邦画ドラマ

ドラマ『MIU404』第8話「君の笑顔」の流れ&ネタバレ感想②

MIU404

ドラマ『MIU404』第8話「君の笑顔」(後半)の流れとネタバレ感想を書いていこうと思います。

前半は、こちらに書きました。

 

 

第8話「君の笑顔」の流れ&ネタバレ感想

自動車修理工場

張り込み中の車内から刑事が無線で「刈谷さん、あいつ機捜の!!」

志摩が「ごめんください」と言いながら、修理工場のなかへ入っていきます。ごめんください、って久しぶりに聞いたなぁ。

峯岸「いらっしゃいませ。買うほう?売るほう?修理?」

志摩「交通事故の件で」

峯岸「お前…誰だ?」

志摩が工場を出てきたところを取っ捕まえる刈谷。

歩いてきた志摩の襟首を掴まえると(子猫か!)「何でこんなところに。こっちへ来い!」と物陰に引きずり込みます。

志摩「休みの日に、たまたま近くを通ったもんですから」

刈谷「白々しいことを言うな!邪魔するなと言ったはずだ」

刈谷の手をどかしながら「俺が調べてるのは別件です」

刈谷「別件?」

志摩「協力してください。手柄はいらない」

 

千葉県木更津市にある実際の修理工場でロケがされたようですね。

 

伊吹の部屋

足の爪でも切っていたのか、爪切り片手に「あ〜、これってのがなぁ〜」と呟く伊吹。どうやら3人で住む場所を雑誌で探している様子。

携帯を手にすると頭をベッドに乗せて寝そべり、遺体にかけてあったロザリオの写真を眺めはじめます。

すると突然なり始める携帯に「おっ」と驚く伊吹(ほうほうdocomoさんなんですね)

画面には「志摩」の文字。

伊吹「えっ?電話かけてくんの初めてじゃね?」と上半身を起こします。笑顔。

志摩「今から会えるか?」

伊吹「仲良しか!」

部屋に入ってきた志摩の服装からすると、自動車修理工場へ行ったあとなのかな?

志摩「一応手土産」

伊吹「おっ、ありがと〜!(ビニール袋をのぞきこみ)えっっ?何だ何だ、昼間っから飲んじゃう?」

嬉しそうに志摩と自分の分のビールを机に出そうとしています。

ざっと伊吹の部屋を見回す志摩。さすが。結構(ごめんなさい!)整頓されてますよね。沢山靴が並んでいるところまで見ています。

 

公式ホームページ内の「教えて!ポリまる」第7回には詳しく伊吹さんの部屋が紹介されています。

 

伊吹「ってか、休みの日は会わないんじゃなかった?」ぷぷ、そうなんだ。そういうルール決めてたんだ。きっと志摩さんから言ったんだろうなぁ。

伊吹「あれぇ?会いたくなっちゃったぁ?へへ、俺のこと大好きなんだからぁ〜♪」

志摩は机の上にあった雑誌を手に取ると「引っ越しすんの?」

伊吹「無視すんなよ」

志摩「なんで急に?」

伊吹「いや、三人で住むならどれぐらいの部屋がいいかなって」

志摩「三人?」(誰だ、誰の話なんだ??)みたいな顔。

伊吹「ハムさんとガマさん」そう言いながら立ち上がると、ビールを冷蔵庫へ入れに行きます。

伊吹「ハムちゃん、気にしてんだよ。自分が隊長とゆたかのお荷物になってるって。まっ、その点俺は1人。さらに〜うまくいけばぁ〜、きゅるっとしたハムちゃんとぉ、きゅる、きゅる、きゅるきゅるきゅるきゅる〜っ♪」めっちゃ可愛いポーズしてる伊吹さん。

志摩「それ下心じゃねえかよ」といいつつ、床に座ります。

伊吹は笑って「冗談だよ、冗談。それはそれ、これはこれ。ハムちゃんとガマさん、一人もん同士が皆で楽しく暮らせたらいいじゃん、なっ」

そういうと、ビニール袋をざっくり縛ったものを置き「よいしょ、おい〜乾杯!」と言いながら自分の分の缶ビールをあけ、「おつかれ〜いらっしゃ〜い♪」と志摩の分の缶ビールに乾杯。

「う〜ん」と言いながら、美味しそうに一口。

志摩は「伊吹、お前さぁ…」

伊吹「はいはい、バカだって言いてえんだろ、うん」

志摩「いいやつだなぁ」

伊吹は、あれ?今、何か、聞こえたぞ??、というふうに宙を見回します。「ドッキリ??うん??」

志摩さんに褒められたことないから、めっちゃビックリしてる??

志摩「下心込みのハムちゃんはともかく、ガマさんは他人だろ」

伊吹「うん?フフっ。他人じゃねえよ」と言いながら、ベッドに上半身を預け「俺の恩人」

志摩「ああ、誰も信じてくれなかった時に一人だけ信じてくれたってやつ?」ここでようやくビールを開けます。

信じてくれた人がいた、という話は第2話で出てきましたね。

伊吹「茨城で学生んとき。うちさ、貧乏で。何かあると疑われるし、隙見せるとナメられっから学校でも外でも、毎日オラオラオラオラしてたわけ、負けねえぞ〜って」

志摩「へっ、今と変わんねえなぁ」

伊吹「全然ちげえよ……腐ってた。超〜腐ってた。ケンカふっかけられて、やり返したら補導されて。俺のせいかよって」

回想シーン

警察署の廊下のようです。蒲郡が「警察が一人補導するのに何枚書類書かないといけないと思う」と学生のころの伊吹に話しかけています。

学生の伊吹「いや知らねえよ」と言って歩きだします。

蒲郡「待て待て待て」というと伊吹の手を掴みます。「なんだよ?」」「つきあえ」

そういうと、河原でキャッチボールをやっている蒲郡と学生の伊吹。

学生の伊吹「俺だって、喧嘩したくてしてんじゃねえよ。ふっかけてくる奴がいるから」

蒲郡「やりすぎたら暴行罪だ」

学生の伊吹「納得いかねえ。殺されそうになったら、おとなしく殺されろっていうのかよ」

蒲郡「その場合は正当防衛。だが過剰防衛もある」

学生の伊吹「納得いかねえ」

 

現在の伊吹「まあでもガマさんに出会って、そのうち俺も…刑事になってみようかな〜って」

黙って話を聞いている志摩。伊吹の方は見ず、どことなく表情が険しい。

伊吹「まあ担任はバカにしたけどガマさんだけは、お前ならなれる、向いてるって。初めて道が見つかった」

ここで、志摩が伊吹を見ます。

伊吹「まあガマさんがいなきゃ俺はチンピラになってぇ、ヤクザにでもなってぇ、志摩に逮捕されてたな〜へへへへ」とおちゃらけてみせる伊吹。

この伊吹さんの部屋のシーンでの、声のトーン、緩急の付け方が凄いんですよね綾野さん。

力なく笑う志摩。

伊吹「おい、なーんだよ志摩ちゃん」

志摩「えっ?」

伊吹は志摩を正面から見据え「なんか言いてえことあんだろ?それで来たんだろ?」

志摩は笑顔になり「うぇーい、野生の勘!」

伊吹「バカにすんじゃねえよ」

志摩「お前の勘ってさ、働くときと、ちっとも働かないときがあるよなぁ。思い返してみれば、勘が働かない時はいっつも感情がフタをしているときだ。感情のバイアス」

伊吹「出た、バイアス。好きだね〜それ〜。つかさ、勘とかそういうの信じないスタンス〜じゃなかった?」

久しぶりにスタンス〜でました!そして、右肩をちょっとあげての、スタンス〜。

志摩「ああ、考えを変えた。伊吹の場合、動体視力や聴覚や嗅覚が鋭い分、人より多くの情報が脳に入る」

伊吹「脳?」ここで大きく左に首をかしげる伊吹さん。

志摩「ところが思考力と語彙力が足りないせいで、論理立てて説明ができない。うまく言語化もできない。その結果、俺様の勘だぁ!みたいなバカみたいな物言いになる」

ふっと笑った伊吹「それ褒めてる?」

答えない志摩。

伊吹「ふふふ、よく分かんないけどそうなの?」ビールを机の上に置くとビニール袋のなかから「よいしょ、はいポテチ〜」とか出してきました。

すんごい、すんごい優しい顔で、その姿を見つめる志摩は「お前の勘は今、何を感じてる?」

手を止める伊吹。ゆっくりと志摩の方に顔を向けます。

志摩「感情と、昔の思い出でフタをしたお前の勘は、何か感じてるんじゃないか?」

伊吹は少し志摩の方に上半身を近づけると「何が?むじぃよ?」と。

(これ、でも、あとから見たら、警戒心もった猫が毛を逆立てながらフーフー威嚇してそうにも見えるなぁ。伊吹さん、犬派だけど)

そして、再びビニール袋をゴソゴソしはじめる伊吹。

志摩「いや、俺は最初っから気になってたよ。ガマさんの家の奥さんの歩行器。普通の力で曲げられたんじゃない何かあった曲がり方だ」

歩行器のアップ。確かに、所々が曲がっています。

志摩「お前も気づいていたんじゃないのか。奥さんは今年の4月に亡くなった。その頃、ガマさんに会ったか?(伊吹が)4機捜に異動してきたばっかりで忙しくて会えていなかったんじゃないか?」

何度もごまかすように上を見る伊吹。

志摩「あとになって病気で死んだと聞かされて、それ以上聞けなかった、違うか?」

おつまみを口に放り込み、無言を貫く伊吹。

志摩は少し黙ると「奥さんは、交通事故で死んだ」

少し動きが止まる伊吹。

志摩「現場はガマさんの家の前。ひき逃げで、犯人はまだ捕まっていない。ガマさんも事故に巻き込まれて頭部に損傷を負った。事故の時の記憶は、何一つ覚えていない、そう証言した」

ここで、手を合わせる蒲郡の姿。

志摩「医師の診断は外傷性の高次脳機能障害。認知症と同じ薬を使う」

目をつむり祈っているかのような蒲郡の姿。

伊吹「なるほどね、そっかそっか。それで記憶が、うん」なんとか話を明るく変えようとする伊吹。

志摩は厳しい顔で「本当に記憶を失ったと思うか?」

蒲郡の目のアップ。顔の表情。

志摩は捜査資料を取り出し「事故現場に残されていた車の塗料。殺された堀内が借りていた峯岸の車」

伊吹「待てよ」

志摩「同型の車の塗料を分析した結果…一致」

伊吹「待て待て待て、だとしてもそれは…」

伊吹の言葉を遮り志摩「堀内は車を売ったんじゃない。廃車にしたんだ。事故だとバレないように」

志摩の台詞の最後の方で、思いっっきり机を片手で叩く伊吹。

息荒く「想像だろ!全部志摩の想像っ!」

志摩は動じず「殺害する動機が…あるってことなんだ」と諭すように伊吹に話しかけます。

伊吹「動機があっても!!………(弱々しく微笑みながら)ガマさんは刑事だ。なっ」

まだ厳しい顔で伊吹を見つめる志摩。

 

伊吹さんの、これまでの野生の勘&五感に関することをこちらに抜き出してみました。

蒲郡の自宅

手を合わせる蒲郡の横顔。

カメラが移動し、蒲郡の背中、そして蒲郡が拝んでいるのが仏壇ではなく祭壇祭壇だったことが分かります。そう、麗子さんはクリスチャンだったのです。

ヒグラシがカナカナカナと鳴いています。

祭壇には十字架、マリア像、煌めくロウソクなどが並んでいます。

左奥には、東京都美術館で開催された『ボッティチェリ展』に展示されたボッティチェリの【聖母子(書物の聖母)】も飾られていたようにも見えました。構図が同じで、ちがう人の作品かもしれないけれど…。

ボッティチェリ【聖母子】

 

一番右端にあった麗子さんの写真。向日葵に囲まれた麗子さんの写真を手に取ると、「一番好きな写真なんだ。俺と一緒に年を重ねた顔だ」と手渡した相手は伊吹。

 

伊吹は笑顔で受け取ると「うわ〜っ」という伊吹。そして麗子さんの胸元に、あのロザリオが下がっているのを確認します。

蒲郡「麗子の写真が見たいなんてどうして?」

伊吹「えっへへ。いや〜っ。…….麗子さん優しかったなぁ〜」

蒲郡「よく言ってた。キリスト教の教えは赦しなんだって。イタリアでは窃盗犯はすぐに釈放される。彼らは生活に困ってやむなく盗みを働いた。はじめから罪深い人間なんていない」

黙って頷く伊吹。そして、伊吹の上着の袖口にはマイクが……。

蒲郡「俺たちは犯人を逮捕することで、あしき行いを止める」

それを、おそらく蒲郡家の壁に背中を預け、しゃがみこんで聞いている志摩。

蒲郡「逮捕された者は服役することで罪を補う。それは許しを与えるということだ。俺はそうやって刑事をやってきた」

そして沈黙。

伊吹は、胸元から紙を取り出しながら「麗子さん病気じゃなくて…事故に遭ったんだね」取り出したのは、ひき逃げ事件の捜査報告書。

黙って報告書を見つめる蒲郡。

伊吹「事故のことも犯人も忘れた、そうだよね?ガマさんは事故でケガして全部忘れちゃったんだよね?」

祈るように蒲郡へと話しかける伊吹。蒲郡は眼鏡をかけて書類を見ようとしますが、すぐに眼鏡をはずします。

伊吹と目を合わせ安心させるように笑ってみせる蒲郡。

そして静かに語り始めます。「退官して家内とゆっくり暮らそうと、病院に近いこの家を買った。子どもはできなかったし、あいつには随分寂しい思いをさせた。だからこれからは…3年足らずだったがいい時間だった」

納得するように静かに頷く蒲郡。そして「出所した堀内から電話があった時、言ったんだ」

そして回想シーンへ。蒲郡の後ろには大きな鏡餅。今はテーブルですが、そのときはコタツ仕様になっています。麗子さんは編み物をやるようで、カゴには毛糸。机の上にはカゴに入ったミカン。2019年のお正月ごろの話でしょうか。パウンドケーキがあるので、ちょうどお茶をしようとしていたようです。

蒲郡「俺はもう刑事じゃない。困ったことがあったら、地域部の木村に相談するといい」

堀内「俺を見捨てんのか?お前も、他のやつらと同じか」

蒲郡「堀内、お前ムショから出て少しは反省…」

突然切れる電話。

堀内は、中野のパチンコ店で店員仲間と喧嘩して辞めているそうですから、もしかしてこの電話はその直後ぐらいなのでしょうか?

麗子「誰?」

蒲郡「悪いやつじゃないんだけどなぁ」

麗子「いいの?」

蒲郡「俺にだって、刑事じゃない余生を送る権利はある」

麗子「そうね、ようやく」

笑う2人。

麗子「ねえ、外国人労働者の支援。ボランティアやってみない?世界が広がって楽しいんじゃない?」

蒲郡「何語で話すんだよ?」

麗子「英語ができればいいみたいよ」

蒲郡「できないだろぉ」 そして、また2人で楽しそうに笑いました。

 

そして、何か大きな衝突音が聞こえてきます。横転する歩行器、ビニール袋からリンゴやタマネギなどが散乱。

赤い傘が白い車にぶつかり跳ね返りました。地面に倒れ込む蒲郡。額からは血が出ています。

麗子さんは、車の下に倒れ込んでいました。麗子さんは目をつむり、かなり額に血が。そして、ゆっくりとバックする車。「やめろ〜!」と叫ぶ蒲郡。

麗子さんを乗り越えて、バッグし終わると蒲郡の方を向いてせせら笑う堀内。

そして病院へ運ばれた蒲郡。

蒲郡「気がついたら1週間たっていた。何があったか、まるで思い出せなかった」

医師はベッドの上にいる蒲郡を診察すると「問題ないですね」と。蒲郡は「あの、妻は?妻の麗子はなぜ来ないんでしょう?」

困ったように顔を見合わせる医師と看護師。

蒲郡「だけどね、俺の脳みそはよくやったよ。記憶が戻るか半々ってところで踏みとどまった」

事故の記憶が戻っていくようすが、フィルムを巻き戻すように再現されていきます。

蒲郡「おかげで、あの日を思い出せた」

去っていく堀内の車。這いつくばって、なんとか麗子さんのもとに辿り着く蒲郡。麗子さんの名を呼びながら抱きしめます。

蒲郡「二度と笑わない、麗子」

ようやく声を絞り出す感じで伊吹は「どうして警察に連絡しなかったの」

蒲郡は冷静に「ひいた証拠はあっても目撃者はいない。過失致死になるだけだ」

そして伊吹の目を見て「だがあれは殺人だ。罪を犯すものをどうしたら救えるのか。そう話していた妻は殺された」

蒲郡は立ち上がると祭壇のところから本を手にします。「救いがあるかと、この本を開いた」

本のタイトルは”キリシタン 殉教者に学ぶ生き様と教え”。

蒲郡「迫害されたキリシタンは指三本を切り落とされた。昔見た遺体と同じだ。荷札には”ケモノ”という字。被害者は獣に見立てて殺された。犯人は捕まらなかったが……今になってその気持ちが分かる」

そして伊吹の方へ向き直ると「処刑人にも良心の呵責がある」

 

回想シーン。

お風呂場で、椅子に座らされ両手を肘掛けに固定されている堀内。ガタガタと震えています。

堀内「殺したかったわけじゃない。脅かしてやろうって。それだけで」

いまだかつて見たことのない蒲郡の無表情な顔。堀内に近づくと、「お前は2度逮捕され、2度服役し、やり直すチャンスをもらった。お前はすでに許された、2度も。それでもまだ許されたいか?俺はお前を許すべきなのか?」

堀内「許して許して許して!あんた…刑事だろ?」懇願する堀内。

この一言が、蒲郡の背中を教えてしまったかのようです。ポケットからロザリオを取り出すと堀内の首にかけ、「麗子は…お前を許すだろう」

そしてナタを手にすると、振り上げる蒲郡。絶叫する堀内。

 

蒲郡「堀内は、許してくれと何度も叫んだ。俺は何度も答えた。許さない、許さない、俺は許さない。刑事だった自分を捨てても俺は許さない」

伊吹は立ち上がると「俺は…ガマさんがいたから刑事になった。ガマさんみたいな刑事になりたかった。いや、なるんだよ。定年まで勤め上げてさ、俺みたいなやつらをまっすぐな道に戻して、やり直して…。誰でもやり直せるって、ガマさんが教えてくれたじゃん俺に!」感情が高ぶってしまう伊吹。

瞬きもせず黙って見ている蒲郡。

伊吹はしばらく沈黙したあと「俺は、どこで止められた?……いつならガマさん止められた?どうすればよかった?」

ただただ、瞬きもせず伊吹を見つめる蒲郡。

伊吹「ねえガマさん!」身を震わせる伊吹。

ようやく1つ瞬きをすると蒲郡は「志摩君、他の刑事さんもいますね、聴いてますね。逃げも隠れもしない。堀内を殺したのは俺だ」

呼吸が荒く、今にも涙がこぼれそうな伊吹。

蒲郡「これは自首ではない。逮捕しろ」

伊吹「ねえ、ねえ、ガマさん」

蒲郡「早いとこ死刑にしてくれ。俺のような人間を収監して、いつまでも飯を食わせるなんて税金の無駄だ」

外で待機していた刈谷はマイクに向かい「突入」と指示します。玄関から入っていく刑事たち。

蒲郡は麗子さんの写真に「同じ場所に行けなくて、ごめんな」と謝っています。

伊吹は「ねえ、ガマさん」と語りかけますが何も答えない蒲郡。

「ねえ」と弱々しく語りかける伊吹を押しのける刈谷。

蒲郡「殺害現場は風呂場。凶器は洗面所の戸棚。勝手に調べてくれ」

蒲郡の言う通り、戸棚から発見される凶器。「凶器ありました!」

 

伊吹「ガマさん!」

刈谷「蒲郡慈生、17時13分。堀内伸也の殺害および死体遺棄で逮捕する」

伊吹「ねえガマさん、ガマさん」

手錠をかけられ、連れて行かれる蒲郡。涙が溢れる伊吹。

 

学生の伊吹が蒲郡とキャッチボールしながら「俺も刑事になってみようかな」

蒲郡「お前ならなれる。向いてるよ」

 

家の外に出てきた蒲郡の前に立ちはだかる志摩。

 

志摩「ガマさん。何があってもあなたは人を殺しちゃいけなかった。全警察官と…(家の方を見て)伊吹のために」

蒲郡「あの子に、伊吹に伝えてくれ。お前に出来ることは何もなかった。何もだ」とても穏やかな顔でそう言うと、車へと乗り込んでいきました。

祭壇の前で嗚咽する伊吹。

401号車のなかで待機する九重と陣馬。きっと彼らにも蒲郡の件は知らされたいるのでしょう。無言な2人。

羽野麦は携帯を手にし「三人で住む件、前向きに考えてみます。ありがとう」と入力しています。

機捜のビルの屋上に座り込み、夜空を見上げている伊吹。

志摩は伊吹に近づくと「はい、休憩時間終わり〜。仕事の時間だ」と声を掛けます。

何も言わない伊吹に「朝の9時まで重点密行。俺一人で行かせるつもりか?」

志摩は伊吹の横にしゃがむと「行くぞ……相棒」と語りかけます。そして立ち上がり、右手を伊吹に差し出しました。

ゆっくり、ゆっくりと右手をあげ、志摩の手を掴む伊吹。引っ張り上げると、少しだけ見つめ合う2人。泣いた顔を見られるのが恥ずかしいのか、少し横を向く伊吹。

志摩は伊吹の肩を抱き、ドアの方へと歩き出すのでした。

 

 

これまでの伊吹さんの”野生の勘”&五感まとめ

これ以外にもあるかもしれませんが…

1話 何者かに襲われた被害者が、直前にしていた電話を”しょーもない痴話喧嘩”と表現。事件に関係なし、俺の勘は当たる♪⇒当たってました
とある車のエンジン音を犯人の車と断定。「俺の耳は正しい」⇒当たってました
志摩は犯人の車に出会いホッとしているのではないか、という伊吹。それを否定する志摩に「いいや、してるね。ほっとホットな匂いがする」⇒これといった正解は出ませんでしたが、もしかしたら当たっていたのかも。
2話 隣を走っていた車の車内で一瞬見えた袖の色が、近くの現場から逃走した犯人の服装の色と一致。そして車内の男女の様子が変。犯人が車内に乗っているのではと予想⇒当たってました
「今朝、上司を刺殺したのはお前か?違うよな」⇒残念ながら犯人でした。「無実でいて欲しかったなぁ」
3話 志摩さん曰く”バカ代表”として、高校生たちが再度イタズラ通報をしてくると断言⇒当たってました
「隊長のこと好きでしょ?ラブの匂いがする」⇒当たってました。けれども「隊長に子供がいるなんて知ってたら志摩ちゃんが隊長にウフフだなんて誤解しなかったのになぁ」と自ら否定。いえ、でも当たってたんですよね?子供がいることも含めて志摩さんは隊長にラブなんだと思います。
4話 防犯カメラ映像の青池透子を見て「いやさ〜ぁ、なーんか言いたいこと山ほどありそうな顔してんじゃん」⇒当たってました。残念ながら、直接話すことはできなかったけれど…。
屋上で話す桔梗隊長&志摩に声を掛けず見守る。「いや、例のそういうニオイしたから」⇒これは半分当たってる??!のか??桔梗隊長が、思わずボヤいてしまったのを聞いていた志摩。
青池透子が購入した宝石をどこへ隠したのか、捨てたのか、という話に「ピンとこない。なんかこう、ほとばしる青池ちゃんのバトルオーラ」⇒当たってました。少女たちを救うためにイギリスへ飛ぶうさちゃん。
青池透子のTBUTTER(ツブッター)「逃げられない、何もできない」を見て、捜査資料にあった”逃げられない 何もできない 少女たちに”という看板を思い出すことで、宝石の居場所に大きく近づきました。
犯人に突きつけられた銃口を、自ら額へと移動させた志摩を思い出し「お前の本性が、死にたいやつだったとはなぁ…」⇒正確には、死にたいというか、裁かれるべきは自分なのではないか、と常々思っている志摩だからこその行動だったのかな。第6話の『リフレイン』で、この銃口シーンが出てきてました。
5話 タイからの留学生マイの好きな人が誰なのか。「マイちゃんが好きなやつは、どの男か。ナムも、どいつも、何か違う。におわない。ウフフってない!」⇒当たってました。マイが好きな人物は別にいました。
マイがベトナム語で「この世界が大嫌い!この世界が大嫌い!」と言うのを聞いて「「みんな嫌いだって…」と。「分かんないけど、そう言ってんだよ」
過去の出来事(香坂の件)で物思いに沈む志摩を、くんくん匂いを嗅ぎつつ「「俺はバディとして相棒の(くんくん)何か(くんくん)不審な(くん)においを」⇒当たってました。香坂と志摩の間に起きたことは第6話で解明されました。
6話 「6年も昔のこと、今さらほじくったってしょうがねぇだろう!」と陣馬に言われますが「昔の話じゃねえよ。志摩にとっては、今も何も終わってない」⇒当たっていました。そして伊吹&九重ペアで事件の真相を探ることに。最終的に、香坂が見ていた景色と同じ場所にいたからこそ、あの横断幕に気づけた伊吹。
7話 「俺はねぇ、ニャンか気になる。ニャンかの気配を感じる。きっとニャンかある」トランクルームで、隣のトランクルームから何かの気配を感じる⇒当たっていました。倉田という人物が潜んでいました。
8話 捜査関係者と犯人しか知り得ない特徴のある死体。それはキリシタン迫害に使われた手口でもあったこと。そして今回発見された死体だけ、切り口が違う。この情報が揃った時点で、おそらく伊吹の勘は何かを感じ取っていたのだと思います。けれど、志摩に真っ向から指摘されるまでは認めたくなかったし、ガマさん本人の口から聞くまではガマさんが犯人だとは認めたくなかったのでは…。
休日には会わないはずの志摩が会いたい、と言ってきた時点でもう、どこか観念したところもあるのかなぁ。

 

台本の色

 

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衝撃が大きすぎて、ドラマを見終わってから数時間ぼんやりしてしまいました。MIU404は、回を重ねるごとに見終わってから現実に戻るまでの時間がどんどん増えていきます。すごいドラマだなぁ。

伊吹の大切な思い出、大切なガマさん、そして自分が腐らず人生を進めたことへの感謝。祭壇に煌めく光景。

それに反しての残虐な描写。この対比が、とても心に残りました。

どうするつもりだったのか?

蒲郡は、どうするつもりだったんでしょう?

いくら妻を殺害した憎い相手でも、殺してしまったことで良心の呵責に苦しめられていたのだと思います。というのも、「処刑人にも良心の呵責がある」というセリフがあったので。

なので、どこかの段階では自分が犯人だと分かるようにしたのかもしれないなぁ、と。ただ、自首してしまうと罪が軽くなってしまうので自首という形でもなくて。わざと凶器が見つかるようにする、とか?

蒲郡がここまで捕まりたくなかったのは、ベトナムから来ていたフォンさんが帰国するまでは面倒を見たかったからなのかな、と。フォンさんに迷惑がかかるのは避けたかった、と。だから、伊吹に「これからは…自分の人生もっと考えないと」と言われたとき、どんな気持ちだったのかなぁ、と。ようやく自分も捕まるときがきた、という気持ちになったのかなぁ、どうかなぁ。

伊吹が来るたび、どこか「ついに来たか」と覚悟していたのかもしれない。けれど、「一緒に住もう」とか優しい言葉をかけてくれる伊吹。このままでは、伊吹を巻き込んでしまうという心配もあったのではないでしょうか。

第5話で、蒲郡は「相変わらずだな」「えっ?」「お前は人を信じすぎる」と伊吹に言っていました。そのときは、志摩の話をしていたので。だから、その話なのだろうと思っていましたが。

殺人を犯した自分を信じて一緒に住もうとまで言ってくれる伊吹。「どうしたら良かったのか、どこで止められたのか」という伊吹に何も返事をしなかったのは、伊吹が無力だからという意味ではなく、本当に伊吹のせいではなく、自分の決断であったと。

だからこそ、志摩に伝言を託したのでしょう。あれは、伊吹が自分(伊吹)のせいだと思い悩んでほしくない、という親心なのでは。

「伊吹に」ではなく「あの子に、伊吹に伝えて欲しい」という、「あの子に」の4文字に愛情と、お詫びと、色んな気持ちが入った「あの子」というセリフは経験したことがありません。すごいなぁ、脚本も演技も。

小日向文世さん、本当に素晴らしかったです。震える。

第5話で、伊吹をアシストするだけに登場したんじゃなかった!!

【王様のブランチ】で、陣馬役の橋本じゅんさんが「切り札がまだまだ待っています。乞うご期待。エースが1イニング投げに来ます」と言ってたのは、今回のことなんでしょうかね??????

MIU404
王様のブランチに『MIU404』のチーム401が登場!先週、TBSの番組”王様のブランチ”でMIU404に関する放送があったそうですが。えぇ、まったく告知に気づいておらず。泣いております。 ...

 

だからこその決断

きっと長い刑事人生で、法では裁ききれない理不尽なことも沢山見てきたんだと思うんですガマさん。

それこそ、目撃者がいないからと傷害致死で終わってしまった事件もあったのかも。だからこそ、奥さんの死を償わせることはできないことが、十分すぎるほどに分かってしまったガマさん。辛い。切ない。

「刑事だった自分を捨てても俺は許さない」というセリフが切なかった。許されても、許されても、罪を犯す。そういう人を救いたいと思っていた人が、被害に遭ってしまう。

今まで法を遵守し、犯罪者を捕まえてきたのに。更生を願っているのに、逆恨みされるなんて。しかも、自分ではなく最愛の奥さんが死んでしまうなんて。

だからこそ、自分が罪を犯すという決断をしたガマさん。

記憶が戻らなかったら、こういうことにはならなかったけれど。戻らなければ、きっとそれはそれで、また苦しんだはずで。

ガマさんの気持ちを、つらつらと考えてしまうのでした。

日付

蒲郡夫妻がひき逃げされた4月5日、それは伊吹が第4機捜に配属された初日でもありました。志摩の言う通り、配属後の忙しさで蒲郡夫妻に何が起きたのか全く知らなかった。

4月6日の朝、「機捜って、いいなぁ。誰かが最悪の事態になる前に、止められるんだろぉ。ちょー、いい仕事じゃーーーん!な!」と志摩にサムズアップしてみせた伊吹。そのとき、ガマさんは病院のベットで意識不明だったなんて。

ガマさんがいつからボランティアを始めたのかは分かりませんが、伊吹がベトナム語を翻訳して欲しいとガマさん経由でフォンさんの力を借りたのが6月。

そして、現在は9月。殺害されてから1ヶ月気づかれなかった堀内。つまり、殺害は8月頃?

許すか、許さないか、ずっと考えに考えて悩み抜いて、苦しみぬいたであろうガマさん。どうやって堀内を自宅までおびき出したのか。どんな言葉で堀内を安心させたのか。そして、どんな気持ちで伊吹やフォンさんに会っていたのか。

このままバレないなら、記憶が戻ってないふりをしようか、という思いと、罪を犯したのだから償わなければならない、という思いで揺れ動いていたのか……。

色の意味

車の色がすごく目立つ白だなぁと思ったので、もしかしたら色も関係あるのかな、と。

蒲郡夫妻がひき逃げされたとき、車の白、奥さんの赤い傘、ガマさんの青い上着がでてきました。別のシーンでは奥さんが赤いカーディガンを着て登場するシーンも。

ざっくりと調べただけなのと、宗派によって違いがあるかもしれませんがキリスト教では、白は純血や喜びを。赤は愛や火、殉教を示すシンボル。青は希望や天を表したり、聖母マリアが青い服を着て描かれることが多いと読みました。

どこまで意図してドラマが作られたか分かりませんが、もしかしたらそういう意図もあったのかなぁ???

伊吹を救ったのは

第6話で、志摩と元相棒の間にあった過去の出来事を解決した、過去から志摩を開放するのに全力を尽くした伊吹。

志摩は、元相棒に手を差し伸べる機会があったのに逃し続けたことをずっと悔やんできました。けれども、今回は躊躇なく伊吹に右手を差し出しました。元相棒には差し出せなかった右手。

それは志摩にとっても、そして伊吹にとっても良かったな、と。今回、伊吹のやりきれない気持ちをそっと支えてくれる志摩。その志摩に右手を差し出させたのは、伊吹が志摩と全力で走りたいと切望し、行動したからこその結果でもあり。

伊吹を救うのは志摩であり、第4機捜のメンバーであり、そして何より伊吹のこれまでの言動だったんじゃないかな、と。どうか伊吹が闇に囚われないように、と切に切に願う回でした。

志摩が休日に会いに来た。今まで一度も電話してきたこともなかった。これは相当、何かあると伊吹の勘は騒いだんだと思います。けれども、認めたくなかった。だから志摩も切り込んでいくしかなかった。

あのあと、どんなやりとりがあって伊吹がマイクを付け、ガマさんを尋ねたのか。自分の目で確かめてこい、志摩なら、そんな感じで言いそうな気もします。

うどんを食べている時に、伊吹の勘は盛大にアラームを発していたはずで。だからこそ、ちょいちょい伊吹の表情が入っていたんだな、と。ドラマを見返すと、ちゃんとそういうシーンが挟み込まれているな、と。

まぁ、それにしても。今回は伊吹の部屋がでてきたことで。あぁ、伊吹はあの部屋できっと涙を流し続け、自分にできることはなかったのかと自分を責め続けてるんだな、と思うと、なんだか余計に切なくなってしまいました。

バイアス

ちょっと話ずれますけど、今回一番個人的にうわっ!と思ったのは。映らなかった仏壇、です。

ガマさんが手を合わせている=仏壇だとばっかり思い込んでいたんですよね。だから正確には”映らなかった仏壇”ではなくて、”そもそも仏壇がない”という。

でも、微妙に、というか、おそらく意図的に仏壇を映していない。しかも、純和風のお家。立派な欄間もあって。だから仏壇だろう、と短絡的に。そこに疑問すら抱かなかった私。完全に、バイアスかかってました。

だから、ガマさんが手を合わせた先に十字架やマリア像が飾られているのを見て「うわっ!!」と。

バイアス、といえば第2話でも。

陣馬さんが九重に、事件現場のドアノブに血の跡がついてないな、的なことをいうんですよね。それがですね、もう、脳内にスルッと入り込んで、あ、無実、って思っちゃったんですよね。まだ見てない方のために、ぼかして書いてますが。

陣馬さんは事実を言っただけ、なんですが。でも、簡単に私は無実と結びつけてしまった。しかも、陣馬さんは九重くんに、ちゃんと「鑑識に任せよう」と言うんですよね。バイアス。気をつけよう。志摩さんに指摘されちゃう(?)

 

 

 

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うさかめ
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