中国ドラマ『瓔珞』第2話の流れと、私の感想を織り交ぜて書いていこうと思います。
※ ドラマの内容に触れていますので、未見の方はご注意下さい!
Contents
第2話『枇杷膏(びわこう)の秘密』あらすじ
高貴妃は愉貴人(ゆきじん)の体調不良を怪しみ、侍医を派遣させる。そして愉貴人が懐妊したことが分かると、ある策を練る。
愉貴人と仲の良い怡嬪(いひん)は、愉貴人を守るため高貴妃に抗議。瓔珞は、高貴妃の狙いを察し思わず愉貴人に琵琶膏について知っていることを告げる。妃嬪たちの権力争いに巻き込まれそうになる瓔珞…。
登場人物
女官たち
人 名 | 役 柄 |
魏瓔珞(ぎえいらく) | 物語の主人公。芯の強そうな感じ。 |
吉祥(きっしょう) | 素直な子だけれど、ちょっとそそっかしい感じ。 |
玲瓏(れいろう) | 吉祥とは幼馴染。 |
錦繍(きんしゅう) | 意地悪そうな感じ。吉祥が巻き添えを食らうことに。 |
方(ほう)女官 | 新人女官たちの指導員っぽい。新人たちを見下すこと甚だしい。 |
張女官 | 繍坊をしきる女官。 |
呉書来(ごしょらい) | 呉総管と呼ばれている。 |
後宮の妃たち
人 名 | 個人的な感想 |
皇后・富察(フチャ)氏 | 皇帝の寵愛を一心に受けている。とにかく美しい。物腰の優美さ。ひと目見て、ファンになりました。 |
皇后の侍女 | 爾晴(じせい)、明玉(めいぎょく) |
貴妃・高(こう)氏 | 誰しもが見た瞬間に「あぁ、これは怒らせてはいけない人物」と思うのではないかと。後宮のNo.2。皇后を蹴落としたくてしかたない。 |
嘉嬪(かひん)・金氏 | 高氏と共謀して、皆をいじめている。 |
純妃(じゅんひ) | 皇后が信頼している人物。 |
嫻妃(かんひ)・輝発那拉(ホイファナラ)氏 | 皇后が信頼している人物。 |
嫻妃の侍女 | 珍児(ちんじ) |
穎貴人(えいきじん)・巴林(バリン)氏 | 純妃が風邪気味のため、みんなでお見舞いに行こうかと思っていると話してた人物。 |
怡嬪(いひん)・柏(はく)氏 | 阿妍氏と仲が良い。 |
愉貴人(ゆきじん)・阿妍(あけん)氏 | 軽い咳が出る体調不良。薬嫌い。柏氏と仲が良い。 |
皇帝と、その周囲
人 名 | 個人的な感想 |
乾隆帝 | 清の第六代皇帝。清朝を最盛期に導いた。ちょっとお茶目で、ちょっと怖そう |
総官太監・李玉(りぎょく) | 乾隆帝のお付きの人。ふっくらとしていて、ちょっとお茶目。帝のご機嫌とるのも大変そう。 |
第2話のストーリー
集会
高貴妃は、これからは新しい秀女も入ってくることだし皆、健康には気をつけないと!と激を飛ばします。
そこへ李玉が現れ、散会するよう告げます。
「また陛下はお一人で休まれるの?」という高貴妃のセリフからすると、側室たちは夜な夜な?この場所に呼ばれては陛下のお召しを待っているようですね。
ひー、誰が今日は呼ばれるかみんなの前で分かってしまうんですか?!こわ、高貴妃が自分以外の女性が選ばれた時の表情を想像するだけで、こわっ。
そして、安堵のため息をつく怡嬪・柏氏。第1話の最後で、仲良しの愉貴人(ゆきじん)はどうしたのか?とネチネチ高貴妃に突っ込まれていましたものね。
ちなみに、この場所は”燕喜堂(えんきどう)”というのが第2話の高貴妃のセリフで分かりました。
瓔珞たちの部屋
方女官が瓔珞たちを前にして「刺繍と掃除の試験に合格して皆は女官になった。今後は自分の配下に置かれる」と言っています。
ご指導宜しくお願いしますという玲瓏(れいろう)に「皇宮で頼るべきは人ではなく己の運」であり、それがどういうことはいずれ分かる、と言って去っていきます。
今日2回も瓔珞に助けられた吉祥は、すっかり瓔珞になついています。
金繍は瓔珞に絡み始めます。吉祥を助けたのは、太監に自分を売り込むためだ、と。無視する瓔珞に腹を立てた錦繍は瓔珞の布団に水をかけるのでした。外野も「いい気味だ」的なムードです。自分たちを見下してるだの、自分だけ目立とうとしてるだの。
軽く自分の布団を拭くと、瓔珞はどこかへ行ってしまいます。
戻ってきた瓔珞の手には木桶。まず錦繍にバサー、お次は錦繍の寝床にザバーっと水をかけました。
やりすぎだ!と抗議する玲瓏。
みんなは吉祥を見捨てたのに、なぜ自分を避難するのか?吉祥の刺繍の腕の良さを妬んでいるのではないか?という瓔珞。
はい、そして今日の一言がでました!
(この”私は生来、気性が荒く怒らせると怖いの”は瓔珞を演じたウー・ジンイェンさんも印象に残っているセリフだそうです)
ひー。
それでもまだ騒ぐ錦繍に、自分たちは一蓮托生で何か騒動が起これば皆追放される。これから方女官のところへ行って、それを試そうというのです。
悪かった、追い出されたくないと謝る錦繍。
騒ぎをききつけて方女官が叱責。でも、自分の不注意で茶器を倒してしまった、という瓔珞でした。
瓔珞って、すごい!という吉祥。
「善良であるより保身に努めるべきよ。覚えておいて」という瓔珞。
女官という弱い立場では、自分の身を守るのが何より大切なようです。
過去
斧をふりかざし、棺桶を壊す瓔珞。
姉・魏瓔寧(えいねい)の首元には、明らかに誰かが首をしめた痕跡。
父親である魏清泰(せいたい)や親戚たちは、姉の死は病死ではないという瓔珞を批判します。瓔寧は不貞を働き皇宮を追放され自殺したのだ、と。だからお墓にも葬らせてもらえないようなのです。
そんな一族に失望し、自らが皇宮に入って真相を突き止めると決めた瓔珞。
瓔珞たちの部屋
ようやく眠りに落ちた頃、方女官がホウキで吉祥を叩きます。
寝るときにも所作があるんだから、布団に脚を入れ、左を下にして寝なさい!と。
あー、なるほど。これを新人が入るたびにやってるんだろうなぁ。最初に教えないぐらいだもんねぇ。みんなが寝静まるの待ってたんだろうねぇ。性格が歪みきってる。
高貴妃の部屋
ふと目を覚ました高貴妃。
怡嬪が何か隠している!と。昨夜の集会で、怡嬪がしきりに愉貴人を庇っていたことが、ずーっと引っかかっていたようです。
第1話で陛下が言った通り暇なんだな、やっぱり。
瓔珞たちの部屋
今まで青い洋服でしたが、正式に女官になったからかピンクの洋服になりました。襟元や袖口に刺繍も入っています。髪にもピンクの飾りが。
部屋の中では方女官が、瓔珞たちの荷物を検査しています。瓔珞の荷物から、白い小瓶が出てきました。
私物は持ち込めない決まりだから、瓶の中身を教えろという方女官。故郷の土だ、という瓔珞の言葉を信じない方女官は舐めてみます。
やっぱり土でした。
方女官がプンプンしながら出ていくと、お付きの人が「胡麻と胡桃の粉だと思ったのよ。以前、持ち込んだ女官から没収していたわ」と笑いながら教えてくれました。
土の下には、お姉さんの遺骨が入っているようです。
永和宮
怡嬪が愉貴人・珂里葉特(ケリエテ)氏に、どうやって切り抜けるか相談しています。
そこへ高貴妃がやってきた、と侍女が知らせにくるのです。慌てて怡嬪を裏口から帰す愉貴人。
そして自分は軽く咳き込むマネをします。
高貴妃は劉侍医を連れてきたから診てもらうように、と。侍医は愉貴人の脈をとって診察を始めます。
その頃、裏口から出た怡嬪は長春宮へ赴き皇后に会いたいと言うのですが侍女の明玉が追い返えそうとします。皇后の名前を呼ぶ怡嬪の声が聞こえたのか、皇后が外へ出てきました。
愉貴人に無理やり薬を飲まそうとする侍医。そこへ皇后が現れます。ちっ、邪魔しやがってという感満載の高貴妃。
侍医は咳を治療するため枇杷膏を飲ませようとしたのだ、といいますが怡嬪は愉貴人は妊娠しているのだから咳ではないと叫びます。そこで皇貴妃は、昨日は咳と言ったじゃないか。騙したのか!と。
愉貴人は、騙すつもりではなかったと高貴妃に謝ります。しかし怡嬪は引き下がりません。今飲ませようとした薬こそ、子供を流産せせる薬に違いない、高貴妃の陰謀だ、と。
皇后は別の侍医を呼び、毒かどうか調べるよういいます。結果は、やはり枇杷膏である、と。
勝ち誇る高貴妃。自分はよかれと思って侍医を連れてきたのに愉貴人は自分に楯ついた。怡嬪にいたっては自分が世継ぎを殺そうとしている、と。嬪の分際で、高位にある自分を中傷した、と。
皇后は、なんとか高貴妃の怒りをおさめようとしますが、この機会を逃すまいと高貴妃は後宮の”しきたり”を破れば皇后の管理能力が疑われる、と。
皇后にも害が及ぶことを心配した怡嬪は、自分を罰するよう高貴妃に願うのです。めっちゃ嬉しそうな高貴妃。
繍坊
張女官から姉の話を聞きたかった瓔珞は、朝食を抜いて繍坊へ。
そこへ張女官が来たので、魏瓔寧を知らないか?と尋ねると張女官は何十人もの人間が来るから分からない、と。そして、”寧”は貴妃様の名前の一部だから口に出さない方がよい、と。
そして、女官は妃嬪たちと同じ名前はつかえないから宮中にきて改名したはずだ、というのです。だから、瓔寧の名前を出して探すのはやめなさい、と。
そこへ玲瓏が来たので、話が中断してしまいました。張女官は、瓔珞と玲瓏を連れ愉貴人のところへ向かいます。新しい衣をつくるために。
永和宮へ到着すると、高貴妃の侍女が怡嬪の顔を扇でたたいているのが目に入りました。怡嬪が高貴妃の怒りを買ったようだと張女官が2人に説明します。
しきたりでは、顔をたたいてはいけないらしいのに。嬪位に上がった者が女官よりも過酷な目に遭うこともある、という張女官。
女官たちは愉貴人の採寸を始めます。愉貴人は「枇杷膏には毒が入っているはずなのに、おかしい」と呟きます。
「貴妃は子供を殺すために毒を盛ったはずなのに」って、女官はいないものという扱いのようで。
それを聞いた瓔珞は「枇杷は新しい葉に毒が含まれます」と自分の実体験もふまえて話すのでした。子供の頃、間違えて枇杷の種を食べてしまったことがあり嘔吐が続き呼吸困難になってしまった、と。
枇杷膏は枇杷の古い葉で作れば無毒だけれど、新しい葉と種は有毒で多量に服用すれば死に至る、と。
その話を皇后の前でして欲しい、と愉貴人は言いますが張女官が割って入り「皇宮に入ったばかりで不慣れな女官です。見逃して下さい」とお願いするのでした。
張長官が困るのを可愛そうに思った貴人は、自ら皇后のところへ陳情に行きますが、またも皇后の侍女・明玉が断るのでした。
繍坊
繍坊の庭で両膝を床についている姿勢の瓔珞。仲間の女官たちは、一体彼女は何をしたのか、と噂しています。
日も暮れ、夜が過ぎ、痛む膝をかばいながら空を見上げる瓔珞。今まで2080個の雲が頭上を通り過ぎ、302は彩雲だった。これまで雲は刺繍できなかったけれど、今日からはできる、という瓔珞。
自分の罪が分かるか?と問う張女官。
自分は罪を犯していない、自分の言葉はすべて真実だ、という瓔珞に「では現実を見せてあげる」と張女官が瓔珞を永和宮へ連れていきます。
永和宮では怡嬪が首をつっていました。
あれー?!永和宮って、愉貴人の宮ですよね??高貴妃がきたとき、裏口から怡嬪が逃げたのに。あれー??
驚く瓔珞。
愉貴人が侍女と庭で話をしています。やっぱり永和宮は愉貴人の宮でいいの?違うの??
貴人は真実を話すよう瓔珞へ詰め寄りますが、またも張女官が体をはって止めるのでした。
張女官は、真実を知らせても怡嬪を救うことは出来なかった。瓔珞自身も命が危なかったのだ、といいます。
瓔珞は「怡嬪は臆病だ。屈辱されたぐらいで死を選ぶだなんて」と。生きていれば仕返しができたはずだ、と。
張女官が「卵で岩は割れない」と言えば「私は岩です。卵ではありません」と答える瓔珞。その強情さに「身を持って体験するまで恐ろしさは分からないわ」と言えば「せいぜい死ぬだけでしょう」とスタスタ歩いて行ってしまう瓔珞。
霊柏
姉は殺され、怡嬪は自害。なぜ、この世はこんなにも無情なのだと木に八つ当たりする瓔珞。
そこへ李玉がやってきて、霊柏を痛めつけるな!と。陛下のお越しだから、跪け、と。
「霊柏に何をした?」と仰せの陛下。
「30回の杖刑に処せ」と言いますが、瓔珞は木に触れたのには理由があるのだ、と答えます。
第2話で分かったこと
瓔珞が後宮へ入った理由
瓔珞には瓔寧という姉がいて、彼女の死の謎を解くために瓔珞は後宮へきた。
姉は不貞を働き皇宮を追放されたことになっているが、姉の首には絞められた跡もあり明らかに殺されたと瓔珞は考えている。
瓔珞は枇杷が好き
子供の頃、枇杷が好きで誤って種まで食べちゃったという瓔珞。そのときのことに凝りて、もう好きじゃないかな??
第2話の感想
もう、とにかく高貴妃が相手の弱みに漬け込むときの執拗さと嬉しそうな顔が恐ろしすぎます。皇后も、さすがに自分の管理能力を問われると言われちゃうと口出しできないようで。
ますます高貴妃が図に乗りそうですね。
そして、なんとまぁ瓔珞の強いことか。自分は、そもそも立場を弱いと考えていないという。いや、実際に見れば立場の弱い女官ではあるけれど、自分のトンチいや頭の良さと強固な意思があれば乗り越えられる、乗り越えてみせる、必ず姉を殺した犯人を見つけるという強さを見せつけられた回でした。
そして、2話にしてもう陛下に会ってしまうという。さて、どんな続きが待っているのでしょう。