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ドラマ『MIU404』第4話「ミリオンダラー・ガール」の流れ&ネタバレ感想

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

始まると、あっという間に終わってしまうMIU404。

第1話「激突」の流れ&ネタバレ感想

第2話「切なる願い」の流れ&ネタバレ感想

第3話「分岐点」の流れ&ネタバレ感想

ドラマ『MIU404』の設定などあれこれまとめ

今回は第4話「ミリオンダラー・ガール」の流れとネタバレ感想です。妄想も含みます。

 

 

 

第4話 登場人物

登場人物 役どころ
伊吹 藍
(いぶき あい)
奥多摩の交番に8年近く勤務していた。第4機捜へ異動となり志摩とコンビを組むことに。巡査部長。
”足が速い”のと”野生の勘”が武器!?
志摩 一未
(しま かずみ)
元捜査一課。所轄勤務だったが、4機捜へ。機捜経験もあり桔梗・陣馬からの信頼が厚い。
陣馬とはコンビを組んでいた経験あり。巡査部長。
野生の伊吹に、やや?だいぶ?振り回され気味。
桔梗ゆづる
(ききょう ゆづる)
警視庁刑事部の第1機動捜査隊 兼 第4機動捜査隊・隊長。志摩のことを評価している。警視。
桔梗ゆたか 桔梗の息子
謎の女 桔梗の息子ゆたかの面倒を見てくれている。今回で素性が判明。
陣馬耕平
(じんば こうへい)
警視庁刑事部の第4機動捜査隊・隊員。昔、志摩とコンビを組んでいたことがある。現在は九重とコンビを組んでいる。コールサイン401。警部補。
”顔面配備”という単語が、この3話で出てきました。4話で、その意味が分かるような?
九重 世人
(ここのえ よひと)
警視庁刑事部の第4機動捜査隊・隊員。父親が警察庁刑事局長。自身もキャリアの新米。警部補。第4機捜のメンバーが個性的すぎて、ちょっと引いてる時あり。
糸巻 貴志
(いとまき たかし)
警視庁刑事部の第1機動捜査隊・隊員。
桔梗が1機捜内に設立したスパイダー班の班長。SNSのリアルタイム監視ほかWEB分析、防犯カメラの映像解析などを担う。巡査部長。
矢島 110番で受付た内容を各局へ連絡するお仕事してるようです。
我孫子 豆治
(あびこ とうじ)
警視庁刑事部・刑事部長。桔梗に陰で「マメジ」と呼ばれている。警視監。
青池透子
(あおいけ とうこ)
白昼、男から発砲を受けるも逃走中。

 

第4話「ミリオンダラー・ガール」の流れ&ネタバレ感想

居酒屋・遠州屋

第3話は、陣馬、志摩、伊吹が飲みに行くところで終わりました。これは、その飲み屋での話のようですね。

陣馬「先輩、もう1本」

芋焼酎のボトルキープをお店の人に頼んでいます。どうやらここは、警察の人行きつけのお店のようで。いや、「先輩」って陣馬さんが呼んでたってことは警察を退職した人のお店なのかな。ぶつぶつ。

第一機捜、刑事課近藤班、刑事部鑑識課などもボトルキープしているようですね。

志摩「この前、入れたばっかでしょ」

伊吹「ねぇ」

陣馬「あれから2本は入れてる」

伊吹「ねぇ」

志摩「そんな来てんだ。来過ぎ」

伊吹「ねぇ、志摩、ねぇ、ねぇ」

だ、だめだ。もうすでに伊吹さんが可愛すぎるんですけど。

陣馬「俺にとって、ここは第3の我が家」

伊吹「ねぇ」

志摩「第3?」

陣馬「1は機捜車」「ねぇ」「2は分駐所」「ねぇ」「3はここ」

志摩「自宅はないんですか自宅は」

伊吹「ねぇ、ねぇ」

陣馬「仕事に魂を捧げた男のなれの果てよ」「ねぇ、ねぇ」

伊吹「ねぇ、ねぇ、お二人!!

もう我慢できず、つい声が大きくなってしまう伊吹さん。
ここまでの”ねぇ”の数をカウントしてみたんですが14回聞こえたんですけど、どうですかねぇ?

陣馬「何だよ」 志摩「何だよ」

伊吹、めっちゃいい笑顔で「さっきの話の続きしよう♪」

陣馬「さっき?」

伊吹「隊長の話。子供がいるって」

志摩「辛っ、タマネギ」と顔をしかめてます。

伊吹「隊長の旦那は?ねえ、聞いて!隊長の旦那は?部署は?階級は?隊長より上?下?」

この上?下?のときの綾野剛さんの手付きが、すごく上品で。あからさまに指で上と下をさしたりしないのが上品で。何度も見てしまいました。

志摩「相手は警察官じゃない」

伊吹「えっ?」

志摩「飲食店経営者」

伊吹「うわぁ〜、マジで?えっ、どんなジャンル?」興味のあることは、ぐいぐい聞いていくスタイル〜。

志摩「知らないよ。俺も行ったことない」

伊吹「何だよ」がっかりしすぎ。

陣馬「俺は行ったことあるよ」

伊吹「ぇぇ、え〜っ、行きたい行きたい!」駄々っ子か。

陣馬「もうないんだ」

志摩「ないのかよ」がっかりしすぎ。

陣馬「ご主人、事故で亡くなったんだ。亡くなってから妊娠に気づいて桔梗は産んで、一人で育てた」

伊吹「えっ、で子供は?誰が見てんの?」

志摩「妹、みたいな人が見てる」

桔梗の自宅

桔梗の息子・ゆたか「ねぇねぇ、外でご飯が良かった。お魚見ながら」

(まさかの、ゆたかくんと伊吹さんの”ねぇねぇ”繋がり)

桔梗「お魚見ながら、お魚食べるの?」

ゆたか「魚は食べない!」

そういって、イルカのぬいぐるみを抱えて仏壇の前へ走っていきます。ゆたかくんが持っているのは、第3話で行っていた”しながわ水族館”のしなフィンぬいぐるみかな?

あ、仏壇の横には”星兜”という立派な5月人形が飾ってありますね。エプロン姿の旦那さんの写真も飾ってあります。桔梗さんが運転席に座り、助手席に旦那さんが座る写真も。

桔梗「ゆたかー、ご飯!」

ゆたか「魚、食べない」

麦「スパゲティには、お魚入ってないよ」

「入ってないって。ハムちゃんも言ってるでしょ〜!」といって、息子をつかまえる桔梗。

ゆたか「やだー、食べない」畳に寝っ転がって抵抗するゆたか、可愛い。

麦「ねぇ食べよう」

桔梗「はい、いくよ」

銀座

スーツケースを引き、走っていく女性。後ろから銃声が聞こえ、ラーメン屋の看板に1発あたります。2発目は、女性の左腰辺りに当たってしまった様子。

 

路上

いつものメロンパン号で密行中の志摩&伊吹。伊吹が運転しています。

赤信号で停車したところで「俺さ、パパ、立候補しようかな。隊長の息子の」と言い出す伊吹。

はっ?という顔で、チラっと伊吹を見る志摩。

伊吹「一人で大変じゃん」

志摩「お前といた方が大変だ。そもそも隊長は父親探ししてない。お前呼ばれてない」今日も快調に口が回ってます。

伊吹「じゃあ、志摩も呼ばれてないってことか」って、なんかちょっと嬉しそう?いじめてる??

志摩「今、俺の話してない。何だ突然」

伊吹「うん?子供かわいいなって。えいっ」そういって伊吹が何かスイッチを押しました。

♪メロン メ〜ロン まるごとメ〜ロン きみにメロメロ〜

ちょうど横断歩道を歩いていたランドセルを背負った子どもたちが、「あっ!メロンパンだ!」と嬉しそうにメロンパン号に向かって手を振ります。伊吹も笑顔で、ぶんぶん手を振り返しています。

突っ伏す志摩。むくっと起き上がると「メロンを流すな!」

小学生たちに手を振りながら伊吹は「えへへ、いや、みんな喜んでんじゃん」

「何だ、この歌」と言いつつも、ちょっと手をふってあげる志摩。

伊吹「前にさ、タイガーマスク現象ってあったじゃん」

志摩「タイガーマスク?」

伊吹「うん。何年か前にランドセル贈ったやつね。あれさぁ、俺も真似して贈ったんだよねぇ〜」

!!!という顔をする志摩。

伊吹「ランドセル3つ買って近所の施設に”あしながデカより”って手紙つけて置いてきた。でもニュースでさぁああ」

〜回想シーン〜

警察官の制服を来た伊吹が、何か食べながらテレビを見てます。ここは、もしかして、伊吹が機捜に来る前にいた奥多摩の交番内の部屋かな?

インタビューに答えている女性は、児童養護施設こどもみらいの家の施設長・中島好子さん。

「もうランドセルはいりません!ランドセルばかり届いて困っているんです」

食べていた天ぷらを口から落としてしまうほど驚く伊吹。なんだろう、なんの具材でしたかね?私、ちくわの天ぷら好きなんですけど、なんでしたかね?

〜回想シーン終了〜

 

「いや〜〜〜あれは衝撃だったなぁぁ」と言う伊吹に「贈ったやつがこんなに身近にいたことが衝撃だ」と答える志摩。

「いや、やりたくなんなかった?ああ〜」

今、思い出しても涙でちゃうのかしら、伊吹さん鼻の付け根押さえてますよね。

「俺は、あの現象を見て」「うん」「世の中にはこんなにもいいことをしたいやつがいるんだなって思ったよ」「いや、誰だっていいことしたいだろ」「そうかねぇ、その割に世界はよくならない」「うん?」

バシっとメロンパンの歌を止める志摩。

伊吹「あっ、何でだ?」

“あっ”は「音楽止めちゃったの?!」という”あっ”で、”何でだ?”は、何で世界はよくならないの?ってことですかね。

志摩「いいことをするには心の余裕と金銭的余裕がいる」

伊吹「じゃあ、みんな裕福になればぁ世界平和が訪れる?」

志摩「いや、そうでもないなぁ」

伊吹ずっこけるマネしながら「なんだよ!」

志摩「金持ちは金儲けのために悪いことをする」

伊吹「だーめじゃん、結局悪いことすんじゃん」

志摩「この世に金がある限り、事件は起こる」

するとお金が詰まったスーツケースが画面に映ります。

銀座にあるヤマガタ薬局

さきほど銃撃された女性・青池「お釣りはいらない、だから手伝って」と薬局のカウンターに一万円札をばらまきます。10万円ぐらいありますかね??血のついた一万円札も。

カウンターの上には痛み止めと、消毒用アルコールコットン。

店員「は、はい?」

青池はコートを脱ぎながら「お願い!急いでるの!!」と叫びカウンターを両手で叩きます。

店員「あ、はっ、はいはい」

青池のコートには血が、そして足元にも血がポトポトと落ちています。

メロンパン号

無線が流れてきます。

矢島「警視庁から各局。銀座署管内、拳銃使用による殺人未遂事件入電中。マルモク(目撃者)からの通報。容疑者の男、被害者女性ともに中芝方向に立ち去ったとのこと。現場は銀座西4−5−2」

伊吹「いやいやヤクザの抗争か」

志摩「だろうな」

陣馬「機捜401、銀座境通りから向かいます」

1機捜本部「1機捜本部から機捜404」

志摩「機捜404どうぞ」

1機捜本部「本件発砲事件の被害者と思慮される関連情報あり。現在地近くの薬局に向かわれたい。住所 銀座西1−3−1」

ヤマガタ薬局

店員「いやぁ撃たれて、弾がかすったって。このあたり(と左腰を指します)それで応急処置を。それで、そこに掛けといた上着、売ってくれって言われて」

〜回想シーン〜

店員さんが着てきた黒いコートを着る青池。

店員「病院へ行ったほうが…」

青池「賭けてみます。(小さくため息をつき)…今まで…勝ったことないけど」自嘲気味にいうとスーツケースをひいて店を出ていきました。

〜回想シーン終了〜

店員「あんな大金、初めてみました」

志摩「大金?」

伊吹「志摩〜」と言いながら、天井の方を指差します。

ここで、画面が防犯カメラから捉えた店内の映像に切り替わるのいいですよねぇ。そして第1話では煽り運転してきた車にドライブレコーダーがついていることを志摩が見ていたことに関心していた伊吹が、防犯カメラの存在を志摩に教えるようになって。うっ。

志摩「すいません、防犯カメラの映像、ちょっと見せていただいてもいいですか」

伊吹「お願いしま〜す」

ここで、防犯カメラ映像がコマ送りで逆再生していきます。このシーンも好きだなぁ。

そして、青池と店員がやりとりするシーンまで巻き戻りました。

防犯カメラの日時は2019/5/17 11:57

店員が青池に「あぁ、すみません、どうぞ」と言っています。マキロンかな?消毒液を青池の手にかけてあげたりもしています。

椅子の上には広げられたスーツケース。両面いっぱいに入っている札束。

志摩「1億はあるな」

伊吹「1億の女。こいつ、何者だ?」

すると、防犯カメラに気づいた青池が、じーーーっと防犯カメラを見つめる映像が流れてきました。

伊吹が、ふ〜んと小さな声で興味深げにうなっています。

 

新宿にあるヤマダ電機LAVI新宿東口館の大型ビジョンにはAJBニュースの速報が映し出されています。

ニュースキャスターの声「今日11時半ごろ、銀座西で拳銃を使用した発砲事件が発生しました。警察によると…」

画面の右には「昼間の銀座で発砲事件。犯人・被害者共に見つからず」の文字。

画面下の文字ニュースでは「の監督にジャン・ベルーノ氏。来年の東京五輪で2連覇を目指す」と流れています。ほー、なんの競技の監督という設定なんでしょうね。名前からしてサッカーぽいですか?(まったくの野生の勘)

続いて「令和元年5月17日(金)の全国の天気」という文字が見えました。

発砲事件現場

チキチキチキという音とともに、現場に立入禁止の黄色テープが貼られていきます。そして画面はモノクロームに。

目撃者の男性「通りでパンパンって2発」

九重「いきなり撃ったんですか?」

男性「撃ったやつが、もう一人に怒られてた”バカか、撃つなバカ!”って。あと、あと、”金返せー!”ってその女に」

ちゃんと今日もメモしてる九重。えらい。

芝浦署

薬局から青池の血がついた一万円札を回収してきたようです、指紋鑑定にまわされました。

指紋が12点一致し、その結果判明したのが

氏名 青池透子
性別
年齢 35歳
身長 167cm
体型 痩せ型
前科・前歴 前科一犯 賭博開帳図利罪、同幇助罪
逮捕日 2017/1/11
現住所 東京都中央区月岡5-2-6 月岡泉コーポ203
既婚・独身 独身
家族構成 父・青池登(64)
母・青池美奈代(60)
(群馬県在住)

 

ひー。体型まで。

志摩は桔梗隊長に報告します。

志摩「青池透子。前科一犯。2年前の裏カジノ事件で逮捕されてます」

桔梗「あのときの?」

志摩「面識あるんですか?」

桔梗「逮捕者が20人以上いたから直接は話してないけど」

あぁ、今日も桔梗さんのスーツ姿素敵。

伊吹「2年前の裏カジノ事件?」

志摩「いや、ニュースにもなったろ。池袋にあった10億規模の違法賭博場が摘発されて客に上場企業の役員や官僚までいて話題になった」

 

銀座

発砲現場に残っている陣馬と九重のところへ所轄の刑事がやってきて「機捜さんは、ここまでで結構です。組対(そたい)が住之江組の内部抗争のネタをつかんでて、その一環だと。あとはうちと組対で。お疲れさまです」

陣馬「どうも」

芝浦署

その報告を電話で受けた桔梗「初動捜査は終了。あとは組対と所轄がやるって」

伊吹「う〜ん早かったなぁ」もう少し捜査に関われると思っていたのに残念でしたねぇ。

桔梗「1機捜は引き続き周辺を警戒」

谷山「了解です」

”ポリまる”のぬいぐるみを手にしていた志摩は、ポリまるを空気清浄機??の上に戻すと「じゃあ俺ら密行に戻ります」と言って部屋を出ていこうとすると、桔梗が「待って」と。

 

ポリまる欲しいな、ポリまる。送料込みだと3,005円。こちらで発売中。

桔梗「青池は2年前、逮捕されたけど被害者でもあった。池袋でクラブのホステスをしていた青池は店の客の誘いで裏カジノに足を踏み入れた。初めに勝たせるのはお約束。一晩で10万、20万。徐々に金銭感覚は狂って50万負けても60万勝てばいいと思うようになる。はまった頃には、もう遅い。返せない額の借金を背負わされて女は風俗に沈められる」

「青池は少しでも早く返済するためにカジノ店でも働いていた。そこに…」

警察が踏み込んできました。これが2年前の裏カジノ事件のときなんですね。

「情状酌量もあって、執行猶予1年の判決。去年、執行猶予が明けてる。この時逮捕された経営者は単なる身代わりで実際のオーナーは逮捕できなかった。オーナーは通称・エトリ。本名不明で写真もない。自称・実業家の40代。この似顔絵は、当時裏カジノの場所をたれこんだ情報提供者によるもの」

そういって、スーツを着た男性の似顔絵をホワイトボードに貼る桔梗。

ホワイトボードには、住之江組 組長派として組長・小本幸作、若頭・宮内伸明の文字。住之江組vs住之江組 組長派vs読めなかったけれどあと1つ派閥があるようです。

裏カジノのところには、辰井組という別の組名が書かれていました。

このとき、壁時計の時間だと13時34分ぐらいでしょうか。

志摩「今回の発砲事件にエトリが関係してる?」

桔梗「関係ないかもしれない。だけど撃ったのが、どこの組かもまだ分かってないうちから住之江組の内部抗争だと判断するのは先走りすぎ」

大人しく聞いていた伊吹「賛成。俺は青池透子と話がしたい」

志摩「話?」

伊吹はパソコンの画面を志摩に向けながら「これ見てよ、この目。ビンビンこない?何かケンカ売られてる気がするぅ」

防犯カメラを見つめる青池透子の姿。

志摩「気のせいだ、防犯カメラの映像と張り合うな」とパソコンの画面を伊吹に向けます。

伊吹は画面を見ながら「いやさ〜ぁ、なーんか言いたいこと山ほどありそうな顔してんじゃん」そして椅子から立ち上がると「隊長、もし見つけたら俺が事情聴取していい?」と小首をかしげます。くっ、ずるいぞ、かわいいぞ。

志摩「おい!」

桔梗「見つけたらね」

伊吹「よっしゃあ〜!」右手拳でガッツポーズ。

はぁああ?いいんですか?みたいな顔で桔梗を見る志摩。

伊吹「機捜404、誰よりも早く青池透子を見つけま〜す。おい、志摩、行くぞ」

志摩、優しくというか諭す感じというか「隊長?」

桔梗「よろしく」の一言だけ。くぅー、かっこいいなぁ。

伊吹は志摩がついてこないので、また戻ってきて「し〜まぁ〜、いくよ」って、チョイチョイって人差し指で呼ぶとこ、いいですよねぇ。

ため息をつく志摩。

銀座の裏路地

薬局を出た青池透子は、痛みを堪えながらスーツケースを引いて路地を走っています。

青池の後を追う2人の男性。四つ角で立ち往生。

間下「くっそ〜」

金田「どっち行った!」

うまく2人を巻いた青池。

弁護士事務所

弁護士「青池さん、もう二度と暴力団とは関わりたくないって言ってましたよ。簿記の資格があっても、前科があると仕事が見つからないって。ぼやいてはいましたけど」

出された紅茶?を飲んでる伊吹。

志摩「それでまた裏の世界に?」

弁護士「いいえ、一般企業への就職が決まったって喜んでましたけど」

伊吹「その就職先は?」

 

PCショップ・ACE

パソコンの新品・中古販売、買取、修理と看板に書いてあります。

店内では2人の制服姿の女性が、ACEという文字入りの黄色いジャンパーを着た男性に興奮気味に話しています。

林「札束」

小田「スーツケースに」

伊吹「どうも〜こんにちは〜」

警察っぽくない、この入り方、好き。

志摩「すいません、こちらに青池透子さんはいらっしゃいますか?」そして警察バッチを見せながら「警察ですが聞きたいことが」

小田さんと林さん、ぁああああ!みたいに喜びの声を出しています。

林「警察、待ってた〜」小田「よかった〜」

?????というハテナ顔の志摩と伊吹。

志摩「待ってた?」

伊吹「何かめちゃくちゃモテモテなんだけど」

黄色いジャンパーを着た男性が、お店のシャッターを降ろしています。壁時計によると14時20分すぎでしょうか。

林「今朝、お店を開けて10分ぐらいした頃…」

画面は店内の防犯カメラの画像に切り替わります。

防犯カメラの日時は2019/5/17 11:09

間下「青池って女はどこだ」

林「青池、さん?」といいつつ、青池がいる方向を目で見てしまう林。

それを見て、店の奥へずんずん入っていく間下と金田。金田は店の奥になる事務所へ足を踏み入れました。しかし、青池の姿はありません。

間下が店のスペースへ戻ってきて「どこ行った?」と聞きますが、林は「わかんないです」と。

「あぁああ、行くぞ!」といって出ていく男2人。

青池は、自分の机の下に潜り込んでいて無事でした。机の上にかけていた布が、彼女の姿を隠してくれたようです。慌てて事務スペースへ駆け込み、自分の机の一番下の引き出しを鍵であけると、せっせと札束をスーツケースに詰め替えています。

林「えっ、えっ、何のお金?」

札束が輪ゴムで無造作に止められています。1束100万なんですかねぇ。スーツケースにはパスポートも見えます。すぐに高跳びできるように準備していたのでしょうか。

青池「汚いお金。見つかっちゃったみたい」

 

林「それでバイバイって出て行っちゃって」

志摩「青池さんが暴力団と関わりがあったっていう話は知ってますか?」

林「ないない、ないです。地味〜な人で」

小田「お弁当も手作りで休み時間に手芸してたり」

志摩「手芸」

林「あ、それ」机の上にあったピンクのウサギのあみぐるみを指差します。ウサギがカゴ?を持っています。

伊吹が「このウサちゃん?」と手に取ります。

林「はい、青池さん作ったんです」

伊吹「ふ〜〜〜ん。で、何で警察に通報しなかったの?」

林「だって社長が…」

小田「社長が来たんで、あったこと話したんです。そしたら通報するなって言って、また出ていっちゃって」

警察署

マメジ、じゃなかった、刑事部長の我孫子が誰かと電話をしています。

「つまり、組対四課に対抗して捜査をしてるってことですか」

桔梗「対抗なんて人聞きが悪い。初動捜査を継続してるだけです。事件の端緒が間違っていたら問題ですから」 ACEの防犯カメラを見ています。

マメジ「どうせなら私の知らないところでやってほしいなぁー」

桔梗「我孫子さんも無関係じゃありませんよ。撃たれた女性は2年前の裏カジノ事件の逮捕者です」

マメジ「……」

桔梗「あの時の指揮官は当時組対の部長だった我孫子さんです。エトリを取り逃したのも」

ズバッといいますね、桔梗さん。

マメジ「あの時踏み込まなければカジノは別の場所に移動していた。相手はヤドカリみたいに居場所を変える連中です」

桔梗「エトリを必ず捕まえる。その代わりにカジノの場所を聞き出すというのが情報提供者との約束でした」

マメジ「…10億の女神、羽野麦のことですか?」

桔梗「エトリを逮捕しない限り彼女の自由はありません」

桔梗の息子を面倒見てる麦さん、こと、ハムちゃんは羽野麦さんということが判明。

第四機捜分駐所

今日のお昼は、第3話に引き続き焼きうどんでしょうか?それを食べながら、伊吹が「で、隊長が、その子(羽野麦)をかくまってるってこと?」

 

志摩「そう。当時、羽野麦はピアノバーでバイトしてて、そこでエトリと知り合った」

伊吹「ふ〜〜ん」

陣馬「ヤバイやつだと気がついて警察に協力した」

 

2年前の裏カジノ事件の回想。しょっぴかれる関係者たちを、車内から見ている羽野麦と桔梗。

桔梗「ご協力に感謝します」

羽野麦「許せなかっただけです。女の子達がひどい目に遭わされてるのが」

逮捕されていく人たちのなかに青池の姿が映りました。

桔梗の自宅

縫い物をしていた羽野麦は、手を止めて窓際で昔の事を思い出しているようです。

〜回想〜

幼稚園に勤務する羽野麦の携帯電話に、メッセージが届きます。

「裏切ったのはお前か?」
「許さないよ」
「お仕置きが必要だね」

間髪入れずに届くメッセージ。一回で全文送ってくるより、怖いですね。

慌てて幼稚園から逃げ出そうとする羽野麦。入り口に横付けされる黒い車。それを見て、別の出入り口から逃げ出し、膝を抱えてビルの隙間に身を隠す羽野麦。靴も履かず、怯えています。

自分を捜すような足音。

そこへ桔梗が現れました。「羽野さん、怪我は?」といって駆け寄ります。

羽野麦「エトリ、捕まってないんですか?警察は騙したんですか私を。必ず…逮捕するって言ったのに」泣きじゃくりながら話す羽野麦を抱きしめる桔梗。

第四機捜分駐所

陣馬「警察にとっては10億の女神。エトリにすれば10億の儲けを潰した女」

そして再びエトリの似顔絵が画面にでます。うーん、第3話の謎の男ではなさそうですねぇ。

志摩「日本にはアメリカのような証人保護プログラムはないからな」

九重「でも警察が個人的にそこまでする必要があるんでしょうか」

陣馬はカラになった水入れを持って中身の補充をすべくキッチンへ移動しながら「ないな。だが、やっちゃいけないってこともない。桔梗なりの責任の取り方なんだろ」と。

そこへ「高飛びを考えて航空会社に照会かけたけどアオイケトウコ名義のチケット購入はなかった」という桔梗の声。

話をしていたら突然桔梗が現れたので、ちょっとびっくりしてるメンバー。

みんなが何も答えないので「うん?」という桔梗に「羽野麦の話をしていた」と正直に話す陣馬。

「あぁ、ハムちゃんの」という桔梗に、「え?ハムちゃん?」と聞く伊吹。

桔梗「羽野麦のハとムをとってハムちゃん」

なるほど、麦ちゃんとか言ったら、エトリ関係者に気づかれるかもしれないですしね。

伊吹「かわいい♪」

うどんを食べるのを中断し、何か書類を持ってきた志摩は「何でも食いつくな、お前は」と伊吹に言ってから、桔梗に書類を手渡します。

「青池透子の職場の社長・冴羽克己。通報を拒んでおり何か事情を知ってるようです」

桔梗「この男がエトリの可能性は?」

伊吹「似顔絵見せたんですけど似てないって」ずるずる〜(うどんをすすりました)

桔梗「PCショップACE。何かで聞いたな。組対がらみだったような…ちょっと聞いてくる」と、どこかへ出かけようとする桔梗を止める陣馬。

「おい、ちょっと待て待て待て」「何?」「404が動いてるって大っぴらになるぞ」「隠してない」「隊長自ら動くとなれば、色々あるだろう」「あったって別に」

桔梗から書類をひったくると「俺が聞いてくる」「そう。じゃあ、よろしく」

伊吹に「九重、行くぞ!」と言われ、まだのんびりうどん食べてた九重は「うん?はい」と言いつつ、立ちながらもまだうどんをすするのでした。そして、ちゃんとね、椅子をですね、カウンターの下に戻すんですよ!九重くん、お母様に言われたんでしょうかねぇ。えらいえらい。

志摩「隊長、一つ言わせてもらいますけど」でました、一つ言う志摩さん。「今回の件、2年前の事件とつながりがある可能性、低いんじゃないですか。青池透子は裏カジノの中でも末端の人間だった。エトリの存在すら知らなかったはずです。今回の件を深堀りしたところで羽野麦を救うことになるかどうか」

桔梗「ハムちゃんのためだけじゃない」

そして思い出す2年前の裏カジノ事件後のこと。

我孫子「暴力団のでっかい資金源を一つ断つことができた」

桔梗「そのためなら一人の女性の人生はどうでもいいと?」

我孫子「より多くの人間を救うためだ。私達は常に多い方をとるしかない」

 

桔梗「多い方をとって助けたはずの青池透子が再び道を外れたんだとしたら、どうしてそうなったのか知る義務がある。

メロンパン号

伊吹は、青池透子が作ったウサちゃんのあみぐるみの耳をパタパタさせながら「土壇場で分かるよなぁ、そいつがどんなやつか。隊長も青池透子も、肝が据わってる。ねぇ〜、ウサちゃん」

志摩「おい、何で(ウサちゃんが)あるんだ」

伊吹「店の子が持ってっていいって」

志摩「もらってくるなよ」

伊吹「ふふ。ウサギってさぁ追い詰められるとオオカミも真っ青な強烈なキック繰り出すんだって。アニマルチャンネルで見た。そいつの本性知るには生死がかかった瞬間を見るといい」

志摩「今の日本ではめったにないけどなぁ、そんな瞬間」

伊吹「青池透子は今が、そのめったにない瞬間。今、何を考えて、どこに向かってんだろうな」

 

銀座

ドン・キホーテと肉のハナマサの看板が見えるってことは、銀座NINE3の近くですかね!!

ふらふらになって青池透子が歩いてきますが、力なく座り込んでしまいます。そのとき、自分が手をついた看板に目をやる青池。

看板の女の子の瞳、その瞳に映る寺院のような建物。看板全体が見える位置へ少し移動し、何かを思いついたような表情を浮かべます。

住之江組のたまり場

九重「こんなとこに住之江組のたまり場があるんですか?」

車を降りながら陣馬に聞きます。

陣馬「ああ、ほら見ろよ、あそこ」

視線の先には、いかにも怖い人が2人立っています。

その2人に向かって歩き出す陣馬に九重は「い、いきなり行くんですか?ちょっと」さすがの九重も動揺するレベル。

陣馬「やぁ、どうもどうもどうも」そして九重に向かって「組対の刑事だ」といいます。

刑事さん!

陣馬「何か変わったことありましたか?」

組対の刑事「今んとこ静かなもんです」

陣馬「ああ、そうですか。あの〜ちょっと教えていただきたいんですけどね、これなんですけど」と携帯の画面を見せます。

陣馬「仲銀座の悠遊通りにあるPCショップACE。これについて何か上がってないっすか?」

刑事「あぁああ〜そういうの。うちの上がちょっと…。お宅の隊長さんとはコレなんで」と両手の人差し指を交差させます。

陣馬「まぁ、そう言わないで。誰から聞いたか言いませんから」

隊長室

「分かった。二課に聞いてみる」と電話を切る桔梗

「犯罪で押収された携帯の出どころを調べたら、このPCショップで契約したSIMカードが使われていたケースが結構な数あったらしい。会社ごと乗っ取られた可能性がある」と男性刑事に話をしています。

九重「乗っ取り?」

陣馬「暴排条例ができてからこっち、悪事に使う携帯を契約するのも一苦労だ。だが、店ごと買い取れば…」

九重「契約できる!」

陣馬「家が借りれなきゃ不動産屋を買う。システムが欲しけりゃIT企業を買う。Bつまり暴力団の手口は巧妙化してる」

 

桔梗が、さきほどの男性と書類を見ていると「どうもどうもお邪魔しま〜す」と大声で入ってきた人物が。思わず「マメジ?」と呟いてしまう桔梗。

桔梗「どうしたんですか?」

マメジ「いや、激励に。これ差し入れ」と袋を差し出します。「ああ、どうも」と受け取る男性刑事。柿山ですね!柿山のおせんべい、私大好きです!!紙袋からして洒落てるんですよねぇ。

 

桔梗「監視ですか?」

マメジ「だってぇ、組対の山崎が組織犯罪対策部の部長と刑事部の部長は対等なんだから黙ってろって。ヤァクザみたいな脅しの電話かけてきて、もう怖い怖い。お邪魔します」と隊長室へ勝手に入っていきます。

マメジ「で、状況は?」

桔梗「青池が働いていたPCショップACEは一見して普通の会社ですが実際は暴力団のフロント企業、あるいは協力企業です。これは二課からの情報」といって、マメジに書類を手渡します。

壁時計によれば、現在、15時45分ぐらい。

書類には「東京さくら銀行 不正取引可能性会社 一覧」とあります。店番、口座番号、会社名、会社名カナ、住所が記載されている模様。

(有)バミューオフィスの会社名カナが”(ユ)バミューダオフィス”になっていましたね、ふふふ。見つけちゃった。

桔梗「東京さくら銀行から報告が上がっていた疑わしい口座の一つにACEが入っていました。ACEの口座には定期的に複数の実体が疑わしい口座からの入金と出金が繰り返されています」

東京さくら銀行 晴海支店 普通預金1146630 株式会社PCショップACEの入出金記録も見ているマメジ。

おぉ、バミューダオフィスをはじめ、先ほどの不正取引可能性会社一覧に載っていた会社との取引がありますね!

マメジ「ショップの口座を資金洗浄に使っていた?」

桔梗「はい、青池透子はその金の一部を自分の口座に振り込んでいました」

それにしても、もらったお土産の袋をずーーーーーっと捧げ持ってる男性刑事さん。一言も発しませんでしたね。

メロンパン号

青池透子の口座の動きを携帯電話で見ている志摩。

青池透子の口座は、朝日信用金庫 店名0231 普通2679209。

毎日のように100万円を口座から引き出しているのが見えます。

「ヤバい。暇 志摩 暇 ねぇ〜」暇を持て余してる伊吹でしたが、「あっ!社長の冴羽。ほら、店員が言ってた感じと似てる!」そういうと、「ちょっと行ってくる」

「待て待て待て」「えええええっ?」

志摩は伊吹を引き止め、後部座席に一回座らせます。志摩さんの赤い自転車も乗ってますね。

志摩「青池透子は会社の金を横領してた」

伊吹「はぁ?」

志摩「自分の口座に入れた金を毎日100万ずつ現金で引き出して、昨日までの合計が約1億」

えっと、100万ずつ引き出して1億円にするには、100回引き出すことが必要、と。それだけでも3ヶ月ちょっとかかるんですね。

伊吹「スーツケースの金」

志摩「ヤクザの金なら盗んでも警察に届けられず、罪にはならない。そう思ったのかもしれない」

伊吹「やるなぁ。ますます青池ちゃんに会いたくなってきたっ!聞いてくるっ!」とメロンパン号を「よいしょ」と飛び出します。志摩は「おい、聞くって何を聞くんだ」

ここで住所が書かれた青看板(街区表示板)が見えます。中央区仲銀座二丁目5。ちゃんと、ここまで細かく作ってるんですね。すごいなぁ、美術さん。

伊吹「えっ、青池透子の居場所。直接聞いていくスタンス〜」って首をすくめます。スタンス、久しぶり。

志摩「B(暴力団)相手に”教えて下さい”、”教えま〜す”ってなるわけないだろ、バカ」

伊吹「そんなことないよ」

志摩「大体知ってたら、もうとっくに行ってるんだよ」と店の前で押し問答していると、店から携帯電話で誰かと喋りながら社長がでてきました。

もしかして、東京都台東区上野3丁目あたりでロケしたんでしょうか。グーグルマップで調べてみたら、自作キーボードのお店の外観がPCショップACEにそっくりだったし、画面に出てくる看板と一致しました!

あ、ツイートされてた!

 

冴羽「本当に青池ですか?行き先は?」

!!という顔して黙る志摩と伊吹。志摩はクルっと社長に背を向けると「やっぱり、まるごとメロンパンっていうネーミングが売れない理由じゃないかな」と芝居を始めます。伊吹の腕を叩いて、彼にも戻るよう合図します。

伊吹「はっ?あー!パイセン、分かってないな、やっぱまるごとメロンパンだと思う俺は」

冴羽「分かりました、すぐ向かいます」

志摩「ジューシーさが足りない」

伊吹「でしょ、ジューシーさが」

志摩「分かってるじゃん」そういうと、メロンパン号に向かって走り出す志摩。

「えっ、えっ、えっ?」と走り出す伊吹。

伊吹「よいしょ。ほれ見ろ、直接聞いてみるもんだろ〜」嬉しそう。

志摩「直接聞いてないだろ。偶然、棚ぼた、盗み聞きの三連コンボでドヤ顔すんな」

伊吹「へへへ、機捜404から1機捜本部。冴羽が青池透子を見つけたと動き出しました。追尾します、どうぞ。ほら、行け行け行け、うわっしゃ」

隊長室

この人、2話にでてきた谷山さん、かな?「隊長、ゲートエア航空から連絡ありました。ネットでアオイケトウコ名義のチケット予約があったそうです。タイ行きの羽田発19時20分 」

振り返って時間を確認する桔梗。

 

羽田空港行きバスターミナル

バスに乗る人のチケットを確認する男性。青池からスーツケースを預かろうとしますが「結構です!」と断る青池。

防犯カメラの日時は2019/5/17 16:35

色々な動き

桔梗「1機捜本部より各車両。青池は羽田空港を目指してる。羽田行きの各線、バスターミナルなど近隣の車両は捜索せよ」

それをメロンパン号内で聞いている志摩と伊吹。

住之江組の隠れ家近くで張り込みしていた陣馬と九重。慌ただしく組員が出掛けていきます。

陣馬「機捜401から1機捜本部。住之江組が動き出しました。組対の連中と一緒に追尾します」

志摩「一斉に動き出したな」

伊吹「Bと組対と1機捜と俺ら。誰が一番に1億円と青池ちゃんにたどり着けるか〜。ワクワクするね」

ギアを入れ替えた振動で、ウサちゃんがダッシュボードから落ちてしまいます。

伊吹「機捜404から1機捜本部。汐留から高速に入ります。冴羽も羽田に向かってるみたいです、どうぞ」

バスの中で、かなり具合が悪そうな青池。横のレーンを走る車に目をやっています。

芝浦署

マメジ「組対はまだ芝浦を走っている。住之江組が羽田に先行したらまずいな。空港でドンパチされたら大惨事だ」

糸巻「隊長!送ってもらったバスターミナルの防犯カメラ映像から青池透子を発見しました!」

さすが糸巻さん!会いたかった!前回出番なかったから!今日のTシャツはWOODSTOCKのようですね。

糸巻「乗ったのは16時50分発のリムジンバス」

 

無線「1機捜本部から各車両宛て。青池が乗ったバスが判明」

伊吹「おっ」ボールペンを手に、書き取る準備!

無線「ナンバーは品川2文字 数字200 しんぶんの「し」 点の238」

そして画面にはHighway Limousineバスの最後部。会社名”TOKU”ってのに密かに笑ってしまう私。

桔梗「谷山さん、どっかの出口で高速を降りるよう(バスの)運転手に伝えてもらって」

糸巻「あの、あと…」

マメジ「降ろすとしたら」と地図を見ながら糸巻の発言を無視

糸巻「もう一つ発見…」

マメジ「うるさいよ!ここだな。空港に着くまでの最後のポイント」

糸巻「もう一つ発見してしまったことがありまして」

マメジ苛立ちながら「なんだ」

糸巻「同じバスに、後からこの男が」

マメジ「誰だ?」

桔梗「青池を撃った男です。マルモク(目撃者)に確認済み」

リムジンバスの車内

青池を撃った間下は、振り返って青池の座席を確認しました。

 

桔梗「銃を持った男が社内にいるなら話は別です。高速を降りたら勘付かれて何をされるか分からない」

マメジ「空港でドンパチされるよりも、バスの中でドンパチされる方がましです」

桔梗「……バスには一般の乗客もいるんですよ!」

マメジ「トカレフならば8発。既に2発(青池に)撃って残りは6発。最大最悪に見積もっても6人だ」

言葉を失う桔梗。

マメジ「だが空港で住之江組と銃撃戦になれば何十発が飛び交い周囲には何百人。外国人が死んだら国際問題にもなる。被害はバスの比じゃない」

桔梗「また数の理論ですか」 この、”また”は2年前の裏カジノ事件のときも、「より多くの人間を救うためだ。私達は常に多い方をとるしかない」というマメジの言葉を指しているんですね。

マメジ「では…他にどのように?」

黙る桔梗。

谷山「高速の降り口まで、あと3分です」

マメジ「迷ってる暇はないな」

そこに無線で「機捜404から1機捜本部。マルタイのバスに追いつきました。追尾します、どうぞ」と伊吹の声が聞こえてきました。

桔梗「機捜404。そのバスは次の出口で高速を降りる」そういって、ちらりと谷山を見ます。

谷山は「次の出口で降りるように運転手に指示してください」と電話でバス会社の人と話をしました。

桔梗「バスに銃を所持した男が乗ってる。青池を撃った男。気づかれる前に確保して」

伊吹「うん?気づかれる前に確保って、ど〜やんの?」確かに。

志摩「やるしかないだろ」

伊吹「まじか〜。そういうの好き〜!」好きなんかい!めっちゃ嬉しそう。

志摩「あ!防弾ベスト着用。安全第一」

伊吹「はいはい。合点承知の助〜♪」

志摩「お前がそう言う時は合点してない時だ」

伊吹「へへへ」

さすが志摩さん。伊吹の行動を分析してますね。

そしてバスは高速道路を降りていきます。後を追うメロンパン号。

バスの中では「おい!なんで高速降りてんだ!」と間下が声を荒げています。運転手は、「すいません、エンジントラブルがありまして」と。

他の乗客も、ざわついています。

バス停車

バスは整備工場のような、でも人気のない、がらんとした建物内で停車しました。

運転手「当バスはエンジントラブルのため、しばらく停車します。羽田空港へお急ぎのお客様申し訳ありません。しばらくお待ち下さい」

間下はシートベルトを外すと、青池を確認しますが姿が見えず、思わず立ち上がります。

そこへ伊吹が「はい、すいません。修理に来ました〜」と乗り込んできます。外へ出ようとする間下をとどめ、「あっ、どうぞお座りください。すいません、修理に来ました」と。

「あっ、奥の方もお座りください。はい、すいません、お時間とらせて」

そして、一番前で何かをするフリをしながら、志摩へ「OKで〜す」と連絡。「了解」と応じた志摩が次にしたことは、なんと!メロンパンのうたを流すこと!!

♪メロン  メーロン まるごとメロン〜。きみにメロメロ まるごとメ〜ロ〜ン〜

何ごとかと窓を開けてメロンパン号を見ている間下。そこへ後ろから顔を覆う黒い袋をかぶせちゃう伊吹。「よしっ!」抵抗する間下に「警察だ、はい、よっしゃ〜」と手際よく拳銃も押収。「よし、はい、手錠。はい、OK」

素晴らしい仕事の流れ!

志摩もメロンパン号を降りてバスへ向かおうと走り出しました。すると、銃を持ったもうひとりの男性がいることに気づきます。

志摩「伊吹!もうひとりいる!」

伊吹「えっ?!」振り返ると、男が1人立ち上がって伊吹に銃を向けています。金田かな。

銃を発砲し、伊吹は慌てて伏せます。そして、即座に男性に反撃し銃を窓の外へ出すことに成功。バスに乗り込んできた志摩が「伏せて、伏せて!」と乗客に呼びかけます。

「この野郎、お前」とあっという間に男をノックダウンする伊吹。その間に、最初に伊吹が捕まえた間下をバスの外へだす志摩。「離せよ!」と言われ、「はいはい、うるせえ、うるせえ」と。

伊吹は「志摩!外、出すぞ」と。ノックダウンされ意識を失った男性の足を持つ志摩と頭側を持つ伊吹。

伊吹「こいつ、撃ちやがったよ」

志摩「ああ、重っ」

伊吹「こいつ、ぜっってぇ目覚ましたら、ぶっ飛ばしてやっからな」タコ殴りはだめですよ、タコ殴りは。

志摩がバスの外へ出た瞬間、志摩のこめかみに銃が突きつけられます。

PCショップACEの社長・冴羽が「手、あげろ!後ろのやつも動くな!」と凄んでいます。黙って相手の出方を見ている伊吹。

志摩は、ゆっくりと冴羽の方へ身体の向きを変えていきます。

冴羽「死にてえのか、手をあげろ!」

すると志摩は銃口を右手の親指で塞ぐと「今撃てば暴発して、お互いに死ぬな」と冷静な声で言うのです。

「お前の手がぶっ飛ぶだけだ!」「警察官の俺の方が銃に詳しい」「嘘だ!!」

すると志摩は、この上なく優美な笑顔で「じゃあ撃てば?」と。

志摩を険しい顔で見てる伊吹。

さらに志摩は銃口を自分の額へと動かし、「いいよ、俺は」

明らかに動揺している冴羽「えっ、この…い〜っ」

なおも笑みを浮かべ続ける志摩。冴羽の指が引き金を引きそうになった瞬間、伊吹が冴羽を両足でキック!前回に続いての両足キック!

地面に倒れ込む冴羽。冴羽の上に馬乗りになると、ちょうど到着した覆面パトカーに向かって片手で「来い来い」と合図を送る伊吹。今回の伊吹、いや、綾野剛さんの手の動きの芝居が、すんごく好き。最初の居酒屋での上?下?と聞いてる時も、志摩を早く〜と呼ぶ時のも、そして、ここ。

悪人を「お願いします」と組対の人たちに引き渡す志摩。バスのなかへ戻ろうとしたところ、伊吹にすごい勢いで襟元を掴まれます。

伊吹「おい、おいってよ。おめえ、ナメてんのか。あんなんで暴発するわけねえだろ」

志摩は挑発するように「知ってるよ」

伊吹「お前、死にてえのか」

志摩が伊吹に掴みかかられているのを、犯人確保しながら見ている陣馬と九重。

しばらく無言で見つめ合うと、志摩は「はっ?助けんのが、おっそいんだよ!」と右手の甲で伊吹の胸を2回バシバシと叩きました。

志摩「離せ、離せ」そういって伊吹の両手を首元から離させると、「青池透子に話、聞くんだろ?」と話をそらしました。

志摩を複雑な表情で見る伊吹。ちょっと呆然としてるようにも見えます。

志摩はバスに乗り込むと「すいません、警察です。もう大丈夫ですからね。ちょっと座ってもらっていいですか」と乗客に声をかけます。

「もう大丈夫なんで。座っててください」そう言いながら、青池透子を探します。

窓にもたれかかっている青池を見つけ「青池さん」と声をかける志摩。「青池さん、聞こえますか?」

伊吹も志摩の後ろから、「おい、青池!青池!」と呼びます。その間、青池の首の脈をとる志摩。志摩が手を離すとガクっと青池が前に倒れます。

「脈がない」「いや、嘘だ」そういうと志摩をどかせ、「まだ間に合うよ。青池?青池」と声をかける伊吹。黙って、伊吹のしたいようにさせている志摩。

伊吹は青池を抱きかかえると「どいてそこ!道開けて、どいて!」と叫びながらバスの外へと青池を運んでいきます。「よいしょ、青池」

バスの外へでると「九重!救急車呼べ!」「はい!」

また「よいしょ」と言いながら青池を寝かせる伊吹。「青池、起きろよ。なあ。話したいこと山ほどあんだよ。なあ、青池」

けれど青池は目を閉じたまま。

そして、「青池」と名前を呼びながら心臓マッサージをする伊吹。「話そうぜ、なあ、青池」

切ない。機捜の仕事は、悪いことをする前に正しい道へ戻せる可能性のある仕事だと第1話で思ったのに。第2話では信じたい相手が犯人だったし、第3話では1人以外の高校生を助けられたけどネットで身元がバラされてしまって社会的制裁を受ける姿を見てしまい。そして、この第4話。言いたいこと山ほどありそうな青池からは、話すら聞いてあげることができなかった伊吹。

 

バスの中では、志摩が手袋をはめて青池のスーツケースを開けてみます。

「1億が消えた」

そう、スーツケースの中にお金はまったく残されていなかったのです。

芝浦署の隊長室

伊吹「司法解剖はまだだけど、死因は銃創の失血死でほぼ間違いないだろうって検視官が」

桔梗「逮捕された連中は?」

九重「青池透子を撃ったのも、追いかけていたのも住之江組の人間でエトリや辰井組とは無関係でした」

桔梗「エトリのことはさておき、事件の端緒は内部抗争ではなく青池透子の横領だった。みんなのお手柄。組対から感謝状をもらいたいくらいだわ」

俯いたまま、唇の端をちょっとあげる伊吹。

桔梗「それで1億円は?いつどこでなくなったの?」

陣馬が「分かっている範囲の青池の足取りは私が」と説明を開始。

ホワイトボードには青池の足取りが書かれています。
① PCショップACE
②あかね通り裏路地(発砲現場)
③薬局
④銀座周辺で数ヶ所の血痕発見

陣馬「今朝11時すぎ、1億円を持った青池が逃走。あかね通り裏の路地で住之江組の2人に撃たれる。

回想シーンでは金田が「こんなところで撃つなよ、バカ」と間下を叱ります。

陣馬「薬局で止血。最後に1億円が確認されたのはここ。付近のいくつかのポイントに血痕。鑑定街ではありますが、どれも青池のものと思われます」

血痕が確認されたのは”看板”、”側道”、”階段”、”いちょう通りLOWMAN横道 壁面 手形”

陣馬「16時5分。スマホからゲートエア航空のタイ行きS328便を予約。リムジンバスに乗車。この時、既にスーツケースの中は空だったということになります」

ちなみにS328は19:20に羽田を出発し、タイ・バンコクに0:10到着予定の便だったようです。それから青池透子の生年月日が1984/5/16ということが分かりました。

!!それって!!逃亡してる日が5/17だから前日が誕生日で、35歳になったばっかりだったんですね……。そうかぁ……。

バスターミナルの住所は中央区西日本橋金子1−5−8

陣馬「薬局からバスターミナル。この相田の時間で、誰かに渡したか、どこかへ隠したのか」

静まり返る会議室内。

そこへノックの音が聞こえ「どうぞ」と桔梗が答えます。

糸巻が入ってくると「鑑識から青池のスマホデータもらって、これを」と書類を桔梗へ手渡します。

どうやら青池はTBUTTER(つぶったー)をやっていたようです。

ハンドルネームは”わたしさん”、アイコンは白いウサギ。

誰もフォローしてないし、誰からもフォローされていないけれど、鍵アカウントではないようです。いや、つぶったーに”鍵アカウント”設定があるかどうかは分からないのですが…。

ちなみに、ツイートではなく”ツブート”だそうです。

桔梗「つぶったー?」

陣馬「ご苦労さま」

桔梗「青池の?」

糸巻「はい。1枚めが今日の分で、その下に過去のつぶやきから関係ありそうなものをピックアップしました」

青池透子 つぶったー書き込み資料

  ツイートID 読めず ツイート本文 リツイート 返信 いいね
1     自分用のメモとして記録していく 0 0 0
2     ツブートみたいに心機一転 0 0 0
3     前科があると何もできないって本当だね 0 0 0
4     やった!やっと出会えた! 0 0 0
5     いいことは続く。人の優しさが本当に嬉しい 0 0 0
6     派手なことはせず地味に生きていく 0 0 0
      多分それが本当の自分な気がする      
      もともと派手なタイプじゃないか。      
7     今日のご飯は一汁三菜揃ってる 0 0 0
8     我ながら美味しい 0 0 0
9     貧乏は健康志向笑 0 0 0
10     明日は仕事探しに行こう 0 0 0
11     ハロワが良さそうな会社紹介してくれた。 0 0 0
12     前科がある分誰よりもしっかり働こう。 0 0 0
13     いい天気だ 0 0 0
14     お母さんと電話した 0 0 0
15     元気そうでよかった。 0 0 0
16     みんな元気にしてるかなあ 0 0 0
17     お金貯まったら遊びに行こう!! 0 0 0
18     平凡な毎日ってこんなに美しいんだね 0 0 0
19     感謝しなきゃいけないなあ 0 0 0
20     なんか面白い番組ないかなー 0 0 0
21     このドラマ面白い 0 0 0
22     今日も1日頑張る! 0 0 0
23     ミスしちゃったけど反省して次! 0 0 0
24     なんか勉強ノートでも買おうかな 0 0 0
25     仕事にかんしてのやる気がすごい 0 0 0
26     いつまでもつかな 0 0 0
27     前から思ってたけど 0 0 0
28     なんか私ってとっても気分屋だよね 0 0 0
29     急にテンション下がったりしてる 0 0 0
30     ハロワで紹介された会社だったのに。 0 0 0
      笑ってしまう。      
      わたしはまた、ボーの下で働いていたのか。      

 

この文章読んだだけでも、胸が詰まる。嬉しさと、寂しさと、悲しさがにじみ出てる。

青池「笑ってしまう。わたしはまた、暴力団の下で働いていたのか」

自室のベッドの前で膝を抱えながら泣いている青池。

「ようやく普通の生活を手にれたと思ったのに」

ACEの看板が入る位置で自撮りしてる写真と、日記帳?に手を伸ばす青池。

日記帳?と、?マークなのは、です、ます、口調で書いているから。でも、日記なんだろうな、おそらく。

日付は書いてありませんが、

今日の夢は最悪でした。すごくリアルでした。なんか変な人に追っかけられる夢みました。ちょー怖くて起きたら泣いてて汗やばかったです…。
逃走中みたいでした…。

みたいに書いてあるページも。

 

「みんな普通のお店だと思ってる。わたしだって、昔のことがなければ気が付かなかった。社長は私をバカな女だと思っていて、平気で入出金の指示を出してくる」

社長の冴羽から手渡された書類には、”振り込み手順”とあり、あちこちの会社へ入金したり、振り込みされてくるのが図解されています。

パソコンから送金手続きをする青池。2000万、1800万。

「毎月大金が流れてる。AからBへ、BからCへ。汚いお金が綺麗なお金に。ロンダリングリング♪」

「もし通報しても、K(警察の略)は次の仕事を用意してくれるわけじゃない。もう風(風俗の略)には戻りたくない」

スーパーの惣菜コーナーで購入したのか、半額になった惣菜2品とご飯を自宅で食べる青池の姿。その後ろには、あのスーツケースも。

「賄賂もらった役人も起訴されないんだって」

テレビでは、東京地検特捜部が13日付で衆議院議員・山本竜一容疑者を不起訴処分に、というニュースが流れています。

「金持ちの世界、どうなってんの?私なんて手取り14万で働いてんのに 草」

「¥論だRING(マネーロンダリング)の流れ把握。やれそう」

なるほど、PCショップACEから実態のない会社への振り込みも、実態のない会社からPCショップACEの振り込みも青池は任されていたのか。いま、パソコンで振込できるもんねぇ。

自分の口座に㈱信頼不動産から9百万円振り込みをする青池。

「全然ばれない。楽しくなってきた」

「わたしはまた、すっかり汚れてしまった」

ATMで後ろを警戒しながらお金を引き出している青池「どうせ汚いお金だ。汚い私が使って何が悪い。引き出しいっぱいになったら、どこへ行こう。(ここまではハイテンションだったけれど、急にトーンダウンして)どこなら…綺麗に生きられるだろう」

呆然と事務所で座っている青池。

第四機捜分駐所

青池のつぶったーを読みながら、真剣な顔をしている伊吹。そこへ、固定電話がなります。

志摩は屋上にいる桔梗のところへ。桔梗さん、ベンチに座って何か飲んでますね。

 

志摩「メロンジュース」

桔梗「あっ」ふふふっと笑うと「404見てたら飲みたくなった」

志摩「はは、そうですか」

桔梗が手をどけたので、ベンチに座る余裕ができました。隣に腰掛ける志摩。

桔梗「2年前に彼女(青池)を助けた。羽野麦を危険にさらして。なのにハムちゃんはいまだに籠の鳥で、青池透子は誰にも助けを求めずに死んだ」

そのとき、伊吹が屋上へ足を踏み入れ、ベンチに志摩と桔梗が座っているのに気づきます。

志摩「青池透子の最後のツイート」

桔梗「恨み言みたいだったね警察への」

「最後にひとつだけ」
「わたしが助ける」
「自由になれる」
「そんなの嘘だ」
「逃げられない何もできない」
「弱くてちっぽけな小さな女の子」
「誰が決めたの」
「つまらない人生」
「もう死ぬみたい」

桔梗「彼女が最後に見た景色は…絶望だった。私達はいっつも間に合わない」

思わず桔梗の顔を見る志摩。

桔梗「なんて、ぼやいてしまった」そう言うと立ち上がって歩きだします。

「あれっ、伊吹 何してんの声かけなさいよ!」

いつの間にか、めっちゃ近くのベンチに腰掛けてた伊吹さん。よく気づかれなかったな。

びっくりして立ち上がっちゃう志摩。そして、右手で顔を覆います。

「伊吹、空気を読みました」と言いながら敬礼してるし、渋い声だし。

志摩「お前は空気が読めたのか。なんで余計なときだけ読むのか」

伊吹「いや、例のそういうニオイしたから」ニオイって!ふはは。

志摩「何だ、例のそういうニオイって!!」怒りながら伊吹へ近づいてくる志摩。いやですねぇ、あれですよ、第3話に出てきたラブのにおいですよ、ね、伊吹さん。

伊吹、右手をあげて「まあまあ」と志摩をなだめます。

桔梗「ねえ。青池透子はさ、どうやって1億円を持ち出すつもりだったんだろ。現金持って出国はできない。なのに、外貨預金するでもなく貯め込んで」

志摩「何か他に持ち出す算段があった」

伊吹「あっ!そうだ!」弾けるように伊吹が動いて書類を取り出します「あっぶねぇ、忘れるところだった。糸巻マキが青池ちゃんのスマホのマップデータから、この宝石店に通ってたっていう形跡見つけたって」

柘榴宝石店

ショウケースに入った指輪の金額を読んでる伊吹と志摩

志摩「おい、ヤバイヤバイこれヤバい」

伊吹「一、十、百、千、万…なな、七千六百万…」

いやいや、伊吹さん税込¥67,000,000,-だから、ひっくり返っちゃってるから先頭の数字が、あはは。面白いなぁ。

店の店主・孔雀「青池さんね、来てますよ何度も」

志摩「何度も」

孔雀「遺産が手に入る、って話で。同じような大きさの石を2つオーダー。本日、ご購入いただきました」

販売証明書には総額¥99,600,000(税込)の文字。

ラウンドブリリアンカットのルビーを2つ。

伊吹「総額1億円」

志摩「この金は不正な資金なんです」

孔雀「わたくしは、何も知らずに現金でお売りしたの。売買契約上、問題ないと思うの」にっこり。

困ったなぁ、という顔で首に手をやる志摩。

伊吹「そうなの?」

志摩「法律上は、そういうことになるな」

孔雀「でも、そういうことだったのね」と頷きます。「そういうお金を、この美しい宝石にロンダリングしたのね。ウサちゃんの目として」

伊吹「うん?」

志摩「目?」

孔雀「落ちないように、グイグイ入れてた」

って、その時の映像が出るんですけど、あの、青池の手が血だらけで、普通はおかしいと思いますよね。この孔雀ってひと、やはり只者じゃなさそう。伊吹さん風に言えば、この孔雀さんも、桔梗隊長や青池同様”肝が据わってる”人物として描かれてますね。何か、青池がここまで必死にやるには尋常じゃない理由があることを感じ取ってはいたんだろうなぁ。

お店の名前が”柘榴(ざくろ)”、店主の名前が”孔雀”。ふむ。孔雀明王像を連想させませんか?

自分のためでなく、少女たちのために宝石を贈ろうとしている青池さん。彼女が何をしようとしていたか、孔雀さんに話すことはなかったかもしれない。けれど、彼女はここでも晴れやかな笑顔を見せていたのかもしれません。そんな青池さんに深く事情は聞かないけれど見守っていたのではないか、そんな感じに孔雀さんが見えてきました。

 

伊吹「あっ、あっ、あっ、あっ、これっ?!」めっちゃ嬉しそうに、見せます。

ポッケから出してきたのは、青池のあみぐるみウサちゃん。今日の伊吹さん、ポッケから色々出しますね。

孔雀はそれを見て「そう、それのもっと大きいの」と。

 

第四機捜分駐所

薬局での防犯カメラ映像で、スーツケースに入っている あみぐるみのウサちゃんを確認する陣馬「こいつかぁ」

伊吹「あっ、ほらほら、見てみて」と自分がもらったウサちゃんの目を触りながら「よいっしょ、ほら」と目玉代わりのプラスチック(かな?)を取り出します。

志摩「練習台に作ったんだな」

桔梗「ぬいぐるみにして国外に持ち出す算段だった」

伊吹、人差し指を立てながら「よっし、ミッシング!1億円のウサちゃんを捜せ〜♪」

ほんと、楽しそうだな。

陣馬「逃げてる最中に自分の命が助からないと分かって、奪われるくらいなら捨ててやる……神田川に捨てた?」

桔梗「1億円を川に捨てる?」

志摩「警察にも暴力団にも渡したくないとなったら捨てるかも」

伊吹「ピンとこない。なんかこう、ほとばしる青池ちゃんのバトルオーラ」

志摩「そういう、ふんわりした話はやめろ」

ずーーーーーーーーーっと黙っていた九重が「青池透子は、誰を助けたんでしょうか?」とつぶやきます。

伊吹「うん?」

九重「助けるって、誰を?」

伊吹「何が?」

九重「うん?いや、最後のツイートに”わたしが助ける”って」とメンバーに向けて携帯を見せます。

伊吹「うんうん?」

桔梗「前後を読みなさいよ。”わたしが助ける””自由になれる””そんなの嘘だ”。つまり、助けると言って助けてくれなかった警察への揶揄。恨みつらみ」

納得行かない九重。

陣馬「九ちゃん、もうちょっと心の機微を学ぼうか」

伊吹も、うんうんうん、って頷いちゃってます。

九重「本当に意味が、分からないんですけど」大困惑な九ちゃん。

「だって、これのどこが恨みなんですか?”何もできない””そんなの嘘だ””わたしが助ける”」

志摩は、青池のつぶったー画面を見ながら九重の話を聞いています。そして、下から上へと指でツイートをなぞり

九重「”最後にひとつだけ”って」

伊吹「九重君、もう」

ばあああああーーーん!

いつもは物静かな人が、めっちゃ急に動くと迫力あるな。志摩が、すごい勢いで椅子から立ち上がりました。

伊吹「うわぁ〜ビックリした」

陣馬さんも、驚いちゃってます。

志摩「逆だ」

伊吹「はっ?」

志摩「読む順番」

伊吹と桔梗は、その意味が分かったようです。

九重は、ようやく皆が勘違いしていたことが分かってホッとした様子。「あ!(つぶーとを)逆に読んでたんですね!あの、つぶったーは新しい方が上なんで、正しい順番は”もう死ぬみたい”からで」

「もう死ぬみたい」
「つまらない人生」
「誰が決めたの」
「弱くてちっぽけな小さな女の子」
「逃げられない何もできない」
「そんなの嘘だ」
「自由になれる」
「わたしが助ける」
「最後にひとつだけ」

ひとつだけ、のところで、人差し指を立てる伊吹と志摩。くぅぅ、さすが相棒。

九重「青池透子は、誰を助けたんでしょうか」

よかったね、九ちゃん、ようやく皆が意味分かってくれて。最初に糸巻が、関係ありそうなツイートを見せてくれた時、時系列は上から数字を振って並べられていたから。それで皆、一番上のツイートから下へ読むものだと勘違いしてたのね。

ってことは、九重以外は”つぶったー”をやってないってことか。いや、九重も”つぶったー”やってるのかは分からないけれど。仕組みは知っていた、ってことで。

すると伊吹、陣馬、志摩が九重のもとに駆け寄り、「九重お前〜」「九ちゃん〜」と、もみくちゃにします。怯えるように「何?何?やめてください、やめてください、やめて、やめて」

チームで初めてホームランを打った新人さんに対する手荒い祝福的な。

冷静な桔梗は「誰を助けたのか。”弱くてちっぽけな小さな女の子”にかかってる?」

志摩「逃げられない、何もできない」

伊吹「……それ見たわ」

陣馬「見た?」

伊吹「見た…見た」そういうと、捜査資料を一生懸命にめくり始めます。パソコンショップ内の防犯カメラの写真、薬局内の防犯カメラの写真、そして青池が手をついた赤い看板。

”逃げられない 何もできない 少女たちに”と書かれていました。

回想

看板に手をついた青池。少し離れて看板を見ていました。
ガールズインターナショナルという団体の寄付を募る看板だったのです。

逃げられない少女たちを救ってください、と。一筋の涙を流す女の子の写真も大きく添えられています。

それを見て、青池透子は何か嬉しそうな表情に。痛みを堪え、どこかへと向かいました。

事務所

ガールズインターナショナルの職員が答えています。「今日の午後?はい、問い合わせがありました。イギリスにある本部の住所を教えて欲しいって」

EMD

国際宅配便の会社だと思われます、そのカウンターに伊吹と志摩の姿。

志摩「ガールズインターナショナル宛の荷物で、送り主は青池透子か別の名前か」

さすが、志摩さん。偽名で送ることまで読んでいる!!

係員「ああ、今日の。よく覚えてます」

伊吹「うん?」

係員「すっごく楽しそう、っていうか嬉しそうで。とにかく、かなり興奮されていたようでしたけど」

〜回想シーン〜

あみぐるみのウサちゃんを見た係員「かわいいですねぇ」

青池「私の手作り。すっごく価値があるんです。その価値に気が付かないと困るから、そのことも書きます」と、メッセージカードを書いてます。

すごい嬉しそう、うん、興奮してる。

青池「私、これまで全然余裕がなくて、あの、募金とかしたことなかったんです。だから(涙をぬぐい)最後にひとつだけ。お願いします」

そういって、メッセージカードを係員に託します。係員はダンボールを用意すると、クッション材を敷き大切にあみぐるみを置いていました。

ここで、『感電』のイントロが流れ始めます。

 

係員の人が、ダンボールに送り状を貼っています。差出人には、”Girls too”。そう、志摩さんが推理したように本名ではなかったのです。

青池「何時頃でますか?」

係員「今出る、あのトラックに載せるんで19時のフライトには間に合います」

青池は、19時まで逃げればいい、とつぶやくと「よろしくお願いします」と満面の笑みを浮かべ、一礼。

それで、わざと自分が国外逃亡するように見せかけて自分に注意をひこうとしたのですね。だからリムジンバスを本名で予約した、と。

そして、リムジンバスのなかで、あの一連のツイートを送信。

青池の声で読まれる、一連のツイートの、なんと希望に満ちたこと!桔梗さんが、青池が最後に見たのは絶望だったと言っていたけれど、実は、彼女は最後の最後で自分の人生で初めて賭けに勝ち、誰かを救うということができた、という、この逆転!!

すべてつぶーとし終え、ふと彼女が隣のレーンに目をやると、あの国際宅配便のトラックが!とても嬉しそうに、幸せそうに、そのトラックを見送ります。

ここで、おそろしいことに、『感電』の歌詞が ♪たった一瞬の〜このきらめきを〜に重なるところも鳥肌ものですよね。すごいな、すごいな、このドラマ製作に携わる人々。秒単位で調整してそう。

そして、リムジンバスが高速を降りるところで国際宅配便のトラックと分かれます。無事に空港方面へと向かうトラック。いい分岐点だなぁ。前回の分岐点と違って、いい分岐点だったなぁ。

エンディング

どこかの公園で伊吹と志摩はトイレ休憩をしたようです。

手を拭いたタオルをしまいながら「警察もBも綺麗にやられたな」と空を飛ぶ飛行機を見上げながら伊吹がいいます。

志摩「彼女の人生は…何だったんだろうなぁ」

伊吹「何言ってんだよ、志摩ちゃん。そんなん、俺たちが決めることじゃないっしょ」のしょ、で志摩を指差します。

伊吹さんの言う通り、たしかに他人が誰かの人生をなんだかんだいう必要はない。でもまぁ、もしかしたら、志摩さんはこの世の不条理みたいなものをちょっとぼやいてみたかっただけなのかもなぁとも思うのですが。

伊吹さん、ものすごく青池のこと気にかけてたし、亡くなってしまったのを悲しんでいたけれど。でも、彼女は最後にしたいことを成し遂げたこと、また、ランドセルを贈った自分と同じように誰かを助けたいという気持ちを持った人間だった、ということが知れて嬉しかったのかなぁ。伊吹さんは”人を決めつけない”、”人を信じる”という要素が大きいのかもしれないですね。

志摩さんに、その要素が無いわけではないけれど。仕事上、疑いが晴れるまでは疑う、という立ち位置なのかな、と。冤罪を生むわけにはいかないという気持ちが強いのかな、と。

安全第一だから防弾ベストを着用しろ、と伊吹にいったのも、本心だと思うし。でも、自分が死ぬことにはあまり頓着がなさそうで。

 

桔梗も自宅へ帰り着いたようです。

桔梗「ただいま」

麦「おかえり」

桔梗「ごめんね、遅くなって」

麦「全然。家のことぐらいしか、することないし」

麦さん本人に、悪気はまったくないけれど。響きますよね。麦さんは、籠の鳥のままなんだ、ということ。

じっとハムちゃんを見つめる桔梗に「何かあった?」と聞くハムちゃん。

「必ず、あなたを自由にする。必ず」力強く言う桔梗。そして、息子の寝顔を見に行くのでした。

 

志摩「あと9時間。今日は長えな」

伊吹「相手の本性を知るには、生死がかかった瞬間を見るといい」

志摩「ああ?」

伊吹「お前の本性が、死にたいやつだったとはなぁ…」

ここで、『感電』がフェードアウト。

志摩「あっ、昼間のことまだ言ってんの?何でもねえよ。ハッタリかましただけ。ない頭で深く考えんな」

伊吹「あんなマネ、二度とすんじゃねえぞ」

志摩「……ふふふふっ」笑いながらハンドルに突っ伏します。

伊吹「うん?」

志摩「合点承知の助」

うわあああ〜って顔しながら「全然響いてないんだけど」

笑顔一つない志摩の表情で終了する第4話。

 

 

 

 

第4話の台本の色

第4話感想

ほんとうにギリギリまで編集されていたんですね。お疲れさまです。スタッフさんたちも大変だなぁ…。

もしかして、撮影自体も7月1日時点でやっていたのかな??

無事にすべての撮影が終わりますように。

 

そう、それで感想。

今回もテンポが速くて、色んな情報が詰まっていて。桔梗さんがハムちゃんに抱いている思いとか、マメジのあからさまな”犠牲者が少ない方を犠牲にする姿勢”とか、伊吹が知ってしまった志摩の一面とか、九ちゃん(九重)お手柄だったね、とか、もうもう。

あと青池透子の絶望から最後の光を見つけた時の煌めきというか。まさか宝石をイギリスの本部へと送るとは!「賭けに勝ったことないけど」と薬局では呟いていたけれど、最後の最後で勝って、彼女としては本当に安らかに眠れたんじゃないかとか勝手に思うのでした。

だけれども、桔梗さんの「私たちはいっつも間に合わない」は根本的にまだまだ解決しそうになくて。

話が戻りますけど、青池透子はいつ逃亡するつもりだったんでしょうね。引き出しがいっぱいになったら、と思ってたようだけど。だいたい、それが1億円ぐらいかな、という見当をつけて宝石をオーダーしたんですよね1億円分。

宝石をウサちゃんの目に入れて国外へ持ち出し、海外で宝石を売ってお金を作る。日本には、自分が綺麗に生きられる場所はないから海外へ行こうという思いはあったんだろうなぁ。スーツケースにパスポート入れてあったし。

住之江組に気づかれてしまったのが5/17。前日は誕生日。だから、誕生日に決行してもおかしくはないんですよね。私だったら、誕生日に決行するかなぁ。

ああ、でも、5/17は金曜日だから。金曜日に宝石を購入して、逃亡。そうすれば月曜日に自分が出社しないことで横領が判明しても、逃げる時間を稼げると考えたのかしら。だから、もともと5/17に決行する予定だったのかも。5/17に家からパスポートを入れたスーツケースを持ってきてた、という可能性もありますよね。会社にスーツケースを前から置いておいたらおかしいですもんね。うんうん、と一人納得。

 

そして圧巻の星野源さん。銃口を指で塞ぎ、かつ、自分の額に押し当てたあの一連の演技とか。最後の最後、伊吹に、もうあんなマネ二度とすんなと言われても、一番最後の表情は笑ってなかったし。一体、どんな過去が志摩にあるのか。本当に伊吹の言うとおり志摩の本性は「死にたいやつ」なのか。知りたいけど、怖い(いつもこればっかり)。今まで、伊吹の勘が当たってきてるだけに、怖い。

ちなみに、志摩さんに突きつけられた銃はトカレフで、上部のスライドをズラすと撃てなくなる構造なんだとか。星野さんは特殊効果スタッフの方に、どこまでズラしたら撃てなくなるか確認して演技されたと公式メモリアルブックに書いてありました。

あと、ウサちゃん⇒アニマルチャンネル⇒生死がかかった状態になれば本性が分かる⇒生死がかかった状態⇒死にたいやつだった!と言う流れ。(あとからすると、これは少々ミスリードっぽかった気も。星野さん自身、陣場さんたちが来るまでの時間稼ぎだったと。)

防犯カメラに向かって、なにか言いたげな青池の”目”、ガールズインターナショナルの看板に使われていた少女の”目”、そしてウサちゃんの”目”に入れた宝石。いやぁ、すごいつながりだなぁ。

 

そして脚本家の野木さんによる第5話に関するツイート。真の相棒となるまで、どんな事件が彼らを待っているのでしょう……。

 

ところで。

MIU404って、全何話なんですかね?!

 

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うさかめ
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