第7話と最終話はセットの話だそうで。
さて、どんな人が閻魔堂へやってくるのでしょう?
Contents
『閻魔堂沙羅の推理奇譚』概要
よるドラ【#閻魔堂沙羅の推理奇譚】
\2分PR動画公開📽/
閻魔大王の娘・ 沙羅(#中条あやみ)が生き返りを願う死者に、自分殺しの犯人を当てさせる推理ゲームを仕掛ける!異色のオムニバス ミステリードラマ
10/31(土)スタート(全8回)
総合 毎週土曜 夜11:30https://t.co/DqJzuDfC9b pic.twitter.com/HNzbPxbPKU— NHKドラマ (@nhk_dramas) October 20, 2020
閻魔大王の娘・閻魔沙羅は、閻魔堂で死者が天国行きか、地獄行きかを決めている。
生き返りたいという死者に、もし自分を殺した犯人を当てることができれば生き返らせると約束する。
原作
第7話
\[NHK総合] 12月12日(土) 午後11:30放送/https://t.co/P7Ar35w2UO
閻魔堂沙羅(#中条あやみ)のもとに、デザイナーの新山律子(#牧瀬里穂)がくる。
律子の生き返り推理ゲームが始まる❗ pic.twitter.com/3mO9wRBy56
— NHKドラマ (@nhk_dramas) December 11, 2020
\第7回は12月12日夜11:30放送/https://t.co/8t4HbtiHFc
沙羅(#中条あやみ)と閻魔堂で対じする、デザイナー・新山律子を演じた #牧瀬里穂 さん💖
律子を「これまでに演じた事の無い役柄」と語る牧瀬さんに、ドラマのみどころを語っていただきました!
— NHKドラマ (@nhk_dramas) December 10, 2020
登場人物
新山 律子(にいやまりつこ) | オフィスから飲食店まで多様な空間づくりをしているデザイナー。K&Rプロデュースに勤務。 |
新山 美久 | 中学生。現在不登校 |
野上 叶恵 | K&Rプロデュース社長 |
飯塚 町子 | 新山律子の母親 |
川澄 吾郎 | 株式会社クレナイ金融に勤務 |
蔵本 樹季(いつき) | 美久のクラスメート |
福森 幸次 | 律子の元旦那 |
台所
台所で仰向けに倒れている少女。側にはお皿が割れているようです。
その少女を見下ろしながら「見届けさせてもらいます。これからのあなたの生きざまを」という沙羅。
「くれぐれも後悔しないように」
35年後
律子は朝食の準備を済ませると、娘・美久の部屋へと向かいました。
美久は学校へ行きたがらないようですが、律子は「あなたにちゃんとして欲しいのよ」と。美久は鼻で笑うと、また寝てしまいました。
しばらく前から、娘とはギクシャクしているようです。
K&Rプロデュース
野上叶恵(かなえ)が男女2人に「ありがとうございました」と言って見送っています。
律子はオフィスから飲食店までデザインするデザイナーで、新聞に取り上げられたようです。集客効果があり、上機嫌の叶恵社長。
まだ美久と冷戦状態なのか?と聞いてくる社長。娘が不登校の件を叶恵に愚痴ってしまったのは失敗だったと思っている律子。
残りの仕事は家でする、と言って律子は事務所を出ます。
仕事も順調、家事もできる限りこなしてきたが、母親としての自信が持てない律子。
歩いていると、一人の男性に呼び止められました。
男性が差し出した名刺には、株式会社クレナイ金融 川澄吾郎。千代田区神田中堀町四丁目に会社はあるようです。
律子の母親・飯塚町子の件で話があるのだ、と。
回想
「あんたなんか産むんじゃなかった」という母親。
後ろから母親を見つめる幼い律子。
喫茶店
川澄曰く、律子の母親がクレナイ金融から1,000万円借金したまま夜逃げしてしまったそうです。
35年前、勤務先の工場の社長と不倫関係になり、社長の奥さんをめった刺しにしたあげく金品を奪って逃走した母親。週刊誌では”切り裂き町子”という名前を付けられてしまったようです。
”顔面を執拗にミンチ状になるまで…”とか、”やりたい放題、ふしだらな生活”というショッキングな見出しが踊る週刊誌のコピーを律子に見せる川澄。
律子は叔父夫婦に引き取られてから母親には一度も会っていない、母親の行き先に心当たりもないし、このあとも関わるつもりはない、ときっぱり言います。
「ふ〜ん」とだけ言う川澄。
自宅マンション
マンションへ帰ってくると、律子の耳に娘の笑い声が飛び込んできます。美久が制服を着た男子学生と楽しそうに話しているのです。会話はもう終わったようで、家へ入っていく美久。
男子学生とすれ違うとき、律子は思い切って男子学生を呼び止めます。学生の名前は蔵本樹季(いつき)、美久のクラスメートだそうです。
そして「あと、今日からおつきあいさせて頂くことになりました」と笑顔でお辞儀をする蔵本。
「え?」「トライアル期間で1ヶ月、試しにつきあってくれるって」
「学校にも行っていないのに」と律子がいうと、蔵本は明日から自分が迎えに来て一緒に学校へ行く約束をしたのだ、と。
律子は自宅に戻ると、蔵本と会ったことを娘に話します。ご近所の目もあるし迎えに来てもらうのはどうなのか、中学生なんだからちゃんとしないと、という律子。
「ちゃんとしろ、ちゃんとしろってウザいんだって!前にお父さんも言ってたよ。お母さんは何でも完璧に自分の思い通りにしたい人だって」
言い返せない律子。
こんなときはいつも(やっぱりあの時、死んだ方が楽だったんじゃないか)と思ってしまうのでした。
回想
律子の母親は、律子に暴力をふるい食事も満足に与えなかった。
男に会いに行ったっきり5日も帰ってこないため、お腹が空いて死にそうだった律子は台所に椅子を持ってきて、高い棚の上からコーンフレイクを取ろうと手前のお皿に手をかけたところ…
バランスを崩し、床に倒れてしまいました。
あのとき死んでいてもおかしくなかった。その後も母親のせいで”人殺しの娘”と呼ばれ続け肩身の狭い思いをしてきた律子。
結婚したとしても子供を持たない人生も選べたが……アルバムを見返し、幸せな3人家族だった頃の写真を嬉しそうに見ている律子。
ふいに沙羅のことを思い出すことがあるそうです。「見届けさせてもらいます。これからのあなたの生きざまを」と言われたことも。
「こんなザマよ、私の生きざまは」と自嘲する律子。
翌朝
玄関のチャイムが鳴り、蔵本が迎えに来ました。登校していく美久。
数日間は平穏に過ぎていったようです。
ある日、律子の携帯電話に川澄から電話が入ります。美久は律子に似て美人だ、というので慌てて窓から下を覗くと律子の方に向かって手を降っている川澄の姿。
川澄は律子の母親が見つからず、律子に利息分だけでも肩代わりして欲しい、と持ちかけます。
律子がだめなら、元旦那の福森幸次さんでも、ビジネスパートナーの野上叶恵さんでも、とか言い出す川澄。調べてるなぁ。
「何やったら美久さんでもええんや」
!!!
まだ中学生なんですよ!と声を荒げる律子に「中学生でも稼ぎ方はいろいろとありますやろ?」
うわ、気持ち悪い。川澄を演じる俳優さんが無表情なだけに、気持ち悪さ倍増。と思ったら、えへへへみたいに笑い出しました川澄。気持ち悪い。
K&Rプロデュース
出社すると、叶恵が雑誌のコピーを律子に見せながら「川澄って男から連絡受けてね、調べさせてもらった」と。
取材をなかなかOKしなかったのは、これが理由なのか?と律子に聞く叶恵。
自分と母親は無関係と言う律子に、デザイナーが人殺しの娘だと顧客に知られたら…という叶恵。今日はいつもどおり仕事して、と律子にいうと席を立つ叶恵。
会社を出ると、そこには元旦那が待っていました。元旦那のところにも川澄が連絡をしたようです。
元旦那は再婚しているようですが、美久を引き受けたいと言い出しました。再婚相手の人の同意も得ているようです。
美久はお父さんと時々連絡を取り、不登校のことも知っていた元旦那。
「美久のために一番いい選択を考えてくれないか?」
自宅マンション
マンションに戻った律子は、帰宅した美久に大事な話がある、と話しかけます。
律子は自分の母親が事故で亡くなったと美久に嘘をついていたようです。
「私はね子供の頃、幸せになりたかった。人一倍努力して誰よりも幸せになってやるんだって。人殺しの娘だからって一人で生きていくなんて真っ平だ。虐待された過去があったって結婚して、きっといい母親になってみせるって」
母子は少し距離を置いて座っていますが、美久はしっかり母親の方を見て話を聞いています。
「でも駄目だった。お父さんとも、あなたとも、ちゃんと向き合えなかった」
そう母親に言われ俯く美久。
そして、美久の父親と今日会ったこと。美久がよければ引き取りたいと言っている、と。自分には娘の気持ちも分からないし、どうすればよい母親になれるのかも分からない。
今日すべてを娘に話したのは、これが一番いい選択だと思えたからなのだ、と。
「ずるいと思うけど…私が楽になりたかったから。最低の母親だよね。でも…それでも…私なりに美久を愛してるの。どうするかは…美久が決めて」
話を聞き終わると、静かに席を立つ美久。
職場
全てを打ち明け、正直どこかホッとしたという律子。娘はきっと自分を捨てるだろうが、美久の幸せが守れるならば、それでいい。
そう思っていた律子の脳裏に「卑怯者」という沙羅の映像が浮かびます。思わず持っていたコーヒーのカップをパソコンのキーボードに落としてしまう律子。
今のは何?あの時、そんなことは言われていない、と驚く律子。
自宅マンション
マンションの1階で、律子の名前を呼びながら「会いたかったわよ〜」と女性が走ってきました。母親の町子です。
「まあ〜立派になって!律子〜!」とはしゃぐ町子。
「触るな!何でここにいるのよ!」と母親と距離をおこうとする律子。町子は怯むことなく「母親が娘に会いにきちゃいけないわけ〜?」と、また近寄ってきます。
「ふざけたこと言わないで!」と言ったところで、「あの、大丈夫ですか?」と近所の女性が心配して声を掛けてくれました。
町子は律子に近づくと、マンション中の人間に触れ回ってあげようか?と。
仕方なく部屋へ入れる律子に、「ふ〜ん、いいとこに住んでんのね〜」
数万円を机に叩きつけ、これをあげるから今すぐ出ていった欲しいという律子でしたが、自分は他に行くところがない、という町子。
とりあえず2000万くれたら顔を見せない、という町子。おいおいおい。律子が立派にやれてるのも自分が産んであげたからだ、とか言い出します。おいおいおい。
産まなければ良かったといった、その口で。何度も自分の事を”お母さん”と呼ぶ町子に、切れる律子。
川澄に連絡するという律子に、自分を売る気?とつっかかる町子。
電話しようとする律子と揉み合いになった町子は、ならば美久に稼いでもらうとか言い出しました。川澄と同じレベル!
どうせ自分の血が流れてるんだから、ろくな人生歩まないんだし、と大笑いする町子。
いやいやいや、そもそも自分がろくな人生歩んでなかっただけで、娘や孫は関係ないし…。
頭に血が上った律子は、携帯で町子の頭を殴りました。床に倒れ込む町子。
町子を引きずり、リビングではなく別の部屋の一角へ横たわらせ上から毛布をかける律子。運んでいる途中、ボイスレコーダーのようなものが床に落ちました。「何これ…」と呟く律子。
ホームセンター
スコップやら、シートやら色々な工具を買い込む律子。
帰宅すると……室内が荒らされており、母親の姿も見当たりません。
すると後ろから美久が「おかえり」と声をかけました。美久が帰宅すると変なおばあさんがいた、と。どなたですか?と声をかけたら「うるさい」ってどなって出ていった、と。
「うそ…」
「もしかして…あれが、切り裂き町子?」
「違う。知り合いよ」と咄嗟に嘘を付く律子に「ふ〜ん」とだけ言って自室へ戻る美久。
町子が生きてたことに力が抜ける律子。
翌朝
美久が制服を着て、朝食を食べています。部屋まで律子が来て起こされるのがウザいと。
先に出掛ける律子は、午後から雨だから傘を持っていくよう美久に声を掛けてでかけます。マンションを出ると蔵本が迎えにきてました。
職場
どうやら美久は登校しなかったようで、担任から律子の携帯に電話がかかってきました。蔵本も登校していないそうです。
慌てて美久を捜しに出る律子。川澄や町子が、美久に危害を与えているんじゃないかと気が気じゃありません。
帰宅すると、傘立てには美久の傘と、もう1本ビニール傘が。
そこへ、ずぶ濡れの美久が帰ってきました。足元は泥だらけだし、顔にも泥がついています。
誰かに何かされたんじゃないか?と心配する律子に、美久は優しく微笑みながら「何でもないよ、何でも」そういうと意識を失ってしまいました。
これは、もしかして…。
湊医療センター
寝ている美久に付きそう律子。
改めて自分は母親失格だと突きつけられた気分になる律子。
マンションへ戻ると、マンションの前に蔵本の姿がありました。美久が入院したことに驚く蔵本。もう美久に関わらないで!と怒鳴る律子。
部屋で落ち込んでいる律子に電話がかかってきて、美久の秘密について話がある、という川澄。
造船所の跡地
川澄は、律子の自宅近くの河口にある造船所の跡地に古いコンテナがある。ひと目につかないよう行ってみて欲しい、と。
コンテナを開けると中が暗かったので、携帯でライトを点けようとしたところを誰かに刺されてしまいます。
手についた血を見て、ぐったりする律子。
頭に浮かんだのは「くれぐれも後悔しないように」という沙羅の姿。
閻魔堂
死 者 | 新山律子 |
享 年 | 41歳 |
職 業 | デザイナー |
死亡原因 | 刺殺 |
自分が死んだことを覚えていないのか?と沙羅に言われ、覚えているけれど…と答える律子。
「結構。閻魔堂へようこそ。ここは魂が天国行きか地獄行きかを決める場所。私は沙羅。閻魔大王の娘です」
「さら…..沙羅さん、覚えてます、あなたのことを!」
「でしょうね。あなたは私が初めて現世へと生き返らせた人間ですから」
「え?」
「あなたは一度死んでいるんです。35年前、椅子から転げ落ち床に頭を打ちつけた時。そして当時6歳のあなたもまた、ここにやって来た」
「じゃあ…沙羅さんが私を助けてくれたんですか?」
「生き返らせたことが助けたことになるか否かは、あなた次第でした。残念ながら、あなたにとって生き帰りは助けにはならなかった」
「え?」
「あの時死んだ方が楽だった、そう感じながら人生を送り最悪の形で2度めの死を迎えた。違いますか?」
目を伏せる律子。
「私はあなたの強さに賭けた。そのゲームは実につまらない結果に終わりました」
いつの間にか、沙羅の横には6歳の律子の姿。
第7話の感想
いやぁ、今回もまた今までと違うパターンでしたね。
閻魔堂が最後の最後に出てくるパターン。途中途中に沙羅の顔が出てきてたから、閻魔堂のことはチラついてはいたけれど。
なるほど、律子が最初に生き返らせた人だったんだ。そこから35年経過してるのに、沙羅のビジュアルはまったく変わらない。一体、本当は何歳なんだ沙羅。
私が閻魔堂へ行ったときに聞いてみたい。いや、フィクションだけど。沙羅じゃなくて閻魔大王直々の取り調べだったら、どうしよう。沙羅さんに会いたいです、とか口走って即座に地獄行きかな。いや、フィクションだけど。
それにしても、内容としては重いですね。自分が犯した罪ではないのに等しく裁かれてしまう人生。
隠しても隠しても、ついてまわる過去。
母親の町子は、殺人犯として服役していたんじゃないんですかね?出所したのかな。それにしても、返済能力のないおばあさんに1000万を貸す業者っているのかなぁ。
もしかして、川澄と町子はグルなんじゃないかなぁ…。美久は何を隠したのか?でも1人では町子を運び出せないよなぁ。
などと続きがきになるのでした。