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中国ドラマ『コウラン伝』第6話の流れと感想

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中国ドラマ『コウラン伝 始皇帝の母』第6話をネタバレしつつ感想を書きたいと思います。

この人は皓鑭の手強いライバルとして残るのかなぁ、と思ってた人が早々に退場したり。ここまで残っている、あの人と、この人は、果たして皓鑭にどんな仕返しをされるのだろうかと思ったりする今日この頃。

 

登場人物

役名 役どころ
李家の人々(趙の国に住んでいる)
李皓鑭(りこうらん) 主人公。名家の娘だったが親子の縁を切られ、現在は王妃に仕える女官。
李岫玉(りしゅうぎょく) 皓鑭の血の繋がらない妹。李赫と高敏の娘。皓鑭の元彼・蛟皇子の正室。
李赫(りかく) 皓鑭と岫玉の父親。重臣。
高敏(こうびん) 李赫の正室。岫玉の実母。
呂不韋の周囲
呂不韋(りょふい) 衛の国出身の商人。王様に認められ、王室の財政を担う高官・少府(しょうふ)に任命された。
司徒缺(しとけつ) 呂不韋の側近。
司 月(しとげつ) 呂不韋の側近。司徒 缺の妹。皓鑭を守るため後宮に侍女として仕えている。
趙の国王関係
趙丹(ちょうたん) 趙の国王。
厲(れい)王妃 趙丹の正室。
蕭紅葉(しょうこうよう) 厲王妃の女官。
雅(が)王女 趙丹と厲の一人娘。嬴異人のことが大好き。
夏雪(かせつ) 雅王女の侍女。
蛟(こう)王子 趙丹の息子。実母は側室だったが亡くなっている。皓鑭の継妹である岫玉の夫。
趙勝(ちょうしょう) 王を補佐する最高位の官職(丞相)。
公孫乾(こうそんけん) 武将。人質である嬴異人に付き添っている。
蜀侯(しょくこう)夫人 厲王妃の妹。20年ぶりに趙へ帰ってくる。
嬴克(えいこく) 蜀侯夫人の息子。玄武将軍。
秦の国の人々
嬴稷(えいしょく) 秦の国王。安国君(あんこくくん)の父親。
安国君(あんこくくん) 秦の太子。異人(いじん)と子傒(しけい)の父親。
嬴異人(えいいじん) 安国君と側室・夏姫(かき)の息子。現在は、趙で人質として暮らしている。
嬴子傒(えいしけい) 安国君の息子。王位を継承するのではないかと周囲から思われている。一度、雅王女との縁談が持ち上がるも白紙になった。
范雎(はんしょ) 秦の丞相。秦の実権を握っている。

 

第6話で分かったこと

牢屋

もし、呂不韋が自分の代わりを探すと言ったら大声で呂不韋の企みをバラすつもりだった、という皓鑭。

自分の気持ちを試されたと知り、驚いて立ち上がる呂不韋。一瞬、刀に手をかけた気がしてドキっとしたのは私だけでしょうか、ですね。

呂不韋から手を握ってきたのだから、あっさり手を離すことは許さない、という皓鑭。

呂不韋は皓鑭の手を握り、てっきり諦めたのだと思った、と。(ええ、私も。こんなに弱気な皓鑭を見るとは…と思っていたのですが。そうですか、そうですか)

「殺されてたまるもんですか、必ず生き延びてやるわ」と言って呂不韋に笑いかける皓鑭。

王様が庭を散策しています。

すると何かをしている侍女・司徒月が目に入りました。どうやら明日処刑される李女官の持ち物を焼いているとのこと。

王様は司徒月に近寄り、皓鑭が秦の国と通じている証拠を焼いているのなら司徒月も同罪とみなす、といいながら焼こうとした竹簡を手にしました。

王様と王妃の無病息災を願う、と書いてありました。司徒月は、李女官は戦に備え、兵士たちのために綿入れを作っていた。決して国を裏切る人ではない、と王様に訴える司徒月。

 

牢屋

なんと皓鑭の牢に王様登場。

自分は謀反など企んでいない、誰かに陥れられたのだ…と息も絶え絶えに言うと、吐血する皓鑭。

王様は急いで医者を呼ぶよう命じます。

王妃の部屋

王妃と雅王女がお花を活けながら話をしています。

雅王女は間者の皓鑭が捕まり、異人が釈放されたので上機嫌。

王妃は、皓鑭の名前で蜀侯夫人に桃を送った(第5話)のは雅王女だと見抜いています。慌てて、皓鑭は蜀侯夫人と手を組んで国を裏切ったのだから処刑されて当然だと言い訳する雅王女。

異人と皓鑭が親しくするのをよく思わない王女が、蜀侯夫人の件と一緒に皓鑭を陥れたのだろう、という王妃。

忘れてはいけないのは、異人は生き残るために趙へ人質として来たこと。秦王の孫である異人が趙の王女と結婚したら、たちまち秦にとって異人は捨て駒になる、と。それでも異人は雅王女と結婚すると思うのか?と。

愛が何か分かっていない!情のかけらもない!冷たい!と母親へ好き放題いう雅王女に平手打ちを食らわし「なんて愚かなの」と王妃が言い放ったところへ、王様登場。

皓鑭が運び込まれてきました。

皓鑭は悪い人間ではない、という王様。証拠は揃ってる!という雅王女。

そこへ殷先生が登場し皓鑭を診察します。先生は、皓鑭は”朱砂(しゅしゃ)”という毒を飲んだのではないか、と。本来、”朱砂”は薬だけれど多量に飲めば毒になるし、加熱すると毒素が生じるんだとか。

そして呂不韋もとい呂小府が登場。そして秦の国と通じていた蜀侯夫人を見つけたが、落馬して亡くなってしまった、と報告します。(本当は王妃が呂不韋に殺害を示唆したんですが)

李女官の処刑を急ぐのは、誰かが事件を蒸し返されるのを防ぐためなのではないか?という呂不韋。

王妃は、李女官が具合が悪く前に誰が来たのか?と部下に聞きますと。皓鑭の継妹・岫玉が来たと。

岫玉が呼ばれる

何のために牢屋へ行ったのか、と聞かれる岫玉。皓鑭は自分の姉だから最後の挨拶へ行ったのだ、と答える岫玉。

牢屋にいた兵士が、岫玉からお金をもらい李女官を脅して思い知らせろと言われた、と証言します。(ああ、あの5話で呂不韋が「分かってるな」と言ったのは、このことだったのか!)

実の姉に、よくそんなことができるな、という王様。

自分は陥れられたのだ、と岫玉はたじたじになりながら言いますが、お金を渡したときの袋を証拠に持ってこられてしまう始末。ここで岫玉は、兵士と呂不韋がグルなことに気づいたようです。

雅王女は、皓鑭の死刑は決まっていたのに岫玉が毒を盛る必要はあるだろうか?と。

呂不韋は、皓鑭を確実に殺すためだろう、と。姉妹は不仲だったし、皓鑭が王妃に気に入られて不安だったのだろう。桃を皓鑭の名前で送り罪を着せたのも岫玉だろう、と。

岫玉は、呂不韋が皓鑭を助けるために仕組んだことだ!と叫ぶも、あとのことは岫玉の夫である蛟王子に任せるという王様。

(この王様、本当に自分で決断できない人ですよねぇ)

「皓鑭は病が治ったら自分のところへ」と言いかける王様を遮り、自分のところへ戻すつもりだ、という王妃でした。

皓鑭の部屋

本当は毒になど当たっていない皓鑭。

殷先生は、自分が暴露すると考えなかったのか?と。皓鑭は笑って、咳き込みつつ、先生は口が悪いけれど本当は優しい人。牢まで来て診てくれたことを含め感謝を伝える皓鑭。いつか必ず恩返ししたい、と。

今回はうまくいったが、また危険を冒して窮地を抜け出せるのか?と聞かれた皓鑭は、「人は前を向く勇気が必要。どんなに苦しくても、決して諦めない。天が死なせようとしても活路を求め自分のために戦う」と宣言するのでした。

「大口をたたくわね」って殷先生に笑われちゃいますが。

 

呂不韋がお見舞いに来てくれました。毛皮を内側にしたコートをを作って持ってきてくれたようです。優しい。

助けてくれてありがとう、という皓鑭に何も言わずに去る呂不韋。

 

王妃の部屋

皓鑭は王妃の女官に復帰したようです。

自分が蜀侯夫人を10日で何とかしろと言ったせいで濡れ衣を着せられ、しかも自分は皓鑭を助けられなかった。自分のことを恨んでないのか?と聞く王妃。

けれど宮中で助けるには限界があり、自分で這い上がれない人間を自分が支えても何も役に立たないのだ、と。

そして自分が欲しいのは腹心で、やっかい者は要らないと。

「雅は少し我儘なのよ。そうは言っても、優しく純なところがある。そのうちあの子をしっかりしつけるわ」

(いやいやいや、私にはかなりの我儘で、残忍さしか見えませんが?!そのうち、って、今すぐしつけた方がいいのでは?というか、もう遅いのでは?????)

「そなたは賢い。分かるわね?私が何を言ってるか」

跪いて、「承知しました。この件は蜀侯夫人と岫玉のしたこと。雅王女とは関係ありません」と答える皓鑭。大満足な笑みを浮かべる王妃。

 

会議

趙が秦に包囲されて1ヶ月経過したそうです。何か策はないか?と家臣たちに問う王様。

丞相である趙勝が、魏と楚に贈り物を派手に送るのはどうか?と。2国が受け取れば3国間の和睦が結ばれ、かつ、それを知って秦は恐れるだろうと。

蛟王子は趙の都・邯鄲に通じる重要な土地である長平(ちょうへい)を秦が手放す訳はない。援軍を送るべきだ。援軍を送るのに必要な資金と兵糧は民から集めればよい、と主張する蛟王子。

羽(う)王子は、現在戦わず長期戦に持ち込んでいるから相手も間もなく退くだろうと。蛟王子は、戦いに出たこともないのに意見を言うな的なことを言って羽王子を牽制。

王様は丞相と蛟王子の案を同時に行う、と決めました。ほんと、決められない人だねぇ。

そして資金集めを誰に命じようか、という王様に呂少府を推挙する蛟王子。

地位が低く信望が足りない、という呂不韋。王様はならば丞相と組むよう言うし、蛟王子は15日間で何とかしろとかいうし、やれやれ。これは、岫玉のための敵討ちかな?

結局、呂不韋は引き受けざるを得ませんでした。

王様は戦のために馬服山(ばふくさん)に行って祈祷すると言い出しました。祭祀は蛟王子が執り行うそうです。

異人の部屋

異人と碁を打っている皓鑭と異人。

5回に1回は勝っている、と皓鑭は言いますが異人がわざと負けてくれている気がする……。

呂不韋がやって来ると、資金がなかなか集まらないといいます。

趙の人口300万、うち若者は60万ほど。けれど、その1/3が戦へ行っていて、残っている人たちも暮らしが厳しい。無理に取り立てれば反発が起きるだろう、と。

蛟王子は不可能と分かっていて、呂不韋に任命したのだ、という皓鑭。戦況が悪化すれば呂不韋を殺して民の怒りを鎮める、という異人。

”孟嘗君”の逸話を覚えているか?と言い出す皓鑭。

どうやら、それが打開策のようです。わからん、私にはさっぱりわからん。

 

そもそも呂不韋が異人の部屋に来たのは、呂不韋の側近である司徒缺が咸陽から送ってきた手紙を届けるためでした。手紙を広げると、一文字だけ。はて、なんて書いてあったのかな。

異人の母・夏姫は、どんな天気の日も王宮の中で跪いてお辞儀をしながら歩み異人の幸せを祈っているそうです。ある日、夏姫は転んで左足を骨折した、と。

異人と母親が苦しむ姿を見ていられない、必ず異人を秦へ帰すから自分を信じて欲しいという呂不韋。

自分と同じように呂不韋も信じて欲しい、という皓鑭。

異人は立ち上がると呂不韋に「呂不韋殿、お力をお貸しください」とお辞儀をするのでした。

雅王女の部屋

王様と雅王女が、お菓子を食べています。

皓鑭が新鮮な果物を蜂蜜に漬けて作ったんですって。「やはり皓鑭のような美しいおなごがそばにいてこそ、幸せなんじゃないかしら」

やはり、って、どこからのやはり?!ってツッコミ入れたのは私だけでしょうか。

王妃が手放さない、という王様。けれど、自分が望めば皓鑭を手放すだろう、と娘の前で強がります。

雅王女は、計略を巡らすべきだと父親に何か耳打ちをします。

王妃の部屋

王様に盃を渡す皓鑭、その手を触り怪しげに笑う王様。

王妃は、祭祀を雲(うん)少妃に任せると王様は言ったが自分は趙の王妃であるから自分が取り仕切るべきだと進言。

王様は王妃の身体を気遣ってのことだ、といいます。

王妃は皓鑭を下がらせると、王様に望みはなにか?と聞きます。

王様は自分の身の回りで気の利く者がいないのだ、と。そこで王妃は、祭祀のあとで皓鑭を王様のもとでお世話係にさせようと提案します。

なるほど、王様が自分ではなく雲少妃に祭祀を手伝わせるのは何か要求したいことがあるに違いないと見抜いたわけですね、王妃。王様は回りくどいぜ、やり方が。

皓鑭の部屋

王妃は王様に皓鑭を差し出す気だ、という司徒月。

たかが祭祀のために自分を売った、王妃にとって自分は何の値打ちもないのだという皓鑭。

それにしても、今までは王妃が祭祀を取り仕切っていたのになぜ急に側室である雲少妃に任せると王様は言い出したのか?と訝しがる皓鑭。

王妃は自分を王様に献上することで雲少妃に打撃を与えるつもりなのだろうと推理します。

会議

王様は呂不韋に資金と兵糧が集まったのか?と聞きます。

呂不韋は何も持たずに帰ってきたと言い、代わりに民から寄せられた信頼と希望を持ってきた、と。

国王の名で民からはお金を集めないと発表したところ、みな喜んで士気が上がった、と報告する呂不韋。

馮驩(ふうかん)が孟嘗君のため借金を取り立てた際、貧しい者の借用書を焼き捨て孟嘗君に威信をもたらした、というのが皓鑭の言っていた”孟嘗君の逸話”のようです。

けれど、今とは事情が違うという蛟王子。

そこへ丞相が遅れて入ってきました。資金集めを止めたところ国民が自ら兵士へと志願し3万人集まった、と。

呂不韋は兵糧のために自分の財産を差し出すと言います。丞相も自分も出す、といい民の間でも裕福な人はお金を出した、と。すると家臣からも自分も、自分も、と声が上がるのでした。

蛟王子の部屋

岫玉のせいで自分は笑い者になり、また岫玉の父親が自分の後ろ盾になったことは一度もない。岫玉を娶ったメリットがまったくない、と怒りつつ岫玉の首を片手でしめる蛟王子。

そこへ雅王女がやってきます。そして岫玉と二人だけで話がしたいと言い出しました。

なぜ蛟王子は最近浮かない顔をしているのか?という岫玉に、呂不韋が羽王子や丞相と手を組み蛟王子の地位を脅かしているのだという雅王女。

雅王女は蛟王子と自分の母親のもとで育ったから親しいんだそうです。そうかな、そんな風にも見えないけどな。

羽王子は雲少妃の息子で、子供の頃からいい子ぶってた、と手厳しい王女。

そして皓鑭が近いうちに父親の側室になること、そうなると皓鑭を”義母上(ははうえ)”と呼ぶことになるのだ、と。皓鑭は羽王子側につくだろうから、ますます蛟皇子の立場が危うい、と岫玉を煽る王女。

雲少妃は王様の寵愛を受けているから、このままいけば羽王子が次の王様になるかもしれない。皓鑭が寵愛を受けたら、また話が変わってくるかも、とかいってる呂不韋。

皓鑭は、好きでもない人へ嫁ぐのはごめんだし、自分が犠牲になって呂不韋だけ望むものを手に入れるなんて許さない、というのでした。強い。

王様が皓鑭に手を出そうとしたのは、雅王女が何か王様に入れ知恵したからではないか、という呂不韋。そして何回も邪魔をしてくる雅王女に贈り物をしなければ、と言い出しました。

楚の国への使者は、もう趙の国を出たそうです。噂では楚の国の太子は男前で勇ましいから我らが王女様にふさわしいだろう、と。

 

王妃の部屋

机に向かって書き物をしている皓鑭に、後ろからそっと近づく王様。

皓鑭が書いていたのは祭祀に出席する名簿だったようで、王様は名簿をチラっと見ただけで、これでいいと承諾。

そして皓鑭に身の回りの世話をして欲しいといい、祭祀が終わったら宮殿を与えよう、もう他人にへりくだる必要はなくなる、といって去っていきました。

呂不韋の部屋

名簿から異人の名前を消し、王様は名簿のことを了解したという皓鑭。まぁ、王様は皓鑭ばっかり見ていてほぼ名簿なんて見てないけど。

祭祀の間に、異人を秦へと逃がす予定のようです。異人を送り届けたら、必ず戻ってくるという呂不韋。

「私とあなたは同志。見捨てないっていう約束を忘れないで。信じてる」という皓鑭。

 

異人の部屋

琴を弾いている異人のところへ呂不韋がやってきて、準備が整ったといいます。

しかし静かに首をふる異人。蛟王子の提案で、異人も祭祀に参加することになっちゃったんだそうです。ちっ。

王様が名簿を作り直し、なぜか殷先生も祭祀に参加するそうです。身体に不安があるから、殷先生も同行して欲しいと言われたそうです。

蛟王子が名簿を作り直したことを殷先生から聞く皓鑭。

ショックを受けている皓鑭を見て、何か計画があったことを察したようです。皓鑭たちの計画は知らないが、蛟王子に気をつけるように、と。

殷先生は3代にわたる医者の家系で、3歳のときからお父さんに医術を教わった。けれど人の心は理解できてない、と言います。

人の心は計り知れないけれど、共に歩む同志がいればその道のりも孤独じゃない、という皓鑭。

「この天下で、あなたが信じるべきはたった一人。あなた自身よ」という先生。

騙されて罠にはまり、絶望の淵にいた自分を救ってくれたあの人を信じる、と皓鑭は力強く言うのでした。

山道

馬車に乗っている楚の太子・熊完(ゆうかん)に報告が入ります。魏の使者が趙の都・邯鄲に向かっている、と。

同じころ、魏の使臣・百里松(はくりしょう)が熊完を見つけ、趙へ求婚に行くのではないかと焦ります。

趙へと競い合う魏の使いと楚の太子。とりあえず、楚の太子が勝ちました。

 

祭祀へ行く途中の宮殿

使者なら趙の都・邯鄲へ行くはずなのに、なぜ魏の使いと楚の太子がここへ来たのかと不思議がる王様。

蛟王子は、雅に求婚に来たのだと告げます。魏・楚・趙が手を結べば秦にとっては驚異。だから秦は魏と楚に雅の美しさと聡明さを吹き込み、連合を阻止しようとしているのではないか?と。

そこへ熊完が乗り込んできました。手には雅王女の絵が。どうやら呂不韋は雅王女の絵を描かせ、贈り物と一緒に届けたさせたようですね。

熊完が求婚しようと急いできてみると、魏の使いも同じ絵を持っていたのだ、どういうことなのですか?と。

たじたじな王様に代わり、王妃は自分の大事な一人娘の結婚をすぐには承諾できない、と答えました。

2日待ちます、といって去る熊完。帽子が独特。

熊完って、のちの考烈王(こうれつおう)なのかな??熊完自身も秦へ人質に行った体験があるってWikipediaが教えてくれました。色んな国が、互いに人質を出し合っていた時代なのかなぁ。

宮殿の外

宮殿から出てきた熊完と雅王女が、ばったり遭遇。

「まるで天女のようだ。絵よりも100倍美しい」と声を掛けますが、侍女・夏雪に「無礼な、このならず者め!」と言われてしまうのでした。

 

雅王女には言わないでおこうとした王様でしたが、「黙っておくように」というところを聞かれてしまったので結局は言うことに。

2国から求婚に来たが、どうしたいか?と言われた王女は、即座に却下。しかし王妃は婚姻で同盟を結び国難に対処することもある、我儘は許されない、と諭します。

異人の部屋

異人に求婚者が現れたことを言う雅王女。

どう思うか?と聞かれ、王女が嫁ぐことで国難を救えると答える異人。戦争を起こしたのは男なのに、悲しみや苦しみは女性に背負わせるのか、男はみんな意気地なしだ!という王女。

「王族は皆、果たすべき責任と義務があります。幼い頃から何不自由なく過ごしてきたはず。これは民から与えられたもの。これまで楽しく優雅に過ごしてきたなら犠牲になることを拒んではいけない」

ごもっともです。

呂不韋も加勢します。兵士たちは前線で戦い、残された者たちも兵糧を送るために苦労を強いられている。異人につきまとっては、死を招く災いをもたらすだけだろう、と。

街中

皓鑭と呂不韋が話をしています。

なぜ2つの国がいっぺんに求婚に来たのか?という皓鑭に、自分が考えを変えたからだ、という呂不韋。

趙・魏・楚が同盟を結べば秦は退き商売に支障が出る、というのです。そういえば、趙にある呂不韋の店には秦の人たちも結構来てたんでしたね。

以前、秦は韓という国を4年間攻めて上党(じょうとう)という土地を狙ったんだそうです。上党は、趙に近い韓の飛び地だったとか。

韓は、上党にあった町をすべて趙王に献上。趙王は利益に目がくらみ、それを承諾。それが国難を招いたんだそうです。韓の狙いは、自国から趙へと秦の目を向けさせたかったとのこと。

秦が韓を攻めた真の目的は趙を取るためで、上党の件は口実を与えたに過ぎない。しかし、上党の土地を受け取らずともいつかは趙と秦は戦うことになっただろう、という皓鑭。

兵糧ですら足りない趙には自分のような悪徳商人がいなければ、上党の地にいる流民までも養えないだろう、という呂不韋。

こじつけだという皓鑭に、「人は臨機応変に動いてこそ大業を成せるのだ。忘れるな。大局を見ろ」とカッコよく言うのでした。

楚も魏も武装してきているので、もし趙王が雅王女の件を先延ばしにすれば武力行使するかもしれない、とも言いました。

 

廊下

何かを思い悩む皓鑭。

呂不韋から貰った毛皮のコートをかけてあげる司徒月。

なぜ呂不韋は魏と楚に王女の絵を贈ったのか、もめ事を起こして利益を得るためだろうか?という皓鑭に、お話がよく分かりません、という司徒月。

 

雅王女の部屋

王女は一切のご飯を拒否しているようです。

王妃は絶食しても問題は解決しないこと。たとえ王女が顔を傷つけても楚の太子は断ってくるだろうが、美しいおなごを何人か一緒に嫁がせれば魏王は気にしないだろう。めっちゃ笑顔でいう王妃。

泣き始める王女。

「泣くことなど許さない。魏と楚はどちらも同盟を結ぶために数千の騎兵を率いてやって来た。今泣きたいのは長平を死守してきた将軍そして死ぬかもしれない前線の兵士。さらには何の武器も持たない趙の民たちよ」

本当に婚姻で解決できるのか?と母親に聞く王女。

ここで皓鑭が、ある策を試してみてはどうか?と。

 

お風呂

皓鑭と雅王女がお風呂に入っています。

兄たちと違い、書画や礼儀などをたたきこまれてきた。宮中に閉じ込められ外の世界で起きていることも分からない。地位も名誉もあるが、今になって急に責任を担えだなんて、と戸惑っている王女。

皓鑭は王女を助けたいと思っている、趙のためだけでなく、女性としての不公平さを自分も感じるからだ、と。

「尊厳と自由を守るために戦うのです」と王女の手を取ります。

「私の言葉を胸に刻んでください。機会は一度だけ」

「残念だけど私には情がないのよ」(知ってる)

いつも異人を見ている眼差しで相手を見れば、勝算が2割になるという皓鑭。

これが失敗すれば、生きる望みすらなくなるという王女。「皓鑭、あなたを信じる」というのでした。

 

第6話の感想

なんと、雅王女の心すら掴んでしまう皓鑭。すごい。さて、どんな策を考えたのでしょう?そして、その策の方向性は呂不韋の考えていることと一致してるのでしょうか??

予告を見る限り、まだまだ岫玉は元気なようですね。次回も皓鑭の機転を楽しみにしています。

 

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うさかめ
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