アニメ『後宮の烏(こうきゅうのからす)』が面白すぎて、自分でも驚くぐらい次週を楽しみにしています。
術使い、後宮、可愛い動物という私の好きな要素が詰まった設定に、わくわくしています。あともう1つ、私の好きな要素も加わっているのですが、それはネタバレになるので後ほど。
ネタバレしつつ、1話で分かったこととか感想を書きたいと思います。ちなみに、1話が「翡翠(ひすい)の耳飾り」前篇、2話が「翡翠(ひすい)の耳飾り」後篇とのこと。
アニメ『後宮の烏』が自分の好みにドンピシャすぎた話で、原作や主題歌などについてまとめました。
Contents
主な登場人物
柳 寿雪(りゅう じゅせつ) | 烏妃(うひ)。謎多き存在。夜明宮(やめいきゅう)に住む。 |
星星(しんしん) | 寿雪と暮らす金色の鶏。寿雪の言うことをまったく聞かない。 |
夏 高峻(か こうしゅん) | 即位して1年ほどの皇帝。烏妃に頼み事をしたい。 |
衛青(えいせい) | 高峻に仕える宦官。内常侍(ないじょうじ)。 |
九九(じうじう) | 飛燕宮(ひえんきゅう)の宮女。内膳司(ないぜんし)。 |
李 秋容(り しゅうよう) | 内書司(ないしょし)。父親がおえらいさんっぽい。 |
第1話で分かったこと(ネタバレ)
高峻の現在
皇太后(当時は皇后だった)の命令で廃太子にされていたが、密かに力を蓄え決起。自らが皇帝となる。
烏妃への頼みごと
先日、後宮で見回りのものが拾ったという翡翠の耳飾り。その持ち主を探しているという高峻。
1回めは寿雪にケンモホロロに断られてしまう。
2回めは寿雪の好物で、なんとか話だけは聞いてもらえることに。
しかし、物から人を探すのは気(き)が足りないとまたも寿雪に断られてしまう。
そこで高峻は、耳飾りに取り憑いた幽鬼(ゆうき)が何者かを探して欲しいと頼みごとを変える。
寿雪の好物
蓮の実の餡を包んだ包子(ぱおず)。
この香りに釣られ「話だけなら聞いてやってもよい」と高峻に言ってしまう寿雪。可愛すぎ。
初対面で悪い印象を持たれてしまったので、何か話を聞いてもらえる方法はないかと考えた高峻も可愛い。金子や宝石ではつられないことも聞いていたんでしょうか。ならば、食べ物でと考えつくところがすごい。
寿雪が蒸籠からの香りに釣られて近づいてきたところで、蒸籠の蓋をパタンと閉じちゃう衛青も好き。
もしや、と思ったけれど簡単につられた寿雪の姿に、すんってしてる高峻が可愛かった。(本当につられた……)みたいな。
私は、食べ物を通して人の距離が縮まるお話が大好きなんです。今後も、こういう描写が出てくるかは分かりませんが、寿雪が意外と食べ物に弱いことが分かったシーン。おかしいやら、可愛いやらで完全に虜になりました。
Wikipediaで調べてみると蓮蓉包(れんようほう、リエンロンパオ、蓮茸包とも)と出てきました。写真を見ると、アニメで出てきたものに似てますよね。
出典;Wikipedia
美味しそう!食べてみたい!
幽鬼の手がかり
高峻が見たという幽鬼は、紅い襦裙(じゅくん)を着て、左耳だけに翡翠の耳飾りをしていた女性だという。
寿雪が術を使って耳飾りに取り憑いた幽鬼を呼び出して分かったのは
右手首に赤い3つの点 | 三ツ星は夏王朝のもの。高峻の父か祖父の後宮にいた妃だろう |
首には披帛(ひはく)が巻き付いている | 首をしめられたか、首をつっての自害。不幸な死に方をしたため耳飾りに取り憑いたもよう |
高峻は、人は死ねば海の向こうの楽土へ行けるというのに、幽鬼となってはそれも叶わず、いつまでも苦しむことになる。だから救ってやって欲しいと寿雪に頼む高峻。
「お主はなぜ、あの幽鬼に心を砕くのだ?」と尋ねる寿雪に対し、「不憫であろう」と答える高峻。
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飛燕宮(ひえんきゅう)
手がかりを探すため、烏妃の黒い着物を脱ぎ宮女を装って飛燕宮へと赴く寿雪。
すると、2人の女性が言い争っている姿が目に入る。
明日までに丈を直せ、という女性・李 秋容(り しゅうよう)。九九が無理だと断ると、自分の父親に言って九九の実家の店を潰してやろうかしら、などと物騒なことを言う。
寿雪が李を追い払うと、いつも李に無茶振りされていて困っていたという九九。李は飛燕宮にいる宦官と文をやりとりするついでに、自分に無理難題を言ってくるのだ、と。
寿雪は夜明宮の宮女だと九九に説明し、九九の仕事を手伝って情報収集開始。
九九は1年前から飛燕宮にいること。
先帝の妃・今の皇太后が幽閉されていること。(高峻、殺してなかったんですね!)
今の帝・高峻は廃太子になっていたこと。何年も幽閉同然だったこと。しかし高峻は諦めず力を蓄えて決起。
噂では、高峻の母親を殺したのは皇太后(当時は皇后だった)。
妃を毒殺し、自らも首をつった妃がいること。その妃の名前は班 鶯女(はん おうじょ)ということが分かる。
古参の宮女の話
班 鶯女は妃のなかでは身分の低い人だったが、儚い感じの美人だった。
三の妃(さんのきさき)の宮(みや)に住んでいたが、三の妃は若くて美人でお偉方の娘で、そりゃあ偉そうで生意気だったとか。
ある日、その三の妃が羹(あつもの)に入っていた毒で殺される。当時、三の妃は身ごもっていた。
すると班 鶯女の荷物の中から毒が見つかり、その夜に班 鶯女は部屋の梁に自分の披帛(ひはく)をかけ首つり自殺。
しかし、本当に班が犯人なのか。他の人でも三の妃の毒殺が可能なのではないか?と疑問を抱く寿雪。
古参の宮女は、高峻の母親が殺されたときも表向きは小間使いが犯人に仕立て上げられ処刑されたという。
「そんなの酷すぎる」という九九に、古参の宮女は「でもおかげで私たちは噂話に事欠かない」と。
「人の死も後宮では娯楽なのだな」という寿雪に「仕方ないわよ。私たちは一生ここから出られないんだから」という古参の宮女。
炎帝(えんてい)
九九に何を調べているのか?と聞かれ、素直にとある幽鬼のことが気になるのだ、と答える寿雪。
幽鬼を怖がる九九に対し「幽鬼は怖くない。あれは哀しいものだ」。
九九は幽鬼といえば、と高峻の祖父・炎帝の話をはじめる。
夜になると幽鬼が現れるから、と一晩中 明かりを点けて寝ていた炎帝。幽鬼の正体は、炎帝が根絶やしにした前王朝の欒(らん)一族。
幽鬼たちは欒一族の証である美しい銀髪をしており、呪いの言葉を炎帝に吐き続けたとか。幽鬼たちに死ぬまで悩まされていた炎帝。
片手で頭を押さえて話を聞いていた寿雪は「もう戻る」と帰りかける。
すると九九は手伝ってくれたお駄賃だ、と草餅を2つ手渡し「またね」と。
夜明宮
自分の部屋に戻った寿雪。
先代の烏妃から言われた「一人で生きよ」「烏妃は何も望んではならぬ」という言葉を思い出す。
悲しそうに草餅を食べる寿雪。そして、寿雪の髪のアップ。数本キラリと光っています。
凝光殿(たぶん)
皇太后の隠し財産を探っているらしき高峻と衛青。
衛青は皇太后がいつまでも幽閉されている人ではない。先帝をそそのかし、高峻を廃太子に追い込んだ。なぜ、あのとき高峻の母親の仇である皇太后を殺さなかったのか?と。
処罰するには確かな証拠が必要だ。でっちあげの証拠で殺すのは皇太后と同じになってしまう、と声を荒げる高峻。
少年時代の高峻
大広間で皇后(現在の皇太后)による宴が開かれています。
皇后は高峻の母親・謝妃(しゃひ)に舞を踊るよう無茶振り。一度は断るものの「自分のためには舞えないのか。さすが下級官吏の娘は気位が高くて困る」などと嫌味を連発され、仕方なく舞うことに。
舞ったら舞ったであざ笑う皇后たち。一緒に踊っている女性に、わざと足を引っ掛けられ転んでしまう高峻の母。
そんな母の姿を扉の隙間からコッソリ見ていた高峻少年は悔し涙を流す。
母親の部屋で、なぜ笑いものにされても堪えているのですか!なぜ歯向かおうとしないのですか!と怒る高峻。
母親はそれには答えず、高峻には東宮でやるべきことが沢山あるのだから、もうここに来ないように、と。
それからは母の元を訪れることがなかったようで。
その後、母親が小間使いに毒殺されたことを知る高峻。
母親が皇后たちに抵抗しなかったのは、自分を守るためだったのだと側近から教えられる。
輿に乗った皇后は高峻の姿を見ると笑みを浮かべる。それを見て自分の母親を殺したのは皇后だと確信する高峻。
現在
皇太后を確実に追い詰め、処罰に値する確実な証拠を集めてから母親の仇を討つと衛青に話す高峻。
その頃、寿雪は池のほとりで髪を洗おうとしています。
黒髪のはずが、洗い終わると綺麗な銀髪に!!
その姿を驚いた顔で見つめる高峻。どうやら話があって寿雪のところへ行く途中だったようです。
なんということ!!寿雪は根絶やしにされたはずの欒一族(らんいちぞく)だったのですね!!
ここが特に好き
どうしても耳飾りの持ち主を探して欲しい高峻。
出来たての包子で寿雪を釣ると、先に寿雪に包子を食べさせてから「タダ飯ぐらいでは、そなたも気分が悪かろう(ニヤっ)」
「お主は思ったより性格が悪いな」
「性格がいいように見えたか。そう言われたのははじめてだ(赤面する寿雪を見て)そなたは思ったより可愛いな」
うっ。
初対面のときも、すっと寿雪の手を取ったり、なかなかやりますね高峻。
包子につられちゃう寿雪をみて、優しげに笑ったり。うっ。
思い出すなぁ、中高生の頃に読んだ氷室冴子さんの作品の数々。
特にこの『なんて素敵にジャパネスク』。後宮もの好きは、間違いなくこの作品の影響です。おてんばな主人公にドキドキハラハラ、帝と高彬にヤキモキ。懐かしいなぁ。
後宮ものといえば、中国ドラマの『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』も物凄く面白いんですよねぇ。長いけど、あっという間。本当によくできた脚本だと感心しました。
第1話のオープニングで出た説明
月燈海に堕ちて双神となりたまふ
一は阴の神 二は熒の神
海隅八千夜を分かち
一の神、黝き御舎に幽れたまひ
二の神、月の御舎にて楽をしたまふ
ここをもちて
一を幽宮 二を楽宮といふ幽宮の水門に成りし神あり
名は大鼇の神
罪有りて身を八つに斬り散られたまひて
幽宮より流されたまふまた一箇の骨に成りし白亀の神あり
名を鼇の神といふ
暴波を鎮め舟を守りたまふその神八代の後胤
白き王それ皇帝のはじめとかや
すごく意味深ですよね。物語が進んでいくと、この意味が分かるようになるのでしょうか。
用語解説(五十音順)
烏妃(うひ) | 女神である烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)に仕えていた巫婆(みこ)の末裔。 会えば災いがあるという噂も。 詳しくは、こちらへ。 |
夏王朝(かおうちょう) | 高峻の祖父・炎帝(えんてい)が欒一族(らんいちぞく)を滅ぼし、新たに興した王朝。炎帝が亡くなった後、皇太后による悪政がはびこっていたが、廃太子にされていた高峻が政権を奪還した。現皇帝は高峻。 |
凝光殿(ぎょうこうでん) | 高峻が暮らす御殿の名前でしょうか? |
化鳥(けちょう) | 金色に光る大きな鳥。夜明宮に近づくと襲われる、という噂がある。烏妃を選ぶと言われている。 |
後宮(こうきゅう) | 皇帝の妃たちが住む宮中の奥御殿。夜明宮(やめいきゅう)のほか、鴛鴦(えんおう)宮、鵲巣(じゃくそう)宮、泊鶴(はっかく)宮、飛燕(ひえん)宮がある。 皇帝の妃として選ばれた娘たちが住んでいるが、夜明宮だけは例外。 |
大家(たーちゃ) | 皇帝に対する呼称。 |
夜明宮(やめいきゅう) | 前王朝の時代から存在する奥御殿。 皇帝の意思とは関係なく、その宮の妃は選ばれる。 なぜそのような宮が存在するのか、烏妃とは何者なのか。宮廷が管理する歴史書にも記録は残っていない。 |
幽鬼(ゆうき) | 未練を残し、楽土(らくど)へと渡ることのできなかった者の魂が変じた姿。 |
楽土(らくど) | 死後、魂が辿り着くと考えられている場所 |
欒一族(らんいちぞく) | 高峻の祖父・炎帝によって滅ぼされた前王朝の一族。その髪は皆、美しい銀髪である。夏王朝から捕殺令が出されて、皆殺しにされた。 |
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「#後宮の烏」
【第一話 用語解説】公開
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【第二話 用語解説】公開
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烏妃(うひ)とは?
女神である烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)に仕えていた巫婆(みこ)の末裔。 |
会えば災いがあるという噂も。 |
烏妃の不思議な術に傾倒していた皇帝たちは、その力を独占するために後宮に囲い特別に妃の位を与えた、と歴史書に書かれている。 |
誰も烏妃には命令できない。 |
呪殺、祈祷、失せ物さがし、頼まれれば何でも受ける。ただし、代償を払えない頼みごとは受けない。 呪殺ならば命を、祈祷ならば財産。失せ物さがしは応相談。 |
百歳を越えるおばあさん、という噂があるが、寿雪は16歳。 |
どんな術が使えるのか?
・相手を自分の前から遠ざける(高峻たちを自分の部屋から扉の外へと追い出した)
・部屋の扉を遠隔で開ける
・耳飾りから幽鬼を呼び出す
宮城内の地図
特集ページなので、いつかページが無くなってしまうかも……。
原作
とりあえず1巻を購入。早く読みたい!けれど、アニメ版2話の感想も書きたい!!となっています。
私は、ここがこんがらがってしまいました
理解力ないなぁ、と自分の能力にしょんぼりしつつ。
でも、一応解決したことと、まだ解決していないことを書いておこうと思います。
皇太后
皇太后というのは、先帝の皇后ということですよね。
つまり、高峻が帝の位に就くまでは皇后だった、と。そこが、ごっちゃになってしまって。
皇太后を炎帝の奥さんと勘違いしてしまった私。お恥ずかしい。炎帝は高峻からすると祖父にあたるので。高峻のお父さんの奥さんが、現在の皇太后という訳ですね。
高峻の母親や、自分より下の位の妃たちを虐めたり殺したり(!)してたのは皇太后が皇后のとき、ってことなんですね。
なぜ廃太子に?
なぜ皇后(現在は皇太后、えーい、ややこしや)は高峻を廃太子にしてしまったのか?
自分の子供がいるなら、その子を皇太子に最初からするはずなのに??と。
(その部分については、原作で彼女には皇子がいなかったと書かれていました)
誰か別の人物を皇太子にしたかったのでしょうか??自分が権力を握りたかった?でも、いずれは誰かに権力を譲ることになるのに。なんて、ちょっとそのあたりがまだ不明なのでした。
>> アニメ『後宮の烏』第2話「翡翠の耳飾り 後篇」のネタバレ感想