中国ドラマ『瓔珞』第5話の流れと、私の感想を織り交ぜて書いていこうと思います。
※ ドラマの内容に触れていますので、未見の方はご注意下さい!
Contents
第5話『偽りの妊娠』あらすじ
儲秀(ちょしゅう)宮に呼ばれた瓔珞。高貴妃から詰問されることを先読みし、愚か者を装うことでその場をごまかした。
瓔珞を陥れようと方女官と錦繍(きんしゅう)は躍起になり、なんとか瓔珞の尻尾をつかもうとしていた。そして方女官と錦繍は動かしがたい証拠を入手し…。
登場人物
女官たち
人 名 | 役 柄 |
魏瓔珞(ぎえいらく) | 物語の主人公。芯の強そうな感じ。 |
吉祥(きっしょう) | 素直な子だけれど、ちょっとそそっかしい感じ。 |
玲瓏(れいろう) | 吉祥とは幼馴染。瓔珞をライバル視。 |
錦繍(きんしゅう) | 意地悪そうな感じ。瓔珞をライバル視。 |
張女官 | 繍坊をしきる女官。 |
方長官 | 瓔珞に故意にぶたれ、彼女をどうやって罰しようか虎視眈々と狙っている。 |
呉総管 | 女官ではないけれど、女官たちを取り仕切る偉い人のようです。 |
後宮の妃たち
第5話では高貴妃と嘉嬪しか出演シーンがありませんでした。皇后様にお会いしたかった。
人 名 | 個人的な感想 |
皇后・富察(フチャ)氏 | 皇帝の寵愛を一心に受けている。とにかく美しい。物腰の優美さ。ひと目見て、ファンになりました。 |
皇后の侍女 | 爾晴(じせい)、明玉(めいぎょく) |
純妃・蘇氏 | 皇后が信頼している人物。薬に関する知識が豊富な方のようです。 |
純妃の侍女 | 玉壺(ぎょくこ) |
嫻妃(かんひ)・輝発那拉(ホイファナラ)氏 | 皇后が信頼している人物。純妃の狙いが分からない。 |
嫻妃の侍女 | 珍児(ちんじ) |
貴妃・高(こう)氏 | 誰しもが見た瞬間に「あぁ、これは怒らせてはいけない人物」と思うのではないかと。後宮のNo.2。皇后を蹴落としたくてしかたない。 |
高貴妃の侍女 | 芝蘭(しらん) |
嘉嬪(かひん)・金氏 | 高氏と共謀して、他の妃嬪たちを蹴落とそうとしている。 |
嘉嬪の侍女 | 阿双(あそう) |
舒貴人・納蘭氏 | 最近入内した新人さん。皇太后にお茶の贈り物をした。 |
怡嬪(いひん)・柏(はく)氏 | 愉貴人と仲が良く、彼女に危害を与えようとした高貴妃に楯突いて自害に追い込まれる。 |
愉貴人(ゆきじん)・阿妍(あけん)氏 | 柏氏と仲が良い。現在妊娠中。 |
皇帝と、その周囲
人 名 | 個人的な感想 |
乾隆帝 | 清の第六代皇帝。清朝を最盛期に導いた。ちょっとお茶目で、ちょっと怖そう |
総官太監・李玉(りぎょく) | 乾隆帝のお付きの人。ふっくらとしていて、ちょっとお茶目。帝のご機嫌とるのも大変そう。 |
富察傅恒(フチャふこう) | 皇后の実弟。侍衛。 |
海察爾(ハイランチャ) | 富察傅恒(フチャふこう)の同僚なのかな? |
斉佳慶錫(チジャけいしゃく) | 侍衛。魏瓔珞の姉の恋人だった。 |
第5話のストーリー
儲秀(ちょしゅう)宮
枇杷膏に毒を入れ、愉貴人のお腹の子供を始末しようとした高貴妃と嘉嬪。
瓔珞に琵琶の新しい葉には毒があることをバラされることを恐れ、高貴妃は自分の住んでいる儲秀(ちょしゅう)宮へ瓔珞を呼び出します。
瓔珞は咄嗟に自分は取るに足らない人間であるよう装い、葛団子に興味を惹かれたように芝居します。
嘉嬪・金氏は瓔珞がうつけものを装おっているのではないかと疑い、しばらく瓔珞の様子を見張れば分かる、と。
門の外で葛団子を食べ続ける瓔珞を、高貴妃の侍女・芝蘭が見張っていますが。足をばたばたさせ、独り笑いながら食べる姿に「愚か者」と認定されるのでした。
しかし、まだ嘉嬪は疑っています。部屋に入ってくるなり転んで無駄口をたたき、高貴妃の目をくらませた。それは詰問される前に対策を練ったからだ、と。普段はなかなか怒りが静まらない高貴妃なので、葛団子7杯食べたのは得策ね、と。
建物の陰で苦しそうな様子の瓔珞。さすがに気持ちが悪いようです。
瓔珞たちの部屋
ほかの女官たちは寝る準備をしていますが、瓔珞は戻ってきません。吉祥が心配して見に行こうとしますが、錦繍は瓔珞は侍衛と逢引してるから戻ってこないのかも、と。
玲瓏なんかは、瓔珞は生きてないかも、とか言っちゃってます。自分が芝蘭に瓔珞が枇杷膏のことを知っていると話したせいだと薄々気づいているのでしょう。
そこへ不機嫌極まりない瓔珞が戻ってきます。
翌朝、朝餉を食べていると吉祥、瓔珞、玲瓏の3人だけ残ってします。危険を感じた玲瓏が席を経とうとすると、ガシッと玲瓏の腕を掴んで座らせる瓔珞。
吉祥を先に行かせ、いよいよ2人の対決。
ずっと考えていたけれど、高貴妃に暴露したのは玲瓏しかいないという結論になったようです。自分に嫉妬するあまり、高貴妃に自分を殺させようとしたのか?と。
自分が口を滑らせたと認める玲瓏。なぜ、自分が昨夜玲瓏を責めなかったかといえば、葛団子を食べすぎて破れそうだったからだ、と言います。
そして1杯の葛団子を玲瓏の前に出し、これを食べろ、と。「姉妹同然の仲よ」とか言っちゃう玲瓏、すごい勇気だな。
すがる玲瓏の手を振りほどき「そのとおり。だから幸福も困難も共有しましょう。どうぞ食べて」。
嫌がる玲瓏の顎をつかみ、無理やり食べさせようとする瓔珞。みんなに言うなら構わない、方女官は口数の多い者を嫌う、と。
そして、出ました。今日の一言。
確かに、確かにそうなんですよね。瓔珞から仕掛けてないんですよね。でもケンカ売った人が負けて、さらにケンカを瓔珞に仕掛けていくんですよね。やれやれ。
全部食べないと、儲秀宮に取り入ったと張女官に言いつける!とも。繍坊たるもの、どこかの宮に加担することは避けなければいけないんでしょうねぇ。
そして「私に嫉妬するなら刺繍の腕で競いなさい。卑怯な手段を使えば見下されるわよ。この葛団子がいい教訓になることを願うわ」という瓔珞。
すごい優しいですよね、いや、言い方はきついけれど真っ向勝負なら受けて立つ、という気構えが。かっこいい。あれ、優しいはどこへいったんだ。あ、そうそう、卑怯な手を使っても勝てないし見下されるという忠告をしてあげるところが優しいな、と。
結局は最後まで葛団子を食べるのを見届けずに部屋を去る瓔珞。
方女官の部屋
まだ腰が痛い方女官の部屋を訪れる瓔珞。「この借りは、ゆっくり返すわ」とすごく方女官。
大人しく帰るかと思えば、わざと方女官の膝の上にお茶をこぼす瓔珞。その心は!
着替えを手伝うから、と言って箪笥を物色する瓔珞。本当は自分の姉の手がかりがないか、と探すのでした。
なぜなら、自宅に戻ってきたのは姉の亡骸だけで持ち物が一切なかったから。きっと、後宮内の誰かが持っているのだろう、と。方女官が持っていた飾り結び(第3話にでてきました)以外にも、どこかにあるのだろうと。
繍坊
女官たちが、というか錦繍が瓔珞は侍衛と逢い引きしているという噂を広めています。
瓔珞は繍坊をたばねる張女官に呼び出されます。侍衛と恋仲という噂は本当なのか?と。噂の威力を侮らないように、と注意する張女官。自分は清廉潔白だ、という瓔珞。
噂が広まれば消すのは難しく、呉総管の耳に入れば瓔珞を守れないと言ってくれます。
その後、吉祥とともにどこかへ衣装を届けに行く瓔珞。道で陶坊へ材料を運ぶ人たちとすれ違います。道に落ちた白い粉を見ている瓔珞。
夜。
女官仲間が寝静まった頃に、そっと抜け出す瓔珞。それに気づいた玲瓏は自分では追いかけず、隣で寝ている錦繍をさり気なく?起こして錦繍に瓔珞を追いかけさせるのでした。
しばらくは自分で瓔珞に仕掛けるのは止めたようです。
瓔珞に巻かれてしまう錦繍。
方女官の部屋
玲瓏が呼びだされています。しかし、瓔珞のことは言わない玲瓏。瓔珞の報復が怖いのか?と。そりゃ怖いですよねぇ、ええ。
そこへ錦繍が来て、昨晩あとを付けたが巻かれた、と。それを聞いて、ますます逢い引きしてると確信する方女官。玲瓏に、瓔珞の逢い引き相手だけは教えるように言います。
玲瓏も顔を教えるだけで二度と巻き込まないという約束する方女官を信じ、錦繍に侍衛の顔を教えます。ほくほく顔の方女官。
侍衛たち
姉の恋人だった斉佳慶錫(チジャけいしゃく)が警備をしていると、瓔珞が笑顔で何かを手渡していきました。
ドラマを見ている私たちには、斉佳のことを嫌っている、否、軽蔑している瓔珞が何か仕掛け始めたな、ということが分かります。それを柱の陰から見ている錦繍。
そこへ皇后の弟である富察傅恒(フチャふこう)が現れ、今もらったものを渡すように、と。私的な物のやりとりは認められないんですって。
傅恒と一緒にいた海察爾(ハイランチャ)に瓔珞から貰ったものを渡す斉佳。なんと、石ころでした。
「”私の心は石のごとし”。拒絶されたな」とか茶化す海察爾(ハイランチャ)。
瓔珞は何のつもりなのか、と訝る斉佳。
方女官の部屋
錦繍は、なかなか瓔珞の尻尾をつかめず苛つく方女官。まぁ、この方はいつも苛ついていらっしゃいますが。
女官たちの朝餉
繍坊の仲間たちとご飯を食べている瓔珞。急に気持ち悪そうにします。
「義姉が身ごもったときに似てる」とか言い出す玲瓏。「葛団子を食べて以来、胃腸が張っているだけだ」という瓔珞。
繍坊では、女官自身の新しい衣装を作るため張女官が女官たちを一人ひとり採寸します。瓔珞のところで、腰回りが太った?と聞く張女官。
みんなで着替えている時も、瓔珞だけ一人で隠れるように着替えるのを見ている錦繍。!!瓔珞のお腹が出ている!!そして錦繍はすぐに方女官へ報告に。
しばらくすると、繍坊の全員が繍坊の庭へと集められます。
そして呉総管が、瓔珞を訴えた者がいる、と。方女官が、侍衛と密通して身ごもった罪だと言います。
呉総管に自分の無実を訴える瓔珞。錦繍は、私見ました!と言い出します。
張女官と厳女官に瓔珞を調査するよう言う呉総管。
検査の前に、自分の身の潔白が証明されたら方女官にはどのような罰が下るのか?と呉総管へ聞く瓔珞。
「しきたりに基づき、他人を陥れた者は打ち据えられ追放だ」と答える呉総管。
しばらくして3人が戻ってくると、厳女官から「魏さんの腹は膨れています…」と報告があると、女官たちは口々に瓔珞の悪口を。吉祥だけが、瓔珞を庇います。
すると「お黙り!魏瓔珞は潔白よ」という厳女官。
胃腸が張っているだけだ、と。
不埒者たちを処罰してください、という瓔珞。慌てふためく方女官。錦繍の言葉に騙されたのだ、と言い出す始末。
錦繍も、方女官が瓔珞を陥れようとしていた、と反撃。
最終的な判断を任された瓔珞。瓔珞にすがる方女官と錦繍。2人の手を振りほどき、噂で陥れられた人たちは多く”誤解だった”では済まされないこと、錦繍は今まで何人も陥れてきたのだろう、と。
そして呉総管に厳しい罰を、というのでした。
錦繍には「20回打ち、辛者庫(しんじゃこ)に入れよ」と。辛者庫って何かな〜って軽い気持ちで調べたら、瓔珞のこれからのネタバレらしきものがズラズラっと並んでいたので慌てて引き返してきました。
そして方女官には「40回打ち追放」と。そして、宮中で嘘偽りを広めたものの末路が分かっただろう、と言って帰っていく呉総管。これからは張女官が女官たちを取りまとめることになったようです。
よかったねぇ、これからの女官たちは幸せだなぁ。
方女官の部屋
「この性悪女め。あと半年で皇宮を出られたのに追い出されたら慰労金をもらえない。家族に見放される」と瓔珞に言う方女官。
「私は悪くありません」。仰るとおり。喧嘩を売る相手を見極めていなかった方女官たちの負け。
そして、なぜ腹が膨らんでいたのか?と。
噂を流されたので、その噂を消す最善の方法として物事を大きくして真相を明かすことにしたそうです。妊娠したということにしようと、陶坊へ行って高嶺土(こうりょうど)を職人から譲ってもらい服用したそうで。するとお腹が張るんですって。
「汚いわね。姉と一緒ね!」と叫ぶ方女官。やはり姉のことを知っていたのか、と方女官の首元を掴む瓔珞。
けれど方女官は詳しいことは分からないようです。飾り結びは記念に姉からもらった、といいますが。実際は瓔珞が姉に贈ったものだったそうです。
姉の貯めていたお金を着服し、洋服などは自分が持っている、とようやく本当のことをいう方女官。ただ姉(阿満)は許されない罪を犯したのだから、調べないほうがいい、と。信じられないなら張女官に聞いて、というのでした。
第5話で分かったこと
魏瓔珞には手を出すな
売られたケンカは買うし、負けない。そんな瓔珞に勝つのは用意ではなさそうです。
姉に関すること
瓔珞の姉は阿満という名前で働き、貯めていたお金は方女官が着服。私物も方女官が着服。姉を陥れた張本人ではなさそうですが、死後に姉を辱めた相手に落とし前をつけることができた瓔珞。
方女官は、真相を瓔珞に話してくれるのでしょうか?
嘉嬪、手強そう
高貴妃は激しやすく、状況を正しく見られないことが多いのですが。嘉嬪は冷静に判断し、油断せず、頭が切れる感じです。瓔珞の演技も見破ってましたし。
これから、どんな手を使ってくるのか。怖い怖い。