マンガ

マンガ『大奥』第1巻で分かったこと

よしながふみさんの『大奥』。

前々から面白いと勧められてはいたのですが。まだ読んでいないものが色々とあって、なかなか読むことが出来ず。

先日、DMMブックス 初回購入限定の”最大100冊まで70%OFFクーポン”で何を購入しましたか?にも書いたのですが。70%オフクーポンで思い切って全冊電子書籍版を購入。

これがまた、見事な展開で面白くて!

しかし、悲しいかな登場人物が増えてくると「アレ?この人だれだっけ??」が増えてきてしまい。ならば、1巻ずつ分かったことや登場人物を整理していこう、となりました。

 

『大奥』第1巻の登場人物

 

水野家関係
水野 祐之進(ゆうのしん) 旗本の息子。19歳。剣術に優れている。
水野 頼宣(よりのぶ) 祐之進の母。
水野 志乃(しの) 祐之進の姉。24歳。
お信 薬種問屋・田嶋屋の跡取り娘
徳川家関係
徳川 家宣(いえのぶ) 六代将軍
徳川 家継(いえつぐ) 七代将軍。家宣が亡くなってから4年後に7歳で死去。
徳川 吉宗(よしむね) 八代将軍
間部(まなべ) 吉宗の側用人(そばようにん)
加納 久通(かのうひさみち) 吉宗の幼馴染であり、かつ、紀州にいた頃からの片腕。
藤波 御年寄。大奥総取締。大奥に仕える男性の中で最も力を持つ。
柏木(かしわぎ) 御中臈のなかでも聡明さと美貌で一歩抜きん出た存在。藤波と…。
松島 御中臈(おちゅうろう)。祐之進は、大奥で水野という名で呼ぶことを決めた。
鶴岡 剣術の名手。松島と…?
杉下 祐之進が最初に配属された”御三の間”の先輩。”御三の間”で十年働いている。
副島(そえじま) 水野の美貌をやっかみ、何かと嫌がらせをしてくる。
鏑木(かぶらぎ) 御三の間頭(おさんのまがしら)
垣添(かきぞえ) 呉服の間所属。水野の裃(かみしも)を担当。

 

『大奥』第1巻あらすじ(ネタバレなし)

江戸時代、少年がクマに襲われるところから話はスタート。

少年が亡くなったあと、少年の兄が原因不明の高熱に襲われ全身に真っ赤な発疹ができて死亡。村内に同じ症状が広がり、その疫病は日本全国に広がってしまう。

80年後、男性は女性の1/4以上になることはなく女性が労働力としてあらゆる仕事を受け持つようになる。

結婚は武士や裕福な商人など限られた人たちのみとなり、家が貧しい女性たちは花街で男を買い子供を産むことが珍しくなくなっていた。

庶民だけでなく徳川家でも男女の役割が交代し、6代将軍・徳川家宣も女性。大奥は男性たちがひしめく場所となっていた。

正徳6年4月の江戸。

旗本の息子・水野祐之進(みずのゆうのしん)は剣術に優れ、男性たちに剣術を教える日々を送っていた。

決して暮らしが豊かとは言えない実家のためにも水野は大奥へ入る決心をする。

『大奥』第1巻あらすじ(ネタバレあり)

祐之進、大奥へ

疫病により男性が女性の四分の一しか存在しない江戸。男女の役割が逆転したのは庶民の生活だけでなく大奥も同じだった。

女性の将軍(七代将軍・家継)のために集められた男性ばかりの大奥へ入ることにした水野。その美貌もあり、さっそく初日から副島という男たちに目をつけられ嫌がらせされ、挙げ句には手篭めにされそうになってしまう。

なんとか難を逃れた水野は、同じ”御三の間”で働く木下という人物と仲良くなることができた。

旗本でありながらも決して豊かな暮らしとは言いかねる実家に育った水野。大奥に入るまで、子種は欲しいがお金がない女性たちの相手を無料でつとめてきた。お金のために息子の体をお金で売る家もあるなか、それを一回もさせることがなかった両親への恩。自分が大奥へ入ることで食費が浮き、かつ、お給料を渡せること、そのお金で姉にも婿が来てくれるかもしれないと大奥へ入る決心をした水野。大奥には輝くばかりの美貌や才覚を持った男性たちがひしめいているのに、その心の暗さに驚くばかりだった。

水野の心残りは、ただひとつ。幼馴染である菜種問屋の娘・お信のこと。お互い思い合ってはいるが田嶋屋の跡取り娘との結婚は難しいことが分かっている水野。彼が大奥へ入るのは、彼女が自分と結婚をしたいがために嫁がないことも理由のひとつだった。大奥へ入る前、水野はお信に口づけだけをして別れた。

しかし水野からすると”病んで汚れた場所”に見える大奥でも、そこでしか生きていけない自分のような者もいるのだと告白する杉下。杉下も御家人の家に生まれたが最低の禄高で、お金のために十四歳から息子にお客をとらせる家族だった。十八歳で婿へ行くも子供できずに離縁、実家にも帰れず二十三歳で大奥で最も格下の御半下(おはんした)として働くことになったのだと身の上を語る。

そんななか、かねてから病気がちだった七代将軍が死去し八代将軍・吉宗が誕生する。

八代将軍・吉宗

吉宗は江戸城へ着任早々、豪華な着物を用意して待っていた側用人・間部を解雇。

幕府の財政難を再建しようというときに、このような着物を作ること自体がおかしいというのが理由だった。しかし、それは口実に過ぎず本当は先代からの側用人を全員罷免するつもりだった吉宗。側用人という制度を廃止し、老中たちと自分との間を取り持つ”御用取次”という役職を作るのが狙いだった。

その頃、水野は藤波に呼び出され御中臈へ昇格することを告げられる。なんでも、先日道場での立ち会いがあまりに見事だったからというのが理由だった。

水野の身の回りの世話をするために杉下も”御広座敷”に昇格し喜ぶ。

さっそく水野の裃(かみしも)を仕立てるために、呉服の間から垣添(かきぞえ)という人物が挨拶にくる。細かくて華やかな文様が特徴の友禅染が流行っているという垣添に対し、色は黒、すっきりとした大きめの柄がいいとリクエストする水野。

垣添は、黒地にいぶし銀で流水文を背中に大きくひと筋流すのはどうだろうか、と提案。それが気に入った水野は、あとは垣添に任せる、と。

裃が出来上がる予定日、垣添は針を部屋に落としてしまい全員で探すもなかなか見つからなかった。話を聞いた水野は部屋を片付けさせると、針子たちを部屋の片隅一列に並ぶようにいう。

水野が太鼓をひとつ打つたびに一歩ずつ前へ進み、自分の前に針が落ちていないかを探させることにする。今まで、てんでバラバラに探していたときには見つからなかった針がようやく見つかって喜ぶ垣添たち。

お礼を言うと「はは。困った時はお互い様だ。これぐらいのこた礼には及ばねえよ。そんじゃな」と爽やかに帰っていく水野。ファン急増。

裃の出来に満足した水野は垣添を呼び出しお礼を渡そうとする。垣添が提案したのは”お万好み(おまんごのみ)”という昔の意匠で、家光公の寵愛を受けた”お万の方”という男性がいたことを話す垣添。そして品物は何も要らないから思い出を、という垣添に口づけする水野。お信が知ったら怒るぞ〜?!

朝の総触れ

いよいよ吉宗が初めて大奥へと足を踏み入れる。

慣れぬ”お搔取(おかいどり)”という着物の裾を踏んでしまう吉宗。思わず笑ってしまった御中臈を庇い、自分が笑ったと申し出る水野。吉宗は水野の顔をあげさせると名前を聞いた。それが、今夜の夜伽を命じる合図。まさか自分が命じられるとは思わず内心驚く水野。

吉宗は、水野の背中の流水文が手のこんだ刺繍であるのには気づかず(不憫よのぉ、垣添。でもまぁ垣添は水野に思い出もらったし。褒めてもらったし、ね)、他の男性たちよりも水野の衣装が簡素だったこと、怖じけない目で吉宗を見返したことが気に入った様子。

しかし吉宗は、自分が未婚であることから(しかし処女ではないことは、久通との会話にでてくる)最初の夜伽の相手は”ご内証の方(ごないしょうのかた)”と呼ばれることを知らなかった。そして、その人物が死ななければならないことも。

実は、藤波は水野を”ご内証の方”にすべく仕組んでいたのだった。他の御中臈たちは家柄もよく賄賂をもらっている手前、死なすことはできない。とはいえ、人品卑しい人物を御中臈にするわけにもいかず。

吉宗が武芸を好むことを知り、水野が適任だと目をつけたとか。しかし将軍を笑ったと名乗り出たところで、打首にされるのではないかと内心冷や冷やしていたと柏木に明かす。

 

いよいよ夜伽の時間。

吉宗は自分が”内証の方”という存在を知らなかったことを水野に詫びる。その言葉に涙を流す水野、1つだけ吉宗にお願いごとをするのだった。

今宵だけは”お信”と呼ばせて欲しい、と。吉宗の女性名が”信(のぶ)”と聞き、自分が愛した女性と同じ名前だったから。(もちろん、そんなことは吉宗には言いませんでしたが)

通常、寝所でのねだりごとはご法度なんだとか。へー、例えばお屋敷が欲しい、とか、親戚を昇格させて、とか、そういうのは基本NGなんですね。しかし吉宗は、まもなく命を落とす者の頼み事ひとつ聞けなくて何が将軍だ!と。カッコいい、実にカッコいいんですよね吉宗様。すごく好き。

そして十日後。

水野は打首に。

なるはずだった。

しかし吉宗が現れ、ここで水野は死んだこと。これからは違う名前で人生を生き直すよう命じる。薬種問屋の娘・お信が未だに婿を取らず両親を困らせていること。水野は町人・進吉(しんきち)となって婿になってやる気はないか?と。

そして町人になった水野改め進吉は、お信の元へと行くのだった。

ハッピーエンド!!!めっちゃ、好き。この展開。なに、この小粋な展開!!さすが吉宗様だわ!!!

吉宗は今後、このような悪習を一切廃止し近々大奥に大鉈を振るう必要があると思うのだった。

お庭お目見え

そして後日。

三十五歳以下の眉目秀麗な男たちを五十名ほど庭に集めるよう吉宗が命じる。藤波は、いよいよ自分の秘蔵っ子(であり、自分が手をつけている)柏木を上様のお手つきにできると喜ぶ。

吉宗は男性たちを見るなり、今日限りで暇を取らせると言い出す。容姿がよければ、婿へも行けるだろうとのこと。

「のう藤波。そなただとてここにいる男衆のあたら美しい盛りを大奥奉公で朽ち果てさせる事あまりに不憫だとは思わぬか?」

そして良縁を得て、故郷で幸せな一生を送ってくれることが自分の心からの願いだ、と言いたいことをいうと退出する吉宗。

 

吉宗は大奥へと神出鬼没に顔を出し、男性陣に手を出していた(おーい)。ある日、杉下が廊下を歩いていると吉宗に小部屋に連れ込まれてしまう。杉下の美形に驚き、宿下がりさせようとする吉宗。

しかし杉下は、自分には戻る場所がないこと。三十五を迎えており”お褥すべり”の年齢なのだと明かす。それを聞いた吉宗は杉下に詫びると何も咎めることなく帰っていった。

その後、杉下は御中臈に選ばれ吉宗の身の回りの世話をすることになった。

御右筆(ごゆうひつ)

吉宗は御右筆の村瀬という人物に会いたいと杉下に言いつける。杉下曰く、村瀬は九十七歳だとか。

御右筆は公文書などの作成、そして大奥でのすべての出来事を記録する役職。村瀬は春日局に命じられてから、ずっと大奥の日記を付けており吉宗はそれを読みたいと思っていた。

それは、家業を継ぐものが何故女性が”男名”を名乗るのか?この国は初めからこのような国だったのか?という疑問からだった。このままでは国の正しい状況を把握できない、と。

村瀬が書き続けた日記の名前は”没日録(ぼつじつろく)”。春日局の命令で、「いずれこの国は滅びる。その行く末を見届けよ」という意味で付けられたと説明する村瀬。

そして吉宗は、春日局が男性ではなく女性だったこと、そして家光も元は男子だったことを知り衝撃を受けるのだった。

 

大奥の設定

巷の噂では”大奥美男三千人”と言われているが、江戸城内に仕える男性の数は800名にも満たない。

なお大奥で見聞きしたことは一切他言無用で、それを破ると首が飛ぶことに。

水野が入った大奥の主は徳川家七代目・徳川 家継(いえつぐ)のとき。

お目見え以上

(上様にお目通りがかなう)

上臈御年寄、御年寄、御客応答、中年寄、御中臈、御小姓、御錠口などの役目に分かれる
お目見え以下
(上様にお目通りを許されない)
・呉服の間
大奥中の衣服すべてを仕立てる・御半下(おはした)
お目見え以下の中でも最下位の下男。御三の間(おさんのま)
お目見え以下とはいえ、その中では最も地位が高く旗本以上の子息しか付けない役職。

 

御年寄や御中臈の目にとまって念者(ねんじゃ)念弟(ねんてい)の間柄にでもなれば一足飛びに出世の可能性も?!

御三の間(おさんのま)

大奥へ入った水野が初めて付いた役職。

着 物 縹色(はなだいろ)揃いの着物と袴を着用。
帯刀も脇差も禁止。(帯刀していいのは”お目見え以上”と”お火の番の者”のみ)
仕 事 ”お目見え以上”の人たちの部屋の掃除、身の回りの世話、配膳など雑用すべて。
猫は”お猫さま”と呼ぶこと。

ちなみに、上記の色が縹色(はなだいろ)なんだそうです。

 

御広座敷(おひろざしき)

御三の間のひとつ格上の役職。杉下は水野の身の回りの世話係を命じられ、この役職に就くことになった。

 

呼び名

今までの本名とは別の名前が付けられる。ただし、水野が入ったときは同じ名前がいなかったこと、「水野なら響きも涼やか大奥で呼ぶ名にふさわしかろう」という松島の提案で水野と名乗ることになる。

御中臈(おちゅうろう)

将軍と御台所の身辺の世話係。この中から、将軍の側室がでることになる。

上級職の特権

御年寄や御中臈など”お目見え以上”の上級職に就くと専用の部屋と使用人が与えられる。また、使用人たちからは”旦那”と呼ばれることになる。

 

ご内証の方(ごないしょうのかた)

未婚の将軍と初めて夜伽をする人のこと。夜伽の手ほどきをするという重大な役目ではあるが将軍の体を傷つけた大罪人でもある。そのため、勤めを終えた10日後に内々で打首にされる。

実家には病死と連絡がいき、禄高の加増と十分な見舞金が届けられる。

春日局が決めたという大奥のしきたり。

 

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