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『天官賜福』に出てくる半月国の登場人物や時系列について

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『天官賜福』の1巻には半月国にまつわる話がでてきます。

 

そこで起きた過去の出来事や、現在の出来事が自分には一度では理解できず。なんとか理解してみようと、自分用にまとめてみました。

ちなみに、これは原作(小説)をもとに作成しているのでアニメでは取り扱っていない部分もでてきます。ご注意ください。

時系列

今から200年ほど前、南へ行くはずが壊れた羅針盤のせいで半月国付近へ到着した謝憐。
拉致されて永安国の兵士となる。働きが認められ校尉(こうい:部隊長のこと)となる
敵国である半月国の戦士が永安国の民を殺すことを止める。それだけでなく、自国の戦士たちが半月国の民を殺すことを止めた。そのため、どんどん降格され続けた。
当時、花憐(ほわしえ)と名乗っていた謝憐。一人の少女と出会う。それが半月(ばんゆえ)だった。
最後は自分の靴紐を自分で踏み転んだところを兵士たちに踏まれまくり、刀で斬られまくって死んでしまった。(本当は死んだふりをしていたらしい)。しかも、本当は半月たちを助けるために踏み潰されたらしい。
死体と間違えられた謝憐は川へ投げ入れられ意識を取り戻す。永安国へ戻り三、四年養生したのち南方へ行く。
半月国、中原の人々のなかには謝憐に感謝をしている人がおり、花将軍の将軍塚と石碑を建てた。
数年後、半月(ばんゆえ)が半月国の国師となる。
半月国を永安国が包囲。膠着状態が続く。
半月国師が城門を開け、敵国である永安国の軍隊を引き入れる。半月国は滅亡。
半月国師と兵士たちの祟りで緑地もなくなり、住んでいた人々も生きていけなくなってしまった。
150年ほど前から半月関(昔、半月国のあった場所)で、通りがかった人の半分が跡形もなく消えてしまう怪異が続いている。
亡霊となっても刻磨たちは半月を何回も絞首し続ける。一方、半月は凶暴化した兵士たちの亡霊を罪人坑へ落とし、二度と出てこられないように閉じ込める。
刻磨たちは、蛇に噛まれ善月草を求めて旧・半月国に来る人々を捕まえては罪人坑にいる兵士たちの怨念に与えていた。そうすることで兵士たちは恨みが晴れて成仏できるらしい。
半月関から逃げてきたという道士が謝憐の道観へ。しかしそれは空殻だったため、不審に思い半月関へと向かう謝憐。お供は三郎、風信、南風。
休憩中、三郎の素性を明かそうと南風と風信があれやこれや試す。
砂漠で白い衣を着た女性と、黒い衣を着た女性を見かける。白衣の女性は道士。黒衣の女性は細身で背が高い。
砂嵐で洞窟へ逃げ込む謝憐たち。先に商人たちが避難していた。
蠍尾蛇(かつびじゃ)が現れ商人の一人を噛む。三郎を蛇から守ろうとした謝憐も噛まれる。唯一の解毒剤である善月草を探しに、謝憐、三郎、ガイドの阿昭(あーじゃお)、南風が旧・半月国の領土へ入る。扶揺(ふーやお)は商人たちを守るために残る。
白衣と黒衣の女性たちの気を逸らすため、南風が囮となる。
洞窟前で別れたはずの天生たちと旧・半月国の皇宮で再会。一緒に善月草を探すことに。
土埋面(どまいめん)と遭遇。5、60年前に半月兵士によって土に埋められたのだと話す。
土埋面は商人の1人を襲い、なおかつ半月国の将軍だった刻磨(こーもー)たちを呼び寄せる。
刻磨たちにより罪人坑へ連れて行かれる謝憐たち。しかし阿昭、次いで三郎、それから謝憐with刻磨が自ら罪人坑の底へと飛び込む。
謝憐は落ちながら底にのめり込むのを覚悟するも、三郎がお姫様抱っこで受け止めてくれる。
三郎は、底にいた半月国の兵士たちの亡霊を既に一掃していた。
真犯人は裴宿(ぺいしゅう)。分身である阿昭の姿で、砂漠を通る人々を半月兵士の怨霊たちの餌となるよう細工をしていた。

半月(ばんゆえ)について

半月国の母、永安国の父との間に生まれる。
半月が6、7歳の頃、父親だけ永安国へ帰国、母親は病で亡くなる。
孤児となった半月は、当時、花将軍と呼ばれていた謝憐と出会う。また、永安人の少年1人だけがたまにかまってくれた。
十何歳かのとき、永安国と半月国の国境地帯で暴動が発生。
1人で永安国へ行き邪術を習得。蠍尾蛇を操れるようになる。
半月国へ戻り宮廷法師となる。一生懸命に兵士たちを守ろうとする半月の姿をみた刻磨が、彼女の後ろ盾になる。
刻磨の推薦もあり半月国の国師となる。
永安国が半月国を包囲し、こう着状態が続く。
城門を開け、敵国である永安国の軍を引き入れる。半月国滅亡。怒り狂った刻磨により罪人坑の上に吊るされ殺される。
自らの意思で旧・半月国に残ると罪人坑に強力な陣を張り、半月兵士たちの怨霊が登ってこられないようにする。
この200年間、半月兵士たちの怨念を鎮めるためならばと何度も刻磨たちに捕まっては絞首される。
たまに蠍尾蛇が操れないことがでてきていた。

 

なぜ半月は城門を開いたのか?

半月は裴宿(ぺいしゅう)の部下であり、半月国に潜入していた。つまり唐突に半月国を裏切った訳ではなかった。

ただ、半月は常に花将軍(謝憐)が言っていた”衆生を救う”ということを大切にしており、自らもそれを実践したいと行動してきたのに、どうしてこんなことになってしまったのかと嘆いているのが切なかった……。

阿昭(あーじゃお)について

本当は裴宿(ぺいしゅう)の分身だった。

裴宿は永安人で、孤児だった半月をたまに構っていた。謝憐とも知り合いだった。
父親が流刑人のため、軍隊ではなかなか出世できなかった。(この部分は、アニメの方が詳しく説明がされていたように思います)
たった2000人の兵士で半月国を滅ぼすよう命令される。半月国の人たちが永安国で自爆テロをする計画があることを知り、半月人の大虐殺を決行する。
修行を積み天界へと飛昇し、神官となる。先祖である裴茗(ぺいみん)から期待をかけられる。
阿昭は砂漠を通る人々を旧・半月国内へと誘導。半月兵士たちの怨念を鎮めるための餌としていた。

 

なぜ人々を餌にしていたのか?

裴宿は神官であり、人々から監視されている存在でもある。

過去に自分が大虐殺したことが天界で広まることを避けたかったこともあり(とはいえ、一部では知られた話ではあったようだけど)、自らが下界に行き半月兵士たちの怨霊を殺すことも、兵を出して討伐することもできなかった。

まずは半月(ばんゆえ)の蠍尾蛇を勝手に操り、砂漠に来た人々を咬ませる。次に空殻(阿昭)を使い人々を半月国内へと誘導。怨霊たちに餌として与えていた。

まぁ、実際に与えていたのは刻磨たちで。裴宿は、こっそり手引きをしていただけということでしょうか。

分身では力が弱く一度には兵士たちを殺せないので、人間を餌にした方が怨念を鎮めるのが手っ取り早いらしい。

半月が何度も苦しみながら死ぬ回数を少しでも減らしてあげたかったのかもしれない、と三郎は推理してました。なるほど。自分の大虐殺の痕跡を消すというのもあるけれど、もしかしたら、半月のために……。

でもなぁ、だからって無関係の人々を200年にもわたって餌にし続けるのは……。

自分の祖先(といっても、かなり血筋的には離れているようですが)である裴茗(ぺいみん)が過去に引き起こした件で謝憐には会っていましたが、お互い気づかなかったのですね。

黒衣&白衣の女性の正体

黒衣の女性は、結局誰だったのかは明らかにされませんでした。(2巻で明らかになります)

白衣の女性は風師(ふぉんしー)で、気前よく神官たちに功徳をバラ撒いていた神官だと思い出す謝憐。

風師は謝憐たちが半月関の件に関わらないよう砂嵐を起こして妨害するも、結局は謝憐たちが事件を解決。ただ、これ以上は謝憐が関わらない方がいいと言って裴宿(ぺいしゅう)を連行していきます。

なぜなら、裴宿の先祖である裴茗(ぺいみん)は、西方を任されている権一真(ちゅえんいーじぇん)の信徒をすべて裴宿に奪い取らせるつもりだったから。

謝憐が今回の件を暴露すれば裴茗は謝憐に手をだす可能性があるため、代わりに風師が告発してくれることになりました。風師の後ろ盾は強力で、手をだすことができないはずだからだそうで。

 

用語

用  語 説  明
空殻(あきがら) 妖魔鬼妖が完璧には人間に化けられぬため、本当に人間の皮を使って作り出したもの。中身は空で、簡単な指示なら遠隔で動かすことができる。ただし操る側の法力が強ければ、高度な言動をさせることができる。
蠍尾蛇(かつびじゃ) 半月国に生息する蛇。体は蛇に、尻尾は蠍に似て猛毒がある。咬まれると二時辰以内に死んでしまう。
国師(こくし) 道教あるいは仏教に造詣が深い人に王が与える尊称。王の師である場合もあり、政治面での助言もする)
罪人坑(ざいにんこう) 半月関にある巨大な処刑場。罪人は頂上から深い穴底へと突き落とされる。底には有毒の蛇蠍と飢えた猛獣だらけ。
縮地千里(しゅくちせんり)の陣 縮地術。千里の山河を一歩に縮める術。一度使うと大量の法力を消費する。
千斤墜(せんきんつい) 自分の体を重くする術
道観(どうかん) 道教の道士が居住して修行や祭儀を行う場
紅鏡(ほんじん) もとは君吾のもの。のちに謝憐が貰った。しかし下界に落とされ生活苦により質入れした。質に入れに行ったのは風信。
若邪(るおいえ) 謝憐が使用する包帯上の武器。自我を持ち、長さや形状を変えることができる。

 

登場人物

天界

名 前 二つ名(通称?)  
天界    
謝憐(しえりぇん) 太子殿下(たいしでんか) 800年ぶりに3度目の飛昇をする。飛昇前は仙楽国の太子だった。「三界の笑い者」
帝君(ていくん) 君吾(じゅんうー) 天界の第一武人。謝憐を2回天界から追放。
南風(なんふぉん)   中天庭の武官。風信の部下。”喜んで”謝憐の仕事を手伝っている。
風信(ふぉんしん) 南陽(なんやん)将軍 東南を守護する武神
扶揺(ふーやお)   中天庭の武官。慕情の部下。”喜んで”謝憐の仕事を手伝っている。
裴茗(ぺいみん) 明光(みんぐあん)将軍 北方を守護する武神。9千もの宮観(きゅうかん)がある。
裴宿(ぺいしゅう) 小裴(しゃおぺい)将軍 裴茗(ぺいみん)将軍の子孫。明光殿の補佐神。神官となり出世が早かった。小茗(しゃおぺい)と呼ばれる場面も。
慕情(むーちん) 玄真(しゅえんじぇん)将軍 西南を守護する武神。謝憐が3度目の飛昇をした時の振動で彼の上に鐘が落ちてきた。7千もの宮観(きゅうかん)がある。
その他    
三郎(さんらん)   謝憐が自分の建てた道観のある菩薺村(ぼせいむら)へ帰る途中で出会った少年。

半月関の話にでてくる人たち

半月関の関係  
半月妖道(はんげつようどう) 半月国の国師。妖道双師(そうし)の一人。蠍尾蛇を操れる。
芳心国師(ふぁんしん) 半月国とは無関係の中原の妖道。妖道双師(そうし)の一人。謝憐によれば永安国の国師で、半月国師とは百年ぐらい存在する時期が違うらしい。
天生(てぃえんしょん) 17、8歳ぐらいの少年。商人。
鄭(じょん)おじさん 天生と同じ商人。蠍尾蛇(かつびじゃ)に噛まれてしまう。
阿昭(あーじゃお) 人々が旧・半月国の領土に入らないように道案内をしている。純朴そうな美男子。20歳そこそこ。
刻磨(こーもー) 半月国最後の将軍で、歴代の将軍の中で最も勇猛な大将。背は九尺、力も強かった。半月国師の忠実な後ろ盾だった。
白衣の女性 道士。
黒衣の女性 細身で背が高い。秀麗かつ冷ややかな顔立ち。

 

国や地名

永安国(えいあんこく) 800年前、郎英によって建国された国。半月国と敵対していた。裴宿の祖国。
半月関(はんげつかん) 現在は半月関と呼ばれるが、その前は半月国という国だった。砂漠を越えようとする多くの人が行方不明になっているため、半命関(はんめいかん)とも呼ばれている。
半月国(はんげつこく) 砂漠の中の緑地にあった王国。永安国により滅ぼされた。
菩薺村(ぼせいむら) 謝憐が道観(どうかん)を構えた人界の集落。菩薺とは白慈姑(しろぐわい)のこと。

 

半月関

砂漠の緑地の中にあり、夜空に浮かぶ半月がとても綺麗だったことから半月関という名がついた。

しかし150年ほど前から、ある妖道(ようどう:妖術を使う道士)の縄張りとなり”半命関” と呼ばれるようになる。なぜなら、砂漠を通る人の半分が消えてしまうから。

200年前は半月という古い国があった。

半月国

中原と西域(せいいき)を往来する道の重要な関所の一つを握っていた。国境では絶えず衝突が起こっていた。

半月兵士は背丈が九尺もある人ばかり、勇猛で戦いを好んだ。

半月国の国師は邪術に精通していた。

200年前に滅ぼされたが、国師と兵士たちの怨念により緑地は消え、通りがかった人の半分は命を落とすことになったという噂が広まる。

 

蠍尾蛇(かつびじゃ)とは

言い伝えでは、数百年前、半月国の国主が毒蛇の妖怪と、蠍の妖怪を捕まえた。

どちらの妖怪も人に危害を与えたことはなく国守に命乞いをするも、国主は無理やり妖怪たちに交尾をさせた挙句、殺してしまう。最悪だ。

かわいそうに思った王后が香草の葉を妖怪たちの死骸に被せる。

毒蛇と蠍は自分たちの子孫が半月国の人々を殺すよう呪いをかける。そのため蠍尾蛇(かつびじゃ)に咬まれると必ず死ぬ。しかし、王后が被せた薬草”善月草(ぜんげつそう)”だけが解毒できる。

 

まだ私には分からないこと

半月関の物語は、道士の空殻が謝憐の前に現れたところから始まりました。

半月関へ謝憐を向かわせるために、誰かが空殻を謝憐のところへ送ったわけですが。はて、それは結局誰だったのでしょう??

2巻以降に判明するのでしょうか??

それにしても、1巻も面白かったですが、2巻もとんでもなく面白かったです。

早く3巻が読みたい!

 

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うさかめ
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