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連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』EPISODE 010

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お互いの正直な気持ちを伝えあった安子と稔。

しかし安子も稔も、実家の家業のことを考えると決して祝福されるカップルではないと分かっているのが何とも……。お互い家族思いなだけに、どうなりますやら……。

 

 

EPISODE 010 ネタバレあらすじ

河原でキャッチボールをする雉真兄弟。

弟・勇は、安子が兄・稔のことを好きなことも知っているが、自分も安子を諦めないと宣言。

甲子園を目指し準決勝まで勝ち進んでいた勇の学校だったが、甲子園の開催中止が決定する。最後のチャンスがなくなってしまった勇。そんな勇を慰めようとする安子。

その優しさに思わず安子を抱きしめてしまう勇だったが、驚いて離れる安子。安子は今まで、勇が自分のことを好きだなんてこと一度も自覚したことがなかったので驚いたのでしょうねぇ…。

そして安子が聞いていたラジオ講座もなくなってしまう。

 

 

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EPISODE 010の流れ

河原

勇からの告白に、驚いてボールを落としてしまった稔。

その落としたボールから始まるEPISODE 010。

「あんこが兄さんを好きなんは知っとった。しゃあけど、兄さんが本気で相手にするたあ思うとらなんだ。兄さんらしゅうねえよ。分かっとるはずじゃのに。いずれ、あんこを苦しめることになるて」という勇。

稔は、ゆっくりとボールを拾うと「ゆうべ、安子ちゃんのうちへ行ったんじゃ。ご両親に挨拶してきた。安子ちゃんとのつきあいを許してほしいいうて」

そう言って勇にボールを投げます。

「それで?」「娘(むすみ)ょう、よそにゃあやれん言われたよ。父さんや母さんにも簡単にゃあ許してもらえんじゃろうな。じゃけど誠意を尽くして分かってもらおう思ようる。父さんや母さんにも。安子ちゃんのご両親にも」

黙って兄にボールを投げる勇。

「兄さん」「うん?」「わし、今年が最後の夏なんじゃ。諦めん。甲子園も…あんこも」

河原

基礎英語講座のラジオが終わり、急いで(旧)ラジオ体操をしに河原へ向かう安子。

町内会長である吉兵衛に叱られてしまいます。

「ラジオ体操は、ただの健康体操じゃあねんですよ!日本全国津々浦々、この時間、この放送に合わせて規律正しゅう国民総動員で挙国一致の精神を鍛えるんです!」

すると吉兵衛の息子が「お父ちゃん。そねん、きつう言うたらいけんで。安子ねえちゃんはなあ毎朝ラジオで勉強しょうるんじゃ。それがラジオ体操のすぐ前の番組じゃから、どうしても遅れてしまうんじゃ。ちいたあ大目に見たげられえ」

驚いて口開いてるよ、安子ちゃん。

「吉右衛門…おめえという子は…」と感極まる吉兵衛。安子もお礼をいいます。

で、何の番組を聞いているのか?と吉兵衛に聞かれた安子。素直に「基礎英語講座です」と答えたもんですから、吉兵衛びっくり。

「敵性語を勉強しょうるたあ聞き捨てなりませんな!さてはあなた、米英のスパイじゃな!」

「お父ちゃん。聴いたらいけんもんじゃったら、そもそも放送すりゃあせんじゃろ」

ナイス吉右衛門!

「吉右衛門…何でおまえはそねん……」と我が息子ながら的確なことを言うので驚く吉兵衛。

 

野球部

ランニングがてら神社に立ち寄り、今年こそ甲子園に行けますように!とお願いする勇たち野球部員。

学校へ戻ると、先生も今年こそ甲子園へ行くぞ!とはっぱを掛けます。

そして、当局から指示があったのでユニフォームに貼るようにと何かを配り始めました。どうやらユニフォームからローマ字を追放するため、弓丘中と縦書きに書かれた布でした。

橘家

砂糖を軍用機の燃料にするため入手が難しくなっているようです。

気落ちする金太に、砂糖がなくても菓子は作れますよ、知恵を絞ってしのぎましょうと慰める黒鉄(くろがね)。

すると菊井が、召集令状がきたと言い出しました。店が大変なときに申し訳ありません、と土下座する菊井。

「さぶ、謝るようなことじゃなかろうが」という父。さぶ、って呼んでるの初めて聞きましたね。

入隊は来週の初めとのことでした。

母は週末にごちそうを作ろう、と言い出します。祖母も、菊井さんの好物はたしか五目煮だった、と。

夕飯の後片付けをしている安子と母。

これから若い男性はどんどん戦争に取られていくんだろうなぁ、とつぶやく母。そして息子はどこで何をしているんだろうか、と。

お兄ちゃんのことだから、どこかでたくましく生きているだろう、と安心させる安子。

稔とは手紙のやり取りをしてるんでしょう?と聞く母。続いていること、学生は招集されないと聞いている、という安子。

「お母さん。勝手をしてごめんなさい。じゃけど私、稔さんのことが」

「分かってる。お父さんも、それはもう重々わかっとる。もうお店のために安子にお見合いを勧めたりはせんはずじゃ。ただ、お父さんもお母さんも心配なんじゃ。安子が傷つくことになってほしゅうねえんじゃ」

 

たちばなの工場(こうば)

ラジオから全国中等学校優勝野球大会の岡山県大会の結果が流れています。

第2回戦 弓岡中学 対 岡山西商業。7対3で弓岡中学の勝利。おお、勇くんの学校が勝ってますね。

味見をした父、こんなのはたちばなの菓子じゃないからやり直せ、と黒鉄に命じます。

ニュースは続いています。ドイツのヒトラー総統がソビエト連邦に宣戦布告。両国が戦闘状態に入ったと。

 

弓岡中学のグラウンド

今年より全国的なスポーツの催しは禁止になった、という先生。つまり夏の甲子園中止。

呆然とする勇。

部員のなかには泣き出す選手たちも。

神社

柱に持たれ、土の上に座り込んでいる勇。

そこへ安子がやってきて声を掛けます。何も答えない勇。

「出征された菊井さんがご無事でありますように。お砂糖がのうても、おいしいお菓子ができますように。それから…勇ちゃんが甲子園に行けますように」と声に出してお祈りする安子。

「もう準決勝まで進んどるんじゃもんなあ。私やこがお願いせえでも、きっと行けるなあ」

勇はゆっくりと立ち上がると「甲子園は中止になった。最後の夏は終わったんじゃ」と安子に背を向けて話します。

「ごめん、ごめんなさい。私…何も知らなんで。あの…稔さんが言うてたよ。勇ちゃんにゃあ、とてもかなやあせんて。こうと決めたら曲げん強(つよ)え信念を持っとるて。じゃあから、そねえな勇ちゃんじゃったら、きっと」

ゆっくりと安子の方を向きながら「何でおめえはそねん…」と言って、ギュっと安子を抱きしめる勇。

驚いて勇から離れる安子。

「わしにゃあ野球しかなかった。兄さんに勝てるとしたら、野球しか」絞り出すようにそれだけ言うと走って去っていく勇。

ようやく勇の思いに気づいた安子。いや、気づいたのか?これだけ長い間、勇の気持ちに気づけなかった安子。甲子園へ行けなくなって、それで一時的な気の迷いで自分を抱きしめたのではないか、とか勘違いしてそう。え、そこまでは鈍くないですかね??

 

橘家

ラジオで基礎英語講座を聞いている安子。講座が終わり、慌てて片付ける安子。

すると臨時ニュースのチャイムが流れてきました。

「臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。大本営陸海軍部12月8日 午前6時発表。帝国陸海軍は本8日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入(い)れり。今朝、大本営陸海軍部から、このように発表されました」

たちばなの工場でも、ラジオ体操をしていた人たちも、稔も神妙な顔でラジオに聞き入っています。

ナレーション「その日を最後に英語講座はラジオから消えました」

 

 

ちょこっと感想

勇。勇ぅ。

兄にもハッキリ安子への恋心を表明し。甲子園への出場を決めたら、安子へ告白しようと思っていたであろう勇。

将来を期待され、また期待に応えるべく完璧に生きてきた長男・稔に、ただ1つだけ勝てる手段。それが勇にとって野球だったのに。その野球での活躍の場を失い。まさか兄が安子と真剣に交際するとは思わず。

切ないなぁ。

そして、いよいよ連合国との全面戦争に入った日本……。

 

 

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うさかめ
私が実際に見たり、行ったり、食べたりして良かった!おすすめしたい!というものを紹介していくブログです。

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