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中国アニメ『天官賜福』第6話「あやかしの砂漠へ」のネタバレ感想

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

ドラマ『陳情令』と同じく原作は墨香銅臭(モーシャントンシウ)さんの『天官賜福』。

アニメ吹替版の第6話「あやかしの砂漠へ」をネタバレしつつ感想を書いていきます。

もう半分まで来てしまいました。もっともっと見ていたいのに。続きは、いつ見られるのでしょうねぇ。あと原作の翻訳を、翻訳をお願いします!

あくまで私の耳で聞き取れた範囲で書いているので、間違えていること、変換間違いがあるかもしれませんので、ご了承ください。

 

 

公式ホームページ

 

公式ツイッター

 

吹替版は、どこで見られるのか?

 

すでに円盤発売も決定!

いやぁ、驚きました。吹替版がスタートする日に、もう円盤の発売が決定していたんです。

完全生産限定版特典

◆三方背BOX
◆ブックレット
◆中国語音声・日本語字幕収録 ※オープニング・エンディングは日本版の内容
◆特典映像
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ANIPLEX+ 連動購入特典は、ポストカードブックと缶入り死霊蝶付箋だそうです。

なお、連動購入特典は【下巻】の発売日に一括送付されるとか。

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『【Blu-ray】TV 天官賜福 完全生産限定版』上・下巻を連動購入すると

アニメイト特典:ミニキャラアクリルスタンド(連動購入)、紙製ミニ屏風(連動購入)

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フィギュアも発売予定!

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デフォルメフィギュア

2021年12月発売予定ですが、もう予約はできるようです。

 

 中国版オープニング

 

日本語吹替版キャスト

 

『天官賜福』とは?

3つの領域(天界・人間界・鬼界)からなる世界のお話。

仙楽国の太子・謝憐(シエ・リェン)は修行を積み、17歳で飛昇(ひしょう)し神官となった。神官の使命は人々を救い、功徳を得ること。しかし彼は二度も天界から追放されてしまう。

800年後、謝憐(シエ・リェン)は三度目の飛昇を果たす。しかし“三界の笑い者”といわれる彼に祈りを捧げる者はおらず、人々の住む下界に降りてこつこつとガラクタ集めをしながら功徳を集め、神官として出直すことに。

ある日、謝憐は“三郎(サンラン)”と名乗る不思議な家出少年と出会い……。

全12話。

 

第6話の登場人物

謝憐(シエ・リェン)

もとは仙楽国の太子。修行を積み、17歳の時に飛昇し神官になる。今回、3度めの飛昇をするも天界の人々の反応は冷たい。人間界では疫病神などと思われている。
三郎(サンラン) 謝憐(シエ・リェン)が乗せてもらった牛車に同乗していた家出少年。
謝憐は三郎が”鬼の王”なのではないかと疑っているが、証拠がつかめないでいる。
南風(ナンフォン) 中天庭の武官。南陽(ナンヤン)将軍・風信の部下。謝憐が与君山の調査をするときに志願して手助けをした。
扶揺(フーヤオ) 中天庭の武官。玄真将軍・慕情(ムー・チン)の部下。南風とは仲が悪い。謝憐が与君山の調査をするときに志願して手助けをした。

 

第6話「あやかしの砂漠へ」の流れ

前回までのお話

村人たちがやってきました。

「仙人様!仙人様!突然見知らぬひとが村にやってきて、その人が死にそうなんだ助けてやってくれ」「お願いです」

弱った老人が連れてこられましたが、地面に崩れ落ちてしまいました。

道観

老人が目を覚ましたようです。

「気がついた?」と声を掛ける謝憐(シエ・リェン)。

「うわーーー!わしは逃げてきたんだ!戻りたくない、助けてくれ!!」と謝憐の袖を掴む老人。

お箸を持っていた三郎が、乱暴に箸を机に置く音でビクっとして動きを止める老人。

こらこら、三郎、お箸で首をかくんじゃありませんよ。

「緊張しないで。私はここの主。よかったら力になりますよ。戻りたくないと言ったけど、どこにです?」

「半月関(はんげつかん)だ、やっとのことで逃げてきた」

「何かあったのですか?」

「あんた知らないのか?」

「確かあそこは砂漠の中の緑地で夜には輝く半月が絶景だ」

「緑地?絶景?はぁ、それは200年も前のこと。今じゃ半命関(はんめいかん)という名がお似合いだ。あそこを通った人のうち半数が消えてしまったからな」

「誰に聞きました?」

「わしがこの目で見たんじゃ。ある商人たちが半月関を通ることになった。しかしあそこは鬼が出るからと、我ら一門を護衛に雇ったんだ。すると奇妙なことが起きて、もともとは60人以上いたというのに、生き残ったのはわし1人」

(60人以上?宣姫(シュエン・ジー)でも100年で殺した数は200人に満たない)と思う謝憐。宣姫(シュエン・ジー)というのは第3話で出てきた登場人物ですね。

「半月関は、いつ頃からそんな物騒なことに?」

「それは詳しくは分からんが150年前に妖術を使う道士に占領されてからと聞いている」

「待ってくれ。あんたは、そこから逃げてきたんだよなぁ?」と意地悪く聞く三郎。どうしたの、三郎。

「そうとも!奇跡的に助かった!」「そう」

「じゃあ喉が渇いているでしょう。まずは水を飲んで」と器を近づける謝憐。「しかし…」と老人は怯えています。

「飲んでよ、遠慮しないで」と三郎に促され、渋々飲む老人。

どぶん、どぶん、みたいな不思議な音が老人からします。

すると謝憐が老人の腕を掴みながら「もういい」と。「飲んでも無駄、そうでしょ?」

すると老人は急に刀を抜くと振り回し始めました。謝憐が左手でチョイっと触っただけで刀が床に落ちます。そして老人の腕を掴み続ける謝憐。

老人の腕が、なんかにゅるにゅるしたものになりました。なんじゃこいつー。

逃げようとする老人を謝憐が包帯で捕まえようとすると、それよりも早く三郎の投げた箸が老人の右足にグサリ。

叫び声を上げて死んでしまう老人(だったもの)。

箸を抜きながら「汚れた。新しい箸に替えるよ」という三郎。「あはははは」と力なく笑う謝憐。

「空殻(あきがら)かぁ。臓腑がないわけだ」という謝憐に「これはなかなか面白い」と箸で衣を持ち上げつつ「本物そっくりの化けの皮を作るだけでもすごいのに、陰の気もまとわず護符も平気とは。操った奴の法力(ほうりき)は強力だね」という三郎。

「君は妖術にも詳しいのか」「いいや。それより兄さん、これは偶然かなぁ?」「確かに」

 

通霊陣

「お戻りでしたか」と謝憐に声を掛ける霊文(リンウェン)。

「人間界で、いかがお過ごしでしたか?」「まあなんとか、それよりこれは?」

「ぁあ。風師(フォンシー)殿が戻り功徳をまいています」

 

「横取りしないで!」「お主が遅いのだ」「百の功徳よ!すごいわ!」「私は1しかない」と大騒ぎの皆さん。

「風師殿は気前がいいな」「殿下もどうですか?」「遠慮しておきます。ところで半月関のことを聞きたくて…」と謝憐が言い出すと、一瞬にして騒ぎがおさまりました。

「ぁあ、どなたか半月関のことをご存知…」

「また撒いたぞ!風師殿が10万の功徳を撒いた!」「早く早く」「すごいな」

みんな、まったく謝憐の話を聞いてくれないので帰ろうとする謝憐。

霊文は「お待ちを。なぜ興味を持たれたのです?」

「半月関から逃げてきたという空殻(あきがら)が現れたんです。半月関を通ろうとした人の半数が失踪するとか。それで気になって。事実かどうか確かめに」

「殿下……関わらないほうがいいでしょう」

「やはり事実ですか?」

「皆さん、触れたくないのでしょうね。この天界では追求しない方がよいこともあります」

道観

「三郎、私は遠出する」

あれ、元老人、まだそのままにしてある!

「半月関に?兄さん、よかったら僕も一緒に」

謝憐はホウキを手にすると床をはきながら「遠いし何もない砂漠だ。行ってどうする」

「じゃあ兄さんは、なぜ半月関に行きたいの?」「以前、あそこでガラクタを集めたことがある。だから噂を聞いて少し気になってね」「そう。じゃあ半月妖道(はんげつようどう)は聞いたことある?」「それも知ってるのか!」「200年前、半月関は国だった。力も強く気性も荒かった半月人は頻繁に隣国を襲っていた。半月妖道は半月国(はんげつこく)の国師(こくし)のことだ」

すると、道観の扉を叩く音がします。

謝憐が扉を開くと、そこに立っていたのは南風(ナンフォン)と扶揺(フーヤオ)。相変わらず、2人とも不機嫌そう。あはは。

南風が「半月関へ?」と聞くと「なぜ知っている?」と答える謝憐。「通霊陣で質問をしたそうですね」

扶揺は「行ってどうするのです?」と。「ちょっと気になってね。それより〜君たちは〜…」と言いながら、南風たちが腰に刀を刺し、お供する気なのが分かる謝憐。

「なるほど。喜んで、だろ?」という謝憐に、テンション低く声を揃えて「そーですよ」という南風と扶揺。

「喜んで」は第1話に出てきた南風たちとの初対面時のセリフですね。こういうところも面白いですよね、『天官賜福』。ふふふ。

出発は?という扶揺に今からだ、と答える謝憐。

扶揺が「そんなに急いで?」というと南風は「私が陣を書きます」と。

謝憐「先に言っておく。手に負えないことに出くわしたら、いつでも逃げてくれ」

三郎「兄さん、その2人はだれ?」

扶揺「ん?お前こそ!」と言いつつ、ずかずかと道観のなかへ入ってくる扶揺たち。なんやかんや、謝憐のこと心配してくれてますよね。

「なんでもない、友達だ」という謝憐に「話しかけないで」といったのは南風?

「彼を知ってるのか?」と扶揺に聞く謝憐。「知りませんね!」という扶揺。「やけに喧嘩腰だなぁ」という謝憐。

 

「兄さん、2人は召使い?」ぐふふ、三郎、分かってるのにワザと煽ってない??

「ああ、その言い方は良くないかもな。正確に言えば助手かな」という謝憐。

「そうなの。じゃあ手伝って」とホウキをポイっと扶揺に投げる三郎。ぜっったい、わざとだ!

扶揺の上司?仕えている人?は、玄真将軍・慕情(ムー・チン)。以前(と言ってもすごい前)、慕情は謝憐の身の回りの世話をしていたことがあるとか。そのときのことを恥だと思っている慕情(と部下の扶揺)にホウキを渡すのは喧嘩を売ることになるのだとか。

案の定、激おこモードの扶揺。謝憐は「1本しかないホウキだ」と止めに入ります。

ホウキを床に投げると、両手に白い玉を出し攻撃しようとする扶揺。

「やめなさい!興奮しないで」という謝憐。三郎は、やれやれ、といった感じでポーズをとり「これはこれはすごい」と。

南風は謝憐の肩に手を置くと「どこで知り合いに?名前は?なぜ一緒にいるんです?」と畳み掛ける南風。

「道で出会ってね。名は三郎。行くあてがないから連れてきた」「それは軽率すぎます!なにか企んでいるかも!」という南風に「まぁ、落ち着いて」と取りなす謝憐。

「落ち着いてられるか!!」と声を揃える南風と扶揺。南風まで両手に白い玉を出しちゃってるし!!

「私を狙って何になる?ここ(道観)の修繕費も集めないといけないのに」と、包帯・若邪(ルオイエ) に持ってきてもらった入口の看板を見せる謝憐。

三郎なんて、余裕綽々で腕組みして見てるし。

はぁ、と溜息をつく南風。

「それよりまずは半月関に行こう」と今度は謝憐が南風の肩に手を置きました。

「君たちが本気で戦ったら(この道観を)立て直す羽目になるから」

ですね、第1話では茶屋を壊してますしね。

「陣を書きます。場所は?」という南風に「扉がいいな」と答える謝憐。包帯に看板を元の場所へ戻してもらったようです。

「ちょっとした誤解だ。気にしないで」という謝憐に「兄さんがそう言うなら気にしないよ。2人は僕を見間違えたのかも」と答える三郎。

「そうだ、見覚えある気がして。勘違いした」と答える扶揺。

「奇遇だね、僕も2人にも見覚えが」という三郎に「ふん」という扶揺。

それって、花鬼が挑んだ時に会ってるってことですかね、ごにょごにょ。

その間に、扉の内側に陣をかいている南風。めっちゃカッコいい。

「でも、こんなところに住んでるとは」という扶揺に「もう慣れっこだ」という謝憐。

「寝床は?」「あそこだ」と部屋の隅を指差し謝憐。

「そ、そいつと一緒に寝たとか!!!」急に大声を出す扶揺。結構、動揺しやすい子だね。でもって、三郎、そのいいだろう?みたいな表情可愛すぎるんだけど?

「何か問題あるのか?」「ええええぇえー」扶揺、落ち着いて。

「これでよし」と南風が陣を書き終えました。ふーって感じで額を拭ったの可愛いんだけど南風。

「下手くそだな」という扶揺に「上手すぎたら地師(ディーシー)は商売上がったりだ」

「やめなさい、出発しよう」そういって笠をかぶる謝憐。「天官賜福、恐れるものなし」

そして扉を開けると、あら不思議。

扉の先は、どこかの町でした。扉に陣をかいたら、どこでもドアになった!?

どこかの町

「古書によれば月が沈んだら北極星に向かって進めば半月国につく。兄さん、見て。北斗星だ」「明るい」「そうだよ。西域の夜空は中原より明るい。行こう」

「なぜいるんだ!」と怒る南風。「ああ、戦術(でいいのかな?いや、仙術か??)は奥深いからな。見学したい」「見学だと!遊びじゃないぞ!」と手をグーにして怒る南風。

「まあ、せっかく来たんだし。食料だって足りてる。三郎、離れないで。迷子になる」「分かった」

謝憐の言うことしか聞かない三郎、可愛い。そして、なんやかんや謝憐を守ろうとする南風と扶揺も可愛い。

「食料の問題ですか!!」まだ怒ってる南風。「まあまあ南風、そう細かいことを言わないで」

細かいこと、ってwww

砂漠

お。三郎がフードかぶってる。

「兄さん、夜通し歩いてる。なんでまた陣をかかないのさ」げんなりした感じの三郎。

「陣は千里を移動できるけど距離が長いほど法力を消耗するし、次に使うまでには時間が必要なんだよ」

「もう1人にかかせれば?」

「扶揺は万一に備えている」

三郎、溜息をつきました。謝憐は自分の笠をとると「さ、これをかぶって」と三郎にかぶせてあげました。

「大丈夫」と笠を返す三郎。「必要なら、いつでも言って。それより半月妖道の話を最後まで聞いていなかった」

「聞きたいなら続きを話す。半月国師は妖道双師(ようどうそうし)の1人だ」

「双師か。もう1人は誰?」

「中原の芳心国師(ほうしんこくし)だ。半月国は中原と西を結ぶ地域で争いが絶えず200年前、ついに中原から攻められた。半月妖道は身寄りがなく、ひとり各地を放浪していた。成長すると妖術を身につけて国に戻り、法力が強いため国師として崇められた。そのころ戦は膠着状態で国師は兵の無事を祈る儀式を行った。士気が上がった兵は城門を必死で守り矢を放ち、岩を落とし、油を浴びせ、戦いは連日続いた。

ところが戦闘が最も激しくなったその時、国師が城門を開け大勢の敵兵が押し寄せてきた半月国は血の海と化し、国師は生贄を祀るという禁断の方法を使った。結果、凶の鬼となった。そして半月国も半月関になった」

「半月国の遺跡は?」「国は滅亡後、邪気に侵食されて緑地や建物も砂漠にのまれた」「半数の人が失踪するという言い伝えはどういうわけだ?」「半月妖道は生きた人間を連れてきて兵士たちの亡霊に与えているそうだ。自分自身が襲われないようにね」

「ふん!おぼっちゃんは物知りだな」という扶揺。

「それほどでも!あんたたちが無知なのさ」という三郎に、カチーーーーーン!となる扶揺。

「いま、なんて?」と言いながら、また白い玉を手に作り出すと三郎めがけて放ちました。このときに謝憐が「扶揺」って呼びかける声がするんですけど、聞いちゃいませんね。

「正体を現せ!」「ふん。書物に載ってたことを話しただけだ。そんなに怒るな」

余裕綽々で白い玉を避けた三郎。

「ただの伝説かもしれないが、国は存在したんだ」という謝憐。

南風が「あれを見てくれ」と指差した先には関のようなものが。

「昼も過ぎたし、もっと暑くなる。あそこで一休みしよう」という謝憐。「僕が見てくる」と走っていく三郎。

「太子殿下、怪しいとは思わないんですか?」という扶揺。

「思ってる」

「なのに側に置くなんて、危険でしょう」という南風。

「南風、怪しくても危険だとは限らない。はたから見れば私も怪しい」

ふん、と息?を揃える南風と扶揺。

「でも私は危険か?それに…探りは入れてみた」

「その結果は?」と聞く南風に「不審な点はない。人間でないとすれば、可能性は1つだけ」

扶揺「絶境鬼王(ぜっきょうきおう)?」

謝憐「ガラクタ集めに付き合うほど、鬼の王も暇ではないはず。三郎とは気が合うし、彼に狙われる理由もないだろう?」

南風「だめです!もっと探りましょう」

謝憐「分かった。でも君たちは神官で、向こうは家出した年端も行かぬ少年。仲良くな」

南風「でも!」

謝憐「いじめないで」

扶揺「ふん!」

そこへ「兄さん、兄さん、早くおいで!涼しいよ!」と三郎の呼ぶ声。

朽ちた食堂のようなところで机に座る4人。

水筒から水を分け合う三郎と謝憐。

「まだある?」という三郎に謝憐が水筒を渡そうとすると「待った!水ならある!!」と力強く白い陶器を取り出す扶揺。

(これは正体を暴く現形水(げんけいすい))と思う謝憐。

「飲んでくれ」「兄さんの水筒のを飲むよ」「すぐになくなるだろう」「そ〜お?じゃあ先にどうぞ」「客が先に飲め!」「召使いは大変でしょう?お先に」

「そっちから」と南風も参戦。「いいえ、お先に」と押し戻す三郎、「遠慮するなよ。頑なに飲もうとしないのは、やましいことがあるからか?」という扶揺。

「無理にすすめる方が、もっとやましいでしょ?」「へへへへへへ」「もしかして、毒入りとか?」

すると南風が「それはこの人に聞け」と謝憐を指差します。

「兄さん、これは毒入り?」「毒入り、ではないけど」「分かった」そういうと、グビグビ飲みだす三郎。

 

驚愕する南風と扶揺。

三郎は飲み干すと「大した味じゃない」と言って容器を後ろにポイ。

「ただの水だ。味は変わらない」という扶揺に「違うね。こっちのがうまい」と謝憐の水筒を持ち上げる三郎。

「坊や、道中は危険だ。護身用の剣をやろう」と言い出したのは南風。

(正体を映す剣、紅鏡(こうきょう)。質に入れたはずだが)

「この剣はどうやって手に入れた?」と聞く謝憐に「風信将軍が飛昇後に下界から探し出して今回この私に」

「へー、どれどれ」そういって剣を手に取る三郎。鞘から抜こうとしますが「兄さん、二人は僕をからかってるの?」と。

「どういう意味だ!」と噛み付く南風に「折れた剣で身を守れる?」と。

南風が剣を鞘から抜くと、たしかに折れてしまっています。めっちゃ折れてますね。

「お前!!」と叫ぶ南風に、「こんな剣を使わせる気はなかったはず。きっと、来る途中で折れたんだろう。気にしないで、剣がなくても大丈夫」と答える三郎。

はぁ、と溜息をついた謝憐は「どうやら砂嵐が来そうだ。これ以上進むと、風を避ける場所がないかも」

すると砂漠の中を進む人影を見つける謝憐。

「殿下、うやむやにする気ですか?」という南風に「違う、外に人がいる」と答える謝憐。

「あれは誰です?」という扶揺に「さぁ、商人ではないな」という謝憐。

「しかも、こんな時に現れるとは普通の人間じゃない」という南風。

「三郎、例の半月妖道は男?女?」「女だよ」

2人走っているうち、前を走る女性がこちらを見ました。

「あの女が半月妖道なのか?」という南風に「とにかく追いかけよう」という謝憐。

ものすごい砂嵐の中を歩きますが「しまった、見失った。風も激しくなってる。まずいな、扶揺!近くに避難できる場所は?」と振り返る謝憐。

しかし誰もついてきていませんでした。しばらくすると南風と扶揺の姿は見えました。

三郎の姿も見えたので安堵して近寄る謝憐でしたが、風でよろめいてしまいます。

「気をつけて」と謝憐の手を取ってくれた三郎。風ではだけてしまった三郎の着物をなおしてあげると、今度は謝憐の笠が風で飛んでいきそうに。

素早く笠をつかまえる三郎。ものすごい近い距離で互いの顔を見ることになってしまった三郎と謝憐。

三郎は急いで謝憐に笠をかぶせます。そして笠の紐を顎の下で結んであげる優しい三郎。

ようやく南風と扶揺も合流しました。

「みんなも気をつけて。奇妙な砂嵐だ。何か邪気を感じる」という謝憐に「風が強いだけでしょう。怖いんですか?」という扶揺。

「風は怖くないが、砂になにか仕込まれているかも」という謝憐に「あの2人の仕業でしょうか?」と聞く南風。

「とにかく避難する場所を探そう」という謝憐。

「砂嵐に何かしたのは我らの行く手を阻むため。ならなおさら先に進むべきでは?」という扶揺に「ふっ」と笑う三郎。

「なんで笑う!」「逆の行動を取って我道を行く優越感に浸りたい?」「何だと?」

「やめなさい。話はあとだ。嵐が悪化したらどうする」と止める謝憐。いつも仲裁、お疲れさまです。

「ふん、天まで吹き飛ばされる?」と扶揺が言った瞬間、なんと謝憐の体が宙に舞いました。

「殿下!」と叫ぶ扶揺、「太子殿下!」と叫ぶ南風、三郎も思わず手を伸ばしますが謝憐の体は高く巻き上げられていきます。

「若邪(ルオイエ)、頼れるものをつかめ!」と包帯に命じる謝憐。

この包帯ちゃんのことも紹介してもらいたいなぁ。いつか出るのかなぁ。

(って、私が勝手に包帯とか呼んでましたが”絹布”が正式なのかな)

 

若邪(ルオイエ)が掴んだのは三郎でした。

「なぜ三郎を掴む?!」

しかし、包帯とともに吹き飛ばされてしまう謝憐は「まずい!」と。

 

 

第5話「謎の少年」《     》第7話「忍び寄る影」

 

 

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うさかめ
私が実際に見たり、行ったり、食べたりして良かった!おすすめしたい!というものを紹介していくブログです。

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