邦画ドラマ PR

ドラマ『MIU404』第9話「或る一人の死」の流れ&ネタバレ感想

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

前回の第8話「君の笑顔」の余韻を、ずるずると引きずったまま9話を見ました。なにしろ、タイトルからして不吉。

誰なの、誰なの、誰が死んでしまうの?それとも過去の話なの??と、こわごわ見ていました。

 

 

 

第9話 登場人物

登場人物 役どころ
伊吹 藍
(いぶき あい)
奥多摩の交番に8年近く勤務していた。第4機捜へ異動となり志摩とコンビを組むことに。巡査部長。
”足が速い”のと”野生の勘”が武器!?
志摩 一未
(しま かずみ)
元捜査一課。所轄勤務だったが、4機捜へ。機捜経験もあり桔梗・陣馬からの信頼が厚い。陣馬とはコンビを組んでいた経験あり。巡査部長。
野生の伊吹と、かなり息があってきた感じ。
桔梗 ゆづる
(ききょう ゆづる)
警視庁刑事部の第1機動捜査隊 兼 第4機動捜査隊・隊長。志摩のことを評価している。警視。
陣馬 耕平
(じんば こうへい)
警視庁刑事部の第4機動捜査隊・隊員。昔、志摩とコンビを組んでいたことがある。現在は九重とコンビを組んでいる。コールサイン401。警部補。
特技:”顔面配備”
九重 世人
(ここのえ よひと)
警視庁刑事部の第4機動捜査隊・隊員。父親が警察庁刑事局長。自身もキャリアの新米。警部補。
第4機捜のメンバーが個性的すぎて、ちょっと引いてる時あり。第5話で、初めて博多弁が飛び出しました。
井ノ原 組対四課(マル暴と呼ばれることもある警視庁の組織犯罪対策部4課。広域指定暴力団による犯罪を扱う)の人
桔梗ゆたか 桔梗の息子
羽野 麦
(はの むぎ)
桔梗の息子ゆたかの面倒を見てくれている。桔梗と息子から、ハムちゃんと呼ばれている。
蒲郡慈生 通称ガマさん。茨城で学生だった頃の伊吹を補導。伊吹が刑事を目指すきっかけをつくってくれた恩師。
成川 岳 バシリカ高校3年生。第3話で登場し、それ以降、逃走中。第5話でRECにメールを送っていた。
3年2組22番(第7話で判明)
謎の男・久住 成川を援助している。ようやく第7話で名前が判明。職業不詳ながら、まっとうな職業ではなさそう?
特派員REC(れっく) 動画投稿サイト「NOW TUBE」で「ナイトクローラーチャンネル」を配信しているナウチューバー。本名不明。
今まで奇数の回に登場しているため、個人的には”奇数くん”とも呼んでいます。
第1話で「視聴者の登録数23人、いわゆる底辺NOWチューバー」と九重くんに称されたRECですが、第8話では登録数40万人超え!

 

第9話「或る一人の死」の流れ&ネタバレ感想

第8話のラストより

蒲郡「刑事だった自分を捨てても俺は(殺害相手の堀内を)許さない」

伊吹「俺はどこで止められた?いつならガマさん止められた?」

蒲郡家の居間で嗚咽する伊吹。

蒲郡家の前で蒲郡の前に立ちはだかる志摩「あなたは人を殺しちゃいけなかった。全警察官と伊吹のために」

 

(冒頭、下に俳優さんの名前とか字幕スーパー流れてるし。あれ?もう終わり?というか、これ先週の録画を再生しちゃったのかな??と。リアルタイムで見てるはずなのに、と軽くパニック。落ち着いて私)

 

芝浦警察署前

メロンパン号に赤や青のペンキ?で落書きされてしまったようです。

ホースの水で落書きを落とそうとしている伊吹の姿。

 

陣馬「落書き?」

志摩「夜中に外においてる間にやられました」志摩もバケツとスポンジを持って、これから消しに行くようです。

陣馬「警察車両に落書きするたぁ、いい度胸だな」

九重「警察だって分かってたらやりませんよ」

まぁ、まさかメロンパンを売ってる車が警察車両とは思わないですものねぇ。

志摩は九重が持ってきた洗剤を指差し「あ、これ落ちそう」

陣馬「伊吹の様子はどうだ?あれから話したか?蒲郡刑事のこと」

志摩「……いえ、何も。伊吹は間に合わなかった。本人が一番良く分かってる。突きつけても、意味ないでしょう」

カウンターの方で、その話を聞いている九重。九重にとっても、元刑事が殺人を犯したというのはショックだろうし。しかも、伊吹が慕っていた人だった、というのも…。

志摩さんは、蒲郡から預かった伊吹への伝言をどう伝えたんだろう。というか、そもそも伝えたんだろうか。突きつけても意味ない、ということは、言ってない気もしますねぇ。どうなのかなぁ。

でも「お前に出来ることは何もなかった、何もだ」という蒲郡の言葉は、伊吹に対して、自分自身を責めるなよ、という愛情でもあると思うし。だとしたら、志摩さんから伝えて欲しい。けれど、今は何を聞いても自分を責めるだろうなぁ伊吹さん……。

 

陣馬「そうだな。刑事やってりゃこういうこともある。受け止めて次の事件に向かう、それだけだ」

これは志摩にだけでなく、九重にも言ってるんだろうなぁ。目線が九重の方だったし。

そこへ桔梗隊長が登場。

桔梗「うちに盗聴器が仕掛けられてた件、進展があった。修理業者に金を積んで盗聴器を仕掛けるよう依頼したやつら。車の色しか分からなくてたどるのに時間がかかったけど、辰井組の組事務所に出入りしてる車だった」

志摩「やっぱりエトリの仕業か」

桔梗「そういうこと」

なるほど、桔梗さんが第8話の冒頭で自分が警察関係者だから狙われたのではなく、羽野麦がターゲットだと見抜いたとおりでしたね。

九重「エトリと辰井組は実際どういうつながりなんですか?」

陣馬「ダンベだな」

九重「ダンベ?」

陣馬「あのタニマチ」

志摩「スポンサー」さすが、志摩さん。若者にも分かるように解説。

陣馬「貧困ヤクザだった辰井組は、あるときから急に金回りが良くなって勢力を伸ばした。エトリの資金援助があったと考えれば合点がいく」

そこへ「ダメだねぇ、全然落ちないわ、ははは」と伊吹登場。笑ってはいるけれど…。

そして机の上に洗剤を見つけると「おっ、洗剤。ナイス〜」

桔梗「今、辰井組の関係先を組対四課が張ってて出入りをチェックしてるんだけど、気になる写真を見つけた」

机の上に、A4用紙の紙を置く桔梗。東京都豊島区池袋4丁目3番地8号 上窪ビル3階、という文字。その下に、上下2枚のカラー写真。

上がビルの全景写真で、下はビルの前を歩く1人の男性の姿が。

志摩は、その男を見て「虚偽通報の陸上部の?」

桔梗「似てるよね成川岳」

めっちゃ写真をガン見してる九重。

伊吹「てか、本人じゃね?」

そう、第3話で九重が対応したのが成川岳。

陣馬「あんとき一人だけ捕まんなかった生徒か」

桔梗「西武蔵野署に確認したら行方不明のままだった」

ハッとした顔で桔梗を見る九重。

桔梗「あれっきり家に帰ってないし、連絡もない」

伊吹「マジか〜」

志摩「5ヶ月近く」

確か4月下旬に起きた事件でしたものね。

陣馬「親御さん、心配だなぁ」

桔梗「それが、あんまり捜す気ないみたいだって」

伊吹「ひでえ親だな」

志摩「署に送って親に確認してもらいます」

桔梗「頼んだ」

伊吹はバケツと洗剤を持って、またメロンパン号の汚れを落としに行くようです。「おい志摩、手伝って…」

それを遮るように大声で九重が「あの!私が直接行ってはダメでしょうか?」

桔梗「えっ?」

九重「成川を見過ごしたのは私です。皆さんが対処した他の生徒は罪を償って家に帰ることができました。あのとき成川にあたったのが自分じゃなければ…」

そうか、やっぱり九重くんはずーーーーっと気にしてたんだね。志摩が作ったピタゴラスイッチの話、自分がキャッチできなかったパチンコ玉。(詳しくは、第3話を!)

陣馬「言ったろぉ!毎度そんなに反省してたら身が持たねえんだよ。俺たちの仕事は、できなかったことを数えるんじゃなくて、できたことを数える」

その陣馬の言葉を聞きながら、じっと下を向いている伊吹。

九重「今ここで成川のことを忘れて、この先素知らぬ顔で職務に当たれるのか、自信がありません。お願いします」と深々と一礼。

思わず上を向く伊吹。

志摩「公私混同だな」 志摩の方を振り向く九重。

志摩は振り向いて九重の方を向き「でも嫌いじゃない」

くぅーーー。かっこいい。

伊吹「俺もー」

先輩たちのエールを受け、九重は桔梗の前に進むと「行かせてください」と再度お願いするのでした。

困ったような顔で陣馬をみる桔梗。陣馬は九重に近づくと頭をポンポンと叩き、右胸をポ~ンと叩きました。

くーーー、かっこいい。

RECの自宅

成川「すっげえとこへ引っ越しましたね」といいながら階段を上がってきました。

壁にはクリムトの『Death and Life』という絵がかかっています。

 

 

RECは「水2つ持ってきて」と頼むと女性の声で「はーい」と返事がありました。それにしても、水って……。

REC「おっ、そうだ。これ、(画面を見せながら)ナイトクローラーREC、現在51位」

 

NOWTUBEで上位にあがってきたんですねぇ。こんな感じでした。

登録者数 再生回数 本数
42 YUMIPANチャンネル 118万人 2600万回 371本
43 ROCK 102万人 7321万回 288本
44 おおもりまみこ 100万人 7752万回 120本
45 アンディー 80万人 6709万回 29本
46 MMUKAKINNZOKU 71万人 4339万回 63本
47 sumoa☆ 66万人 1382万回 498本
48 やよいむつき 64万人 5691万回 217本
49 しのちゃん 63万人 2817万回 102本
50 大草原 59万人 1527万回 13本
51 ナイトクローラーチャンネル 54万人 1068万回 26本
52 Endoless TV 49万人 1991万回 38本

 

一瞬、47位のsumoa☆って、第7話に出てきたスゥちゃんと、モアちゃん?!って思ったけれど、アイコン見る限り、たぶん違う感じ。しょぼん。

成川「すっげぇ!」

REC「情報のおかげ。で、今日は?」

成川「ちょっといつものルートとは違うんですけどぉ…この人、捜してもらえませんか?」

そう言って携帯の画面で見せたのは羽野麦とゆたかが手をつないで歩いている写真。

成川がバイトしている先の澤部から、「この女、賞金1000万なんだよ。羽野麦っていって女詐欺師なんだって、エトリさんを騙した。あいつら(成川からドーナツEP購入した男性たち)が一度この女見つけて家を張ってたらしいんだよ。だけどバレて夜逃げした。先に見つけて山分けしようぜ」と言われたようなんです。

REC「警察は?」

成川「まだつかんでないネタです」

じ〜〜っと画面を見つめていたRECは「ふ〜ん、面白そうじゃん」と成川の携帯を手に取りました。

メロンパン号

再び汚れを落としにやってきた伊吹と志摩。

伊吹「なあ志摩」

志摩「ん?」

伊吹「俺たちが定年まで刑事をやるとして」

志摩「ずいぶん先の話だな」

ですね、定年60歳として、彼らは2019年の時点で35歳という設定ですもんねぇ。

 

伊吹「誰かを助けた数と、助けられなかった数。どっちが多いんだろうなぁ……もしかすっと、助けられないほうが…はるかに多い」

志摩「俺たちが初めて組んだ日。当番明けに伊吹が言った」

”機捜っていいな。誰かが最悪の事態になる前に止められるんだよぉ。超〜いい仕事じゃ〜ん!なっ!”

志摩「俺はあの時…感動したんだ。この野生のバカと走ったら、取り戻せるかもしれない。今まで助け損なった人たちの分まで。誰かの未来をいいほうにスイッチさせて…救えるかもしれない」

伊吹はスポンジを手にすると、「止められるかな」

志摩「止められるよ」

 

冒頭5分で、涙が……。

そう、ガマさんだって沢山の人を助け続けてきたはず。でも、最後の最後で恐らく自分でも想像がつかないぐらいの悪意と理不尽さと絶望の前に、自分でも道を変えるとは、刑事だった自分を捨てることを後悔しない選択をするとは思わなかっただろうなぁ……。

RECの自宅

成川「どうやって捜すんですか?」

REC「人の善意に頼る」

成川「善意?」

RECは、ツブッターに入力を始めました。羽野麦とゆたかの写真を添付。

成川「娘と孫を探しています」

REC「送信」

”やすこ”というアカウント名で「娘と孫を探しています。半年前から行方がわからず心配です。情報ある方はご連絡ください。 #人探し#行方不明#拡散希望#拡散希望RTお願いします」とつぶーとしたようです。

おススメトレンドの欄に「日本のトレンド」があって”9話今夜放送”821件のツブート、って書いてありました。こういう細かいとこまで作り込んでいて、本当にこのドラマ好きだなぁ。

REC「さらに、他のアカウントでも…」というと次々にパソコンが立ち上がっていきます。

”息子の友達が行方不明になりました!誰か”

先ほどの”やすこ”のつぶーとを”引用つぶーと”して「もし見かけたらどんな小さな情報でも大丈夫みたいです!みんなでみつけましょう」

FaceNoteで「友達の息子と妹さんが不明だって!」 あ、これは、ちょっと内容間違ってますかね。友達の息子とお母さん、にすべきだったのかな?

他にも「友達から回ってきた投稿です。早く見つかることを願ってます泣。見た所同い年くらいなのかな…。悩んでたりしたのか、心配。#行方不明#拡散希望#東京都」

「俺の友達の姉貴らしい。みんな拡散してやって!!!!!」この投稿の写真には、何と”羽野麦”、”ゆたか”という文字まで入れられています。

おいおい、一体いくつSNSにアカウント持ってるんだーい!

これ実際にツイッターで読んだことあるなぁ、人探しツイートしてる人が本当のことを書いてるとは限らない、と。だから、ドラマでの話ではあるけれど、写真が明らかに盗撮してる写真なんですよね。木の陰から羽野麦とゆたかを写している。これに気づいた人は、あれ?って。正面からの写真じゃないけど、変じゃない?って気づいてリツイートしない、と判断するのも必要なんだなぁ、と。

メロンパン号

伊吹「間に合うかなぁ」と呟くと、志摩は伊吹を見ながら「間に合う」。

すこぉしだけ表情が明るくなる伊吹。

桔梗家

羽野麦「早くしないと遅れるって」と、ゆたかのランドセルを見ながら「持った?入れた?ちゃんと」

メロンパン号

伊吹「間に合う」

志摩「間に合う」

伊吹「間に合う」

 

その間にも、どんどんRECが捏造したつぶーとが拡散されていきます。

そして「うちの子が同級ですけど行方不明っていつの話ですか?」という返信が…。

 

警視庁

桔梗「羽野麦の事情聴取のやり直し?」

我孫子「うん、組対の山崎部長がどうしてもと言ってるそうだ」桔梗が怒ってるのが分かるから、ちゃんと目を見て話せません。

桔梗「当時とった供述調書がありますよね」

井ノ原「本名不明、表の顔も不明。手がかりは羽野麦の証言で作られた似顔絵が一枚だけ。エトリという人間が存在する確かな証拠がありません」

桔梗が呆れたように小さく”はぁ”という声を出したのを聞いたマメジ(我孫子)の顔芸、皆さんご覧になりました?!

桔梗「池袋の裏カジノは羽野麦がエトリから聞き出した情報のおかげで摘発にこぎつけたんです」

マメジは、初めて聞くなぁ〜みたいな、なんかすっとぼけた顔して桔梗の話を聞いています。

井ノ原「もしも羽野麦がカジノの常連だったら、どうです?金をすった腹いせにエトリという架空の存在とストーカー話をでっち上げ警察に摘発させた」

マメジの部屋には「天道無親」という書が飾られているんですね。意味は、天は特定の人を贔屓したりせず、常に善人の味方をする、みたいなことのようです。ほー、マメジの好きな言葉なのか、誰かお偉いさんからもらって飾ってるだけなのか…。

桔梗「ありえません」

我孫子「羽野麦をもう一度呼んで、信用できる供述だと理解してもらいましょうよ」必死だな。

井ノ原「今日これからお願いします」

桔梗「これから?」つい、っと横を向いて「なんて勝手なんだ」

はっ?ていう顔をする井ノ原。

我孫子「あっ。今のはこころの声ですよね?」

桔梗は、いつもの表情に戻って「心の声です」

心の声、でちゃったみたいで〜みたいなパントマイムするマメジ。

桔梗「やるなら条件があります。警視庁ではなく、うちの芝浦署で」

芝浦署

メロンパン号が、芝浦署の前に止まっています。後部ドアから羽野麦が降りようとするのを助けてる伊吹「はい、は〜い」とちゃんと手を出してアシスト。やるねぇ。

「ありがとう」と降りてくる羽野麦。

井ノ原「ありがとうございます。どうぞこちらです」

伊吹「お疲れっす」

井ノ原「お二人はここまでで」

志摩「隊長に同席するように言われてます」

伊吹「ボディーわんこです♪」

志摩「ボディーがわんこでどうする。ガード残せガード」

ん?みたいな顔してから「ガードわんこです」

志摩とハムちゃん、顔を見合わせて笑っちゃってるから〜。

はっ?みたいな顔してる井ノ原に、「です」みたいな顔して頷く志摩。あぁ、ようやく笑えるシーンがきた(泣)

羽野麦が事情聴取を受けているのは、第1話で一番最初に4機捜の分駐所(仮)があった会議室かな?第3話で伊吹が繋がれたホワイトボードもありますね。

井ノ原「エトリに初めて会ったのは2016年の冬?」

羽野麦「はい。私は幼稚園の先生だったんですけどお給料安くて生活ギリギリで。週末だけバイトしてたんです」

グランドピアノに向かって演奏している羽野麦。

羽野麦「それがエトリでした。エトリは毎週のように現れて私を隣に座らせて裏カジノでホステスをはめる方法、借金を作らせて働かせる方法、自分にどれだけ力があるのか自慢気に話してました」

大きな花束や、腕時計をプレゼントするエトリ。

羽野麦「それが次第に…脅しに変わっていった。一度気に入られた女はオモチャになるしかないって。(涙をこらえつつ)エトリが飽きるまで。もし逆らえば、寒くて暗くて狭いとこに連れて行かれて帰って来られないって」

涙を拭い、それでも溢れる涙。一瞬、伊吹たち方を見る羽野麦。また前を向き「怖くなって警察に助けて欲しいって言いました。だけど何にもできないって言われて。エトリの本名もわからないし、私の妄想だって言われました。信じてくれたのは…桔梗さんだけでした」

良かった、桔梗さんがボディーわんこを付けてくれたおかげで、ハムちゃんはちゃんと言いたいことを言えました。

成川の自宅

インターホンを押す九重。少し離れた場所に立っている陣馬。

成川家の壁には、”迷惑”、”死ね”、”嘘”、”嘘の110番は犯罪です”などとデカデカと書かれています。

九重「息子さんで間違いありませんか?」と成川岳の写真を母親に見せます。

母親・美智子「似てますね」ちらりと見ただけで、その場を離れてしまいます。

九重「よく見てください!」

陣馬「表の落書き、被害届は出されましたか?」

母親はティーポットを持ってくると「あの子がしでかしたことですから」

陣馬「岳くんは虚偽の通報で警察の業務を妨害しました。それは事実です。ですが未成年の実名を勝手にネットに流したり、ああいった嫌がらせをするってのも犯罪なんです」

昼間にも関わらず、カーテンを締め切っているのも嫌がらせ対策なのでしょう。

母親「上の息子が浪人生で、2階で勉強してます。大事な時期なんです。今さら岳のこと言われても…」

九重「今さらって息子でしょう!」

母親「ですから!今いる息子を大事にしているんです!」声が大きくなる母親。

母親「やっと落ち着いて、普通に戻れたんです。ほっといてください」

陣馬は写真を手にすると母親に見せながら「岳くんの出入りしている場所、闇金融をやっているようです。暴力団組員の拠点のひとつ」

九重「岳くんを見つけたいんです。これ以上、罪を重ねないように……お願いします、協力してください」深々と母親に頭を下げます。横では陣馬も頭を下げました。

母親は写真を手に取ると「…一度だけ非通知で電話がありました。7月1日、私の誕生日に…。迷惑をかけてごめんって」

陣馬「他には?」

母親「久住(くずみ)って人に良くしてもらってやっていけてるから、心配しないでって」

 

シェアオフィス

何かリモコンのようなものを持って座っている久住に「久住さん」と呼びかける成川。

久住「あっ、何?」

成川「前に言ってた投資の話ってどうなりました?3DCGゲームの会社の株が買えて役員になれるっていう」

久住「まとまった金、入るん?」

成川「500万」

久住「うわ〜!ごっついなあ」

成川「エトリさん関連の仕事です」

久住「ああ〜、どんな?」

成川「人捜しです、女の人」

久住「またか、もう病気やな」

成川「エトリさんって、すごい人なんですよね」

久住「…せやなぁ。ここもエトリさんのもんやし、まぁ俺らみ〜んなのボス猿ってとこやな」

成川「すげえ」

久住「なあ!ナイトクローラーさん!頑張っとるやん」そう言って席を立ちました。

そしてNow Tubeチャンネル登録者数ランキングを見ながら成川が「ああ、でもこの(50位の)大草原ってやつがなかなか抜けないらしくて」

登録者数 再生回数 本数
42 YUMIPANチャンネル 118万人 2600万回 371本
43 ROCK 102万人 7321万回 288本
44 おおもりまみこ 100万人 7752万回 120本
45 アンディー 80万人 6709万回 29本
46 MMUKAKINNZOKU 71万人 4339万回 63本
47 sumoa☆ 66万人 1382万回 498本
48 やよいむつき 64万人 5691万回 217本
49 しのちゃん 63万人 2817万回 102本
50 大草原 59万人 1527万回 13本
51 ナイトクローラーチャンネル 54万人 1068万回 26本
52 Endoless TV 49万人 1991万回 38本

 

大草原さん、すごくないですか?!一番このなかでは本数少ないのに、頑張ってるなぁ!しかも、ナイトクローラーと5万も登録者数違ったら、そりゃなかなか抜けないだろうなぁ。

久住「ふ〜ん、友達に頼んでみようか」

久住の携帯、めっちゃ裏面が凸凹キラキラしてるんですね。

成川「えっ?」

久住は携帯をいじりながら「さっきの話やけど、エトリさん怒らせたら…道頓堀に浮かぶでぇ」

成川「えっ?」

久住は携帯から目を離し「あっ、でもここ東京か。道頓堀ないわ」と笑います。

ここで、久住の後ろにある大きなモニターに向日葵が映し出されます。なぜ、向日葵なのかは公式ホームページのなかの現場レポートにありますので、興味のある方はどうぞ!

前回、ガマさんが一番好きな麗子さんの写真だといって、向日葵に囲まれた麗子さんの写真が出てきただけに、この選択に納得。

即座に通知音がして「OKやて、見てみよう」という久住。

久住「大草原を、BAN!」と言って再度画面を読み込んでみると……ナイトクローラーが50位になっていました。ど、どこへ消えたんだ大草原さん!!

成川「えっ、えっ、えっ、えっ、すげえ!」

笑ってる久住。

久住「俺らみたいなクズはクズ同士、助け合って生きていかなな」

通学路

ランドセルを背負った子どもたちが大勢帰ってきました。

RECは木影に隠れ、携帯画面と子どもたちを見比べながら「全っ然区別つかない」とボヤいています。

そこへ「ゆたか〜今日俺んち来るよな!」という少年の声が聞こえてきました。

ゆたか「行く行く行く!」めっっちゃ元気に答えてます。

REC「見つけた」

メロンパン号

事情聴取が終わり、またメロンパン号で官舎へ帰る羽野麦。

沈黙を破り伊吹が「事情聴取って疲れるよねぇ。俺、超〜苦手」

ふっと笑って羽野麦が「刑事なのに?」

伊吹「相手に話をさせるテクニックとか、わざと引っ掛ける質問とか、もう嫌じゃん」

運転席からチラっと伊吹を見ながら、微妙な表情をする志摩。

伊吹「人の裏側ほじくるみたいで」

(悪かったな、それが俺たちの仕事だろ、とか志摩さん思ってそう??)

羽野麦「ぜ〜んぶ、表ならいいのにね」

伊吹「表?」

羽野麦「表の世界だけ。悪い人が捕まって…頑張ったら報われて…正しいことをした人が後悔しないで済む世界」

伊吹「ねぇ、ハムちゃん!前見て、前!」

羽野麦「うん?」

伊吹「ここね、俺が一番好きな道〜」

志摩「あっ、そうなんだ」

伊吹「おい、知らねえのかよ!知って!ね♪へへ」

(分かる人には分かるんだと思うんですが、どこなのかなぁ。橋が見えてきました。お台場の、あの橋?)

伊吹「いやさ、(顔を少し外に出して)よっしゃ帰ってきたぁ〜!(窓をしめつつ)みたいな、感じになるのよ」

志摩「テンション高えなぁ」と呆れ顔。

伊吹「あとね、窓の一つ一つに人がいてぇ、う〜ん、なんつーかなぁ……みんな暮らしてんだなって」

羽野麦「機捜のみんなが守ってる街だね」

笑顔だった伊吹から、ふっと笑顔が消えました。そして頬杖を付く伊吹。それを、ちらっと見てる志摩。

伊吹は、守れなかったものを、ガマさんを思い出してしまったのかもしれません。

官舎

メロンパン号の後部ドアを開け「は〜い、官舎到〜着〜。ハムちゃん、じゃあ明日も芝浦署ね」という伊吹。

羽野麦は車を降り、「うん、ありがとう」

伊吹「うん、じゃあね」

というやり取りを、物陰からRECが録画しています。

メロンパン号の助手席に戻った伊吹は「エトリの野郎、聞けば聞くほどキモいな。キモキモ大王だ」

おっと、魔人じゃなかった!魔人と大王、どっちが上なのかな。大王?

志摩「金と力で人を支配する」

伊吹「もしもハムちゃんに何かあったら、隊長に何かあったら、ゆたかに何かあったら…俺は許さない。……許さない」

そんな伊吹を黙ってみていた志摩は、少し助手席の伊吹へ近づくと「安心しろ…俺も許さない」

ここでパンパンという音がするので、恐らく伊吹の太ももを叩きながら「そうなる前に、エトリは必ず捕まえる」と力強く言う志摩。

伊吹は笑顔になり「だな、よし」とシートベルトを閉めようとします。そのとき、伊吹はサイドミラーに何か気になるものを見たようです「うん?」

志摩「うん?どうした?」

RECは盗撮してるのがバレそうなことに気づいたのか、駐輪場の壁に身を潜めています。おそるおそる立ち上がろうとすると、

伊吹「おい」

志摩「おい、警察だ」と手帳を見せながら「ここで何してる」

伊吹は「あっ!」と言うと志摩の腕を叩きながら「ねえねえ志摩、ほら特派員RECじゃん」

REC「あっ…」

鋭い表情になる志摩。

伊吹「なっ」

REC「RECです」

伊吹「うわ〜、ねっ!あれやって、あれやって!ほら、いつものいつもの、ねえ、ほらほら」伊吹の手はすでにRECザ・チェックの指になってる〜!

REC「RECザ・チェック!」やるんかい!そして伊吹も一緒にやってるし。

と思ったら、RECからビデオを取り上げ「お前、いっつもウロチョロしやがって。お前、何撮ってんだよ」

すごい!すごい、伊吹さん!油断させてからのカメラ取り上げ!!

REC「いや…」

伊吹「これ再生どこ?」とビデオを見ています。

REC「いや、ちょっと待って」と伊吹からビデオカメラを取り返そうとします「違法捜査。公権力の乱用でしょ」

志摩「伊吹!返してやれ……返してやれ」

なかなかボールを離さないドーベルマンに、離せ、離せ、みたいな?

ちぇーーーみたいな顔して、明後日の方向見ながらRECにカメラを返す伊吹。

安堵するREC。

伊吹「児島弓快(こじまゆかい)?」

運転免許証の提示を求められたようです。平成4年11月21日生。住所は東京都渋谷区代官青咲5−3−20 ザ・グランドフィルヒルズ1102

伊吹「超イカす名前じゃん」

あれですかね、伊吹さんはカタカナより漢字の方が好きなタイプですかね?コスモデリバリーより、出前太郎の方がイカす、って言ってたし。

REC「…そうですか?」

伊吹「ああ」

志摩「ご協力ありがとうございました」

伊吹は「ほい」と言って運転免許証をRECへ返却。

志摩「あの動画をあげるのは構いませんが、盗撮や虚偽の動画を広める行為は違法です。気をつけてください」

伊吹はRECの方へ一歩踏み出すと「気をつけろよ」

ただ頷くだけのREC。

解放されたRECは「誰だっけな…」と呟いています。

そう、実は伊吹を見てるんですよねRECは第1話で。懐かしいなぁ、ずいぶん遠くに来ましたねぇ(??)

煽り運転してきた車を止め、運転手と言い合いになった伊吹。警察官が伊吹に事情聴取してるところを偶然録画していたREC。

REC「あっ!」と思い出したようです。

第4機捜分駐所

毛利刑事「はい、ザル!これ武蔵野ですからね。ガッシガシですよ」と4機捜の台所で茹でたうどんを湯切りしようとしています。

向島刑事はザルでうどんを受けます「ああ〜、アッチ、アッチ」

陣馬「口の筋肉が鍛えられそうだなぁ〜」

毛利「口まわりだけ、もうムッキムキになる」

そこへ伊吹が「ただいま〜」と帰ってきました。

九重「おかえりなさい」

「あっ、お疲れさまです」

九重「武蔵野うどん、いただきました」

伊吹「うまそ〜、ってか毛利さんと向島さん、何でいるの?」

向島「あっ、バシリカ高校の件、捜査終了になったんでご報告に」

第3話の話ですね。

伊吹「あぁ、ドーナツEPのね」

志摩「校長は認めましたか?」

毛利「いやぁああああああああ、しぶとかった。学校で薬が売買されていた証拠を、これでもか!と集めて校長に突きつけてやりましたよ」

全員で、カウンターに座ってうどんを食べ始めました。

伊吹は「うぅ〜〜ん!」とガッツポーズ!!うどんが美味しかったから、ではないですよね??

毛利「それでようやく、引責辞任」

伊吹「ふんふんふん」

九重「成川のほうなんですけど、母親によると成川は久住って人と一緒にいるみたいです」

志摩「久住…」

伊吹「誰?」もぐもぐ

向島「あっ、そいつ池袋のクラブの元常連です」

毛利「バシリカ高校に流れたドーナツEPの出どころが、実はどうやらそいつらしいんですよ」

伊吹「おーい、何でそんなやつと」

志摩「陸上部がつぶれた原因はドーナツEPなのに」

毛利「ねっ!なーんでそうなっちゃったのかね」

伊吹「何で?!謎」

暗い顔して聞いている九重に「久住を追えば成川は見つかる」と声をかける陣馬。頷く九重。頷く九重を見てる志摩。

毛利「我々もそう思ったんですけど、またそいつが謎で。20代で関西弁ってことしか掴めてないんですよ」

伊吹「ん?やる気あんの?」

毛利「ある」

伊吹「ある?」

毛利「ある」

向島「クラブのほうで写真を探してもらったんですけど、これ」とiPadを伊吹たちに差し出します。

伊吹「うん?」

カウンターの奥では、九重がうどんの固さについて何か陣馬と話をしている模様。「やわいほうがいいと思うけどなぁ」「固くても、うめえよ」というのが聞こえたような。第8話で福岡うどんは柔らかいんじゃなくて、もちもちして美味しい、って陣馬さんに言ってたのを思い出して笑ってしまいました。

向島「少し前にハリウッドで流行ったパパラッチ対策のグッズみたいです」

クラブで撮られたという写真は暗くて、携帯の背面しか映っていません。あぁ、なるほど。久住の携帯カバーのキラキラは写真を撮られない仕様だったんですね。

あ、本当にそういう仕様のケースが存在するのか。

 

毛利「なんかね、このスマホケースにナノクリスタルっていうのが貼ってあって光を…」

めっちゃ微妙な顔で説明を聞く伊吹。もう、ナノとかついた時点で脳が拒否反応を起こしたのかな。あとで、志摩に説明してもらお、とか思ってそう。

向島「それ自体ではない」

毛利「どっちだ、どっちだ」

うむ。毛利さんも分かってなかったのか。

横では志摩が「食いな」って九重に言ってるし。

 

 

芝浦警察署

1階ロビーで井ノ原「官舎までお送りします」

羽野麦「あっ、4機捜の人が帰りも来てくれるって。じゃあ失礼します」

井ノ原「では、ここで」

羽野麦はロビーの椅子に腰掛けました。そこへ、帽子をかぶった男性が近づきます。

じーっと自分を見つめる視線に気づき、男性を見る羽野麦。

成川「覚えて…ます?僕のこと」

羽野麦「えっ?」

成川は一瞬、後方を確認してから帽子を取ると「コンビニでマミー」

羽野麦は、コンビニにたむろしてる制服姿の高校生のなかに成川がいたこと。ゆたかにマミーを奢ってくれたことを思い出しました。

羽野麦「ああ!」

良かった〜、という風に大きく頷くと「偶然ですね」

羽野麦「学生さんだったよね?」

成川「…実は今、学校行けて…なくて」

羽野麦「えっ?」

成川「家も帰れなくて結構詰んでます」

そこへ伊吹が鼻歌を歌いつつ、ちょっと踊りつつ、ロビーへ入ってきました。

伊吹「ハムちゃ〜ん、ハムちゃん、お待たせ〜♪」「ううん」

すでに、成川の姿はありませんでした。が、外からその様子を見ている成川の陰がみえます。

羽野麦たちが出てくるのが見えたので、慌ててその場を離れる成川。「あぁ、警察緊張した」と澤部に言っています。

澤部「どうだった?」

成川は携帯画面を澤部に見せながら「アドレスゲッチュ」

殴りたい…あ、すみません、私の心の声です(桔梗隊長風)

澤部とともに「シャー!」と喜ぶ2人。

もう、本当にニアミスだったようです。もう少し早くメロンパン号が来てたら完全に成川をとっ捕まえられたのに!という展開。素晴らしい。歯がゆすぎて素晴らしい。

メロンパン号の助手席に乗り込む時、ちらりと成川と澤部が去っていった方向を見る伊吹。野生の勘が、何かを感じたのかもっ!上手い演出が上手い。

どこぞのビル

前園「エトリさんが会ってくださるそうだ」

成川と澤部は、エトリと合う約束が出来たようです。どこぞのビルに呼び出されますが、まだ何も設置されていない高層ビルの1フロア。

薄暗がりのなかからエトリが成川たちの方へ向かって歩いてきます。

澤部は小声で「おい、携帯(を出せ)」と成川に指示します。

近づいてきたエトリに、携帯画面を見せる成川。現在時刻は20:54。

まず、今日の12:42に「ナリです。連絡先教えてくれてありがとう。学校にも家にも居場所がなくて悩んでる」とメッセージ。

「夜はどこにいるの?」と返事が来たのが20:35

「今は友達の所。部屋借りたいけど保証人がいない」とメッセージを送った成川に「相談できる人、まわりにいないの?」と羽野麦から返事がきています。

 

エトリ「呼び出せ」と一言だけいうと、エレベーターに乗り込んでしまいます。

成川「えっ?」

もう一度「呼び出せ」とだけ言って去っていくエトリ。

成川は、これから会えない?とメッセージを送りました。

 

桔梗家

メッセージを受け取り、困ったような顔をしている麦。

それに気づいた桔梗は「何?伊吹、変なこと言ってきた?エロメール?」

いやいやいやいや、き、桔梗隊長!あなたの部下はそんなエロメールだなんて、え?え?え?

即座に麦は「いや、違う違う」と笑顔で答えます。「相手は学生さん」

桔梗「学生?」

羽野麦「うん、引っ越す前に知り合った子でね。家にも学校にも居場所がなくて悩んでるみたい」

桔梗「ふ〜〜〜ん」すると、テレビをリモコンで消し、「ほら、もう寝るよ」と息子に声を掛けました。

「ごめんね。夜は無理」と成川へ返信してから「お風呂、お風呂」と席を立つ羽野麦。

ちなみに、今日の桔梗隊長の飲み物は本搾りレモンのようです。

缶のデザインがが変わったようで、まったく同じではないけれど。

 

羽野麦の携帯から着信音がしたので、ふと携帯に目をやる桔梗。また立て続けに2度。心配になった桔梗は羽野麦の携帯に手を伸ばしますが「ダメダメ」と自制しました。

ダメじゃない、隊長!成川が!ハムちゃんに近づいてる!!!!

そこへ着信音。桔梗の携帯電話がなりました「あ、私か」と言って電話に出る桔梗。

 

警視庁

会議室に入っていく桔梗。

困り顔のマメジ。ずらっと10人ほど、お偉そうな人々が並んでいます。ホワイトボードの前には、先日ハムちゃんを事情聴取した井ノ原の姿。

桔梗は「明日、辰井組にガサ入れするっていうのは本当みたいですね」

マメジ「ちょうどよかった、2機捜が10人しか応援を出せないと言うので、1機捜からも応援をお願いします」

桔梗「エトリを逮捕せずに辰井組だけを挙げたところで羽野麦は解放されません」

山崎「エトリも…羽野麦のことなんて忘れてるんじゃないか?」

桔梗「では、どうしてうちに盗聴器が?」

山崎「盗聴器がエトリの命令だという証拠はない。今確かなのは、辰井組のレン中がやったということだけだ」

桔梗「それがエトリの命令だと言ってるんです」

マメジ「組対(そたい)も最大限努力してくださったんだ。ガサ入れすればエトリの情報もつかめるかもしれない」

桔梗はマメジに近寄りながら「かもしれないじゃダメなんです。またエトリを逃せば同じことが起こる。ダンベにとって組はどこでもいい。貧困ヤクザのスポンサーになって汚れ仕事を押し付け、自分は手を汚さずに違法な金を稼ぐ。また多くの人が犠牲になる。羽野麦は、その1人です!」

他の人達がいる手前、なんとか桔梗に落ち着いてもらいたいマメジ「そうは言ってもエトリの手がかりがないんですから」

桔梗「警察はそんなに無能ですか」

マメジ「見える悪から潰していこうと言ってるんです」

桔梗「いつまでたっても本丸にたどり着けないモグラ叩きをいつまでもやれというんですか?」

マメジ「そうだ。やれ!!

悔しそうな桔梗隊長。

やーねー。大声で人を脅すような真似する人。ほんと、嫌い。

 

会議室

総勢80名近く集まっています。

井ノ原「組対四課の井ノ原です。これより四課、1機捜、2機捜、北池袋署、田端署、豊島署の合同捜査会議を行います」

この会議の前に、桔梗は4機捜のメンバーに話をしたようです。

桔梗「4人にも応援に行ってもらう。ただし、私たちの目的はあくまでエトリ。エトリにつながる情報やエトリにつながる人間を捜すことに集中して」

うんうん頷きながら聞いている九重。

志摩「組対がエトリを後回しにするなら、先にこっちがいただく」

伊吹「よっしゃー、必ず捕まえて息の根止めてやる」

 

井ノ原が説明を続けています。

「ガサ入れは4ヶ所。A 組長自宅、B 大城一家本部事務所、C 辰井組事務所、D 上窪ビル3階 闇金事務所」

 

九重は、会議が始まる前に「Dのビル、私が言ってもいですか?」と桔梗へ言っていました。

陣馬「成川が目撃された場所か」

九重「はい」

桔梗「陣馬さんは先頭に配備されるだろうから、九重もくっついていきなさい」

いよいよ、陣馬さんの”顔面配備”が!!!

 

井ノ原「当日はシャブ歴のある事務所番がいる」

 

桔梗家

羽野麦「ゆたちゃん、今日ねママお仕事で帰れないって」

ゆたか「一人で寝れるよ」

くっ、可愛い、可愛すぎる。パジャマ姿も可愛い。なんの模様のパジャマかな。

 

 

羽野麦「ママに相談したいことあったんだけどな〜」

ゆたか「なに?」

羽野麦「困ってる子がいて、私に助けてほしいんだって。アパートを借りたいけど未成年。大人の私に来て欲しいって」

ハムちゃんのところには、しつこく成川からメッセージが届いているようです。

「家の近くまで行くから!」
今日
「麦さん、今日は会えない?」
「相談したいことがあって…」
「明日不動産屋に行ってアパート契約の話を聞きに行きたいんだけど麦さん一緒に来てくれないかな」
「明日10時半に豊島坂駅近くのカフェで待っています」
「来てください!」
「おねがい!」

羽野麦から返事が来ず、焦っている様子の成川。

ゆたか「外に出ちゃダメです!」

羽野麦「すみません!」と笑っています。

井ノ原「発見した際は現行犯逮捕。組員が跳ね上がった場合は公務執行妨害で現行犯逮捕すること」

それを腕組みして聞いている伊吹と志摩。

うん、やっぱり星野さんは右腕を上にして、綾野さんは左腕を上にして手を組んでますね。

 

 

 

右腕を上にする人は、物事を理論的に考え、感情に流されるのを好まない現実的な見方をする傾向があるとか。

左腕を上にする人は、内なる声に耳を傾ける直感的な人。人々が声に出す前に、何を感じているか、何を考えているかを推測する。

めっちゃ、志摩と伊吹っぽいですよねー!星野さんのインスタグラムで写真を確認した所、普段から右腕を上にして組まれてる模様。綾野さんは……私のヘッポコ検索能力では確認できませんでした。これ、役作りの上で、わざと左腕上にしてたら凄いですよねぇ。

 

通学路

ゆたか「おはようございま〜す」と警備の人に挨拶。

豊島坂駅近くかな?

澤部から着信があった成川が電話に出ます。「はい……いやそれがまだ既読スルーされてて」

澤部「今日も(エトリの元へ羽野麦を)連れて行けなきゃ、やべえって。いいか?俺たちはエトリさんに会っちゃったんだよ。顔見ちゃったんだよ!俺、これから事務所行かなきゃなんねえんだよ。お前、とにかく来てくれって頼め!マジやれよ、ちゃんと!」

頭を抱える成川。

澤部が闇金の入っているビルをでて、事務所へ徒歩で移動していきます。そこへ近づく警察車両。

「D時点現着」

井ノ原「十分に警戒しろ」

陣馬「機捜401、D地点現着しました」

井ノ原「指揮車、了解」

指揮車には井ノ原を含め6人ほど乗っています。

「A地点、同件マルタイ動きなし」

時刻は、朝10時48分ぐらい。

シェアオフィス

久住がダンボールを開けていると、携帯に着信があったようです。

留守番電話に「久住さん、成川です。ちょっとやばいです。エトリさんの仕事ミスっちゃって俺どうしたらいいでしょうか」

成川の電話に着信がありました。

C地点: 辰井組事務所

組対の刑事さん「C地点、予定場所で待機中」

井ノ原「指揮車了解。所用任務に当たれ」

志摩「機捜404、C地点待機場所現着」

伊吹「ってか、めっちゃ(事務所から)遠くない?!」

志摩「4機捜はオマケなんだよ」といいながら、私服のコートを脱いでMIUジャンパーにお着替え。

伊吹「えっ、じゃあ陣馬さんは?」こちらもジャンパーにお着替え。

志摩「顔が違う」

伊吹「まっ、俺イケメンだかんな」

志摩「はいはい、つけ麺、つけ麺」

D地点: 上窪ビル(闇金事務所)

陣馬さん、すでに顔面配備モードで「行くぞー!」

辰井組事務所へガサ入れに入る皆さん、POLICE 警視庁と背中に書かれた赤い袖なしジャンパーを着始めました。着てないと、どっちかどっちだか分からないからということもあるのかしら。

陣馬「九重、もっと!」もっと顔面配備らしく表情をつくれ、ということでしょうか。

 

豊島坂駅近くかな?

羽野麦が、小走りにやってきました。

成川に近づくと「遅くなってごめんね。不動産屋さんは?」

成川「あっちです」

歩き始める2人。

指揮車の中では井ノ原「着手まで1分」と言っています。

羽野麦「小学校が終わる時間までには帰らないと」

成川「麦さんって、お母さんなの?」

羽野麦「ううん、桔梗さんって人の息子さん。他人だけど、私の…唯一の家族みたいな人たち。桔梗さんがいなければ今頃、死体になって海に浮かんでたかも…」

成川「えっ?」

羽野麦「怖い人がいてね。我慢して、その人の言いなりになるか、遠くへ逃げるしかないって言われたの。でも、どうして?どうして私が逃げなきゃならないの?女だから?力が弱いから?」

その間にも井ノ原「着手まで30秒」とか、桔梗隊長が「1機捜了解」という無線が飛び交っています。

羽野麦「桔梗さんだけが、そんなのおかしい。一緒に戦おうって言ってくれた。ナリ君も、そういう人に会える。今は一人かもしれないけど、これからできる。だって、まだ18年しか生きてないんだよ。これからだよ!私で出来ることなら、手伝うからさ!」と笑顔で励まします。

成川「俺…」

そう言いかけた時に、成川たちの側に路駐していた白い車のドアが開きます。

振り向く羽野麦。羽野麦のリュックサックを掴み、車へ引きずり込むエトリ。まるで、沼に獲物を引きずり込むワニのよう。

D地点: 上窪ビル(闇金事務所)

そして11時。井ノ原の「突入!」という声とともに飛び込んでいく捜査員たち。

陣馬「警察だ!そのまま動くなーー!」

 

C地点: 辰井組事務所

組対の刑事「はーい、これから捜索を始めるー」「はい、ガサ入れ〜」「階段に並んで〜」

その声を聞き、事務所に来ていた澤部は廊下の隅に隠れます。

刑事「はい令状、はい令状」と組員にみせてます。

その頃、伊吹と志摩は、まだ事務所にも入れない状態でした。前が詰まっています。

伊吹「おっせぇな!」イライラしてます。

志摩「色々順番があるんだよ」

志摩の腕時計によれば、すでに11時3分は過ぎてるでしょうか。

伊吹「じゃあ隙間縫って行けばいいじゃん」ふはは

ようやく少し前が動き「よしよし、行こう行こう行こう行こう」という伊吹。でも、なかなかスムーズに進まず「ううーーーっ!」と怒ってます。

D地点: 上窪ビル(闇金事務所)

陣馬「成川はいないな」

九重「はい」

九重はダンボールを持って、証拠品を押収しようと机の上を見ると支払証明書と書かれた紙が入ったカゴを見つけました。

その中には”ナリ”というサインが入ったものも。

九重は机の上にあったノートパソコンを開くと、ログイン画面にユーザー名「澤部」と出ていました。試しに、sawabeでログインしてみますが開かず。

ふと、ノートパソコンをひっくり返してみる九重。”澤部 swb0424″と書かれた付箋が貼ってあるのを見つけます。セキュリティ甘い!

無事にそのパスワードでログインできた九重。ここ、ちょっと髪の毛がピョンってなってる九重くん可愛い。

画面の右下にある写真フォルダのアイコンなのかな?をクリックすると、羽野麦とゆたかの写真が。

慌てて「陣馬さん!」と呼ぶ九重。

陣馬は他の捜査員たちに聞こえない場所で、桔梗隊長へ連絡。「羽野麦の居場所がバレたかもしれない」

慌てて、どこかへ電話をする桔梗隊長。

C地点: 辰井組事務所

誰かと携帯で電話をしている志摩「分かりました」と電話を切ります。

後ろでは伊吹が1つ1つ扉を開き「異常なし!おっしゃ!」と確認しています。

ゆっくり振り向く志摩に「何?」と声をかける伊吹。

無言で近づいてくる志摩に「何だよぉ?」

志摩「落ち着いて聞けよ」(でも、きっと落ち着いて聞かないだろうことは分かっているはず)

伊吹「うん?」

志摩「ハムちゃんがいなくなった。携帯もつながらない。恐らくエトリに捕まった」

最後まで微動だにせず志摩の言葉を聞いていた伊吹でしたが、数秒の間をおいて、一気にアドレナリンが放出されたかのように即座に走り出そうとする伊吹を押さえる志摩「待て!」

伊吹「離せ、志摩ーーーっ!」

「待て、待てっ!」伊吹を何とか押さえた志摩は「澤部ってやつを捜す。そいつがこっちの事務所に来てるはずで、そいつが居場所を知ってる」

闇雲に捜すのではなく、ちゃんとターゲットを教える志摩。

泣き出しそうでもあり、息の荒い伊吹を落ち着かせるように「間に合わせるぞ」と冷静にいう志摩。

伊吹は「うん」

志摩「行こう」 (これが、ゴー!に聞こえた私。やあねぇ)

伊吹は廊下に並んでいる組員の1人に「おい、澤部ってのはどいつだ、お前か、おいっ!」と掴みかかっています。何も答えない組員。隣に立っている組員の襟元を掴む伊吹。

その伊吹の後ろを「おい、この携帯誰のだ!この携帯誰のだ!」と言っている志摩。

組員「勝手にいじってんじゃねえよ」

その騒ぎを聞きつけた捜査員が「おい、機捜何やってんだ!」

伊吹「うるせえ、黙ってろ!」

志摩が持っていた携帯は、その「勝手にいじってんじゃねえよ」と言った組員のものだったのかな?その人の了解を得てなのか、連絡先から澤部の携帯を鳴らします。

ちょうど窓から逃げようとしていた澤部、着信音が鳴ってしまいました。

着信音の方へ行く志摩と伊吹。窓から降りようとする澤部に「さわべーー!」と叫ぶ志摩。その横を、伊吹が猛ダッシュ。

2階の窓から飛び降りた澤部。伊吹は何の迷いもなく、ワンハンドで窓を乗り越えるとそのまま地面へ飛び降りました。

2階の窓から下を見て「はあ?!?!」と叫ぶ志摩。ですよねー、叫びますよね。

志摩さんは冷静に階段ですよね、と思ったら「もういい!」と志摩さんまで窓からダイブ!!いや、よくない!足!足痛いんじゃない?!!

シェアオフィス

ブラインドを閉めている久住。

そこへ「なんかさ、外にいっぱい警察の人いたんだよね」という女性たちの会話が聞こえてきました。

その会話をしていた女性2人が久住に「お疲れ様で〜す」

久住「お疲れさまです」

久住はベランダに出て見ると、澤部が「どけ、こらっ!邪魔だーーー」と言いながら逃げているところでした。

「おお」と言いながら見ている久住。「辰井組も終わりやな〜」

澤部の後ろから、伊吹と志摩が走っています。志摩が「澤部!警察だ、止まれ!」と言いますが止まることなく走り続ける澤部。

伊吹の走りを見て「はやっ!」と驚く久住。

 

 

 

高架下

澤部を捕まえた伊吹。1発殴ると「羽野麦の居場所言え!」と詰め寄ります。

「おい、おい」と止めようとする志摩。さらにもう1発殴る伊吹。

「おい、おい、おい待て、待て!」

志摩の制止を聞かず、道路に倒れ込んだ澤部を再び殴ろうとする伊吹。「伊吹、伊吹、待て伊吹!」

「エトリの居場所を言え!!」

「伊吹、待て待て」

獲物をとらえた猟犬を、なんとか落ち着かせようとしてる志摩さん。

「分かった、分かった」とほうほうの体でいう澤部。

志摩「エトリに殺される前に、こいつに殺されるぞ」

伊吹「言えーーーー!」

志摩「待て、伊吹!伊吹!!」

一生懸命、澤部から伊吹を引き離そうとする志摩。ようやく、少し落ち着きを取り戻した伊吹が澤部から離れると、「言え!早く言え!言え!」という志摩。

澤部「成川が…待ち合わせの約束、取り付けたって」

 

 

料亭

前園が「ほら」と言いながら紙袋を成川へ渡し、そのなかへ無造作に札束を入れると「帰っていいぞ」と。

広い広いテーブルのど真ん中に座り、一人お酒をあおるエトリ。

「いつまでふてくされているんです」

サングラスを取ると「私は心が広いんだ。君が私を裏切って…大切なカジノを潰してしまったことも水に流そう。嬉しいでしょう、ほら、泣いて喜んで?」

自分で心が広い、っていう人に心が広い人いなそー。

羽野麦は部屋の隅に立ったまま「あなたの本名は?」

笑っているエトリ。「本当は誰なの?!」と叫ぶ羽野麦。

 

成川は帰ろうとしますが途中で振り返ると、「あの…女の人、本当に詐欺師なんですか?あの人、これから…」

すると、ガタガタっという物音がして逃げ出そうとした羽野麦がエトリに捕まった瞬間を見てしまう成川。

前園「いいから来い、おいっ」と引きずられる成川。

「動くな!沈めるぞ!」という声がして、エトリが羽野麦に馬乗りになると首をしめて気絶させると、羽野麦の足首を持ち引きずっていくエトリ。

そこへエトリの携帯に着信があり「なんだ」と答えています。

成川は隙きを見て逃げ出すと、前園は「ガキ!」と言って後を追おうとしますが「前園!」とエトリに呼ばれます。

「辰井組にガサ入れ?状況は?そんで、どうなってんねん」と、料亭にいる他の組員たちもザワつきはじめました。

なんとか隠れた成川は誰かに電話をかけ始めます。「お願い、お願いお願い」

連絡したのは久住。「どした〜」とのんびり応答します。

成川「ああ〜、よかった。あのエトリ、エトリさんのお店で俺沈めるって言われて」

あれ、沈めるぞは成川に言ってたのか。

久住「沈める?浮かぶんとちゃうんかぁ?」

成川「冗談じゃないんです。マジで殺される」

久住「うわ〜、大ピンチやなぁ〜」

成川「助けて…助けて助けてください。助けて助けて助けてください。助けて助けて助けて…」

すると久住は「ナリ君。それ、俺になんのメリットがあるん?」

成川「えっ」 私も、えっ。

久住「俺のなぁ、久住って名前、何や知っとるぅ?……クズを 見捨てるのクズミや。……どう?おもろい?おもろかった?そっか〜、ほなな」

うわ……。すごい。いい人だとは思ってなかった。未成年に自首どころか麻薬勧めるし、麻薬売らせるし、金さえあればなんとでも生きていけるみたいな感じに成川煽ってて。

「俺らみたいなクズはクズ同士、助け合って生きていかなな」って言ってたけど、本当は自分のことクズだなんて思ってないのかも。

ところで、羽野麦が呼び出しに応じてくれなくて、成川は1回久住の留守電に伝言残しましたよね。それを聞いて久住が1回電話を成川にかけてきたような展開に見えましたが。あれって、何かをアドバイスしたんでしょうかねぇ。

切れた電話に呆然とする成川。そこへ「オイコラ、ガキ!」と。

 

前園はエトリを後部座席に乗せながら「持ちますかね?」

エトリ「持たなくても、誰も気づかない」

 

豊島坂駅近くかな?

九重「成川と羽野麦の待ち合わせ場所に現着しました」

メロンパン号も到着したようです。一気に走り出し、喫茶店近くで「ハムちゃん、ハムちゃん!」と捜す伊吹。

陣馬「防カメ(防犯カメラ)、防カメ当たれ!」

九重「おれは、こっち行きます」

 

志摩は、大きくゆっくりと深呼吸。

 

谷山「羽野麦のスマホのGPS、この地点で途切れてますね」

桔梗は「防カメ片っ端から当たって」と無線で4機捜メンバーに指示を出します。

「官舎からタクシーに乗った可能性が高い。駅、バス会社、見かけた人がいないか問い合わせて」

 

志摩「暗くて寒くて狭いところ……」そして携帯で桔梗隊長へ連絡。

桔梗「逆らった女を連れて行く場所?」

志摩「はい、暗くて寒くて狭い」

桔梗「言ってた。でも、ハムちゃんも人から聞いただけで具体的には分からないって」

志摩「都内にあるとしたら」

桔梗「冷蔵施設」

志摩「地下室」

桔梗「暗くて寒くて……沈められる」

志摩「沈められる?」

桔梗「確か、そうも言ってた」

志摩「水がある。水があって暗くて寒くて狭い」

桔梗「人を絶望させる場所……暗くて寒い狭い……水」

志摩は、何かを閃いたようです。

桔梗が「谷山さん!消防に連絡!!」と叫びました。

井戸

どうやら、暗くて寒くて狭くて人を絶望させる場所は井戸だったようです。

力が抜けていく羽野麦。

成川「あの、麦さん、大丈夫ですか?」

2人で必死に助けを呼びます。

羽野麦「ここ…空気薄いね」

溺れそうになる羽野麦を支える成川「しっかりして!」

羽野麦「桔梗さんに…さっきのだけ伝えて。必ず…約束」

羽野麦は、もう限界のようです。

芝浦警察署

桔梗が地図を見ながら「GPSが途切れたところ。待ち合わせのカフェ」

「消防に登録してある近隣の井戸が24ヶ所」

 

九重が1つの井戸を覗き込み「羽野さん!」と叫びます。陣馬は横で「これから確認する」と携帯で話をしています。

九重「いません」

陣馬「こっちはハズレだ!」

急いで次の場所へ向かう2人。

羽野麦を後ろから抱きかかえながら「麦さん?」と問いかける成川。すっかり応答をしなくなってしまった羽野麦に「ごめんなさい…」。

 

桔梗「今使われてないもの、私有地の登録のもの」そういいながらリストを蛍光ペンでチェックしています。

 

引き戸の前にいる伊吹と志摩。

伊吹「すいません!」

志摩「警察です、開けてください!」

成川は「約束、守らないと…」成川も限界が近づいています。しかし、必死に羽野麦が沈まないように支える成川。

左手で井戸の壁を必死にたたき、「誰か、助けて!誰か〜!!誰か!!!助けて〜!!誰か〜!!」

玄関前にいた伊吹が一言、「聞こえた」

このシーンも、すごいいいんですよね。引き戸の手前側から、影絵のように伊吹と志摩が立っている感じで。ああ、表現力。ぜひ、ドラマを見ていただきたい。

必死に叫ぶ成川の頭上に、光が差し込みました。

伊吹「成川!」

志摩「成川!」

「成川か?」「成川、無事か?」

志摩「羽野麦は?」

伊吹「ハムちゃんは?」

成川「桔梗さんって人に伝えてって!」

志摩「えっ?」

成川「エトリの車のナンバーを伝えてくれって!品川!331しの32!」

 

そして流れる『感電』

桔梗「至急、至急。1機捜本部から警視庁、緊急配備願います。男女2名を監禁した殺人未遂事件が発生。容疑者らは現場より車両にて逃走。逃走車両ナンバーにあっては品川2文字、数字331。新聞の「し」点々の32」

 

九重と陣馬も伊吹たちのところへ到着。

伊吹が一生懸命ロープを引き上げています「うわ〜〜っつ、ハムちゃん!」

志摩「成川、頑張れ!」

伊吹「志摩、どうだ!」

志摩「つかんだ!よし、あげろ」

まずは羽野麦が引き上げられました。

伊吹「ハムちゃん!タオル、タオル!ハムちゃん!ハムちゃん!ハムちゃん!」

羽野麦の脈をとる志摩。祈るような伊吹の目。

志摩「脈はある!」

伊吹「(声を絞り出すように)OK!」

志摩「ハムちゃん!」「ハムちゃん!」

陣馬と九重は、おそらくハムちゃんをタオルで一生懸命さすっているようです。

声を掛けられ、うっすらと目を開けた羽野麦。「ハムちゃん、分かる?ハムちゃん、分かる?」無言で頷くハムちゃん。

安堵したように目を閉じる羽野麦。

志摩は「間に合った!」と大声で叫びます。伊吹は、志摩の左肩をバン!と叩くとそのままジャンパーをつかみ「間に合った」と。ここが、大声じゃないのがいいですよね。ちょっと、安堵して、力抜けちゃったような「間に合った」。そして、間にハムちゃんを挟んで抱き合うバディ。

陣馬「成川!」

芝浦警察署

谷山「護国寺から千代田区に入った。うちの管轄です!」

桔梗「1機捜本部から機捜124、機捜131。マルタイが形代通りに入った。目の前だよっ!」

 

陣馬が「成川!」と叫びますが、成川は力尽きて溺れてしまいます。もうだめかと思った瞬間、九重が成川を水面へ引き上げました。ロープをつけて、井戸のなかを降りてきたようです。

九重「おい成川!怪我は?!おい、しっかりしろ、おい!よく頑張った」と声を掛けます。

成川は囁くように「ごめんなさい…ごめんなさい」と繰り返しました。

九重「お願いします!」と成川を引き上げてもらうよう地上へと声をかけました。

 

指揮車のなかでは「機捜131から1機捜本部。該当車輌エトリと思われる人物を確保しました」という無線が流れます。

 

救急車の中で羽野麦の手をにぎる桔梗隊長。目を覚ました羽野麦に「エトリ、捕まえたよ…遅くなってごめん」

羽野麦「ありがとう…一緒に戦ってくれて」

そしてサイレンとともに救急車が出発します。それを見送る伊吹と志摩。

 

成川は自分の両手を差し出すと「嘘をついて…麦さんを呼び出しました。ドーナツEPを売りました。他にも…」。九重は黙って成川に近づくと手錠をかけ、小さく頷くと力強く「全部聞く」と言って成川を車に乗せました。

なんとも言えない表情で歩き出す伊吹。流石に疲れたのか、地面へ座り込む伊吹。

するとホバリングの音が。頭上には1機のドローン。

ドローンを操作していたのは久住。ドローンを見上げる志摩と伊吹を画面越しに見て「うん?目が合うた」

志摩「ドローン?」

久住「お疲れさまですっ」と敬礼をすると、ドローンをその場から動かします。慌ててメロンパン号へ乗り込む伊吹と志摩の姿。ドローンを追跡します。

 

「機捜131から1機捜本部。マルタイを乗せ走行中」

ドローンを追跡していたら、その機捜131に追いつくメロンパン号。

志摩「機捜車?」

久住はドローンを機捜131の前へと動かすと「おまわりワンワンを〜」

伊吹はマイクを掴むと「前の機捜車、よけろーーーっ」と叫び、志摩もクラクションを盛大に鳴らします。

久住「BAーN!」

ドローンが機捜車へ突っ込んだようです。爆発音。上がる炎。

REC「ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!」と言いつつ録画を続けています。どうやらメロンパン号の数台後ろを運転していたようです。もしや、メロンパン号を張っていた?

志摩はメロンパン号を降りると「離れろ!」と叫びます。エトリも、なんとか車から転がり出てきました。

「機捜404から1機捜…」

そして再び爆発音。

横たわって動かないエトリ。撮影し続けるREC。

 

立ち尽くす志摩、叫ぶ伊吹。

 

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

Gén Hoshino 星野源(@iamgenhoshino)がシェアした投稿 –

 

 

第9話の台本

 

ABOUT ME
うさかめ
私が実際に見たり、行ったり、食べたりして良かった!おすすめしたい!というものを紹介していくブログです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です