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連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』EPISODE 112 (最終回)

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

いよいよカムカムエヴリバディ最終回。あの伏線や、あの人はどうなるのか、どうなったのか……。

 

EPISODE112の流れ

ラジオ放送開始

EPISODE 001と同じシーンから始まります。

京田さん「あ〜あ〜、聞こえますか。JOAK こちらは東京放送局であります。

字幕「日本のラジオ放送開始と同時に誕生した女の子がおりました」

語り(ウィリアム)「A long time ago, at the same time as Japanese radio broadcasting began, a baby girl was born.」

字幕「その女の子は戦争の真っただ中に女の子を産みました」

語り「That girl gave birth to a baby girl in the middle of the war.」

字幕「その女の子は高度経済成長期の真っただ中に女の子を産みました」

語り「And that girl gave birth to a baby girl during a period of economic growth in Japan」

語り「This is a family story that spans one hundred years(これは ある家族の100年の物語です)」

ラジオ放送局

ひなた「Lesson 112. In Okayama, happy and surprising encounters awaited Yasuko. (岡山ではうれしい再会や驚きの出逢いが安子を待ち受けていました)」

岡山の商店街に大きなスーツケースとともに立っている安子の姿。

ディッパー・マウス・ブルース

安子「健一さん、お孫さんと2人でこのお店やりょうるって聞いたけど…」

健一「ああ、そうじゃ。慎一のやつぁ、トミーさんにすっかり気に入られてのう。今日もライブにちいていっとんじゃ」

健一マスターの後ろには、RED HOTというアルバムタイトルのトミーのレコードが飾られています。

そして安子の前におはぎを置く健一。

健一「わしの気に入りの店のもんじゃ。クリスマスフェスチバル(原文ママ)の協賛もしてくれとった」

嬉しそうに食べる安子。美味しさに感激して手を合わせています。

美味しいという安子。「そうじゃろう。”たちばな”いう店じゃ」と健一に言われ驚きます。

”たちばな”は安子の実家の和菓子屋の名前。戦争で無くなってしまった”たちばな”を再建するのが安子の父、そして兄、自分の願いでした。

この”たちばな”は横須賀が本店で、今では全国に支店があるのだという健一。そしてお店のしおりを見せてくれました。

健一「何でも岡山の闇市でおはぎゅう売りょうった店のおやじに商いの楽しさを教えてもろうたんがきっかけじゃあて」

!!!あの子!!!あの少年!!!!

EPISODE 019の!あの忘れられない回に登場する、あの少年!!

 

(ずっと気になってたんです。伏線かと思ったけど伏線じゃなかったのかと、少年のことすら忘れかけていた私に、まさかの最終回での伏線回収。さすが脚本家・藤本有紀さん!!めっちゃ嬉しくて、めっちゃ涙でました)

健一「その店の表に”たちばな”いう文字がはためきょうったんを、うっすらと覚えとったんじゃあて。

 

泣き出す安子に「どねんした?」と心配する健一。

まさか、この”たちばな”が安子の実家の店と深いかかわりがあるとは知らないですもんね。

 

そこへ勇ちゃんが、手をぶんぶん振りながらやってきました。(ちょっと、私の勇ちゃんのイメージとは違うけど、ははは)

家で待っててと安子は言ったようなんですが「わしら、もうええ年なんじゃ。早う(はよう)せんと、いつどっちがスリーアウト試合終了になるか分からんで!」

最終回まで野球に絡めてくる勇ちゃん、好き。

「それにのう、早うお客さん会わせたかったんじゃ」そういうと、若い女性を手招きします。

安子の幼なじみ・豆腐屋のきぬちゃんそっくりな女性に、思わず「あっ、きぬちゃん!」と言ってしまう安子。

彼女は、きぬの孫・花菜(かな)でした。

きぬちゃんは今、美作(みまさか)にいて長いこと入院してるんだそうです。旦那さんが亡くなってから急に弱くなってしまったんだとか。

 

しかし、クリスマスの日にいつものラジオを聞いていたら「急に目(み)ょお輝かせて安子ちゃんじゃあ言うて…」

安子は絶対に会いに行くから伝えて欲しいと言付けるのでした。

ひなたの家

安子は、それから京都を訪ねたようです。

兄の算太の写真を見て「最後の最後まで踊っとったんじゃなあ、お兄ちゃん」

そこへ「安子ねえちゃん!」と入ってきたのは吉右衛門と、その孫・小夜吉(さよきち)。

小さかった吉右衛門の記憶しかない安子は、思わず小夜吉を吉右衛門と勘違いしてしまうのでした。

戦争で岡山を離れた吉右衛門との、およそ60年ぶりの再会。

吉右衛門と、吉右衛門の父・吉兵衛の別れのシーンも切なかったですよねぇ…。詳しくは EPISODE 017で。

 

三世代による、おまじない

ひなた「小豆の声を聴けえ。時計に頼るな。目を離すな」

るい「何ゅうしてほしいか小豆が教えてくれる」

安子「食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべえ」

そして3人で声をあわせ「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ、おいしゅうなれ」

 

(このシーンでも、感動)

ひなた「その気持が小豆に乗り移る」

るい「う〜んとおいしゅうなってくれる」

安子「甘えあんこが出来上がる」

そして3人で「はっ!」と言ったところで、火から鍋をおろするい。

ひなたがラジオを付けるとラジオ講座が流れてきました。ひなたと安子は、さっそくシャドーイング。

るいは台所でネギを切っています。

 

ふと安子は、ひなたの前にあった辞書に手を伸ばします。

それはまさに、最愛の夫・稔がくれた辞書でした。

 

稔が英語を喋れることを不思議に思った安子に、稔は「明日の朝、6時30分にラジオつけてみて」と。詳しくはEPISODE 003で。

内容は分からなくても、英語はなんだか歌っているような、音楽を聴いているみたいで、すてきな調べだと稔にいった自分を思い出す安子。

安子は「ひなた、アメリカに来る気はねえ?」と持ちかけます。アメリカの大学で本格的に英語と映画を勉強してみないか?と。

ディッパー・マウス・ブルース

店内にはトミーのPREMIUM CONCERTのポスターが貼られています。

2005.4.10って文字が見えました。

語り「ひなたが祖母・安この誘いを受けてアメリカへ旅立ったあと、それぞれの人生も様々な変化がありました」

「じいちゃんがいないと張り合いないなあ…」とぼやきつつコーヒーを作っている慎一。

カウンターには勇ちゃんと、ひなたの弟・桃太郎。

そこへトミーから電話がかかってきて、明日のライブに来るか?と誘われる慎一。「もちろんです!」

語り「のちに慎一はトミーの付き人になりました。そしてディッパー・マウス・ブルースは錠一郎とるいが引き継ぎました」

(おおおおお!!そうなんだ!!)

語り「トミーはもちろん現役の偉大なトランペッターであり続けています」

すると、お店に花菜ちゃんがやってきました。実家の油揚げを届けに来たようです。

勇ちゃんも油揚げもらいました。

桃太郎くん、もう花菜ちゃんに釘付け。

立ち上がるやいなや、速攻で「僕と付き合ってください」という桃太郎くん。驚く花菜ちゃん。

「それでええ!」と喜ぶ勇ちゃん。

以前、勇ちゃんは自分の実体験もあり桃太郎くんに「おなごを好きになった時ゃあ、甲子園出られたら、あれができたら、これができたらいうて、先延ばしにするんじゃねえ。絶対報われんぞ」とアドバイスしてましたものね。EPISODE 096で。

 

語り「桃太郎は花菜に一目ぼれして、翌年結婚しました」

電気屋あかにし

小夜子と吉之丞のところには小夜吉と伝吉という2人の息子。

吉之丞に「や〜い、や〜い、けちのじょう!」と会おっってくる小学生3人組。

小夜子は教師の仕事を辞め、夫の家業である電気屋を手伝っているそうです。そして、のちに町の子どもたちに勉強を教える小さな塾を開いたんだとか。

店の奥手は吉右衛門と、妻の初美がラジオを聴いています。

「二代目のモモケンこと桃山剣之介に関して驚きのニュースが入ってきました」というラジオからの声に「何や?さがれが三代目継ぐんか?」という吉右衛門。「せがれ いてへんやん」と初美にツッコまれました。

なんとモモケンが結婚したというのです。

記者会見

テレビでは桃山剣之介と美咲すみれが40年ごしのゴールインだと騒がれています。

結婚会見中、決め台詞をお願いできますか?と記者に言われ

剣之介「おゆみ、待たせたな」

すみれ「黍(きび)様。ゆみは三国一の果報者でございます」

剣之介は棗黍之丞役、すみれは初代おゆみを演じていたのでしたね。

映画村の休憩所

「暗闇でしか見えぬものがある。暗闇でしか聞こえぬ歌がある」とテレビから流れています。

それを嬉しそうに見ている榊原。

新・時代劇 棗黍之丞2006が、毎週木曜よる9時から放送されるそうです。主演が武藤蘭丸。

武藤蘭丸、は二代目桃山剣之介主演の映画「妖術七変化!隠れ里の決闘」で敵役に選ばれた当時無名の俳優さんでしたね。

 

そう、まさかの青木崇高さんの登場も胸アツだったなぁ……。

語り「一恵は隠居した一子に代わって大勢の弟子を抱える先生になりました。榊原は映画村を定年退職するまで時代劇のために奔走しました」

商店街

一子「なあ。腕組んで歩かへん?」

そう言われた夫は、いそいそと左腕を一子さんへ差し出します。

語り「一子は再び青春を取り戻そうとしています。ご主人と一緒に」

大月

店の前のベンチに座る客・森岡が「花菜ちゃんもすっかり大月の味、受け継いだなあ」と。

語り「桃太郎と花菜は京都へ移り大月を継ぎました。桃太郎は母校の野球部の監督にもなりました。息子の剣も野球が大好きです」

ジョージから日本語で手紙が来て、それを読む桃太郎と花菜と剣。野球のユニフォームを着て、右手をサムズアップし、左肩にバットを担ぎ、めっちゃ笑顔のジョージの写真が同封されていました。

語り「日本文化と野球に夢中なジョージは京都に移住し(桃太郎率いる)野球部のコーチになりました」

語り「10年後、桃太郎と剣はジョージを連れ雉真製のユニフォームを着てついに甲子園に行きました」

胸アツ。勇ちゃんの想いを受け継いでくれて、叶えてくれて、胸アツ。

いいよねぇ、誰かが誰かの想いを受け継いでくれている。受け継いだとも思わず”たちばな”を全国区に広めたあの闇市の少年も。

 

2025年3月の日付が入ったテキスト『Hinata’s Sunny Side English』。

カムカムのオープニングタイトルを思い出すようなテキストの表紙ですね。こういう細かいところにも手を抜かない小道具さんたち最高。

 

主題歌

ここで主題歌『アルデバラン』が流れました。本当にいい曲だった。しみじみ。

しかし、いつものオープニングではなかったのです!!

嬉しそうに川べりを歩く安子。

皆んなの前でラジオ体操を指導する吉右衛門。

朝丘町商店街を練り歩くお神輿。

夏祭りの屋台を嬉しそうに見て歩く安子と稔。

橘家と職人さんたちの楽しい一家団欒。

安子がるいを生んで嬉しそうな雉真家の人たち。

るいを背負い、両手いっぱいのお菓子を配達しにいく安子。

大阪へ出てきたるい。

クリーニング店の人たちと囲む楽しい食事風景。

錠一郎との出会い、自転車の漕ぎ方を教えるるい。

拗ねるひなたを慰める両親。

ひたなが学校で友達たちと囲むお弁当。

映画村でのアルバイト、五十嵐との出会い。

今までのことが流れていきます。

映画村

映画村を懐かしそうに歩くひなた。

そこに声を掛けたのがローレンス先生でした。

ひなた「今朝の放送で今年最後でしたね。来年も番組は続くと聞いてほっとしています」

ローレンス「当然ですよ。あなたの作成したテキストはすばらしい。100年の家族の物語。その後、お母さんはどうされているのですか?」

ひなた「とても幸せそうです」

ディッパー・マウス・ブルースのカウンターに並んで座る錠一郎とるい。

店内に流れる On the Sunny Side of the Street

そして相変わらず食べたものをこぼす錠一郎と、それを笑いながら拭き取ってあげるるい。

ホットドッグを食べていたようなのですが、この炒めキャベツの入ったカレー味なんでしょうか?!

 

安子は先週100歳になったばかりだそうです。ロッキングチェアを揺らす安子の後ろ姿。

ローレンス先生は子供の頃、数週間京都に叔父さんと一緒に滞在していたことがあるので映画村に立ち寄ったんだとか。

歩き出したローレンス先生、何かを落としました。

「ローレンス先生、なにか落としましたよ」そういってひなたが拾い上げたのは手裏剣のキーホルダー。

思い出される子供の頃の記憶。この映画村で、英語を話す男の子が同じものを落として教えてあげたことを。

ひなたからキーホルダーを受け取ったローレンス先生は「子供のころからの宝物です」。

「ローレンス先生、あなたは…」「ビリーでいいですよ」

ひなたは笑ってから「うちへ寄っていきませんか?一緒に回転焼きを食べましょう」と。

うわーーーん。あのビリーだったぁああああ。

「いいですね。私も”ひなた”と呼んでいいですか?」「もちろんです!」

 

語り「100年の物語はこれでおしまい」

仲良く寄り添って映画村を歩いていくビリーとひなたの後ろ姿。

 

投稿写真のコーナーで

番組の最後にある投稿写真コーナー。

 

まさかの吉右衛門さん撮影という。

ちょこっと感想

受け継がれる想い

途中、まだ見てない回があるのですが。特に”るい編”。

これからまた、じっくり見ていこうと思います。

いやぁ、盛り沢山な最終回ですよね。見ながら、待って待って、泣いてる間に見逃した!って焦ってました。

闇市の少年が、”たちばな”という名前で和菓子店を作っていた話。もう冒頭から涙が。

安子の父・金太さんの思いを彼はちゃんと受け取っていたんですね。立派になって。ううう。いや、姿は見えなかったけれど。まぁ、見えなかったところが、さらによかったんだけど。

金太、算太、そして安子が再建したかった”たちばな”は、名前と、その志が受け継がれていったんだなぁ、と。

そして勇ちゃんの甲子園へ行きたい!という思いを叶え、好きな女性には速攻で交際を申し込み結婚した桃太郎くん!!ありがとう!ありがとう、勇ちゃんに代わって勝手ながらお礼をいいます!!

別に闇市場の少年も桃太郎くんも、誰かの想いを叶えるために人生を歩んできたわけじゃないけれど。結果として、誰かが叶えたかった夢を叶えたという、そのストーリーがとても好きでした。

同じ役者さんが

あと、きぬちゃんの孫の役を、きぬちゃん役の人が演じるといった配役。いいですよね、天才ですかね、好きでした。

でも赤螺家は、ちょっと混同してきちゃったので一覧にしてみます。

役 名 役どころ 俳優さん
赤螺(あかにし)家    
赤螺 吉兵衛(あだ名:ケチ兵衛) 荒物屋”あかにし”店主。朝丘町商店街の町内会長。 堀部 圭亮さん
赤螺 吉右衛門(あだ名:けちえもん) 吉兵衛の子供 幼少:中川 聖一朗さん
少年:石坂 大志さん

大人:堀部 圭亮さん

赤螺 吉之丞 吉兵衛の孫 幼少:石坂 大志さん

大人:徳永 ゆうきさん

赤螺 小夜吉 吉兵衛の曾孫 幼少:中川 聖一朗さん

少年:石坂 大志さん

赤螺 伝吉 吉兵衛の曾孫(小夜吉の弟) 幼少:中川 聖一朗さん

中川聖一朗さんが、吉之丞以外はすべて演じてるという!

リフレインがきいている

夏祭りでの告白、実は英会話教材づくりを手伝っていた安子、ラジオ講座の講師を務めるひなた。

お互いの名前で呼び合いませんか?という安子編の EPISODE 035と最終回。

いいですよねぇ、さらっと、同じ構図を織り交ぜて。

 

あとは『ちりとてちん』再放送を待つ!

藤本有紀さんが脚本を手がけられた2007年の朝ドラ『ちりとてちん』が大好きで。

ちょうど仕事を辞めて、ぼんやりしていた時期で。毎朝、これだけが楽しみで見ていました。一人ひとりが心情を打ち明けていくシーンとか、あれやこれや本当にグッときてたなぁ。もう何年も、DVD購入しようか迷ってるんですよねぇ。

なので今回また藤本さんが脚本を担当されると聞いて、とても楽しみに待っていた『カムカムエヴリバディ』。ああ、終わってしまいました。

奇しくも、私にとってこれまた大転機のときと重なったもので。次回、藤本さんが朝ドラを担当されることがあったら、ちょっと心しておこうとおもうのでした。いや、もうないのかなぁ。くすん。朝ドラ2本、大河ドラマ1本、時代劇を1本担当されてるしなぁ。

『平清盛』も再放送ないかなぁ。

 

それまでは『ちかえもん』の録画を見直しておこうかなぁ。

 

 

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うさかめ
私が実際に見たり、行ったり、食べたりして良かった!おすすめしたい!というものを紹介していくブログです。

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