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中国アニメ『天官賜福』第5話「謎の少年」のネタバレ感想

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

ドラマ『陳情令』と同じく原作は墨香銅臭(モーシャントンシウ)さんの『天官賜福』。

アニメ吹替版の第5話「謎の少年」をネタバレしつつ感想を書いていきます。

あの。第5話、めっちゃ好きなんですけど。どうしよう、Blu-ray欲しくなってしまいました。やだ、どうしよう。原作も翻訳してもらえないかしら。

 

 

公式ホームページ

 

公式ツイッター

 

吹替版は、どこで見られるのか?

 

すでに円盤発売も決定!

いやぁ、驚きました。吹替版がスタートする日に、もう円盤の発売が決定していたんです。

完全生産限定版特典

◆三方背BOX
◆ブックレット
◆中国語音声・日本語字幕収録 ※オープニング・エンディングは日本版の内容
◆特典映像
・日本語吹替版オープニング映像
・日本語吹替版ノンクレジットエンディング映像
・PV・CM集

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このアマゾン限定の上下巻セットには

1.メーカー特典:「応援店特典放送告知ポスター」

2.上下巻購入メーカー特典:「上下巻収納BOX

3.上下巻購入Amazonオリジナル特典:F3キャラファインキャンバスアート」

が付いてくるようです。

注文方法など必ず公式ホームページにて確認をお願い致します。

ANIPLEX+

 

ANIPLEX+ 連動購入特典は、ポストカードブックと缶入り死霊蝶付箋だそうです。

なお、連動購入特典は【下巻】の発売日に一括送付されるとか。

注文方法など必ず公式ホームページにて確認をお願い致します。

アニメイト

『【Blu-ray】TV 天官賜福 完全生産限定版』上・下巻を連動購入すると

アニメイト特典:ミニキャラアクリルスタンド(連動購入)、紙製ミニ屏風(連動購入)

注文方法など必ず公式ホームページにて確認をお願い致します。

 

 

フィギュアも発売予定!

ねんどろいど

デフォルメフィギュア

2021年12月発売予定ですが、もう予約はできるようです。

 

 中国版オープニング

 

日本語吹替版キャスト

 

『天官賜福』とは?

3つの領域(天界・人間界・鬼界)からなる世界のお話。

仙楽国の太子・謝憐(シエ・リェン)は修行を積み、17歳で飛昇(ひしょう)し神官となった。神官の使命は人々を救い、功徳を得ること。しかし彼は二度も天界から追放されてしまう。

800年後、謝憐(シエ・リェン)は三度目の飛昇を果たす。しかし“三界の笑い者”といわれる彼に祈りを捧げる者はおらず、人々の住む下界に降りてこつこつとガラクタ集めをしながら功徳を集め、神官として出直すことに。

ある日、謝憐は“三郎(サンラン)”と名乗る不思議な家出少年と出会い……。

全12話。

 

第5話の登場人物

謝憐(シエ・リェン)

もとは仙楽国の太子。修行を積み、17歳の時に飛昇し神官になる。

今回、3度めの飛昇をするも天界の人々の反応は冷たい。人間界では疫病神などと思われている。

三郎(サンラン) 謝憐(シエ・リェン)が乗せてもらった牛車に同乗していた少年。

 

第5話「謎の少年」の流れ

前回までのお話

自分を祀る道観の修繕費を稼ぐため、不用品の回収をしていた謝憐(シエ・リェン)。

帰宅途中、おじいさんの牛車の荷台に乗せてもらいます。同じく荷台にいた少年。

少年は神々の話に詳しかったので、鬼についてはどうか?と聞く謝憐。

「神に詳しいのなら、鬼はどう?」 「どの鬼?」「血雨探花(けつうたんか)花城(ホワチョン)だ」

血雨探花(けつうたんか)花城(ホワチョン)は、四大害の1人だと前回説明がありました。

四大害とは

四大害とは鬼の四天王。

青灯夜遊(せいとうやゆう)こと青鬼 戚容(チーロン) 一番弱く絶の等級には達していない。品位もなく実に悪趣味で騒動ばかり起こす。
黒水沈舟(こくすいちんしゅう)の黒鬼 めったに姿を見せず天界が把握しているのも彼が強力な水鬼ということだけ。
白衣禍世(はくいかせい)こと白無相(バイウーシャン) 謝憐が生まれた仙楽国を滅ぼした。数百年前に死亡したはず。
血雨探花(けつうたんか)こと花城(ホワチョン) 死霊蝶(しれいちょう)の主で、天界が最も敵に回したくない相手。

 

人間界で道観を開くと霊文(リンウェン)に言った時、謝憐は忠告を受けました。

「殿下、お待ち下さい。脅すわけではありませんが、下界に行ったらまた花城に遭遇するかもしれません。ですから、これだけはお忘れなく。花城が生まれた銅路山は鬼同志が殺し合うコジョウです。勝ち残った鬼の王は悪知恵がよく働き残忍で薄情。最初は好意を示したとしても、決して油断してはなりません。できる限り近づかぬこと」と。

続き

少年は自分の襟に落ちてきた落ち葉を口で吹いて落とすと、上半身を起こしました。

「なんでも遠慮なく聞いて」「血雨探花なんて大層な名前だが、なにか由来でも?」「なんてことはない。ある鬼のアジトを滅ぼした時に道端の花が血の雨にひどく打たれていたから傘で遮ってやったんだ」

「花城は、しょっちゅう戦っているのか?」「しょっちゅうじゃない、気分次第だ」

「生前は、どんな人だった?」「善人じゃないのは確か」

「外見は?」「あなたは、どう思う?」そう言いながら、謝憐に顔を寄せてくる少年。

「あぁ、鬼の王なら外見も変幻自在で多くの顔を持つとか?」「う〜ん、でもたまに素顔のときもある」「だったら素顔は、もしかして君のような少年かもしれないな」「どうして?」「いやなんとなく、そんな気がして」「あはは、ならそうかも。ただ彼は片方の目がない。こっちが」といって右目を手で覆う少年。

「どうしてそうなったんだ?」「いい質問だね。なぜ右目が無いのか知りたがる人は多い。弱点かもしれないし。でも実は錯乱して自分でえぐったんだ」

「じゃあ花城に何か弱点はある?」「骨灰(こつばい)だ。骨の灰があれば思い通りにできる。灰を消せば鬼は消滅するんだ」そういって、ふっと何かを吹く真似をする少年。

 

「彼の骨灰の入手は無理だ」「それはどうかな?状況によっては鬼の方から骨灰を差し出す」「神官たちと決闘したときのように賭けの条件にするのか?」

神官たちとの決闘については、前回でてきた話ですね。

「まさか。鬼界(きかい)の風習では自分が認めた相手がいれば鬼はその人に骨灰を託す」「それほど絆を重んじる風習があるのか」「誰も怖がってやらないけどね」「真心を捧げても消滅してしまうかも。それだと気の毒だな」「あっはは。そうでもない。もし僕が骨灰を託したら、それをどうされようと本望だね」

「そう言えばまだ君の名前を聞いていなかった。私は謝憐(シエ・リェン)。名字は謝だ」

「僕?」「うん」「三番目に生まれたから三郎(サンラン)でいいよ」

「この方向だと菩薺村(ぼせいむら)へ?」「はぁ。適当に放浪してる。家族と喧嘩して追い出された。この先、腹が減ったらどこかで休もう」

謝憐は「これ、食べるかい?」と饅頭を1つ取り出しました。

「あなたは?」「別に空腹じゃない」「僕も大丈夫」

饅頭を2つに分け「じゃあ半分こだ」と仲良く食べ始めました。でもむせましたね、笑い合う2人。

「あなたは何をしてる人?」「菩薺道観(ぼせいどうかん)を開いたばかりだ」「菩薺道観?」「うん」「気に入った。クワイが食べ放題でしょう?」「来てくれたらあげよう」

菩薺(ぼせい)とはシログワイ(白慈姑)のことだとウィキペディアが教えてくれました。クワイ美味しですよねぇ、シャキシャキ感がたまりません。

「それはいいね。祀っているのは?」「あぁ…仙楽太子だ、たぶん知らないだろうけど」「いや」と三郎が言ったところで、牛車が大きく揺れました。

少年が荷台から落ちそうになり、思わず少年の左手を掴む謝憐。しかし今まで微笑んでいた少年の表情が暗くなり、謝憐の手から自分の手を引きました。

牛が嫌がって進みません。

すると森の奥から灯りを持った集団が歩いてきます。胸元には”囚”と書かれ、笠のようなものをかぶっていて顔は見えません。

「鬼だ!鬼が出たぞ!」と怯える牛車のおじいさん。

「守れ!」そういうと包帯を空中に放り投げ、牛車の周囲に陣を張る謝憐。

 

「三郎、今日は何の日だ?」「今日は中元節(ちゅうげんせつ)」

「近づいても声は出さないで」とおじいさんに言うと、「え、無理だ!黙っていられるわけがない!どうすりゃいいんだ!」「方法はある。失礼」そういうと、おじいさんの肩をチョンチョンと触る謝憐。おじいさん眠ってしまいました。

 

鬼が前に進もうと何かにぶつかります。どうやら、謝憐たちは陣のなかにいるので鬼たちからは見えなくなっているようです。

「どうした?」「変だなぁ、進めねぇ。本当に進めやしねぇ!」「鬼のイタズラか?」

え?あなたたち鬼じゃないの??

「鬼って、俺たちが鬼だろう」あ、よかった。やっぱり君たち鬼だよね。

「あ?こっちなら通れる」と牛車の横を進んでいく鬼たち。

すれちがう鬼をチラっと見る三郎、怪しげな表情。

三郎は先ほどの柔和な顔にもどると謝憐に向かって「あなたって特殊な力を持ってるんだね?」と話しかけます。

「多少かじった程度だ。大丈夫かい?」「いや、怖かった」「心配ない。私の後ろに隠れれば襲われない」

白いふわふわしたものが上から降ってきました。雪ではないような?

三郎は、じーーーっと謝憐の首に巻かれた包帯を見つめています。

視線に気づいた謝憐は「この包帯のこと?」

すると。

「鬼殺しがいるぞ!鬼火がたくさん散って消えた!」と先ほどすれ違った鬼のうちの1人(1鬼??)が叫びだしました。

白いふわふわしたのは、鬼火が散ったものなんでしょうか?!

「さっき道が通れなかったのはもしかして」「和尚か道士がいたんだ!」「あそこだ!」「逃がすな〜!」

鬼のうちの1人、声が可愛いんですよね。ゲゲゲの○太郎に出てきそうな声してる。

 

「掴まって!」と三郎に言うと牛車を急発進させる謝憐。

そして道端に止まって、今度は木のコップのようなもののなかに、たくさんの串のようなものが入ったものをフリフリ始める謝憐。

「ねえ、兄さん。それは何をしてるの?」

兄さん!兄さん呼び!!

「中元節には人と鬼の道が重なる。人が鬼界の領域に入ると戻るのは難しい。天官賜福、恐れるものなし。信じる道を各々進め、大吉が示してくれる」

って!やっぱり、クジだったので?!

「1本めなら左、2本目なら右」

結果は、1本目”大凶”。2本目”大凶”。

がーーーーーーん

「あそこにいたぞ!」「逃がすな!!」鬼たちに見つかってしまいました。

「僕がやる」という三郎に「無理しないでぇ」とクジの入った器を渡す謝憐。

三郎がやると1回で”大吉”!

「おぉ!君は運がいい」「昔からね。どっちへ行く?」「時間がない。全部大吉。気の向くまま行こう」

え?それ、クジに頼る必要ありました?!?!

しかし鬼たちに先回りされてしまいます。

「追いついた!」という鬼に(右へ行けばよかった)と後悔する謝憐。

そして立ち上がると「争うことは私も避けたい。見逃してくれませんか?」「なにぃ?見逃せだと!さっき鬼火を消したのはお前たちだな!」「それは誤解だ。私はただのガラクタ拾い」「明らかに道士だろう。道士以外に誰が鬼を殺せる?」「殺したのは道士とは限らない」

「じゃあ誰が殺す?俺か?」と言ったのは、さっき「俺たちが鬼だろう」と答えた鬼のようです。「それもあり得るかも」「あはははは!好きなだけほざけ!今日ここでお前をぉ〜」と攻撃しようとした鬼を、ジロっと睨みつける三郎。

「私をなんだ?」という謝憐の言葉も聞かず、一目散に逃げていく鬼たち。

うむ。やはり三郎は、ただの三郎ではないですよね。

「え?ちょっと今の、一体どうなっている??」「やっぱり兄さんはすごいな。鬼も恐れて逃げ出した」「驚いたなぁ、そんなにすごいのか」と鼻をかきかきする謝憐。ちょろい。

でも、やっぱり変だな??とは思っているようです。

(なんとか切り抜けた。大吉がでるだけある)と思いつつ三郎を見る謝憐。

「ねえ君」「うん?」「占ってもらったことは?」「ないよ」「じゃあ私が占ってあげよう」「いいね、どんな占い?」「手相はどうかな?」

黙って右手を差し出す三郎。

(鬼や妖魔は術をつかって人間に化けられるが手相までは真似できない)

「どう?」「ああ、いい手相だよ」「どんな風にいいの?」

「物事に動じず忍耐強く苦しくても絶対に信念を貫く」

(彼からは少しの法力も感じない。手相もはっきりしている)

「災い転じて福となし運を味方につけ幸運が長く続く。きっと君の未来はとても明るく、華やかなはず」

(彼が本当に鬼なら、凶か絶でないとこれほど完璧に化けられない。でも鬼の王がこんなところに?)

あの。この原作も翻訳されませんかね?すごい読みたいんですけど。

 

「それで?他には?」「何を知りたい?」「結婚運」「ごほ、ごほ、ごほ(むせる謝憐)それは心配しなくて大丈夫だ。大勢から慕われているだろう?」「なんでそう思う?」「君は若くて美しくて垢抜けていておおらかだし、博識だ。なぁ、三郎。褒めて欲しいのか?ん?」

笑う三郎。

道観

謝憐の道観に到着しました。

「占ってくれてありがとう。験を担ぐよ。じゃあまた会おう」「今夜はどこに泊まる?」「あぁ、さあね。野宿かな」「よかったら私の家に来るかい?」「いいの?」「もちろん。ただ、うちはオンボロだから居心地が悪いかも」

三郎は両手の親指をこすりあわせながら、じーーーっと謝憐を見つめます。

そして荷物を持つと「じゃあ行こうか」という三郎。

謝憐は、チョイチョイとおじいさんを突くと「ひぇええ!恐ろしや鬼だ!!へ?!」と起き上がるおじいさん。

「あんたが助けてくれたのか?」「今日のことは誰にも言わないで。頼みます」

 

「当道観は修繕の寄付を求む。功績を積んで徳と成すよう」という三郎。

敷地の入り口に貼ってあった”本観危房 誠求善士 捐款修繕 積功累徳”と書かれた紙を読んだようです。

「ほらね、見ての通り。ここは居心地が悪いと言っただろう」「十分だ。ところで寝床は?」「嫌じゃなければ、あそこで並んで寝よう」「いいけど……」

寝床は、ホコリだらけのムシロのようです。ホコリを払う謝憐。

「兄さん」「ん?」「この道観には足りないものがあるね」「ここに足りないのは信者くらいだ」「神の像は?」「なら明日絵を描いて飾るよ」「僕も描けるから手伝う」「じゃあ先に礼を言おう。でも君に仙楽太子の絵が描けるかな?」「もちろん描ける。さっき牛車でも太子殿下の話をしただろう?」「本当に知っているのか?」

三郎は寝床に横たわると「知ってる」と静かに言いました。

「じゃあ、その仙楽太子のことを君はどう思ってる?」

「帝君の君吾(ジュンウー)に嫌われている」

「どうしてそう思うんだ?」

「2度も追放されただろう」

「(やっぱり子供の発想だな)でもこの世には好き嫌いだけで説明できないことは多いものだ。それに、過ちを犯したら罰を与えるべきだろう?帝君は責務を果たしただけ」

じーーーーっと寝ながら謝憐の首元の包帯を眺める三郎。

「あ、これは…」といって首元と、そして足に巻かれた包帯も隠す謝憐。

三郎はゴロンと横を向き、謝憐に背を向けると「寝よう」と。

ふーっとロウソクの火を息で消す謝憐。ってか、待って。すんごい遠くにあるロウソクを、そんな優しい吐息で消せるのね謝憐!!と、どうでもいいところに食いつく私。

これ、絶対のちのちに見返したら、すごい回になりそうな予感。エモい。三郎の気持がいつか分かって、これを見たら、すごいエモそう。しらんけど。

 

翌朝

謝憐が目を覚ますと三郎の姿はありませんでした。

壁には仙楽太子の絵が飾られています。

外へ出ると三郎は掃き掃除をしていました。

「三郎、昨日は良く眠れた?」「ああ」「あの絵は君が描いたのか?」「うん」「見事な絵だ」「力になれてよかった」と嬉しそうな三郎。

謝憐は三郎の髪に手を伸ばすと「寝癖がついてる。整えてあげよう」と笑いかけます。

部屋の中に入り、三郎を自分の前に座らせると後ろから髪を触る謝憐。

 

(どれほど变化にたけた鬼でも髪にはほころびがでるものだ。変だな…異常はない)

謝憐、まだまだ三郎が”鬼の王”ではないかと疑っています。

じーーーっと三郎の髪を見ている姿が、タライに入った水に映っています。

 

 

「あっはは。兄さん、本当に髪を整えている? 僕を狙ってるの?」

きゃーーー、なんてこというの三郎!

「さてとぉ、これでよし。ああ、やらなきゃいけないことが」と三郎から離れる謝憐。

 

(さっきより乱れてる)とタライに入った水を見て思う三郎。

 

外で溜息をつく謝憐に、「兄さん、何してるの?」と声をかける三郎。

「あぁ、暖簾を変えたから護符を貼る」「はぁ、それは何なの?」「辟邪札(へきじゃふだ、と言ってました。たぶん。この変換でいいのかな?)。邪物の侵入を防ぐ。戸がないから、これで凌ごうかと」と言って、黄色い御札を10枚ぐらいペタペタ張る謝憐。

「ちょっと出てくる」と出かけていく三郎。

(まさか…… 護符の効果なのか?)と思う謝憐。

 

しばらくすると三郎が帰ってきて「まぁ、見ててよ」と。手には材木、というか、丸太?!

しゅばばばば!とあっという間に木の扉を作ってくれました。寸法もピッタリ!!

「護符を貼るなら戸に貼った方がいい」にっこり。

扉を開け締めして機能を確かめる謝憐に、「兄さん、道観を修繕するんだろう?手伝うよ」「君の手を煩わせる」「泊めてもらったんだ、これぐらいはやるよ」

2人で道観を修繕していきます。

「君は何でもできるんだね」「昔教わった」「厳しく躾けられたんだな。ん?その入れ墨」

三郎の右腕には確かに赤い?入れ墨が。

「これも幼い頃に」と袖で入れ墨を隠す三郎。

「三郎、君の絵は素晴らしい。家で教わったのか?」「いや、描くのが好きなだけ」「でも仙楽太子悦神図まで描けるなんて」「何でもできるっていうのなら、当然描けるでしょう」「あはははは、一理あるな」「まあね」

 

すると道観の外が騒がしくなってきました。

「仙人様はどこだ?」「本当だって、この目で見たんだ。昨日ここに住む仙人様が襲ってきた鬼を神聖なる力で撃退してくれた」「本当か!」

昨日のおじいさんですね。黙ってて、って謝憐に言われたのに。

謝憐が外へ出ると「仙人様!頼むから博打で勝たせてくれ!」と拝む若い男性。

「仙人様!俺は嫁さんが欲しい!」「子宝祈願です。赤ちゃんを授けてください」と村人が口々に願いを言い始めます。

「村のみなさん、ここで財運を祈願したところで保証はできません。縁結びの神でもないし、子宝も授かるかどうか」

 

三郎の描いた絵の前にお供えを置き「なんて美しい神様だ!」といいながら、自分たちの願いを唱える村人たち。

「口止めしたのに」という謝憐。「お供え物も多い、兄さん、信者ができたじゃないか」「普通なら半年はだれも来ないのに」「信者が増えたらいけないのか?」「いけないことはない。ずっと無視されていたのに急に何人も来たから驚いてるんだ。三郎の運の良さにあやかれたかな。また君のお陰だ、ありがとう」

「僕の運気が役に立つのなら全部あげる

「ん?いま、なんて言った?」「なんでもない」

そこへ、また別の村人たちがやってきました。

「仙人様!仙人様!突然見知らぬひとが村にやってきて、その人が死にそうなんだ助けてやってくれ」「お願いです」

弱った老人が連れてこられましたが、地面に崩れ落ちてしまいました。

 

第4話「鬼王 花城」《     》第6話「あやかしの砂漠へ」

 

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うさかめ
私が実際に見たり、行ったり、食べたりして良かった!おすすめしたい!というものを紹介していくブログです。

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