韓国ドラマ『SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜』。
第15話で、キム先生はキム・ヘナがジュンサンの子供であるという事実を入手したもののソジンに話すことはありませんでした。
ただ、ソジンにキム・ヘナを引き取り手元で監視してはどうか?と勧めるのでした。
そうすればイェソの対抗意識が刺激され、より勉強に集中するだろうということらしいのですが。本当にそれが狙いなのでしょうか……??
Contents
登場人物
ハン・ソジン一家 | |
ハン・ソジン | 専業主婦。姑であるユン女史から3代続けて医師にする、というプレッシャーを受けている。 |
カン・ジュンサン | ソジンの夫。ジュナム大学病院の整形外科医。 |
カン・イェソ | ソジンの長女。ソウル大学医学部へ入学するために猛勉強中。シンア高校在学中。 |
カン・イェビン | ソジンの次女 |
ユン女史 | カン・ジュンサンの母。息子と、その嫁への当たりがキツイ。 |
チン・ジニ一家 | |
チン・ジニ | 専業主婦。芸能人になることを夢見ていた。息子が勉強嫌いで困っている。 |
ウ・ヤンウ | ジュナム大学病院の整形外科医。カン・ジュンサンの後輩。 |
ウ・スハン | ジニの息子。 |
ノ・スンへ一家 | |
ノ・スンへ | 専業主婦。 |
チャ・ミニョク | ロースクールの教授。息子たちにスパルタ式教育を施す。 |
チャ・ソジュン/チャ・ギジュン | スンへとミニョクの息子たち。双子。ソジュンが兄、ギジュンが弟。 |
チャ・セリ | ハーバード大で経済学を専攻。 |
イ・スイム一家 | |
イ・スイム | 童話作家。 |
ファン・チヨン | スイムの夫。ジュナム大学病院の神経外科医。病で妻(ウジュの母)を亡くす。 |
ファン・ウジュ | イェソと同じ高校に首席合格。成績だけでなく性格も良い。 |
入試コーディネーター | |
キム・ジュヨン | 入試コーディネーター。合格請負人。毎年、自分が認めた子供2人しかサポートをしない。合格するためなら手段は選ばない。 |
チョ・テジュン | キム先生に忠実な部下。 |
同級生 | |
キム・ヘナ | 母子家庭に育つ。頭がよく、イェソのライバル。 |
キム・ウネ | キム・ヘナの母親。病気で入院中。 |
イ・ミョンジュ一家 | |
イ・ミョンジュ | 息子ヨンジェがソウル大学へ入学し、鼻高々だったが……。 |
パク・スチャン | ミョンジュの夫。ジュナム大学病院の元神経外科長だった。 |
パク・ヨンジェ | ミョンジュの息子 |
第15話のネタバレ
レストラン
キム・ヘナがジュンサンの子供であるということを知っているキム先生。ソジンに対し、事実を言うことはなくヘナを引き取ってはどうか?と提案します。
しかし、事実を知らないソジンは何故自分が?という感じで頑なに拒否。まぁそうですよね。娘のライバルを、なぜ手助けしなきゃいけないのか、という感じですよね。
仕方なく?キム先生は、ヘナと同じ塾に通う次女イェビンが危害を受けないよう注意してくださいと忠告するのでした。
ソジンの自宅
ソジンの長女イェソが怒っています。まあイェソは鼻持ちならない態度を取っているか、怒っているかのどっちかしかないですが……。
あ、ウジュの前では照れた表情もするか。
ヘナを連れてくるなんて、冗談じゃない!と怒り狂う長女に、せっかく勉強嫌いの次女がヘナに勉強を習いたいと言い出したから意見を聞いてみただけだ、といってみるソジン。
高校の自販機の前?
商品が出てこないのか、すごい勢いで自販機を叩いているイェソ。
見かねたヘナが自分が持っていた缶ジュースを差し出しますが、拒否するイェソ。自分の家のような豊かな家で暮らしたいから、ごまをすっているのか?と。
妹を住み込みで教えたいと言ったそうじゃないか、という喧嘩腰なイェソに対し、自分はそんなことを言っていないと。しかし、そんなことさせない!と息巻くイェソ。
いきなり住み込みの話がでてきて、不審に思うヘナ。
学習塾から喫茶店
ジニの息子スハンと自分の娘を迎えに塾まで来たソジン。
ソジンの前に突然ヘナが現れ、「どなた?」と驚くソジン。そうか!まだ会ったことないのか!!
正直に言えばソジンを恨んでいたこと。しかし、入院費と生活費を稼ぐためとはいえ別の生徒(ドフン)の課題を代行していたのはいけないことだった。ソジンを恨むのは筋違いだったと謝るヘナ。
「噂どおり賢い子ね。それで用件は?」
イェビンが塾の基礎クラスにいるが、3ヶ月で特進クラスに上げてみせるから住み込みの家庭教師にして欲しいというヘナ。もしできなければ住み込みは解消、費用も全額返却する、と。
基礎クラスの上は標準クラスなのに、特進クラスと聞いてソジンもちょっと心は動いたはず。
しかし、頼みは聞けないこと。代わりにお金が必要なら自分が援助すると言い数枚紙幣を置いて店を出ていくソジン。
店を出てからキム先生へ連絡するソジン。先生がいうから考えてみたが、やはりヘナを家に入れられない、この話は最後にして欲しいとソジンは断るのでした。
電話を切ったキム先生、怒りを抑えるように深い溜息をつくと「逆らう気?」と独り言。
ひー。
すぐさまイェソを瞑想室へ連れてくるよう部下へ連絡しました。「しかし…」と反論しようとした部下に対し「うるさいわよ!(声のトーンを戻し)私に反抗しないで」というキム先生。
こわっ。
瞑想室
前々から思ってるんですけど、瞑想室って名前ですけど洗脳室みたいに思えちゃうんですよねぇ。
さてさて、呼び出されたイェソ。近々ある期末テストでは1問も間違えません!と自信満々。
いつもそういうが、いつも間違える。それはうぬぼれているからだ、というキム先生。母親を失い一段と強くなったヘナに勝てるのだろうか?今回の期末テストでは自分を信じないように、簡単な問題も疑え、と。
一瞬反抗しようとしたイェソに圧力で黙らせるキム先生。
ジュナム大学病院
ジニの夫ヤンウの脊髄手術が無事に完了したようです。
しかし手術の出来を疑うヤンウ。そんなにジュンサンの手術の腕って、当てにならないの??
ジニは今日の会合に参加するとかジュンサンに言ってますね。はて、何があるのかな?
SKYキャッスル
これから住民総会があるから10分以内に来るようソジンから連絡を受けるスイム。
いやいや、予め分かってたんだから教えておきなさいよ。ってか、それが狙いか。深い溜め息をついて、出かける準備をするスイム。
過去に自分が救えなかった生徒のこと(15話)、ウジュと母親のことを思い出すスイム。
受験戦争による悲劇を繰り返さないために、引き下がったらだめだ、と自分を鼓舞します。
会場に到着したスイムを見る住民たちの冷たい目。
パク教授宅の悲劇を題材に小説を執筆するというスイム氏に強く反対するため、住民の意思を伝えると語りだすチャ教授。不在者を除き194名の反対署名、住民の99%が署名したのだ、と。
これでも小説を書きますか?というジニ。
自分は15年前にデビューし後続作品のない無名作家なのに、なぜ敏感になるのか?と問うスイム。
スンへも、ニュースの記事でもないのに総出で止める理由はなにか?と援護射撃。そう、スンへは署名してないんでした。
集団で反対するのは、教育に大金を使っていることが世間に知られるのが怖いからではないか?というスイム。
ソジンとスイムで激しい口論となり、「あんたこそ。貧しさをよく知ってる」と言うスイム。顔色が変わるソジンと、思わず体を乗り出すジュンサン。まさか妻がウソの人生を作りあげていることを知っている人物がいるなんて、という感じでしょうか。
コーデの存在を隠したいという気持ち、自分(スイム)を圧迫するゆがんだ母性も理解するが、コーデを雇うお金のない人を言い訳にしないで欲しいというスイム。そして「学費もなかった頃を忘れた?牛の血を売ってた……」
住民の全員がソジンを見ます。
ジニが驚いて、スイムは何を言い出すのか?と。黙っているジュンサン。
ジュンサンが自分と目を合わせないことに心を決めたのか、しばらくの沈黙ののち「ええ。そのとおりよ」と認めるソジン。
息を呑むジニ。目を瞑るチャ教授。
「父は、と畜場の横で精肉店を営んでた。どうせなら私の本名クァク・ミヒャンと呼べば?あんたが(ウジュの)実母じゃないのと同じで改名だって罪じゃない」
まあ、改名はね。でも、人生偽ってますよね??
ミョンジュ一家の不幸があったからソジンたちはここに来られたくせに、暇つぶしに小説を書くのか?というソジン。
チャ教授が、自分たちの意志は十分に伝わったと思うがどうするか?とスイムに質問します。
スンへが即答ではなく考える時間を差し上げたら?と上品に助け舟をだすと、3日間の猶予が与えられました。
無言で席を立つスイム。そのあとにジュンサンが席を立ちました。
ジニはソジンの素性に驚き、シドニーの大学を出たのも、母親からお皿をもらった話もウソなのか?と問い詰めます。第3話ですね。
ソジンの母親はシドニーに居て、ティーカップを母親から譲ってもらって、父親は銀行の頭取で、お兄さんは歯科医、自分はシドニーの大学で教育学を学んだ、と盛りに盛った話をしていたわけですものね。
総会に参加していた人たちもジニとソジンのやりとりを見つめています。それに気づいたソジンは話を切り上げようとしました。
ジニは、ソジンとジュンサンが夫婦揃って自分を騙していたことに怒り心頭。
ソジンの家
父親は豚の内臓を売って妻子に暴力を振るうアルコール中毒者だと言えば良かったのに、というジュンサン。
自分が恥ずかしいからと崖っぷちの妻を残して席を立つ旦那を持つ自分が、過去の不幸まで自慢する必要はない、というソジン。
自分も一緒に連れ出してくれたら恥ずかしさは半分で済んだ。親を選べないのも自分のせいではない。ジュンサンもジュンサンの母も、自分の父親のことを恥ずかしがるから銀行長の娘を演じ続けてきたのだ、と。
一緒に演技してきたのなら、せめてみんなの前でかばうべきだったのではないか?涙を流し訴えるソジン。
ジュンサンは謝ることもせず、なぜスイムがソジンの過去を知っているのかとはぐらかします。
そして高校の同級生でソジン素性を知っている人間に対し牙を向き、住民に署名までさせて騒ぎを大きくするなんて!と怒るジュンサン。
スイムが自分の過去を言うとは思わなかった、というソジンでしたが、まぁ、ソジンの撒いた種ですよね。あそこまでやらなければスイムだって約束通りソジンの過去はバラさなかったはずで。
もうすぐイェソが帰ってくるから静かに、と言いますが結局イェソが聞いちゃってました。
信じられない、という顔で無言で部屋へ行くイェソ。
オーストラリアで会った祖父母は誰なのか?誕生日のたびにプレゼントをくれた祖父母も偽物だったのか?と。
そこまでやってたのか……。
自分は劣悪な環境で育った。女に勉強は必要ないと本を破った母と、ママのバイト代まで酒に使った父、そんな環境でも必死に勉強して奨学金で進学したと話し出すソジン。
貧しさで傷つくのは自分1人で十分だ。そんな祖父母を持つ傷をイェソやイェビンに味わわせたくなかった、と涙を流すソジン。
イェソは、自分が優秀なのは優秀な遺伝子を持つからだと言い続けていたじゃないか。
「なのに、ママはその程度だったの?」
その程度、って……。その環境から、ここまで来たのはすごいことだってイェソは分からないんだろうなぁ。恵まれてることが当たり前の子にはなぁ。
「貧しい酒飲みの血が流れてる。そんな遺伝子を私も引き継いだのよ」と喚くイェソ。人間として、やっぱりどうかなぁ、この子。
だから隠してきたのだ、堂々と生きられるように。そして今まで通り何も変わらない、と言うのでした。
自室に帰り、床に座り込むソジン。
声を殺して泣き始めました。
スイムの自宅
集団リンチされる夢を見たというスイム。昨晩、利己主義者の集団を目の当たりにしてゾッとしたのだと。
小説を書きたいなら反対はしないが、ソジンは手強そうだというスイムの夫チヨン。
署名活動までして大ごとにしておきながら、貧しい人に配慮するフリがあまりにも幼稚だったので、カッとなって昔の話をしてしまったのだ、というスイム。
さすがのチヨンも驚きます。
スンへの自宅
チャ教授が得意顔でご飯を食べています。
今まで出身や階級を自慢してたくせに、とニヤニヤ。
そして、自分の妻がSKYキャッスルで一番気品にあふれている。母方の祖父は陸軍の参謀総長で国会議員だった、プライドを持てと子どもたちに言い聞かせます。
ソジンから入手した予想問題を子どもたちに暗記させているようですね。さすがに、ソジンから入手したとは言ってないでしょうけど。
子どもたちが食卓を去り、スンへは子どもたちが知ったらと危惧します。チャ教授は「子どもたちが知るのも時間の問題さ」と。
「出身はだませない。イェソを見ろ。1位に執着する姿が滑稽だ。母親に似たんだな」「イェソを見習えと言ってたでしょ」「…俺は成績の話をしただけさ」「(ため息をついて)ソジンさんが痛ましいわ」
スンへ、本当にいい人だなぁ。スンへと子どもたち、それからスイムの家族には悪いこと起こって欲しくないなぁ。
ジュンサンは怒ってるだろうなぁ、って笑い出しちゃうチャ教授。やれやれ。
ヤンウの病室
さっそく、昨晩の話を夫にするジニ。
16年間も自分をだまし続けてきたと怒っています。まあね。
「主演女優賞ばりの演技力ね」って言っちゃう元女優(という設定のジニ)さん。
しかし出身はどうあれ、科長(ジュンサン)の奥さんであることに変わりはないから見下さないように、というヤンウ。
そこへ豪華なお見舞いの品が届きました。
急にハイテンションになるジニ。入っていたメッセージカードには「全快を祈ります ハン・ソジン」
チッ、ハン・ソジンと名乗り続けるわけか、というジニ。
SKYキャッスル内のトレーニングルーム
ヒソヒソとソジンの噂話をしている人たちを横目に、黙々とマシーンに乗っているソジン。
そこへジニからお礼のメールが。といっても、ジニは声も聞きたくないし、メールもしたくないとヤンウに代返させたのですが。
昨晩のソジンの真似をする女性と、それを笑う人たちの姿も。
キム先生の事務所
即座にソジンのことはキム先生にも伝わったようです。
あ、イェソが言ったのか。衝撃が大きくて勉強に身が入らないというチョ先生。
シドニー大学を出たというのも嘘だと知り、体を折って大笑いするキム先生。バンバン机を叩いちゃって大笑い。こんなキム先生、チョ先生も初めて見るのかな??
「改名してたなんてね」と言いながら真顔に戻ると、「自分の役割が分かるわね?イェソの本心を聞き出しなさい。心を軽くしてあげて」「承知しました」「よろしい(笑いながら)グッド」
笑いの止まらないキム先生を驚きながら見送るチョ先生。
運転をしながらも笑いが止まらないキム先生。「何もかも手にした女はコンプレックスの塊だった。手玉に取りやすくなったわ」と嬉しそうに笑うのでした。
墓地
スイムが教育実習へ行っていたときの生徒ソン・ヨンドゥのお墓参りに来ています。
後ろから来たのはキム先生。
スイムに会うまでヨンドゥの命日も忘れていた、と反省しています。
スイムは執筆をしているものの、ヨンドゥへの罪悪感を執筆することで免罪符にしようとしていないか自己検閲中のようです。15年ぶりの新刊で衝撃的な問題を扱い、自分は売名行為をしようとしているのではないか?
そして、正直に言えばキム先生が悲劇の中心だと思っていたと告白。でも、すっかりキム先生の演技に騙されちゃったようですねぇ。
キム先生は、ウジュの話を持ち出しました。そして自分にも大切な子どもがいたが事故で失ってしまったというキム先生。
そっとキム先生の手を握るスイム。
騙されてるーーーー。