邦画ドラマ

ドラマ『閻魔堂沙羅の推理奇譚』第8話(最終回)のネタバレ感想

いよいよ最終回。

犯人は知りたいけれど、沙羅とのお別れは寂しい。またシリーズでやって欲しいなぁ。
衣装もセットも、話のパターンも色々あったし、ほろりとする話も、ゾクゾクっとする話もあって本当に楽しかった。

新作ができるまで、原作を読んで待ってます。

 

 

『閻魔堂沙羅の推理奇譚』概要

閻魔大王の娘・閻魔沙羅は、閻魔堂で死者が天国行きか、地獄行きかを決めている。

生き返りたいという死者に、もし自分を殺した犯人を当てることができれば生き返らせると約束する。

 

原作

 

 

第8話

 

登場人物

新山 律子(にいやまりつこ) オフィスから飲食店まで多様な空間づくりをしているデザイナー。K&Rプロデュースに勤務。
新山 美久 中学生。現在不登校
野上 叶恵 K&Rプロデュース社長
飯塚 町子 新山律子の母親
川澄 吾郎 株式会社クレナイ金融に勤務
蔵本 樹季(いつき) 美久のクラスメート
福森 幸次 律子の元旦那

 

閻魔堂

死  者 新山律子
享  年 41歳
職  業 デザイナー
死亡原因 刺殺

実は、自分が6歳のときに1度死んでいることを沙羅から聞かされた律子。

6歳だった律子は、天国へは行かず生き返りたいと沙羅に言ったようです。

母親から愛されることもなく、孤独と飢えと暴力に耐え続けてきた。生き返ってもそれは変わらず、むしろ今まで以上の苦しみを受けるだろうという沙羅。

「そんなことない!」と大声で叫ぶ6歳の律子。その勢いに、さすがの沙羅もちょっと驚きました。

「ママに…好きになって欲しい」

「無理です」

「大人になって幸せになりたい」

そう35年前の律子は沙羅に言ったそうです。それで沙羅は生き返りを認め、どのような人生を送るか見届けていた、と。

「まあ結果は予想通りの期待外れ・・・でしたが」

6歳の自分から「弱虫…役立たず」と言われる律子。

自分が死んでしまったら娘はどうなるのか、早く元の場所に戻して欲しいという律子に「手放そうとしていたんでしょ?ただ自分が楽になるために」という沙羅。

言葉が出ない律子。「母親失格」という6歳の律子。

一体、自分にどうしろというのか?という律子に、「私にとって使者復活のゲームとは人間の可能性への確認。人は背負った運命、宿命や業(ごう)に対してどれだけ抗うことができるのか」

一生懸命、沙羅と6歳の自分に追いつこうとする律子。でも2人は、次々と居場所を変えていきます。

「人間は弱くもあれば強くもある。立ち向かう者もいれば、逃げ続ける者もいる。過ちを重ね、大切なことを見失い、限りある生を浪費し、やがて死を迎える」

第1話〜3話の主人公たちがフラッシュバック。

「そしてあなたたちは、この場所にやって来る。その人生にふさわしい審判を下されに。ここでは犯した罪は必ず裁かれるのです。人間の世界とは違って確実に」

なんか、それが救いではありますよね。いえ、フィクションですが。ですが、”どこかで自分の犯した罪が跳ね返ってくる”というのは犯罪へのブレーキになるというか。まぁ、それでブレーキがかけられるほどの内容だったら、なんでしょうが。

「新山律子。期待したのが間違いでした。あなたは地獄行きです」

「間違いなんかじゃない。私は弱虫で役立たずだったかもしれないけど、生き返ってからも辛いことはたくさんあった。でも、それだけじゃない。叔父さんや叔母さんは私のことを見捨てずに育ててくれた。うまくいかなかったけど結婚だってした。それで…娘の美久を産んだの」

6歳の自分に話しかける律子。

「娘の美久を愛してる。それは嘘じゃない。あの子に会えただけで生きててよかったって、そう思ってるから。だからお願い。私にもう一度生き返るチャンスをちょうだい。勝手に終わらせないで。最後まで責任持って付き合いなさいよ!」

懇願だけじゃなく、最後は逆ギレしてますね律子さん。

「あなたの人生には多くの苦悩が絡みついている。母親から与えられた心の傷、人殺しの娘であるという業。それが消せないことは既に証明されました。それでも生き返りたいと望みますか?」

静かに頷きながら「望みます」

「じゃあゲームをしましょう」

 

ゲーム

名付けて”死者復活・謎解き推理ゲーム”。

クリアの条件 律子が推理して自分を殺した犯人を言い当てる
ヒント 律子が持っている情報だけで犯人を当てることは可能
ゲーム成功 生き返り
ゲーム失敗 チャンスを与えるのは二度目のため、不正解なら罰則は厳しくする
制限時間 地獄からの死者に触れられたらゲームオーバー

 

沙羅は6歳の律子を椅子に座らせると自分のマントをかぶせ、ラッピングしてしまいました。

しかもゲームが終わるまで、律子はこの場から動けないんだそうです。それは厳しい!

しかも地獄に堕ちるのは6歳の律子であり、これまでの35年分の人生が消えてなくなるという!!美久が生まれない世界!!!

もし6歳で死んだら

母親は保護責任者遺棄致死容疑で逮捕される。

野上叶恵は別のデザイナーと建築事務所を立ち上げる。(K&Mプロデュースという社名が見えました)

もちろん律子自身の家族の存在がなかったことに。

「あなたがこのゲームで賭けるのは、あなた自身の人生と娘の存在。ではゲームスタート」そう言って指を鳴らす沙羅。

ゆっくりと地獄の使者がこちらに向かって歩いてきます。足元には重りがついているので、そう簡単にヒョイヒョイは来られないようです。

容疑者は?

まず考えられるのは、川澄。なぜなら、律子が刺されたコンテナへ行けと指示したから。

もしかして母親の町子と川澄はグルだったのかと考え始める律子。町子がボイスレコーダーを持っていたのも、あとで口裏を合わせるため。2人で自分のお金を脅し取るつもりだったのではないか。

次に浮かんだのは叶恵。人殺しの娘よりも殺人事件の被害者になってくれた方が会社のイメージを守れる、と考えているのではないか?

次は蔵本。美久と付き合うのに邪魔だったから、と。

お次は元旦那。「仕方ないよ律子さん。君は誰も信用しない。誰にも心を開かない。だから美久の幸せのために、律子さんは邪魔なんだ」とナイフをふりかざします。

最後は…美久。

「何で私を産んだの?自分が楽になるために捨てようとしたくせに」

 

「分からない…私は母親からも娘からも嫌われるような人間なんです。誰が犯人でも不思議じゃない」

「みんなが敵に思える。それがあなたの生き方の最大の間違いです」

「え?」

「そんなことより時間ありませんよ」

だんだん近づいてくる使者。

「ゲームに参加しなかったら、私が地獄に堕ちるだけで済んだんですか?」

「ええ」

「どんな罪で地獄行きだったんです?」

「教えられません。ただ、それだけ大きな罪を犯したということです」

「でも心当たりが無いんです!」

「最初に言いました。正解につながるヒントは一切教えられません」

再度推理開始

川澄が自分を殺したらお金が入手できないから、殺すわけはないだろう。

傘立てにはなぜ3本傘があったのか?美久の泥だらけの靴。荒らされた自室。変なおばあさんがいた、という美久。急に早起きした美久。

地獄からの使者が手を伸ばし、もう少しで6歳の律子に触れそうになっています。

「そんな…じゃあ…」

律子は立ち上がると「沙羅さん、推理ができました」と言います。

沙羅が指を鳴らすと、死者の動きは止まりました。

「では解答をどうぞ」

「まず川澄と飯塚町子はグルだと思います。あの2人の目的は私のお金を脅し取ること。だから私を殺そうとするとは考えられません」

「では誰があなたを刺したんです?」

「美久のボーイフレンド、蔵本樹季君です」

!!!!!!

蔵本は刺した相手が律子とは知らず、疲労とパニックで刺してしまった。蔵本がコンテナにいてナイフを持っていたのも、美久のため。

美久は律子がホームセンターへ行っている間に、律子の部屋にあった町子の死体に気付いてしまっていた。そしてボイスレコーダーを聞いて、死体が祖母であることを知った美久。

翌朝、美久が早起きしたのも自分の部屋に隠した死体を母親に見せないため。そして蔵本に助けを求めると、スーツケースに死体を隠しコンテナへ運んだ。その姿を、おそらく川澄が見ていたのだろう。

そして2人で死体を埋めようとしたが、夜になって作業を中断せざるを得なかった。美久が入院したことを知った蔵本は、ナイフを持って1人コンテナで作用をすべく戻った。

「……いいでしょう、正解です」

再び沙羅が指を鳴らします。

律子は、6歳の自分に駆け寄ると使者を突き飛ばしました。使者から仮面が落ちると、なんとそれは町子。

「律子。そばにいておくれ。お願いだから、そばにいて」と懇願する町子。

「今更、何言ってんの!」「私が悪かったよ、お母さんを許しておくれ」「自分のこと”お母さん”って言うな!!」

「私は美久を愛してる。守ってみせる。あんたは地獄で罪を償え!」そう言って、母親を突き飛ばす律子。町子の姿は消えました。

「美久さんの未来は守られました」という沙羅。安堵する律子。

補足

やはり川澄と町子はグルだったそうです。目的はデザイナーとして成功していた律子からお金をせびり取ること。

しかし律子は町子を殺してしまい、美久が独断で死体を処理しようとした。

「何で美久が私なんかのために?」

「あなたと同じ思いを抱いていたんです美久さんは」

美久は、こんなやつなんかのために自分とお母さんの人生を台無しにされてたまるか、と。その思いを抱いた理由は、たったひとつ。

「あなたの愛情が、美久さんにしっかりと届いていたからです」

泣き出す律子。

”人殺しの娘”という世間からの逆風に負けまいと、気を張って生きてきた律子。しかし、自分の事を認め、助けようとする人間がいることを理解すべきだ、という沙羅。

叶恵は、川澄と風評被害から律子を守るために弁護士と協議中。

元旦那が美久を引き取ると申し出たのは、距離を置くことで関係の改善を図ろうと考えたから。

「もちろん美久さんも同様です。じゃあ早速始めますか」

律子に向かって右手をパーにしながら、「2度めの復活を認めるのは私も初めてです。当然、ここでの記憶は消しますが……本当にいいんですね?」

「え?」

「あなたは既に人殺しの業を背負いました。そして美久さんに自分と同じ”人殺しの娘”としての業も背負わせてしまった。また後悔し、あの時死んでおけばよかったと思うかもしれませんよ」

「そう思うかもしれません。私は弱い人間ですから。それでも…精一杯生きてみます。生きていてよかったって思える選択をするために」

「それはこれからのあなたの生き方次第」

うなずく律子。

事件当日

コンテナの中へ入る律子。

暗いので携帯の明かりを付けようとした瞬間、雷鳴が轟きます。

ナイフを持った蔵本と目が合う律子。

そして町子が横たわっているのを知る律子。

「全部俺がやったんです」という蔵本。そこへ美久もやってきました。

美久は病院を抜け出したようです。蔵本に美久をタクシーで病院まで連れて行って欲しいとお金を渡しながら頼む律子。そして、蔵本もすぐに家へ帰りなさい、と。

あとのことはお父さんに頼んであるから、と美久にいう律子。

美久は警察になんて行かないでほしい、「これからもお母さんのそばにいるから」と。

律子は微笑みながら「いつも言ってるでしょ?ちゃんとしなさい、って。私もちゃんとしようと思う。でも、これは私のけじめなの。あなたたちは関係ない。いいわね?」

黙っている美久と蔵本。

「それにしても、まんまと騙された。私の部屋を荒らしたの、美久の仕業でしょう?」

「やりそうな人だったから、ちゃんとリアリティー追求した」

「バカ…そんなとこだけ、ちゃんとしないでよ」と泣き笑いの律子。美久を抱きしめると「ごめんね、迷惑かけて」と。

「でも、ありがとう。お母さんね、美久のこと愛してるから」

今度は美久からお母さんを抱きしめました。「私もだよ」

町子と律子には、こういう関係性は築けなかったけれど。律子さん、良かったね。娘さんとは、そういう関係が築けたんだね。

 

横たわる町子に「ありがとう、私を産んでくれて。あなたのおかげで私は美久に会えた」とつぶやく律子。

 

湊警察署

自首しようと警察署へ行く律子。

警察署の駐車場を歩いていると、オレンジの車のボンネットに座っている沙羅の姿。

「あのぅ…」

「なにか?」

「私、昔あなたそっくりな人に会ったことがあるの。もう何十年も前に」

「他人のそら似じゃないですか?それより今、面白いニュースを見つけたんです。ほら、昨日の夜、ものすごい雷がこの近所に落ちたでしょ?」

「ああ…そういえば」

「で、その雷が直撃して中年のおじさんが黒焦げ死体で見つかったってニュースに出てますよ」と、視線でスマホを見るように誘導する沙羅。

律子が携帯でニュースをチェックすると、「落雷で焼死!?湾岸に黒焦げ死体発見」の文字。

7月18日(土)午後7時判頃、都内各所で局地的集中豪雨が観測され一部地域では落雷が発生し被害が報告されている。
警視庁港警察署の発表によると同日22時頃通行人による110番通報があり、湾岸付近で男性の焼死体が発見された。遺留品から男性の身元は都内の金融会社に勤める川澄吾郎さん(56)と見られている。直接的な死因は落雷による感電死と考えられているが、人体が焼けるケース……

 

「死亡したのは川澄吾郎56歳?」と、芝居する沙羅。

「川澄?」

「まあ、こんなひどい死に方するなんてよほど悪い生き方してたやつでしょうね。ふっ。地獄行き確定です」

「そうね…でも、だったら私も地獄へ行くわ」

「まだあなたは生きています。だからそれは、これからのあなたの生き方次第」

「…同じ言葉、どこかで聞いた気がする」

沙羅はにこっと笑うと「気のせいですよ、多分」そう言うと去っていきました。

警察署へ向かう律子。

律子の後ろ姿を見守りながら、「見届けましょう。あなたたちの生きざまを」

 

焔魔堂の裁定は常に平等。天国に行くか地獄に行くかは生き方次第。生き返るチャンスを得られるか否かも。

「焔魔堂へようこそ」

 

第8話の感想

ふはぁ。終わってしまいました。

もしかして、沙羅が律子を救うんじゃないかな、と思っていたんです。

生き返りのチャンスを与えるだけじゃなく、町子を殺す前に戻すとか。でも、さすがにそれはできないんですよね、いつもどおりに殺される直前に戻してあげる。

そして、川澄が落雷で焼死したのを知ったとき。これって、律子にとっては自分の犯罪を隠せるチャンスでもあったわけですよね。まぁ、コンテナで町子が死んでいるのがバレなければ、ですが。

でも、律子はそうはしなかった。ブレずに、自分の犯した罪とちゃんと向き合うために警察へ向かった。だからこそ、沙羅はこれからも律子と美久の生きざまを見届けるつもりなんだろうなぁ、と。

 

 

 

 

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うさかめ
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