2020年9月からBS12で始まった中国ドラマ『晩媚(ばんび)と影~紅きロマンス~』の第1話を見たら、これは私が好きなタイプの……!!となりました。
毎回録画を忘れないようにしたいと思います。
Contents
登場人物
蘇七雪(そしせつ) | 物語の主人公。薬王(やくおう)谷に父親と弟と住んでいる。 |
蘇旺 | 蘇七雪の父 |
小八(しょうはち) | 蘇七雪の弟 |
黄勇(こうゆう) | 校尉 |
流光(りゅうこう) | 七雪の前に現れた謎の美女。 |
李嗣源(りしげん) | 若様。九命(きゅうめい)を探している。 |
月影(げつえい) | 若様のお付きの人。七雪を姽嫿城(きかくじょう)へ連れて行ってくれる。 |
いつの時代のお話なのか?
一番最初にナレーションが教えてくれました。
西暦907年
唐を滅ぼし梁(りょう)を建国した朱温(しゅおん)は晋(しん)に攻め込んだ。晋王・李克用(りこくよう)は梁を認めず唐の年号”天佑(てんゆう)”を用い続けた。唐朝復興を旗印に梁に抗ったのだ。
ここに”暗黒”と言われる五代十国時代が始まった。長きの間、血みどろの戦いが続いた。
この暗黒の時代に、ある暗殺組織がひそかに現れた。軍や江湖(こうこ)を自由に渡り、民を虐げる強欲な有力者を始末するのだ。
民を慰める作り話だと言う者もいれば、唐の時代から存在していたと言う者も。ある話によると、刺客は1人の女で ほほ笑みながら魂を奪うという。また、ある話では姿形の異なる一群の女たちだともいう。
女たちは皆、紅い傘をさしており、そこには金色の花が描かれているのだ。
第1話「血に染まる傘」あらすじ
墓場
大勢の人物が忙しそうに働いています。
「始めるぞ」という声とともに、沢山人が集まり押し合いへし合いしています。その中心にいたのは、座っている1人の男性。
「蘇七雪、他の者はどけ」そういって群がる人たちの中から1人の女性を呼び「最後の1人だ」といって何かを彼女に手渡します。1つ落としてしまうも、もう1つは大切に懐へ仕舞う七雪。
どうやら、骸を埋める仕事を割り当ててもらえたようです。
早速仕事にかかるも、上から降りてきた骸の入った袋を受け取った時に手を滑らせてしまい、袋の中から女性の亡骸が。
手を合わせて謝り、もう一度袋へと戻そうとしたとき女性の右手に何かが握られているのに気づく七雪。
それは、スーパーボールほどの大きさで(いや、知らない方もいらっしゃるかな??)透明なガラス玉のようでもあり、中には赤やオレンジ色のもやもやっとしたものが少し動いていました。
自宅
七雪が家へと戻ってきました。
小さな弟は「父ちゃんが粟を借りてお粥を作ったよ」と報告します。
七雪は仕事で芋(芋だったんですね!)をもらってきたから、と弟に食べるよう差し出しますが弟は芋よりもお粥が食べたいというのでした。
水を汲んでこようとした七雪に、父親は薬草を鼎香閣(ていこうかく)へ持っていくよう指示します。薬草は全部売ってしまったはずなのに、と思いながらも竹籠の中の薬草を持って出かけていく七雪。
出掛けに父親が、芋はお前が持って行けと七雪に持たせるのでした。芋をあるき食べしながら、お粥よりも美味しいという七雪。
酒楼・鼎香閣(ていこうかく)
百草医館の向かいにある鼎香閣へ七雪が入っていくと、用心棒のような男が「薬草なら百草医館で売れ!」と追い出しにかかります。
七雪は、父親からここへ来るように言われたというと「薬王(やくおう)谷の蘇旺の娘か」と言い出す用心棒。そして、意味ありげに七雪に近づくと「なるほどな、血を売るには惜しい」というのでした。
なんと、父親が持たせた薬草の中身は藁。
そして、「バカめ売られるのはお前だ」と男の肩に担がれてしまう七雪。「自ら来させるとは、ひどい親だ」と笑いながらいう用心棒。
ほんとだ、ひどいぞ蘇旺!!
宴会場
女将が「黄校尉(こうこうい)、そろそろ始めても?」と男性に声をかけます。
障子の向こうに女性の影が浮かび上がりました。「最初は”王昭君の舞”です」という女将。
5人の女性が舞いますが、黄校尉はまったく興味を示さず退屈そうな顔をしてお酒を飲み始めました。
女将は手を叩き「お気に召さないわ、交代よ」と。
その間にも七雪の危機は迫っています。何かの間違いだという七雪でしたが、父親が持ち帰った粟が自分の身売り代金だったことを知ってしまうのです。
「父ちゃんにとって、私は粟ほどの価値もない?」
用心棒は「ここなら食うにも寝るにも困らない」と言いますが、逃げ出そうとする七雪。用心棒に捕まり柱に頭を打ち付けられ気絶してしまうのでした。
黄校尉たちの前では2人の女性たちが踊り始めます。「”2羽の燕”です」と女将はいいますが、まったく興味のなさそうな黄校尉。
一方、気絶している間に七雪の右腕に刀で☓印を入れ血を器に落とす用心棒。ベッドの上で目を覚ました七雪に、処女の血は長寿の薬で高く売れるというのです。そんな、あほな。
「卑しい貧乏人の命など安いものだ、観念しろ」
七雪はベッドの横にあった香炉の蓋で用心棒の頭を殴りつけ、自分の血が入った器で再び用心棒の頭を殴って逃亡。
宴会場には3組目の踊り手が舞台に登場しました。”飛天の舞”というそうです。女性は天女の羽衣(新体操のリボンを何倍も長く幅も広くしたリボン)を操り、黄校尉も彼女に興味を持ったようです。
そこへ七雪が舞台の上へ逃げ込んできて、黄校尉の部下に捕まってしまいます。黄校尉は部下たちに連れて行くよう手で合図。そして「あの女にする」と。
舞台上で”飛天の舞”を踊っていた女性の険しい顔。
支度をさせられ、両手を縛られた七雪の前にいそいそと現れる黄校尉。どうやら、美女は見慣れているので七雪はかえって新鮮に思ったようです。気色悪っ。
七雪絶体絶命!!というところで、傘を手にした人物が入ってきました。白地に紅い模様が入っています。
傘の下から見えたのは美しい女性。
黄校尉、デレデレ。
謎の女性は「燕家を皆殺しにしたのは、あなた?」と問いかけます。
「何が悪い?この街にあるものはすべて私が手に入れる」
そして、この男は梁の武官であり戦で街を丸ごと潰してきたところで、もしこの男に気に入られたら七雪は軍営に連れて行かれ3日と生きられないだろう、という謎の女性。
死にたくない、という七雪。
2人共相手にしてやる、と近寄ってきた黄校尉を平手打ちにすると自分の左腕の袖をめくる謎の美女。
「命は蜉蝣(かげろう)のごとし。朝に生まれ暮れに死す」
左腕には赤い色で文字が書かれています。
「風情があるな」とデレデレしながら近づいてくる黄校尉に向かい、女性は左腕を突き出すと右手でその文字の上をなぞりました。
すると驚くことに文字が浮かび上がったかと思うと、細かく分かれ黄校尉に襲いかかっていくのです。文字に襲われ悶え苦しむ黄校尉。
「お前は殺しすぎた。だから恨まれ刺客を送り込まれたの」
あっという間に息絶える黄校尉。
女性は持ってきた傘を黄校尉の方へと投げると、傘は黄校尉の血を吸い上げ傘にはまた1つ模様が入りました。
怯えながら「この人…死んだの?」と聞く七雪に、こともなげに「死んだわ」という女性。
このままでは、自分が黄校尉を殺したことになってしまう七雪。女性に自分を助けて欲しいと言いますが、お金がないのなら助けられないと断られてしまいます。
他の場所だったら親切心を出せたけど、何しろ、この楼閣には大勢の武将たちがいるため戦ったら痛い目にあってしまう、と。
「私は痛いのが嫌いなの。だから自力で頑張ってね」そう言って傘を持って出ていこうとする女性。
七雪は「どうしても行くなら人を呼ぶわよ!」と言いますが、「呼べば?私に勝てる者などいない」とあっさりいう女性。
痛いのは嫌いだといったのに…と戸惑う七雪に「面白い子ね。1度だけ機会をあげる。日没までにここを出て村の西にある墓場へ来て。女たちが待ってる。あなたが人生を託せる姽嫿城(きかくじょう)の女たちよ」
そういうと、七雪の前に右手をかざすと次の瞬間、女性の姿は消えていました。
女性を探す七雪に「日が沈む前にそこへたどり着けたら姽嫿城(きかくじょう)に連れていく。機会は1度だけよ」という声だけが聞こえてきました。
慌てて楼閣を出ようと広間にさしかかると、女将が黄校尉にお酒を持っていくと言っています。急いで部屋へと戻る七雪。
黄校尉の鎧を身につけ廊下を歩いていくと、後ろから酔っ払った部下が話しかけてきました。が、なんとかバレることなく外へ出られた七雪。
お酒を持ってきた女将は黄校尉が死んでいることを発見し、すぐに武将たちが七雪のあとを追っていきます。
街中
七雪は厩を見つけると、中にいた馬を盗みだします。
林道を逃げる七雪、追う6人の武将たち。斬りかかられ、地面に落ちる七雪……と思ったら、黄校尉の鎧をきた藁人形でした。
七雪はしばらく厩に隠れ、追手がいないと分かるともう1頭の馬を盗み墓場へと馬を走らせます。
しかし、血を取られているため力尽き馬から落ちてしまう七雪。そこに振り始める無情の雨。
墓場
日も暮れかかっています、そこにはさきほどの女性と、男性の姿。後ろには5人ほど女性が待っています。
女性の名前は流光(りゅうこう)というようです。「もう戻りましょう」という男性に、残念そうに「来なかったわね」という流光。
あれ、5人の女性のうち1人は先ほどの酒楼で”飛天の舞”を披露していた女性では??すごい勢いで、七雪を見ていた、あの女性がいます。
草むら
雷も激しくなるなか、ようやく雨で意識を取り戻した七雪。
すでに暗くなってはいましたが、なんとか起き上がると墓場へと再び向かい始めるのです。
墓場
激しい雷雨の中、輿が1台墓場のところにおいてあります。
それを狙う刺客の男たち。しかし、矢を射るも輿にかかっている布に打ち返され、刀を刺しても中から刀で斬りつけられ、輿の上に乗っている刺客も討たれ、中にいるひとはどこから見てるんだ?!というぐらい強いのです。
そして、ちょうど墓場に辿り着いた七雪に襲いかかる刺客をもやっつけてくれました。姿は見えないけれど。
七雪は、よろけた瞬間にあの不思議な球体を泥の中に落としてしまうのです。そして草陰に隠れる七雪。
そこへ、黒ずくめの女性が輿の前に現れ「若様、申し訳ありません」と謝っています。
輿のなかから出てくる男性に手を貸す黒ずくめの女性。
若様の名前は李嗣源(りしげん)。黒ずくめの女性は、若様が濡れぬよう傘をさします。
ふっ、と若様は笑うと「私の命を狙うものは多すぎるからな」。そして「九命(きゅうめい)はなかったのか」と女性に問うのです。
「斉(せい)家の人々は皆殺しにされており、どこにもなかった。墓場にもなかった」と報告する女性。
若様は握っていた右手を開きながら「九命は蠱虫(こちゅう)で作る。ここにあるなら蛍蠱(けいこ)が見つけるはず」と無数の蛍蠱を飛ばします。
しかし蛍蠱たちが戻ってきてしまいました。
「ここにはないようだから行こう」という若様に「人がいます」という黒ずくめの女性。七雪のことが見えていたようです。
「どうしますか?」ときく女性に「刺客が来る前からいたようだ。息遣いを聞くと死にかけているが、生きようとあがいている」。そして再びふっと笑うと「実に面白い」。
面白いですか?!
その頃、七雪は草むらから狙う獣?に怯え、後ろにさがったところで崖の下へと落ちてしまいました。
「死んだ?」という女性に「まだだ……だがもう無理だ」という若様。
輿へ乗ろうとする若様に「しかし…」と声をかける女性。
「哀れな者は大勢いる。なぜ救う必要が?」と、そっけない若様。
しかし、月影(げつえい。ここで字幕で名前がでました!)が輿担ぎを呼ぼうとしないので、仕方ないというように「どうしても気になるなら、明日見に来て(七雪が)生きていたら姽嫿城(きかくじょう)に入れてやれ」と言うのでした。
ほっとした表情を浮かべる月影。
七雪は、なんとか崖の下へと落ちずに済んだようです。
「卑しい貧乏人の命など安いものだ、観念しろ」と言った用心棒。
「そこは女の極楽であり、情愛の煉獄よ」と言った流光の言葉を思い出しています。(というか、そのセリフ、先ほどはなかったような。それともBS放送用にカットされているのかな???)
「死ねない。私は死ねない。私は生きるんだ。絶対に死ねない」と必死に崖を登る七雪。
なんとか落ちたところへ戻ると、泥水の中から落としてしまったスーパーボールのようなものを探し出します。それを手にして……まさか、飲み込んだとは思わないのですが、はて。
翌朝
地面に倒れ込んでいる七雪。わずかですが、体が動きました。上半身を起こしてみると、上から傘を持って降りてくる黒い服を着た人物が。
メリー・ポピンズ、ではありません。
月影でした。
月影は七雪が生きていることを確かめると、傘を投げます。傘に血を吸い取られる、と後ずさる七雪。
近づいてきた月影は「姽嫿城(きかくじょう)の者よ。江湖では私たちを”紅き刺客”と」
そこまで聞いたところで、気を失ってしまう七雪。
第1話「血に染まる傘」で分かったこと
蘇七雪
・薬王谷で、父と弟の3人暮らし
・墓場での仕事中に、不思議な球体を拾う
・暮らしが貧しく父親に楼閣へと売り飛ばされてしまう
・楼閣では不思議な女性に助けられ、1度だけ姽嫿城(きかくじょう)というところへ行くチャンスをもらう
・なんとか墓場へ向かおうとするも、途中で気を失ってしまう。日暮れまでには到着できなかったが、それでも墓場へと向かったことで、月影の温情?により再び姽嫿城(きかくじょう)へと行くチャンスをものにする。
謎の美女・流光
・蘇七雪を救い、1度だけチャンスを与えた。
・彼女は刺客で、相当な腕前らしい。痛いのは嫌。
若様・李嗣源
・大勢の人から命を狙われている
・九命(きゅうめい)という蠱虫(こちゅう)で作られた何かを探している。
・付き人の月影が七雪を気にかけたため、じゃあ明日まで生きてたら姽嫿城(きかくじょう)に連れて行ってもいいよ、という
月影
・若様の付き人であり、刺客。
・死にかけている七雪が気になり、若様から条件付きで姽嫿城(きかくじょう)へ連れて行くのを許される。
第1話の感想
もう、むっちゃワクワクします!この設定、むっちゃワクワクしますよね!!
女性による刺客組織!今まで私は見たことのない設定だったので、余計に面白そう!と。いや、私も痛いのや、酷いのや、痛いのは苦手なんですが。
でも女性が美しくて強いという設定も大好きなので。今後、どんな展開なのか楽しみです。
第1話&2話が無料で見られます
2020年9月現在、Gyaoで第1話と2話が無料で見られます。
気になった方は、のぞいてみてくださいませ。