「いいよ」「深いよ」「早く読んで話しようよ!」そんなことを何人からも言われ。
そうか、やはり読んでおこうと思いました『鬼滅の刃』。
ちょうどDMMブックスでポイント還元セールをやっていたこともありまして。一気に23巻購入。大人って、素敵。
ストーリーの展開が思っていたよりも早く、またラストが気になって気になって急いで読んでしまったため。まだまだ理解できてないところが多々ありますが。勢いに任せて感想を書いておきたいと思います。
もちろんネタバレ満載です。未見の方は、ご注意ください。そして、ぜひ読んでみてください。すごいから。
想像と違っていたところ
その設定は?という設定にハマる
鬼滅の刃といえば、鬼になった妹・禰豆子を助けようとする主人公・竈門炭治郎。妹は口に竹をくわえ、箱に入っている。それぐらいの知識で読み始めた私。
鬼になってしまった禰豆子は人を食べないために竹をくわえている、とうっすら知っているけれど。なぜ箱に??と思っていました。
兄と一緒にいるためだったんですね。そして、まさか兄と共闘するとは!
なんという兄妹愛。
『呪術廻戦』という作品も、最初は「え?なんで目隠ししてるんだろうこの人。この設定は…??」なんて思っていたのに。まんまとハマりましたし。
#呪術廻戦 キャラクターファイル No.9
五条 悟
【東京都立呪術高等専門学校1年担任/特級呪術師】
【誕生日:12月7日】
【苦手な食べ物:アルコール】 pic.twitter.com/VevezHxju7— 呪術廻戦【公式】 (@jujutsu_PR) August 4, 2021
その設定は…?というところに説得力があるというか。
展開が鬼のように早い
『鬼滅の刃』といえば、煉獄さん。というぐらい、私の中では超有名人な煉獄さん。
想像以上に、ご本人の登場シーンは少なかった。少なかったが故に、主人公に引き継がれた思いや、主人公の起爆剤として強烈な印象を残す煉獄さん。
これからアニメをAmazonプライムで見るのが大変楽しみです。泣きながら見ると思うけれど。
テレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編
そして、最後の最後まで目が離せない戦いでしたね。ラスボスの無惨様が強すぎた。度重なる攻撃にもびくともしない無惨様。早く倒れて欲しい、早く朝日が上って欲しいと歯を食いしばりながら読んでました。
こんなにも朝日を待ちわびたのは人生で初めてでした。
鬼が陽の光に弱い、という設定も個人的には斬新でした。吸血鬼だとそういうイメージがあったもので。あ、同じ鬼という漢字がつくからかな?いや、そういう意味ではないか。
想像とは全く違うキャラ
当たり前ですよね。
キャラクターのイラストだけ見てるのと、実際のキャラクターが違うのは。勝手に想像していて、勝手に想像と違う!と一番驚いたキャラクターは胡蝶しのぶさん。
もっと、ほわほわとした物腰も柔らかな人なのかと思ったら。むしろ、ほわほわキャラは甘露寺蜜璃さんでした。甘露寺さんは最初ちょっと違和感を感じていたのですが、だんだん読み進めていくうちに好きになりました。
原作を完走して思った曲
読み終わったあとから、なぜか中島みゆきさんの『糸』が脳内を流れ始めました。
『鬼滅の刃』では、いくつもの人生が交差していること。因縁とも言えるほどの。そして主題のひとつに”受け継がれていくもの”があると感じたからだと思います。
一人一人が選択していくことで織り上がる一人ひとりの人生のタペストリー。
そして、その糸の一本一本が誰かの糸と交差し、そのときは何の模様なのかさっぱりでも、いつか一つの壮大なタペストリー、歴史を作り上げる、そんなイメージが私の中で湧き上がってきました。
いや、漫画なので。実際の歴史とはもちろん関係はありませんが。
でも浮かんじゃったんだもん(説得力ゼロな文章)。
なぜ、こんな選択をしちゃったんだろうという後悔の糸も。織り上がってみたら必然だったのかもしれないし。人生に無駄なことはない、そう思いたいだけの私の勝手な思いかもしれませんが。
人生に無駄なことはない、といえばスティーブ・ジョブズさんの言葉を思い出します。その話を引用した日大豊山高校・中学校の松井靖さんの文章も素敵でした。
登録しないと途中までしか読めませんが。一応貼っておきます。
あ、そうそう。
炭治郎たちは縦糸(先輩たち)にも助けられ、横糸(伊之助や善逸たち)とも協力して敵を倒していきますよね。それが、『糸』の歌詞に重なったというのもあるのかなぁと。
様々な人間関係
『鬼滅の刃』のなかでは、様々な家族関係、人間関係がでてきます。
特に多いのは兄弟でしょうか。助け合う兄弟もいれば、一方的に敵意を持たれてしまう兄弟、一人ひとりの剣士が抱える過去や、鬼たちの過去に何度涙したか分かりません。
また読み直して追加していきたいと思います。
圧巻の戦い
何度も戦いのシーンはでてきますが。
やはり、最後の最後。ラスボスである無惨との戦い。あまりの強さに圧倒され、仲間も死んでしまう状況で。
なかなか倒れないラスボス。
なかなか上らない朝日(鬼は太陽の光に弱いため、夜明けまでラスボスを釘付けにして太陽の光で死んでしまうことを狙う主人公たち)。
やっと倒した!と安堵したのも束の間。
今度は主人公が鬼に?!?!
そんな彼を救うのが、かつて完全に鬼になるのを阻止してもらった禰豆子。ほろり。
第1話で「鬼なんかになるな。しっかりするんだ。頑張れ。頑張れ!!」と励ます炭治郎。1話のラストでは、鬼になった禰豆子の手を握り走り出すシーン。
それから月日は流れ。
第202話。
鬼になりかける炭治郎を抱きしめる禰豆子。すべてを炭治郎に背負わせてしまったと侘び、どうして兄や一生懸命に生きている優しい人たちがいつも踏みつけにされてしまうのかと泣く禰豆子。
「悔しいよ。お兄ちゃん負けないで。あともう少しだよ。鬼になんてなっちゃだめ」と。
それでも鬼になりかけてしまう兄から離れない禰豆子。
うっ。
で、皆さんの色々な努力と工夫で元に戻れた炭治郎。
うっ。
今まで彼が全身全霊をかけて救ってきた人たちの、亡くなってしまった人たちも含めて、彼を押し戻そうとしてくれた。良かったなぁ。本当に良かったなぁ、と思いました。
最終話の205話ですかね。ほぼ終わりのシーンで、今度は炭治郎がカナヲの手を握っているシーン。最後のシーンでは全員で手をつなぎ合っているシーン。
ああ、最初と最後が見事にリンクしていると。