中国ドラマ『コウラン伝 始皇帝の母』第1話の後半を書いていきます。
中国ドラマ『コウラン伝』第1話のあらすじとネタバレ感想 ⇐前半は、こちらです。
Contents
登場人物
役名 | 役どころ |
李家の人々(趙の国に住んでいる) | |
李 皓鑭(り こうらん) | 主人公。名家の娘。 |
李 岫玉(り しゅうぎょく) | 皓鑭の血の繋がらない妹。 |
李 赫(り かく) | 皓鑭と岫玉の父親。重臣。 |
高 敏(こう びん) | 李赫の正室。岫玉の実母。 |
王婉児(おうえんじ) | 皓鑭の実母。李赫の正室だったが、高敏のせいでというか、李赫の出世欲のせいで側室にされてしまった。 |
李家に関わる人達 | |
燕雲(えんうん) | 李皓鑭の侍女。 |
燕雲の母 | |
芳草 | 李 岫玉の侍女。 |
皓鑭に関わる趙の国の人たち | |
虞平(ぐへい) | 李皓鑭の父親が認めた結婚相手。 |
虞浩(ぐこう) | 虞平の息子 |
呂不韋の周囲 | |
呂不韋(りょふい) | 衛の国出身の商人。 |
司徒 缺(しとけつ) | 呂不韋の側近 |
司徒 月(しとげつ) | 呂不韋の側近。司徒 缺の妹。 |
趙の国王関係 | |
趙丹(ちょうたん) | 趙の国王。 |
厲(れい) | 趙丹の正室。 |
雅(が) | 趙丹と厲の一人娘。 |
蛟(こう) | 趙丹の息子。実母は側室だったが亡くなっている。 |
趙勝(ちょうしょう) | 王を補佐する丞相。 |
公孫乾(こうそんけん) | 武将 |
秦の国の人々 | |
嬴 稷(えいしょく) | 秦の国王。安国君(あんこくくん)の父親。 |
安国君(あんこくくん) | 秦の太子。異人(いじん)と子傒(しけい)の父親。 |
嬴 異人(えいいじん) | 安国君と側室・夏姫(かき)の息子。現在は、趙で人質として暮らしている。 |
嬴 子傒 | 安国君の息子。王位を継承するのではないかと周囲から思われている。 |
華陽夫人(かようふじん) | 安国君の正室だが、子どもはいない。自分と対立している嬴 子傒を警戒している。 |
第1話あらすじ
街中
年配の女性が、わらじを売って歩いています。走ってきた荷車にぶつかられ、転んでしまう女性。
皓鑭は、すぐに彼女を助けに行きました。どうやら自分の侍女だった燕雲の母親だったようです。
以前、燕雲の母親の調子が悪かったので医者に診せてあげたことがあり燕雲親子は皓鑭に恩義を感じている様子。
商店
自分の腕輪と簪を買い取ってもらうため店へ行った皓鑭。
けれども、傷があるだのケチをつけられ合わせて布銭30枚と言われてしまうのです。この品はもっと価値があると食い下がる皓鑭でしたが、付け根に文句があるなら帰るよう店主に言われる皓鑭。
じゃあ他所に行くわというと、店主は「お待ちを。もう少し相談しましょう」とか言い出しました。
それでも刀銭35枚というので、「いえ、50枚」という皓鑭。さすが。
ところで、刀銭とか布銭って、どんな感じのお金なのかなぁ?と思ったら。家庭教師のトライさんが教えてくれました!
刀銭は、本当に刀の形をしているのですね!
燕雲の実家
呂不韋が司徒缺と一緒に燕雲の実家に来ました。どうやら、皓鑭が心配で司徒缺に居場所を探させていたようです。
燕雲の母親に「母上」と呼びかける皓鑭。すると「私のようなものに恐れ多い」と言われてしまうのでした。
でも皓鑭は実母も居場所もなくし、どこか心の寂しさを燕雲の母親を世話することで埋めたい部分もあるんじゃないかなぁ、なんて妄想してみたり。
「燕雲は命の恩人なの。これからは私の母上よ。さあ薬を飲んで」という皓鑭。
事情が分かった呂不韋は、司徒缺に引き上げるぞと合図を出すのでした。
茶楼(でいいのかな)
廣?軒というところでお茶を飲んでいる女性4人組。うち1人は皓鑭の義理の妹・岫玉です。
黄色の着物を来た女性「そういえば、あれから皓鑭はどうしてるのかしら」
岫玉の侍女・芳草は「お屋敷を追い出された方です。気になさることはありません」と即座に言います。
岫玉は「余計なことを言わないの」とたしなめました。一応。
緑の着物を来た女性は、正室と側室の子は区別しないけれど、岫玉の父親は側室の子を大切にしすぎた。その皓鑭が過ちを犯したのだから許してはだめだ、と言います。
ちょっと、仰る意味が……。側室の子でありながら大切にされたのに、駆け落ちなんて我儘なことして家名を傷つけた、ってことでしょうか?
すると、ちょうど茶楼の下を歩いている皓鑭に目を留める女性たち。どうやら、わらじを売っているようです。
緑の着物を着た女性が、自分が飲んでいた茶碗を落下させ見事に皓鑭の頭に当たります。ってか、めっちゃ腕がいいなこの人。刺客?
皓鑭は頭を抑え、道に倒れ込んでしまいます。それでも笑っている女性たち。恐ろしや。
一応、岫玉は姉を助けに行きました。緑の着物と黄色の着物の女性も一緒に来ました。
そして、「わらじを売ってるなんて落ちぶれたものだ」、「卑しい者は放っておきなさい」、「自分の下女になったら布銭を月に5枚あげる」、だの好き放題言っています。
岫玉は「二人とも、もういいでしょ。悪ふざけはこの辺にして席に戻って」
いやいや、悪ふざけの領域越えてるから。傷害罪の域だから。
頭から出ている血を拭こうとする岫玉を避けて、足早に去る皓鑭。
水路脇
先ほどの騒ぎを見ていた3人の男性。うち2人が皓鑭のあとを付けてきます。
不審に思った皓鑭が走り出すと、前から1人、後ろから2人に挟まれてしまいました。
皓鑭を追いかけてきたのは、皓鑭が無理やり結婚させられそうになった虞平の息子・虞浩(ぐこう)と、その手下のようです。
「お前のせいで父上の面目は丸つぶれだ。よくも恥をかかせてくれたな」という虞浩。
わらじの入った籠を皓鑭から取り上げると「こんな苦労まで。黙って後妻におさまればよかったものを」、でも今さら父親も皓鑭と結婚する気にはならないだろうから、いっそのこと自分の側室になってはどうだ、とか。もう、なんなの、このドラマ、まともな男性は皓鑭を救ってくれた漁師だけなんじゃないの???
すると、皓鑭は隠し持っていた?ハサミを虞浩へ向けるのでした。
邯鄲の貴族は刀を持っているのが普通なのに、虞浩が持っていないのは幾度も過ちを犯した証拠。もし人を殺せば国中で噂になる。そう言って、自分が持っていたハサミを虞浩へ渡すのです。
父親である虞平は高官だから、息子は罰せられないだろうけれども、自害を命じられるだろう。そして、ハサミを自分の首元へ持っていき「早く!やりなさい!」という皓鑭。
おどおどするだけの虞浩。
結局、ハサミを捨てると「ただじゃ済まさん!覚えとけ!」と、これぞ負け犬の遠吠えをして去っていくのでした。
そこへまた岫玉が「姉上、大丈夫?」とやってきました。
足早に去ろうとする皓鑭に「母上のお墓がどこにあるか知りたくない?」という岫玉。
細い路地
先ほどの場所ではひと目があるからか、移動してくる皓鑭と岫玉、そして侍女。
皓鑭の母は、皓鑭が駆け落ちしたことで悲しみのあまり気を失って井戸に落ちて亡くなった、ということに表向きなっているようです。本当は、正室の命令で井戸に落とされたのに。
なかなか埋葬場所を言わない岫玉。
何回目かの「一体どこに?」という問いに「教えて欲しいんでしょ?なぜ、そんなに偉そうに言うの?」「姉上の言葉には誠意が感じられないわ」とか言いたい放題。
「悲しいわ。一人の男(蛟王子)のせいでいがみ合うことになるなんて」と皓鑭が言うと、「そうね(にっこり笑い)なら跪いて。自尊心を捨てられない?ハッ(と笑う)」。
皓鑭は井戸に投げ捨てられた母親を思い出し、跪いて三回叩頭しました。
「教えて、この通りよ。どうか教えて。お願い」
皓鑭の側に座る岫玉。そのとき、皓鑭の胸元から、ある物が見えました。それは祖母の玉佩だそうです。
「これは、おばあ様の玉佩よね。父上はあなたに与えた。同じ家に生まれた姉妹なのに、父上が大切にしたのはあなた。一緒に琴を習ったときも、師匠はあなたにだけ全てを授けた。蛟王子もそう!あの方が愛したのは私じゃなく、あなただった。なぜなの!?」
なるほどねぇ。もう、嫉妬の塊だったんですねぇ。
岫玉も、岫玉の母親・高敏も、父親であり夫である李赫の愛情が皓鑭母子に注がれるのが、ただただ悔しかったんですねぇ。しかも岫玉はどれもこれも自分が手に入れたかったものを姉に持っていかれた、という想いがあるから。ねじれてるなぁ。
でも皓鑭は「ねぇ、早く教えて」とだけ。
岫玉は悔しそうな顔をしつつ、李家の霊園へ行くように言うのでした。
李家の霊園
「お嬢様、よく考えてください。問題のある方は葬れません」という使用人。いや、ちょっと、その言葉もどうなのかな。問題のある方、って。
皓鑭の母親の遺体は霊園に届いたものの、一族の反対で埋葬できなかったそうです。そして、急いで無縁墓地へ向かうよう皓鑭に言うのでした。
無縁墓地内には「許してくれ。本当に、すまない。私の苦しい胸の内をどうか察しておくれ」と言っている男性の姿。
皓鑭の父・李赫でした。
皓鑭を見ると駆け寄り「皓鑭!生きていたのか。心配で胸が張り裂けそうだった。本当に無事で何よりだ」と抱きしめるのでした。
皓鑭は自分の母親が葬られた場所に向かって泣きながら三回叩頭。
そして、父親が自分になぜ駆け落ちしたのか、とか聞かないことから自分が潔白なことや皓鑭の母親が溺死したことも知っていたのだと分かってしまった皓鑭。
「お前の失踪を虞平様に釈明せねばならなかった。さもなくば、私の評判が地に落ちるだけでなく家族も辱めを受ける」
信じられない、という表情で父親を見る皓鑭。そりゃそうだ、皓鑭と、皓鑭の母親だって大切な家族じゃないですか!!
「約束しよう。必ず、お前の汚名を注ぎ家に戻れるようにする。私を信じてくれ」
「それで母上の死を償うつもり?18年前、父上は楚の国で賊に襲われお祖父様に救われた。そして娘である母上を娶り趙へ連れて帰った。でもあとから高敏が父上を見初めたのでしょう?母上は正室だったのに、この国では後ろ盾がないばかりに親族によって側室にされてしまった」
あぁ…なんてこと。そういうことだったのですね。皓鑭の父親と蛟王子って、同じ穴のムジナなんですね……皓鑭、良かったよ。結婚する前に分かって。うん。
「両親が健在だったからな。父上には逆らえず、致し方なかった。本当に辛い想いをさせた。だからこそ、罪滅ぼしをせねばと目をかけていたのだ」
「私たち母娘への深い愛情は高敏の嫉妬心に火をつけた。何年もの間、誰にも気づかれぬように裏で母上にひどい仕打ちを繰り返していた。それでも母上は一途に父上を想い、添い遂げるという誓いを信じていたのよ」
「私もつらかったのだ」
「言い訳は聞きたくない!」
そうだ!そうだ!親のせいにして!!それに、なんだ誰にも気づかれぬような酷い仕打ちって。怖い。
「どうやっても母上は帰ってこないわ!」と言う皓鑭に「勝手にするが良い!」って、逆ギレだよ!なんだ、この人!!勝手してるのは、どっちだよ!!
しかも、頭を下げないのか!ときたもんだ。
皓鑭は、今まで耐え忍び跪いてきたが何も変わらなかった。だからもう頭は下げない。誰にも決して頼らない、と母親の墓前に誓うのでした。
**ここから先、少し脱線するので読み飛ばしていただいて大丈夫です**
ちょっと、この辺で高敏&岫玉、李赫の思惑が分からなくなってきたんですが。もっと正確に言うと、父親の李赫は、どこまで知っているんだろう??という疑問が。
皓鑭が実家を追い出される流れとしては、
岫玉は、自分が蛟王子と結婚したいと思っていた。皓鑭が、これ以上自分の欲しい物を手に入れていくのは見たくなかった。 |
皓鑭が王子と結婚すれば、いくら側室の身分であっても皓鑭の母親に負けたような感じがして高敏も嫌だった?皓鑭親子の幸せは阻止したいし、愛娘の王子への想いを叶えてあげたい。 |
じゃあ、なんとしてでも皓鑭が王子と結婚するのをなんとしても妨害しよう!そうしよう!と母娘の意見が一致。 |
虞平との結婚話を皓鑭に内緒で進めるよう李赫をけしかけた? 李赫は正室であり、名家の出である妻に頭が上がらず、言うことを聞くしかなかった?? |
皓鑭が虞平と結婚してくれれば、まぁ、それで良しとしよう。けれども蛟王子を巻き込むなら、皓鑭は駆け落ちしたことにして実際は皓鑭を殺してしまおう。 ただし、皓鑭を殺すことに李赫も賛成だったのか??それとも、知らされてなかった??? |
皓鑭は死んだと思っていたら、実家に戻ってくる。そして実母が殺されるところを目撃してしまう。 |
こんな感じだったのかな、と。
① 湖で皓鑭は高敏に殺されかけましたよね。その計画は、李赫も知っていたのでしょうか。それとも、どこかに皓鑭を軟禁する、とでも李赫に嘘をついていたのでしょうか。
② そもそも皓鑭の母親を殺す必要があったんでしょうか??
高敏&岫玉親子には強い殺意はあったとしても。李赫にはないですよね?正室から側室にされてしまって、申し訳ないと気にかけていたわけだし。
③ 皓鑭は駆け落ちした、って筋書きになってますが。皓鑭が蛟王子と交際していたことは、おそらく公然の秘密、秘密でも何でもなく、みんなそうなるんだろうな、ぐらいには思ってたんじゃないかと思うのですが。
え?駆け落ち??誰と??って疑う人が出てくるんじゃないかと思うんですけど、ま、いっか。
そもそも、自宅の庭の井戸で人を殺すって…その後、井戸使いたくないですよね。いや、お金持ちだから別の場所に掘るのかな…と、まったくドラマに関係ないことを考え始める私。
******* 妄想終了 *******
商店
商店の前で、祖母の玉佩を手に佇む皓鑭。どうやら燕雲の母親の具合が悪く、高価な薬を買うためにお金が必要なようです。
玉佩を売り街を歩いていると、お金に困った兄弟がいました。皓鑭は自分のお金を彼らに渡そうかと迷っていると1人の男性が兄弟にお金を渡しています。
男性の連れ・公孫乾(こうそんけん)は「全く、お人好しなんだから」と呆れています。お金を渡した男性は嬴異人(えいいじん)。
「若様、ありがとう」と嬴異人に感謝する兄弟を横目に歩いていく皓鑭でしたが、前から走ってきた男性にぶつかり雨のなか倒れてしまいます。
皓鑭に気づいて駆け寄る嬴異人、皓鑭に傘を差し掛けます。そして、怪我はないかと心配してくれるのでした。これが、運命の出会いなのですね。
王宮
広間で宴が始まるようです、王様と王妃様がいらっしゃいました。蛟王子のお父さんですね。蛟王子は側室の子なので、王妃とは義母の関係になりますね。
あぁ、それかぁ。蛟王子は自分が正室の子じゃないから後ろ盾が欲しいんですね。だから、皓鑭よりも岫玉を選んだのか…。いや、だからって許さないけど。
優美な音楽が流れ、踊り子たちが舞っています。
皓鑭の父親もいますね。虞平から「ご息女の婚姻、お祝い申し上げる」と言われてへいこらしています。
趙の国王である趙丹は見事な踊りを見せた踊り子たちに褒美をやろうと言っています。そして、突然、嬴異人を呼び出すのです。
もう妻がいてもおかしくない年頃なのに考えてやらず申し訳なかった。誰か思う相手はいるのか?今宵、自分が決めてやろう。そこの踊り子はどうだ?って、めっちゃテキトーな感じ。
すると指名された踊り子は「王様、遠慮します。人質など話になりません」と言い放つのです。うっわー。王様も王様だから、踊り子も感じ悪ぅ。部下の人たちからも笑い声が上がっています。
つまり、めっちゃ嬴異人は邪険にされてる、ってことなんですね。人質だけど、ある程度は節度を持って接するとかではなく、完全に馬鹿にされている感じ…。
「なんてことだ。断られてしまっては余もどうすることもできんな」と笑う趙丹。
「恐れ入ります。やはり縁遠いようです」と一礼して席へ戻る嬴異人。
そこへ、秦からの知らせが届いたようです。
王様の部屋
李玉じゃなくて、丞相が「王様、どうなさいました?」と聞くと「秦から縁談が来た」と答える王様。
どうやら娘の雅王女と、秦王の孫を結婚させたいようなのです。秦王の孫といえば、先ほど馬鹿にされてた嬴異人も孫なのですが。
もちろん嬴異人ではなく、嬴異人の義兄・子傒が候補のようです。秦王の息子である安国君(あんこくくん)から一番寵愛されているのが子傒とのこと。
つまり、現在の秦王ー安国君(秦の王位継承者)ー子傒・異人などの子どもたちという相関図ですね。安国君にはたくさん子供がいて、しかも寵愛を失った側室の子供が嬴異人ってことで、まぁ、だから秦の国でも、趙の国でも辛い立場なんですね嬴異人。
趙と秦は争いが絶えず、もしこの婚姻を断れば戦争を仕掛けてくるだろうという丞相。もし寵愛され、世継ぎまで生んだら、秦を牛耳れるという丞相に「いやいやいや!」と手をふる王様。
なるほど、嫁がせたくないようですね。
燕雲の実家
虞浩が突然「皓鑭、さっさと出てこい!」と怒鳴りながら家へ入ってきました。燕雲の母親が驚いて何事かと聞けば、「邪魔するな!」と母親を突き飛ばしました。
母親が倒れると同時に、机の上にあったロウソクが床に落ちわらじに点火してしまうのです。家事に驚き逃げる虞浩と部下たち。
そこへ買い物を終えた皓鑭が帰ってきました。
ちょうど虞浩とすれ違い、「あなたが火を!?」と問う皓鑭。「わざとじゃないんだ、離せ!」と逃げていく虞浩。
皓鑭は家の中に飛び込んで母親を助けようとしますが、女性2人に止められます。そうこうしているうちに、屋根が落ちてきて……。呆然と家の前で立ち尽くす皓鑭。
翌朝。
家の前で身じろぎせず座っている皓鑭。やはり燕雲の母親は助からなかったようです。
「玉佩を売ったと聞いて心配で見に来たが…」と呂不韋が司徒缺を連れてやってきました。
何も答えない皓鑭。
「世の流れに従う者だけが栄える。つまらん自尊心を守っても何の役にも立たんぞ。私と帰ろう」
けれども何も言わないので、帰ろうとした呂不韋に「約束は、まだ生きてる?」そういうと立ち上がって呂不韋を見つめる皓鑭。力強い目をしています。
虞家
「愚か者!」と息子を蹴りつけた虞平。
家のためにとしたことだ、と言い訳する虞浩。目の見えぬ老婆が死んだが、すでに手は打った。だが、しばらくは屋敷で大人しくしてろ、と息子に言い渡す虞平。
竹林
琴を弾いている嬴異人。側には、趙の将軍・公孫乾。「お人好しなんだから」と言った人ですね。
そこへ雅王女がやってきました。
王女は、嬴異人の兄との縁談が持ち上がっていることを告げます。何も答えず琴を引き続ける嬴異人。
王女は周囲を見渡し、将軍の刀が地面に刺さっていたのを引き抜くと嬴異人の首元に刃を当てるのでした。王女の侍女が「えええー」って顔してるのが面白かった。
第1話感想
なんとも、盛り沢山な展開でしたね。
皓鑭のお母さん出てきたと思ったら、数分で死んでしまうし。李赫も蛟王子も虞親子も、趙王も、なんだか酷い人たちばかりで。
ここからの、逆転劇という感じなのかな。何もかも失った皓鑭が、どう生きていくのか。楽しみなような、もっと辛いこともありそうな……。