺したんだ」と悩む察時に「こんなとき、名人がいてくれたら。一発で解決してくれたんですけどねぇ」。

「実は、この町にアリバイ崩しの名人がいましてね」

「そんな刑事がいたんですか?」

「いいえ、刑事じゃなくて一般の方なんですよ。それが見事なもんで事件の詳細を聞いただけで容疑者のアリバイをキッチリ崩してくれるんですよ」

「牧村さん、まさか……」

「実は..一度だけお願いしたことがあるんですよ。もっとも名人は半年前に亡くなってしまいましたけどねぇ。だけど腕は良かったなぁ、アリバイ崩しも時計の修理も」

!!時乃のおじいちゃんに、1度だけ頼んだんだ牧村さん!!

「その時計……」

「警察にもらった勤続記念です」

美谷時計店

店内で「アリバイ崩し承ります」の貼り紙を手に取り見つめる察時。

「アリバイ崩し、承ります」と時乃が声をかけます。

「承りますって、君もできるのか?」

「はい。昔から祖父にキッチリ仕込まれましたから。できますよ」

「ここは時計屋だろ」

「そうですよ。でもうちは、祖父の方針で時計にまつわるご依頼は何でも承るようにしていたんです」

「アリバイ崩しが?時計にまつわる依頼だっていうのか」

「はい。アリバイを主張する人は何時何分、自分はどこそこにいた、って言いますよね。つまり時計が、その主張の根拠になっているからです」

「まぁそりゃそうだが」

「なので、時計屋こそがアリバイの問題をもっともよく扱える人間ではないでしょうか……って、うちの祖父が言ってました♪」

「ちなみに料金は成功報酬で、アリバイを崩せなかったらお代はいただきません。アリバイを崩せたら、5千円いただくことになってました」

「5千円!」(そりゃ、安いじゃないか、と一気にお願いモードになっている察時)

咳払いをして「それって、高いのか、安いのか?」

「うーーーーーーーーーーーーん、さぁ?」

「さぁ、って。自分で分からずやってるのか」

「実は、まだ一人でやったことはないんです。祖父に、アリバイ崩しは人の恨みをかうことがあるから一人でやっちゃ駄目だ!って言われてて。けど。もし奥山さんのアリバイ崩しをご要望なら」

ボーーーーーーーーーーーン

急に時計が1つだけ鳴りました。

「おじいちゃん、これは人助けだよ!」時計に向かって文句をいう時乃。

「おじいちゃん?」

「なんでもないです。それより!」

「いや、結構だ。素人の君に頼るつもりはない」そういって2階の自室へ行ってしまう察時。

お風呂場

「コロケ、コロケ、野沢菜コロケ♪」

嬉しそうにコロケを食べようとしている時乃がいるのは、なんとお風呂!
コロケと、プラスチック容器に入ったアイスティー(ですかね?茶色の液体)を持ち込んでいます。

「しあわせ〜。あぁ。男の人って、なんでプライド高いんだろぉ。ったくぅ。コロケ食べよう♪」

刑事課

「浮気メールねぇ。こんなもの送ったら浮気の証拠残すだけだろぉ」

奥山の携帯を見ながら、察時が愚痴っています。

「奥山さんってスマホをメール専用で使っていたみたいですねぇ。携帯に通話履歴ありませんよ」

「うーん」と考え込んで、その声が時乃だったことに気づいて驚く察時。

「こんなところに勝手に入ってくるんじゃない!」と言うと「私が入れたんですよ」と本部長登場。

「こんにちはー!ちょっと時計を見させてもらいますね」

「お願いします」と答える本部長。「あの時計は、彼女のおじいさんが寄贈してくれたんだよ。よく止まるけどな」

よく止まるんだ。それって、もしかして、もしかして、事件がないかどうか盗み聞き(!)するために、わざとだったりして?!?!

 

そこへジュニアが帰ってきます。

「渡海君、奥山の自宅はどうだったんだ?」と察時が聞くと「何度行っても同じですよ。あの強いて言えば奥山のパソコンに曲が1曲もダウンロードされてなかった、ってことぐらいで。作家って書くときに音楽とか聞かないんですかね」

「収穫はそれだけか?もう1度行って来い。あ?」「え?」と、また小競り合う察時とジュニア。

「じゃあ代わりに私が行きますよ」と言い出す本部長。「いえいえ、ジュニアの代わりは私が!」と牧村が言えば「君はいいから!」と出掛けていく本部長。

「なーんで本部長が代わりに行くんですか??」という察時に「ジュニアのお父上は力のある国会議員ですから」「国会議員」

「だからって別に俺にまで忖度してくれなんて、一度も頼んだことないですけどねぇ」

まぁ、そうでしょうねぇ。周囲が、勝手にジュニアにも忖度してるわけで。

「この際だから言わしてもらいますけど、県警には県警のやり方があるんですよ。関ケ原からやってきて、アゴで使われても困るんですよ」

「関ヶ原じゃなく、霞が関だぁ」と即座にツッコミを入れる察時。

ジュニア、天然すぎる。

憤るジュニアを「まぁまぁ、ジュニア、ジュニア」と止める牧村。牧村って、察時に絡みそうになった樋口さんも止めてたし。仲裁役になってる感じ。

「管理官はこの町の治安を守るために必死なんですよ」

「それは分かってますけど、それで言ったら近い将来父のあとを継いでこの県すべての治安、そして、時乃の幸せを守るのが俺の目指すところですから」と、勝手に時乃の肩に手を回すジュニア。

はぁ、さようで。

ところでジュニア。左手に2本腕時計したまんまですけど?!時乃のつけてもらったのが嬉しくて、そのままにしてるの??

 

「だからなんだ!いくら父親が偉くても君は私の部下だ。私の指示に従えばいい!」

「でも管理官殿はぁアリバイ崩しがの苦手なんでしょ?本部長が言ってましたよ。出世のために敵対する派閥の汚職を暴こうとして…返り討ちにされて…飛ばされたんでしょー」と笑うジュニア。

「そんな人の指示に従って、犯人が挙げられると思いますかぁ皆さん!」

笑いをこらえる牧村。

「奥山のアリバイは、私が崩す。おい、君ーっ!!車のキーを貸せっ!」

事務員の高杉カレンから車の鍵を借りると、すごい勢いで部屋を出ていく察時。

「察時さん?」と呼びかける時乃に「誰にも頼るつもりはない!!」と息巻いています。

「無理しちゃってぇ」

 

本編とはまったく関係ないですが。壁には「早い反応 鋭い感覚 広い視野」と書かれた紙が入った額が。確かに察時とジュニアの応酬は早い!

アリバイ崩しに挑む

「32分かぁ……やっぱり奥山に殺人は無理だ」

どうやら察時は、車で実際に道を走り奥山のアリバイを崩そうとしているようです。
几帳面に、手帳には手書きの表が書かれ奥山自宅→藪マンション→事故現場 合計 という文字。そして、恐らく今回が4回めのトライのようです。

車内にいる察時を、掃除の手を止めて見つめるマンション管理人の磯田。

美谷時計店

「おかえりなさい」察時に声をかける時乃。

静かな店内に、時計が時を刻む音が聞こえます。

「いや別に……素人の力を信じてるわけじゃないし。ましてや頼る気持ちなど、さらさらないが。そういえば君は奥山のアリバイについて関心がある感じだったよな」

「まぁ、そもそも君も事故の第一発見者で知る権利はあることだし今回だけ特別にチャレンジさせてやってもいいと。私は思っている」

このもったいぶってる感じ!!!!!察時役の安田顕さん最高。

「素直に頼めばいいのに」

ですよね。

「でーは。今まで捜査した内容を詳しく教えてください」

 

こたつにて

店内ではなく、居間のこたつに移動した2人。

「なるほど」

お茶をすする時乃。

「それで」

「察時さん、これなんだか分かります?これテンプっていう時計の部品なんですけど、これが時計の心臓部分で、規則正しく動くことによって正確に時を刻む仕組みなんです」

こちらのページに機械式時計の詳しい仕組みが載っています。テンプについての説明もありました。

「時計の話なんて、どうでもいい!!」怒り出す察時。

「奥山さんのアリバイを崩すには、情報というテンプがあと1つ足りないんです」

「情報のテンプ?」

「さぁ、テンプを探しに行きましょう!さ、行きましょ!!」と察時をどこかへと連れ出す時乃。

 

根岸耳鼻咽喉科

「奥山の財布に診察券は確かにあったが、それがアリバイ崩しと何の関係があるんだ?」

するとお医者さんがでてきて「確かに奥山さんはうちの患者さんでした。3年前に交通事故にあって、その後遺症で耳が不自由だったんです」

「やっぱりですか!」という時乃。

「耳が?」

「普段は相手の口の動きを読んで、普通の会話はできるようになっていましたけどねぇ」

 

アリバイ崩し

時乃は、今までの情報をもう一度脳内で蘇らせていきます。

「耳が」「普段は相手の口の動きを」「作家って書くとき音楽とか聞かないんですかね」「免許証も財布もスマホさえも」「誰を殺したんだ」「どこに住んでる人ですか」「どこで殺したんだ」……

そして決め台詞。

「時を戻すことができました。奥山さんのアリバイは…崩れました」

「本当か?」

自分に解けないもんだから、疑ってるのね察時さん。

「これはトリックじゃありません。誤解と偶然が重なってアリバイが成立しただけだったんです」

「誤解と偶然?」

「まず事故が起きたときのことを思い出してみてください。あのとき、奥山さんと察時さんのやりとりのなかで、私、変だなって思ったんです」

「変だなって何が」

「あのとき察時さんが、どこで殺したんだ?と聞いた時、奥山さんはてしろ町の藪マンション603号室だ、って答えましたよね」

「うん、そうだが」

「けど、よくよく考えてみると奥山さんの答え方って変じゃないですか?どうして、香澄のマンションだ、って答えなかったんでしょうか?あのとき奥山さんは中島香澄さんを殺したと告白したあとですから、どこで殺したんだ?と聞かれたら、彼女のマンションと答えればよかったはずです」

「なのに、どうしててしろ町の藪マンション603号室だ、とわざわざ住所を言ったんでしょうか?」と言って、目を閉じる時乃。

「確かあのとき、奥山は目を閉じてた」

そうだ、確かに痛みからなのか目を閉じてたなぁ。

「耳が不自由だった奥山さんは目を閉じたことにより、次の質問をされたことが分からなかったんです」

「じゃあ、てしろ町の藪マンション603号室だと言ったのは、どこに住んでる人だ?という問いの答えだったということか」

「はい」

「けど、君はなんで奥山の耳のことに気づいたんだ」

「そう思わせる点が、いくつもあります。例えば、携帯。(メール専用で使っていた)。それに奥山さんのパソコンも(音楽が1曲もダウンロードされていなかった)」

「それでかぁ」

「だから事故のときも私たちの声や車の音に気づかなかったんだと思います」

「それなら、奥山は一体どこで中島香澄を殺したんだ?」

「奥山さんは事故の時、免許証も財布も持っていなかったんですよね。もし察時さんなら何も持たずに外出しますか?」

「いや……え、自宅か?!」

「はい。事故現場は奥山さんの自宅の目と鼻の先だったんですよね。たぶん奥山さんは自宅で中島香澄さんと言い争いになって、首を締めたんだと思います。浮気を問い詰められて、思わず」

「いや、ちょっと待ってくれよ。頬の傷が奥山の家でできたものなら、奥山は彼女の死体を彼女のマンションに運んだってことになるだろう。いや、それは時間的に不可能」

「だとしたら、考えられることは1つしかありません」

??私には、さっぱり分かりませんが??

「中島香澄さんは自分で車を運転してマンションに帰ったんです」

「自分で帰ったぁ?」「はい」「自分で帰ったぁぁ?!」「はい!」

「いくらなんでも、飛躍し過ぎだろう。君の話を聞いた、私が馬鹿だった」

「(馬鹿にされてちょっとムキになりつつ)そうでしょうか。中島香澄さんは意識を失っただけなのに奥山さんは彼女を殺したと思い込んだ。計画的ではなく衝動的だった。奥山さんは動揺のあまり財布も携帯も持たず家を飛び出した。そのあと、彼女が息を吹き返したとしたら?」

「もしそうだとしたら、中島香澄さんは一体だれに殺されたんでしょう?」

「誰にって……」

「もう分かりましたね」

「ええっ」

いやいやいやいやいや、私にはさっぱり分からないのですが察時さんは分かったみたいですね。

藪マンション

またも駐車場を掃除している管理人。
そこへ近づく察時さん。耳にはイヤホン。

「その車は殺された中島香澄さんのものですよね?警察の方で詳しく調べることになりました」

「え?どうしてですか」

「彼女は奥山に首を締められたあと、これに乗ってマンションに帰ってきたはずですから」

「帰ってきた?えぇ、中島さんはこのマンションで奥山という人に殺されたんじゃ?」

「最初は私もそう思ったんですが、彼女は帰ってきたばかりだったんです。だから、彼女の爪に奥山の皮膚片が残っていた。帰ってきて、手を洗うまもなく殺されたということです。つまり彼女を殺した真犯人は、彼女が帰宅した時点ですでに部屋の中に潜伏していたということになります」

「603号室に、ですか?」

「ええ、彼女と特に関係がなくても部屋の合鍵を持っている人物が一人だけいますよね?そう、つまり中島香澄さんを殺した犯人は」

「いや、わたくしは無関係です!何を根拠に」

マイクで牧村に話しかける察時「察時から牧村宛。管理人室の状況を送ってください」

「管理人室から牧村。磯田の部屋から、奥山の小説全巻発見しました!」

しかも、ちゃんと磯田様とサインが入っています。

「奥山の小説が。磯田さん、あなた最初にあったとき奥山のことを知らないと言ってましたよね。本当は奥山のファンだったんじゃないですか?」

逃げようとする磯田の前に、ジュニアの乗った赤い車が横付けされる。

「あの日、どうして中島香澄の部屋に入ったんだ?」

「奥山先生に頼まれたんです」

「頼まれたって、何を?」

どうやら彼女と手を切るために、弱みを見つけて欲しいと直々に頼まれたようです。

「中島さんと別れることで尊敬する奥山先生が幸せになれるのなら、って…… そう思って。奥山先生と計画を立てて、先生が中島さんを自分の部屋に呼んでる間に私が中島さんの部屋に入り弱みになるネタを見つける手はずだったんです」

「だが、どういう訳か帰ってきたんですね彼女が」

「殺すつもりはなかったんです、殺すつもりはなかったんです」と泣き崩れる管理人。

「後悔しても時は戻せないんだ」

そしてジュニアに手錠をかけられ連行されていく管理人。

若手刑事が「管理官、おみそれしました!」と感極まったように言うと「あぁ。最初から分かってたよ。この程度のアリバイ崩しは……朝飯前だ」

このあたり木村カエラさんの曲が流れているのですが♪あなたは本当ずるい人〜というフレーズとかぶったのが笑ってしまいました。ほんと、カッコつけちゃってずるい。

「ジュニア、あの管理官只者じゃありませんよ」という牧村。「どーーなってんだぁ」とつぶやくジュニア。

美谷時計店

「ありがとうございます」

成功報酬の五千円を受け取る時乃。

「君、分かってると思うが……」

「誰にもいいません!またのご利用、お待ちしております」

「いいか、よーーーーく聞きなさい。今回は特別にチャレンジさせてあげただけであって、私が頭を下げて頼んだわけじゃない。だから今後も頼んだりしない!」

「そーですか。けど!私はこれでやる気になりました!」

アリバイ崩し承ります、の貼り紙をどこに貼ろうかと店内をうろうろする時乃。

「ちょちょちょ、待ちなさい!そんなもの貼って誰かに見られたらどうするんだ!」

「察時さんには関係ありません」

「君のおじいさんに、だめだって言われたんだろう!!」

「心配ありませんよ、ちょっとどいてください!」

「やめなさーい!」

さて、次回は見る?見ない?

絶対、見ます!

察時さんのプライドが高すぎるところが面白すぎます。
それを分かっていて、結局主導権を握る時乃。

ドラマのサブタイトル?が“アリバイを崩す女×プライドを崩せない男”というのが、まさにピッタリ!!

察時さんvsジュニアも楽しそうだし。録画忘れしないよう気をつけよう!

 

 

 

 

ABOUT ME
うさかめ
私が実際に見たり、行ったり、食べたりして良かった!おすすめしたい!というものを紹介していくブログです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です