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中国ドラマ『コウラン伝』第10話の流れと感想

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中国ドラマ『コウラン伝 始皇帝の母』第10話を簡単にネタバレしつつ感想を書きたいと思います。

 

登場人物

役名 役どころ
李家の人々(趙の国に住んでいる)
李皓鑭(りこうらん) 主人公。名家の娘だったが継母と継妹から命を狙われたりした挙げ句に親子の縁を切られ、現在は王妃に仕える女官。
李岫玉(りしゅうぎょく) 皓鑭の血の繋がらない妹。李赫と高敏の娘。皓鑭の元彼である蛟皇子の正室だったが自死する。
李赫(りかく) 皓鑭と岫玉の父親。重臣。
高敏(こうびん) 李赫の正室。岫玉の実母。皓鑭の母親を押しのけ(殺し)、自分が正室になる。
呂不韋の周囲
呂不韋(りょふい) 衛の国出身の商人。王様に認められ、王室の財政を担う高官・少府(しょうふ)に任命された。
司徒缺(しとけつ) 呂不韋の側近。
司 月(しとげつ) 呂不韋の側近。司徒 缺の妹。皓鑭を守るため後宮に侍女として仕えている。
趙の国王関係
趙丹(ちょうたん) 趙の国王。自分ひとりじゃ決められないタイプ。
厲(れい)王妃 趙丹の正室。
雅(が)王女 趙丹と厲の一人娘。嬴異人のことが大好き。
夏雪(かせつ) 雅王女の侍女。
蛟(こう)王子 趙丹の息子。実母は側室だったが亡くなっている。皓鑭の継妹である岫玉の夫。
羽(う)王子 趙丹の息子。趙丹と雲少妃(うんしょうひ)の息子。異母兄である蛟王子と王位後継者の座をめぐり争っている。
韓瓊華(かんけいか) 韓の国の王女で美女として名高い。趙丹の少妃(側室)となる。
緑珠(りょくしゅ) 瓊華の侍女。
素心(そしん) 韓の国から瓊華についてきた侍女。
趙勝(ちょうしょう) 王を補佐する最高位の官職(丞相)。
公孫乾(こうそんけん) 武将。人質である嬴異人に付き添っている。
殷小春(いんしょうしゅん) 王宮の医者。皓鑭の親友。
秦の国の人々
嬴稷(えいしょく) 秦の国王。安国君(あんこくくん)の父親。
安国君(あんこくくん) 秦の太子。異人(いじん)と子傒(しけい)の父親。
嬴異人(えいいじん) 安国君と側室・夏姫(かき)の息子。現在は、趙で人質として暮らしている。
嬴子傒(えいしけい) 安国君の息子。王位を継承するのではないかと周囲から思われている。一度、雅王女との縁談が持ち上がるも白紙になった。
范雎(はんしょ) 秦の丞相。秦の実権を握っている。

 

第10話で分かったこと

皓鑭を陥れたくて仕方ない韓少妃、10日後の宴を皓鑭に任せると言ってきました。表向きは、皓鑭と仲の良い医師・殷小春とのことで辛い思いをさせた埋め合わせをしたいから、と。

本来は筆頭女官が任されることだからと辞退しようとする皓鑭に、王様が許可をしたのだという韓少妃。王様の対面を傷つけない盛大な宴にするよう言って去っていきます。

戦争でお金が必要なときに、盛大な宴を開けだなんて無理だ、と司徒月はカンカン。

皓鑭は梁管事のところへ行き宴のお金を出してもらおうとしますが、今日は決算日でお金は出せないと断られます。そこへ呂不韋が現れ、後宮の主である王妃様付きの女官に嫌がらせをするな、すぐにお金を出すよう言うのでした。

しかし用意されたお金は1000金。少なくとも5000金は必要だという司徒月に王様が決めたことだと答える梁管事。

呂不韋は手助けするといいますが、皓鑭は韓少妃は自分に恥をかかせたいだけだから自分で解決すると断ります。

異人の耳にも、皓鑭がお金の工面に苦心していることは届いていたようです。異人は意外と簡単に解決できると皓鑭に言い、”王宮のものは価値が跳ね上がる”と謎なことを言い出します。

でも、皓鑭には伝わったようです。

女官たちが皓鑭のもとへ使わなくなった布や衣、筆を次々と持ってきます。それらがお金になると知った別の女官たちも品を持ってきます。

なんと、厨房の残飯まで集めてるようです。

そして、集めたものをオークションで販売してお金を稼ごうという魂胆のようです。売り手は瓊華王女の口紅のついた手ぬぐいだ、王女の香りのついた枕だ、と売りさばいていきます。

雅王女は、またしても異人のところへやってきています。風邪に効く生姜湯を作ってきたんですって。そこへ皓鑭がやってきたので、皓鑭と相談することがあるからお引取りください、と王女に言う異人。

うわー、また王女が怒るわぁ。

皓鑭は宴に出す”花びら湯”の作り方を教わりに来たといい、王女は大人しく引き下がりました。すっごい皓鑭を見てましたけどね。

仲良く”花びら湯”を作る2人を、こっそり見る呂不韋。それを異人のお付きの人・公孫乾に見られ声を掛けられましたが、呂不韋は何も言わず帰っていきます。

異人の部屋から戻ってきた皓鑭を廊下で待っていた呂不韋。呂不韋が会いに来るほど、まだ私に価値があるなんて、と嫌味を言う皓鑭。自分無しで、どう宮中を生き延びるのか?と問う呂不韋に、呂不韋がいなくても幸せだと証明してみせると言うのでした。

立腹する皓鑭に何度も会いに行く呂不韋を見て、呂不韋に長く仕えているがこんなに狼狽える姿を見るのは初めてだという司徒月。

呂不韋は自分が皓鑭を守らないといけないと言いますが、呂不韋がいなくても楽しそうな皓鑭と、食事も喉を通らず夜も寝られない呂不韋では本当に必要としているはどちらか?と司徒月に言われてしまいます。

そんなに気になるなら、皓鑭を側に置かないときっと後悔しますよ!そういって司徒月は部屋を出ていきました。

忙しく準備をする皓鑭に、またも会いに行く呂不韋。何か用?と冷たく接する皓鑭を、後ろから抱きしめる呂不韋。

皓鑭が腹を立てているのは、呂不韋が自分で説明をしないからだと伝えます。一緒に逃げなくてもいいけれど、軽んじたり騙すことは止めて欲しい。真心が欲しいだけで、守って欲しい訳ではないのだ、と。

そして異人を逃がすことで権力を手に入れ、高みに立つ呂不韋を慕っている。自分のために全てを捨てるようなことがあっていいのか、とも。

呂不韋は、もう二度と隠し事はしないから許して欲しいと請います。そして無事に仲直りできました。

 

呂不韋が実家へ帰ると、父親が衛兵に捕まったと言われます。絹織物を城外に運ぼうとしたら、儀式に使う器が入っていたのが理由だそうです。

呂不韋は王様に会おうとしますが面会謝絶。呂不韋は丞相・趙勝(久しぶり!)に自分の父親ははめられたのだと話ます。

長年商売をしているから、普段は荷物検査は形だけだった。しかし今回は司寇(しこう/警察機関の長)である虞平(ぐへい)が調べたとか。虞平は蛟王子に手なづけられており、呂不韋を陥れる動機もある。もしかして犯人は蛟王子ではないか?しかし証拠がないので立証できない呂不韋。

丞相は王様と話をして、呂不韋の父親は流罪に決まったこと、日が沈んだらすぐに護送されることを告げます。本来ならば財産を没収し一族皆殺しなんだそうです。うわー。でも呂不韋に免じ父親だけ処罰する、と。

呂不韋は牢にいる父親へ面会に行きます。

父親は、自分の父親(呂不韋の祖父)と一生懸命に財を築いた。穏やかな晩年を過ごせると思っていた。商人が低い身分だからこそ、こんな末路をたどるのだと悔しがる父親。

呂不韋の祖父は、衛(えい)の国の丞相に別宅を差し出すのを拒んだため痛めつけられて無念の死をとげたそうです。だから呂不韋が立身出世を誓った時は、必ずや歴史に名を残すだろうと嬉しかったという父親。そして、皓鑭のためにその言葉に背くことはないと誓え!と言い出しました。

しかし呂不韋は皓鑭を愛していること、そして父親が道中で辛い目に合わないよう手はずを整えてあり、必ず邯鄲に連れ戻すというのでした。皓鑭のことを諦めない息子にがっかりして、呂不韋に帰るよういう父親。

呂不韋が帰ろうとしていると、後ろで騒ぎが起こります。呂不韋の父が器で自分の首を切り自殺を図ったのです。まだ息のある父親に向かい、男女の情のために約束を破ることはしないと誓う呂不韋。

がっかりしながら歩いてくる呂不韋に、「どうしたのだ。まるで親を亡くしたようだ」と煽る蛟王子。そして「私を敵に回すからだぞ」と言われ、王子に掴みかかろうとする呂不韋。だが証拠がないだろう?商人をバカにして去っていく王子。

父親との約束、皓鑭との約束を思い出す呂不韋。

呂不韋は別の侍女と楽しげにお酒を飲んで酔っ払っちゃってます。渡すものがあるからと言われていた皓鑭が、それを見てしまいます。

怒って手をあげる皓鑭に、自分たちは同士のはず。しかも自分たちは生死を他人に握られている、虫けら同然の身。愛を語る資格などあるのか?と問う呂不韋。

帰ろうとする皓鑭に、いい加減自分とのことを諦めるよういう呂不韋。なんか、この2人、いつもこのパターンだなぁ。結局は父親に逆らえない呂不韋、皓鑭のことを何かと利用だけしようとする呂不韋。

皓鑭は泣きながら小春に訴えます、呂不韋に騙された。なぜまた呂不韋に期待してしまったのか、と。愛していると相手を許す理由を探すものだ、という小春。

司徒月に、取り返しをつかないことをしたと怒られる呂不韋。しかし自分は卑しい商人で、苦労して築いた財産、屋敷、愛した人もいつ取られるか分からない。権力がなければ大切なものを守ることができないと皓鑭に教えたかった、と。

司徒月と兄は餓死寸前だったところを呂不韋に救われた命の恩人。だから過ちを繰り返す旦那様が見逃せない!と叫びますが、下がれと叱る呂不韋。一人泣き崩れます。

蛟王子に呼び出された皓鑭。懐かしそうに付き合っていたときのことを話し出す蛟王子。皓鑭は、当時実家でいじめられていたから逃げ場が欲しかっただけで、本当は愛していなかったのだと語ります。もう少し早く継妹・岫玉に王子を譲るべきだった、と。

王子は何でもするから、恨みを忘れて欲しい。そして皓鑭に刀を渡し自分を殺すように言うのです。嫌がる皓鑭の手を持ち自分を刺す王子。

しかし一命を取り留め、皓鑭を振り向かせるためならどんなことをするという王子。きもい。

皓鑭は連日準備に追われ、つい宴会場でうたた寝をしてしまっています。そんな皓鑭に上着をそっとかけてあげる呂不韋。誰かの足音を感じ、その場を離れます。

そこへ異人がやってきて、、もう遅いから送っていこうという異人。それを物陰から見ている呂不韋。

異人は、最近皓鑭が自分を避けているのが気になっているようです。自分が優しくするのには裏があると思っているのか?と。そして皓鑭へ「そなたが好きだ」と告白。

皓鑭は自分には他に好きな人がいること、王子がどんな人が知っていて近づいたといいます。

異人は呂不韋が物陰から見ていること、そして皓鑭に呂不韋を殴ると約束したが果たせてないので今日は怒らせてやろうと思うと提案。

皓鑭の額に口づけすると、抱きしめます。ん?います??いないよね???

異人は呂不韋を目で探す皓鑭を見つめ、自分は人のものは奪わないし親友なら3回まで譲る、だが3回までだ。そう言って歩きだします。

 

羽王子、異人、呂不韋が集まって話をしています。蛟王子は父親の部下を次々と味方につけ、世継ぎ争いの足場を固めているとか。王妃も蛟王子の味方とか。

呂不韋は、なんと蛟王子の暗殺を羽王子に提案するのです。それができないなら、付き合えないと部屋を出ようとする呂不韋。

羽王子は、自分は何をすべきかと呂不韋を引き止めました。宴では魚の”白魚(はくぎょ)”が献上される予定で、すでに料理人を買収してあるという呂不韋。

突然「誰だ!」と叫ぶ羽王子。

扉の奥から皓鑭が出てきました。こっそりと刀に手をかける羽王子。

「起きたのか?」という異人に、疲れていていつの間にか寝てしまったという皓鑭。ん?どういうシチュエーション??

張り詰めているが、何かあったのか?とすっとぼける皓鑭に、羽王子は宴のことが気になっているだけだ、と答えます。では失礼します、と部屋を出ていく皓鑭。

皓鑭は異人のために口外しない、と呂不韋に告げます。呂不韋は、以前に皓鑭が質に入れた祖母の玉佩を買い戻して手渡します。父親に愛されている証拠だと思って大切にしていたが、すべて幻だった。そういうと玉佩を呂不韋に返す皓鑭。

呂不韋は皓鑭の手に玉佩を再び握らせますが、「悪徳商人が触れた物は要らない。汚らわしいから」といって玉佩を捨てる皓鑭。呂不韋は壊れた玉佩を握りしめて怒りに震えています。

呂不韋は司徒月に皓鑭を見張るよう命じました。自分と皓鑭が仲違いしていることを利用されるのではないかと心配しているようです。

 

司徒月は、侍女が持ってきたと言って箱を皓鑭に渡します。中には一本の柳の枝。「髪に飾る…三月の節句」

皓鑭は王妃の命令で蛟王子に薬を届けに来ました。来てくれると思った、と嬉しそうな蛟王子。

すぐに帰ろうとする皓鑭に、自分を許してくれるのか?自分は皓鑭に償いたい、という蛟王子。

少し時間が欲しいと帰っていく皓鑭。皓鑭が出ていくと、すぐに部屋のなかに雅王女が入ってきます。どうやら2人で手を組んだようです。皓鑭に少しでも私に未練があれば、きっと私の役に立つ。

いや、ならない。絶対、ならないと思う。この人、本当に見誤ってばっかりだなぁ。

 

薬房に高昊陽(こうこうよう)がやってきました。宮中の伝書鳩が怪我をしたから見てほしいというのです。え、殷小春は獣医もできるの???そして、毎日様子を見に来るから、あとは頼んだと出ていきました。

皓鑭は高昊陽が何かにつけ殷小春のところへ来るのは恋煩いだと言います。殷小春は、自分は皓鑭のようには愛されないと言いますが、皓鑭は自分の母が死んでしまったからもう誰からも愛されない、とさみしげに言います。

父親は自分の出世のために、蛟王子は自分を使うために愛した。呂不韋も志のために権力と地位を手に入れるためだ、と。

そんなことより大切なことがある、と殷小春に耳打ちをする皓鑭。

 

いよいよ宴が始まりました。浮かない顔の王様。

それもそのはず、大好きな韓少妃がいないのです。梅(ばい)少妃が、韓少妃はまだ目覚めないのか?と聞いたところに、本人登場。

韓少妃が身につけていた玉佩に目を止める梅少妃。貴重な宝物”和氏の璧(かしのへき)”かと思ったが、王様は誰にも見せないからきっと見間違いですわね、と。

”和氏の璧(かしのへき)”は皿のように大きなものだ。韓少妃に与えたのは、”和氏の璧(かしのへき)”にも劣らない貴重なものだという王様。はっ?という顔の王妃。しかし韓少妃はそんなに貴重なものなんですか?所詮命がないのに、何が珍しいのか?と。

そこへ皓鑭を筆頭に侍女たちが料理を運んできました。しかし蛟王子の前に魚料理を置いた皓鑭は誤ってひっくり返してしまいます。王子に謝り、新しいものと交換する皓鑭。

韓少妃は、せっかくの宴だが同じような見世物ばかりで飽きてしまったと王様に言い出しました。そして、狩りの腕くらべをしませんか?と提案。

どうやら庭に出て何かを競うようです。

それを遠くから見ている ほう敏(びん)と程秀(ていしゅう)という女性二人組。王様は、ほう敏を羽王子に嫁がせようとしているようです。

そして始まりました腕くらべ。

まずは蛟王子が的に向かって弓を構えます。見事、矢は的の前の置かれた盃の取っ手を通りぬけ的の中心に当たりました。

羽王子は兄には敵わないと辞退しますが、王様を喜ばせるようにと蛟王子はいうのでした。しかし同じように弓を射ても面白くない、誰か案はないか?と聞くと韓少妃が自分の玉佩は真ん中に穴が開いている。そこを通して的を射るのはどうか?と提案します。

貴重な玉佩に尻込みする羽王子を、趙の男性は所詮この程度かと挑発する韓少妃。

いやいやいや、明らかに蛟王子のときより難易度上がってますけど??だって、玉佩くるくる回ってますよ??

羽王子が射た矢は無事玉佩の真ん中を通りましたが、的の中心からは離れたところに当たりました。

盃の取っ手を通らなければ羽王子の負けだという韓少妃に、遊びは勝ち負けではなく楽しければ良いとフォロワーする王様。

すると羽王子が、弓をヒュっと引っ張りました。どうやら矢には細い紐がついていたようです、その紐の上を滑って羽王子の手元まで戻ってくる玉佩。家臣たちからは拍手喝采。

この玉佩は貴重で、かつ、父上の気持ちである。どうか大切にして欲しいと韓少妃に言いながら玉佩を返す羽王子。「ご忠告感謝します。胸に刻むわ」と笑わずに言う韓少妃。

そして、褒美の盃は羽王子に与えられることになりました。

すると、ここであちこちからうめき声が。王様を始め、みんな気持ち悪がっています。元気なのは蛟王子ぐらいでしょうか。

殷小春がやってきて、みんなに薬を飲ませていきます。

しかし程秀は命を落としてしまいました。さっき登場したばっかりだったのに…。

またしても皓鑭ピンチになりそうです。

 

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うさかめ
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