ドラマ『タリオー復讐代行の2人ー』第3話のネタバレ感想です。
今回の依頼人は、9歳の少女。
ドラマ10【#タリオ 復讐代行の2人】
\今夜10時 第3話放送(10/23 総合)/
亡くなったお父さんの復讐をしてください
9歳の女の子からの突然の依頼
しかも相手は急成長中のIT関連企業
どうするマミクロ?早くもコンビ解散??#浜辺美波 #岡田将生https://t.co/uDsdb0GcGQ— NHKドラマ (@nhk_dramas) October 23, 2020
Contents
登場人物
役 名 | 役どころ |
白沢真実(まみ) | 正義感の強い弁護士。いや、弁護士だった。 |
黒岩賢介 | あるときは経営コンサルタント、あるときは復讐代行。つまり詐欺師。(つまり?) |
長谷部智成 | 株式会社プラットフォーマーの創業者。急成長中のIT関連企業。SNSでは、そのワンマンぶりが噂になっている。 |
上川 | 自殺した山村隆也の上司。経営企画室長。 |
山村隆也 | 株式会社プラットフォーマーの経営企画室に在籍。出勤途中に電車に飛び込んでしまう。 |
山村裕美 | 山村の奥さん。 |
山村晴香 | 山村の子供。母親に内緒で復讐を依頼しに来る。 |
第3話の内容
依 頼 人 | 小学生の山村晴香。 |
依頼内容 | 自殺した父親・山村隆也に代わり復讐して欲しい。父親は会社でいじめられていたらしい。 |
病室
うなされていた真美が目を覚ました場所。それは病室でした。
ちなみに真美はB型ということが判明。入院したのは20年9月28日。主治医は風間太郎先生。
同室の女性は、真美の”すんごいいびきと寝言”で一睡もできなかったと怒っています。
「動くな黒岩!そこまでだ黒岩!」っと叫んでいたようです。
前日の事務所
真美がお酒を飲めないことをからかう黒岩。
そこへランドセルを背負った少女・晴香が復讐の依頼に来ました。3ヶ月前(6月29日)に自殺した父親のために復讐をして欲しいと。
転職をして半年後、父親は笑わなくなり喋らなくなったり、ぼ〜っとするようになってしまった。母親も心配し、病院へ行くよう勧めていたが自分は大丈夫だから、と。
ある朝、駅のホームから身を投げたようです。
晴香はクラスでいじめがあったことを話した時、父親が「大人になってもいじめはなくならない。何でなんだろうな」とつぶやいたことを覚えていました。なので、父親は会社でいじめられていたのではないかと思う晴香。
しかし黒岩は着手金が20万必要なことを理由に、払えないのであれば復讐なんて物騒なことを考えるのは止めるよう話します。
しかし真美は晴香の依頼を引き受けました。昔、自分の父親が失踪してしまったときのことを思い出したようです。
復讐相手
株式会社プラットフォーマーは急成長中のIT関連企業。ここ数年、株価もうなぎ登り。
CEOは長谷部智成氏。1982年生まれ。東京都出身。三橋大学商学部。学生時代はラグビー部主将を経験。卒業後、鼻菱商事に入社。
”創業10年で時価総額3000億円。社員一丸ワンチームで新時代を切り拓く”。
”時代を追い越し、時間は無駄にしない”。
なるほど、ラグビー部出身だから”ワンチーム”。
ツイッターみたいなもので検索すると、「ハセベのイエスマン以外、生き残れない」「意見したら血祭り」「このアカウントはこれにて消滅、社内CIAがチェックしてる」なんてツイートが。
黒岩は、この依頼に反対でしたが自分でも調べ始めます。
20代で大手商社から独立し巨万の富、と言いながら何か思いついたのか黒岩。
株式会社プラットフォーマー
真美は知的所有権に詳しい自分のような人材が必要なのではないか、と志望動機を語っています。どうやら就職希望者を装って潜入したようですね。
そこへ長谷部CEOが出社。直接、パワハラがはびこっていて自殺者が出たという噂は本当か?と聞く真美。
長谷部は、たしかに経営企画室の社員が通勤途中に電車に飛び込んだが原因を調査したところ会社側に問題がなかったという結論がでていること。パワハラについても社内にそのような事実はないと報告を受けている、と。
真美は、創業者である長谷部自身の強権的な体質が諸悪の根源だと言われているが?と畳み掛けます。
長谷部は入社したくて面接に来たのに、面と向かって会社のトップを批判するとは面白い、と。そして真美の履歴書を見ると、君のような人材が欲しい、と言いいたいところだが、どうせ新聞記者かなんかであることないこと書こうとしているのだろう、と。
真美は記者ではなく、会社の労働環境について調査を依頼された弁護士であること。山村隆也さんの自殺の原因について調べている、と正直に話します。
一切やましいことはない。直属の上司だった人物に対応させる、といって去っていく長谷部。
その様子を遠くから伺っている女性(ミキ)。気を取られていたので、前から来た男性に持っていた飲み物をぶちまけてしまいました。って、あれ?黒岩???
会議室
経営企画室長の上川が来ました。
経営企画室ではCEO直轄のプロジェクトを進めていて、亡くなった山村さんは財務担当で主に資金面をみていたそうです。
山村さんが入社してから様子が変わっていったこと、こちらにはパワハラされていた確かな証拠がある、という真美。
そこへ1人の社員がやってきて、真美は懲戒申立を受けて真美が弁護士をやめていることがバレてしまいました。
「とんだ食わせ者だ」「今日はこれぐらいで失礼します」と強気に去っていく真実。
会社の外
絶対に秘密を暴いてやる、と息巻く真美。
すると黒岩が女性に「あぁ、運命の出会いって本当にあるんだなぁ。商談先で水をかけられて始まる恋。じゃあ今晩MKっていうワインバーで。君の夜の顔を見るのが楽しみだ」と。
「やだ〜もうキザすぎる。ふふふ〜」って浮かれてる女性。
キザ、でした?って笑っちゃう私。
そこへ飛び込んでいく真実「動くな黒岩!こんなところで何をしている!」
自分のアシスタントだったが辞めてもらったんだ、と女性に説明する黒岩。女性は納得?し浮かれた足取りで会社へと戻っていきました。
株式会社プラットフォーマー
長谷部に呼び出される上川。
小娘(真美)に動揺するなんて、どうせ証拠はない。それにしても死んだあとも迷惑をかける山村はとんだ厄介者だし、全部上川の責任だという長谷部。
申し訳ございません、と90度のお辞儀をする上川。
ワインバーMK
黒岩が女性と待ち合わせしたお店へ行く真美。
ワインの値段が1万3千円以上なのを見て帰ろうとするも、店員に鉢合わせをしてしまい入店。
ウーロン茶を頼むと、ワインバーなのでと言われ1万1千円の赤ワインをしかたなく注文。ラ・カグヤ・プリンセス・テンプラニーリョって、なんじゃそりゃ。
すでに黒岩たちは来ていました。
一気にグラスの赤ワインを飲み干した真美。驚く店員。
そして倒れる真実。そして救急車で運ばれたようです。
病室
真実がアルコールを飲めないと分かったのは20のとき。缶ビールを飲んで倒れ、そのときも救急車で運ばれたようです。
救急車を呼んだのは自分だと黒岩登場。素直に謝る真実。
事務所
会社の内情を知るために、噂好きで、古株で、もうすぐ契約が切れる&次の就職先も決まっている派遣社員を狙って話を聞いたんだそうです。
「あの会社に未練もなければ忠誠心もない。そんな女の前に俺のようなイケメン経営コンサルタントが現れさんざんおだてられたら」
って、おだてたのか。
「認めたくはないが、さすがは”しながい”詐欺師」
確かに。
依頼を受けることには反対していたのに、急にやる気を出したのは急成長中の注目企業にパワハラ自殺のスキャンダル。そこに金のにおいがしたんだそうで。
回想:ワインバー
パワハラとかないのか?と聞く黒岩。
あからさまな暴力とか暴言はないと思う。しかし上司とぶつかって、自殺した人はいたこと。資料室みたいな何もない部屋に追いやられ、ひとりにさせられていたらしい、と。
事務所
真美は、証拠があると言ったら上川という上司が動揺していたと黒岩に話します。
上川自身も5年前に転職してきてが、山村と前の職場が同じだったこと。山村は上川を頼って転職したのかもしれない、という黒岩。
最初は上手くやっていたが、半年過ぎた頃から山村と上川はぶつかるようになった。それから様子がおかしくなって、死ぬひとつき前に資料室のようなところへ行かされていた、と。
そして山村の前任者も上川とぶつかって、不自然な形で突然会社を辞めていることも聞き出せたようです。優秀だな黒岩。
臼田家
前任者の臼田将司を訪ねる黒岩と真実。
辞めた後も職務上知り得た情報を漏らさないという文書にサインしているから、自分が辞めた理由や上川については話せない、と逃げるように去る臼田。
業務上知り得た情報とは何か??と思う真美。
山村家
なぜ晴香は母親に内緒で事務所へ来たのかを知るため、晴香の母親を訪ねる黒岩たち。
仏壇横にあった写真の中に、山村と上川が仲良く肩を組んでいる写真を発見する真実。
山村の妻・裕美が言うには、夫は仕事の話はしなかったこと。パワハラがあったのではないかと疑わなかったわけではないが、上司の上川がそんなことはないと言ったから、と。
上川自身がパワハラをしていたとは思わないのか?と聞かれ、それはありえないと答える裕美。以前の勤務先でも上司と部下の関係で、夫は上川をとても尊敬していたのだ、と。
どうやら家族ぐるみのお付き合いだったようです。
夫が亡くなったあとも心配してくれて、自分の就職先まで世話してくれたのだ、と。
遺書はなかったので、パソコンを開けようとしたがパスワードがかかっていたこと。上川はパソコンを専門業者へ持ち込み中を見ようとしたがダメだった、と言ったそうです。真美はパソコンを借りてくることに。
家から帰るところで、ばったり晴香と会ってしまいました。
真美は、晴香が依頼したことは何も言ってないこと。母親が働きにでるのは、晴香のためでもあるのだ、と。
公園
父親と来ていた公園を案内する晴香。
園内にはクレープの移動販売車が。父親とよく食べていたというので、一緒に食べることにした真美。
なぜ、この仕事を始めたのか?と晴香に聞かれ、正義のため、かなと答える真美。
晴香と同じ年ぐらいのときに、自分の父親は濡れ衣を着せられ失踪してしまったこと。騙した側は罰を受けることなく今ものうのうと生きていること。
「世の中には法律では裁けない悪人がたくさんいるの。それが現実。だからそういうやつらを懲らしめる正義も必要なんじゃないかな」
「悪いことしてる人を見て見ぬふりをする人も悪人?」「見て見ぬふりをする人も悪人」という真美の言葉に、なにか浮かない表情をする晴香。
父親には、自分がいじめられていた子を庇ってあげたと話していましたが…。
事務所
パソコンのパスワードを探る真美。
もしパスワードが分かったら自分がパシリになってやる、という黒岩。
「お前のパスワードは何だ?」「言っても分かるわけない」「どういう意味だよ」
「ウビ ソキエタス イビ イオス!(Ubi societas, ibi ius)」「呪文か?」
「ラテン語で”社会あるところに法あり”。社会が存在する以上、秩序が必要で秩序を保つためにはルールが必要という意味」「うわ〜」「私が大好きな法律のことわざ」
山村の大好きなものはなにか?と黒岩に聞かれ、晴香だと思う真美。
何度もharukaを組み合わせたパスワードを試すもエラー。
ふと、2人だけでクレープを食べていたから”晴香クレープ”と山村が呼んでいたという話を思い出す真美。
ついにパスワードが開きました。
「晴香へ」と書かれた文章が入っていました。
株式会社プラットフォーマー
上川を待ち伏せる黒岩と真美。
見つかった文章を上川に見せます。
半年前に会社の不正を発見してしまったこと。かつて子会社が新規で行った事業が失敗し巨額の損失を出、株価の暴落を恐れた経営陣は実体のない商品を架空に取引して売上や利益を水増し。
上川も周囲の社員も気づいていたようですが、自分が失職することを恐れ誰も言ってこなかったんだそうです。
「最大の悲劇は悪人の圧制や残酷さではなく、善人の沈黙である。これはマーティン・ルーサー・キングという偉い牧師さんの言葉だ。晴香、お父さんは不正を見て見ぬふりをする卑怯な人間なんだ。決して許されることじゃない」
これが真実とは証明し難い、と苦しい言い訳をする上川。
CEO
なぜハードディスクごとパソコンを壊しておかなかった!と怒鳴るCEO。
しかし仮にこれが暴露されたとしても、自分が関与した証拠は出てこない。自分が怒っているのは上川の無能さ、とかいう長谷部。やだねぇ。
自分の部下も手懐けることも出来ず、こんな面倒までかけさせて、何ぼ〜っと突っ立ってるんですか。土下座しろ!と。あれ、これTBSドラマですか??
するとパーティションの陰から、話は聞かせてもらったと登場する黒岩と真実。
上川の携帯から黒岩の携帯に電話⇒黒岩が携帯から聞こえてくる音声を、携帯のボイスレコーダーで録音していたようです。
会社の外
これで自分も終わりだけれど、あの世に行った時少しは山村に顔向けできる、という上川。
上川が黒岩たちに協力しようと思ったのは、依頼人が晴香だったことを聞いたからだったようです。父親の無念を晴らすために、ためたお小遣いを握りしめて自分たちのところへ来たのだと説明した真実の言葉に心が動いたようで。
このままだったら山村の後を追うところだった。何度か、その誘惑に負けそうになったこともあった、という上川。
山村は正義感が強かったため、自ら資料室へ行くと言ったようです。山村の妻に仕事を斡旋したのは、せめてもの罪滅ぼしだった、と。
エピローグ
黒岩は、週刊誌に架空循環取引の指示をした長谷部の音声を売ったようです。
悪いのは長谷部と、悪いことを見て見ぬふりした会社の人たち。お父さんは正義を貫こうとしていたのだ、と説明することに決めた真美。本当はお父さんも見て見ぬふりをしていたことは隠しておくようです。
悪い奴はみんな懲らしめたから、これからはお父さんとのいい思い出だけを大切にして、という真美。
本当はいじめられっこを見て見ぬふりをしたのに、父親にウソをついてしまったと泣き出す晴香。自分もいじめられるのが怖かったのだと。本当は、お父さんにごめんなさいと言いたかったのに、と。
でも最後には明るく帰っていきました。
「大丈夫か、お嬢ちゃん」「大丈夫です。涙の数だけ人は強くなれますから。きっと大きくなったら私みたいになりますよ」「そうならないことを切に願う」「おい!」
そして真美がパソコンを開けたらパシリになってやる、と言ったことを忘れたふりをする黒岩。
美術館前
真美は橘を待ち伏せしていました。
12年前、橘が詐欺の黒幕だと証言した白沢正弘の娘だと告げます。本当のことを話すようにいう真美。
橘は2時間後にここへ来るように、といって名刺を渡すと去っていきました。
ドラマ『タリオー復讐代行の2人ー』第2話《 》ドラマ『タリオー復讐代行の2人ー』第4話
第4話、なかなかに惹きつけられます。