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中国アニメ『天官賜福』第11話「砂に埋れた功罪」のネタバレ感想

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

ドラマ『陳情令』と同じく原作は墨香銅臭(モーシャントンシウ)さんの『天官賜福』。

アニメ吹替版の第11話「砂に埋れた功罪」をネタバレしつつ感想を書いていきます。

個人的に今までで一番展開が難しく感じて何度も見てしまいました。

 

あくまで私の耳で聞き取れた範囲で書いているので、間違えていること、変換間違いがあるかもしれませんので、ご了承ください。

 

 

公式ホームページ

 

公式ツイッター

 

吹替版は、どこで見られるのか?

 

すでに円盤発売も決定!

いやぁ、驚きました。吹替版がスタートする日に、もう円盤の発売が決定していたんです。

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◆三方背BOX
◆ブックレット
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なお、連動購入特典は【下巻】の発売日に一括送付されるとか。

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 中国版オープニング&エンディング

 

日本語吹替版キャスト

 

 

『天官賜福』とは?

3つの領域(天界・人間界・鬼界)からなる世界のお話。

仙楽国の太子・謝憐(シエ・リェン)は修行を積み、17歳で飛昇(ひしょう)し神官となった。神官の使命は人々を救い、功徳を得ること。しかし彼は二度も天界から追放されてしまう。

800年後、謝憐(シエ・リェン)は三度目の飛昇を果たす。しかし“三界の笑い者”といわれる彼に祈りを捧げる者はおらず、人々の住む下界に降りてこつこつとガラクタ集めをしながら功徳を集め、神官として出直すことに。

ある日、謝憐は“三郎(サンラン)”と名乗る不思議な家出少年と出会い……。

全12話。

用語解説

 

第11話の登場人物

謝憐(シエ・リェン)

もとは仙楽国の太子。修行を積み、17歳の時に飛昇し神官になる。今回、3度めの飛昇をするも天界の人々の反応は冷たい。人間界では疫病神などと思われている。
三郎(サンラン) 謝憐(シエ・リェン)が乗せてもらった牛車に同乗していた家出少年。 謝憐は三郎が”鬼の王”なのではないかと疑っているが、証拠がつかめないでいる。
刻磨(コーモー) 半月国が滅亡した時の将軍。国一番勇猛で、半月国師の後ろ盾だった。
半月国師(はんげつこくし) 母は半月国の人だが、父は敵対する永安国の人だった。刻磨の後押しもあり半月国の国師となる。蠍尾蛇(かつびじゃ)を操れる。謝憐(シエ・リェン)が訳あって花将軍と名乗っていた時の知り合いだった。
扶揺(フーヤオ) 中天庭の武官。口が悪く、謝憐(シエ・リェン)に対して小馬鹿にした態度を取ったりもするが、基本的には助けてくれる。上司は玄真将軍(慕情)。
南風(ナンフォン) 中天庭の武官。南陽(ナンヤン)将軍・風信の部下。久しぶりの登場。

 

第11話「砂に埋れた功罪」の流れ

罪人坑(ざいにんこう)

とりあえず罪人坑から出ようとしたものの、大量の蝎尾蛇(かつびじゃ)が降ってきてしまいました。

「扶揺(フーヤオ)、火を放て!」と言われ、火を放つ扶揺。

「おかげで助かった」という謝憐(シエ・リェン)。

扶揺は自分たちを中心にして火を円形に放つと、「フン!これで蛇が従わないだと!操ってないなら、なぜコイツらは国師を襲わないんです!」。

「それは、あんたの運が悪いのさ。僕らも襲われてない」という三郎。こらこら、煽らない、煽らない。

「そういうことか」そういうと三郎の方へ歩きだす扶揺。

謝憐は扶揺の前に立つと「扶揺、落ち着いて。なぜ蛇が落ちてきたのかを考えよう」。

「なぜって。国師が嘘をついてるか、隣の奴の仕業でしょう!」と三郎を指差す扶揺。

 

「彼らだとは思えない」「太子殿下、分かっていてとぼけないで。ご自分の立場を忘れたんですか?隣の奴がどんな代物か予想はついているはず」

「自分の立場は誰よりも承知している」「じゃあ、なぜまだ隣りにいるんです?」

「隣にいれば噛まれないから〜」

「うふっ」と笑っちゃう三郎。

「そんな…」と言葉を失う扶揺。

すると何かを察した三郎、即座に謝憐を庇うように立ちました。カッコいい。

扶揺の放った火が消え、ふたたび周囲が暗闇に包まれます。

即座に三郎は赤い傘を広げ「大丈夫、僕らを襲ってくることはない」。

ボタボタと傘の上に落ちてくる蛇たち。ひーーー。

「三郎」「心配しないで、奴は死なない」

そのとなりで、必死に蝎尾蛇と戦う扶揺。がんばれ、扶揺!

「扶揺、火はどうした?火を灯すんだ!」という謝憐に、「無理です、隣のやつに術を制御されました!」と返す扶揺。え、三郎、封じちゃったの??

「ぼ、僕じゃない」と拗ねた口調の三郎に「分かっている。だから腑に落ちない。半月(バンユエ)と刻磨(コーモー)は鎖で繋がれている。私の法力も尽きている。どうやらここには、6人目がいる」

「そんなわけないでしょ!誰も下りていないのに、どこに6人目が」という扶揺。

そこに「誰なの!あなた…」という半月の怯える声。

「罠かもしれませんよ」という扶揺に、「でも構わない。助けよう!」と謝憐が走り出そうとします。三郎は「一緒に」というと、謝憐の肩を抱き(!)一緒に走り出します。

すると暗闇から謝憐たちに向かって何かが飛んできました。もちろん、それを察して防御する三郎。

「なるほど。本当に6人目がいる」そういうと傘を謝憐に手渡し「ここにいて」「あ?」「挨拶してくる!」と元気にかけていく三郎。

暗闇に光る三郎の刀と、6人目の刀。

謝憐の手首に巻かれた包帯(若邪)が反応しています。「怖くない、緊張するな」と声を掛ける謝憐。結局、この11話までまったく説明のない若邪。

「半月、意識はあるか!話せるか?」と声を掛けますが、「殿下たちと戦ってるんです」と返したのは扶揺。

「違う。半月ではない。彼女は小柄で力や武器には頼れない。この相手は腕が立つ。何者だ?いつの間に現れた?」

「国を売った裏切り者、あの宣姫(シュエン・ジー)と同じですよ!なぜ信じるんです!」という扶揺。

宣姫(シュエン・ジー)というのは、第3話「女将軍の執着」に出てきた女将軍ですね。

「扶揺、今なんと言った?」「なぜそれほど、信じるのかと」「その前だ。今たしか宣姫(シュエン・ジー)と言っただろう」「だったら何です!関係ないでしょ!」

その間にも、ぼとぼと上から落ちてくる蛇たち。うへー。

「やっと分かった」とつぶやく謝憐。「なんて?」と驚く扶揺。

「やめろ!君の正体が分かった」

でも三郎との戦いを止めない謎の6人目。

謝憐は溜息をつくと「カマをかけてると思うのか、裴宿(ペイ・シュウ)将軍」。

「気は確かですか?!なぜ裴宿将軍が」いいねぇ、良いツッコミですねぇ、扶揺。太子殿下に対して、容赦ないですね。

 

「気づくべきだった。天界では半月関(はんげつかん)の騒動を語るのはご法度だった。圧力をかけている者がいる」

そういえば、6話で謝憐が半月関のことを聞こうとしたら急にみんな聞こえないふりしたし、文霊も関わらないほうがいいと止めてました。

「半月国とは関係ないが宣姫の名前を聞いたとき、2人の裴将軍が脳裏をよぎった。確か以前……」

これまた3話で南風(ナンフォン)が謝憐に、「裴宿は飛昇(ひしょう)して僅か200年ほど。裴将軍に指名されたときは、まだ20歳でした。先祖と同じく厄介です」。

「彼は飛昇前、何をしたと思います?」という扶揺。「殺戮」という南風。

 

「裴将軍が殺戮を行った国は……」という謝憐に

「まさか!」と驚く扶揺。

「半月国師が蛇で人々を襲って亡霊の餌にしたと。しかし半月は”蛇が言うことを聞かなかった。花将軍、本当です”。刻磨は蝎尾蛇を恐れている。彼の仕業ではない。では、誰がどんな理由で蝎尾蛇を放ったのか?」

「民が皆殺しになり、国が滅びれば当然怨念も生じる。証拠隠滅のため裴宿が亡霊に人を食わせた?ありえない。彼は神官ですよ?下界に来れば必ず気づかれる」という扶揺。

「では、本人でなければどうだ?」「なんですって?」「蝎尾蛇に遭遇することは滅多に無い。なのに商人たちは洞窟に入っただけで襲われた(7話)。そんな偶然がありうると思うか?」

名探偵・謝憐っぽくなってきた。

「なぜ商人たちは道案内もなく無事、半月国に辿り着けたのか」

蝎尾蛇に噛まれた人のため解毒作用を持つ薬草を探しに半月国(といっても、すでに滅びているので正確には旧・半月国)へと行った謝憐たち。その後をつけてきたと商人たちは言ってましたが、どうやらそれだけではないようです。

「(宮殿の地面に埋まっていた)あの人面が私たちの1人を知っているといったのも、おびき寄せるための嘘だと思っていたが。今考えてみれば、本当に嘘だったのか?」

商人の子供の言葉を思い出す扶揺。

「地元の案内人のおかげで流砂も避けられたし、砂嵐が起きたときもここに逃げられたんだ。そうだよね、阿昭(アーチャオ)さん!」

「半月国ならもうすぐだし、この方角を真っ直ぐ行けば着く」と答えた阿昭。正確には、この少年との会話のときに答えた答えではないけれど、いや、ま、それは置いといて。詳しくは7話をお読みくださいませ。

 

人面は「5,60年前、見たことある奴がいる」と言ってました。

「罪人坑の上では私が盾になると言ったのに、君は無茶な真似をして落とされた。その行動を説明できるのか、裴宿将軍。それとも今の名前で呼ぼうか?阿昭」

突然、扶揺の手のひらの上で白い玉が輝きだします。

「法力が戻ったぞ」と言って、周囲を照らす扶揺。

「太子殿下、考えてみたことが。人面が言っていたのは、その赤い衣の少年だと」というセリフとともに登場した阿昭。

 

阿昭を見て驚く刻磨は「お前は誰だ。落ちて死んだはずだぞ!」というと「数百年たっても変わらんな」と半月国の言葉で答える阿昭。

それを聞いて「裴宿、お前か!」と裴宿こと阿昭の方へ歩き出す刻磨。それを見た扶揺は法力で刻磨を締め付ける鎖の力をアップ。

「鎖を解け。奴の命で償わせる!」という刻磨のセリフは無視して謝憐は「どうやって蠍尾蛇を操れるようになった?」と阿昭に質問します。

「もちろん私なりの方法です」「では半月とはいつ、どうやって知り合ったんだ?」「花将軍、あれは私ですよ」

あれというのは、半月と一緒にいた唯一の友達のことですね。10話にでてきました。

「君なのか!」と驚く謝憐に「そうです」と答える阿昭。

 

「半月、何も言わなかったのは彼のためか?城門を開けろと脅されたのか?」という謝憐に「彼女は私の部下だ。脅しではない」と答える阿昭。

「それはどういうことだ?」と謝憐が聞いたところで「どうもこうもない、この男は卑劣な悪党だ!半月を利用して城門を開けさせ、我が国民を殺し、祖国を滅ぼした!」という刻磨。

「裴宿将軍、事実なのか?」と謝憐に聞かれても黙る阿昭。

ここで三郎が「面白い。神官のやり口は普通とは違うね。勉強になる」というと、半月が「違う!」と大声を出しました。

「誤解しないで。私の意志でやった。何もかも私が悪いの」

扶揺は、フンと鼻で笑うと「どういうことだ、正直に話せ」と半月に近づきます。

その扶揺を、やんわり右手で止める謝憐。

「わかりました、話します」と昔話を始める半月。

過去

「こいつ、気味の悪いやつだな。離れてろ。消えちまえ」そういって3人の半月国の少年にいじめられていた少女の頃の半月。

そこへ「大丈夫かい?またあの半月人たちか」と少年の頃の裴宿登場。

半月の母親は半月国の人ですが、父親は敵対する永安国の人なんですね。で、裴宿は永安国の人。

倒れている半月を抱き起こすと「なんて乱暴なんだ」とハンカチで顔を拭いてあげる裴宿。「いつかきっと、ここから追い出してやる」とも。

きまり悪そうな顔をして「私も半分半月人よ」と答える半月。

「あ……やられたら、やり返すんだ!」という裴宿に「花将軍に言われたの」と首を振る半月。「花将軍?」「あ!花将軍!」

ちょうど花将軍こと謝憐が半月たちのところへ歩いてきました。

どうやら、それが裴宿と謝憐の出会いのようです。このあと、謝憐が歌や武術を教えてあげたのかな。

 

その後、戦いで花将軍が死んでしまい。半月は、ある決心をしたようです。

なぜ城門を開けたのか?

「刻磨将軍はあの妖道を仕官させ国師に推挙すると」「何を考えてるのかしら」「黙ってろ。もうすぐ戦だ。士気に影響する」と噂している人々。

「半月(国)の男は絶対に負けん。中原(ちゅうげん)を平らげ永安国を滅ぼすぞ!」と兵士たちに気合を入れる刻磨。

半月は戦を避けられないのか?と聞きますが、「心配するな。半月国は精鋭揃いだ。必ず大勝して凱旋してみせる」と出掛けていきます。

溜息をつく半月。

半月に「この戦はすぐに終わる。そうすれば両国の民も苦しまずに済む。花将軍の願いでもあるはずだ」という裴宿。

いや、そもそもは戦いをしないことが花将軍の願いでは……。

永安国の兵たちに手こずる刻磨たち。

長引く戦に悩む半月。

裴宿は「1つ方法がある。ただ、やるかどうかは君次第だ」と。

そうして半月は城門を開けることを選択したようです。半月国に攻め込む永安国の兵士たち。

現在

涙を流し「本当にごめんなさい。許して」そういうと倒れ込む半月。

三郎が受け止め「大丈夫、力を消耗しただけ」と。

「ええい!この鎖を解け。卑怯者と命がけの勝負をさせろ!」と吠える刻磨。

「ひとつ、200年前の戦いでお前は死んだ。ふたつ、この私のどこが卑怯だ」という裴宿に「お前と半月が手を組まなければ、俺達が負けることはなかった」「我が兵はわずか2000。だが城門を破るのはもはや時間の問題だった。皆殺しになったのは、お前たちの自業自得だ」「永安人が追い詰めなければ道連れにしようとまで考えるものか!」「ふん、ならば聞くがそれまでにどれだけ半月人が国境(くにざかい)で騒ぎを起こし商人や民を虐殺して盗賊をかばってきた?」「お前たちが先に領土を占領したから反撃したのだ」「そもそも国境ははっきりしない。占領したと言えるのか?」「昔からある境界線をお前たちが破った!」「それは一方的な言い分だ。砂漠の緑地は半月国のものだなんて誰が決めたんだ!」「半月人は代々緑地で暮らしてきた。あそこはもともと俺たちのものだ」

終わらない言い合い。

いやでもさ、城門を破るのは時間の問題だったのなら、わざわざ半月に開けさせなくてよかったんじゃない??

「見てください。このように世の中は決着がつかないことばかり。戦うほかない」という裴宿。

「前半には賛成だ」という謝憐に「僕は後半に賛成」という三郎。こらこら。

「裴宿、白々しいぞ。俺たちを殺したのは国や民のためではないはず。お前のような罪人の子が永安国でのし上がっていくためには戦に勝つ必要があった」という刻磨。

「罪人の子って?将軍の子孫だろう?」と三郎に聞く謝憐。

「直系の子孫じゃない。裴将軍の分家の、そのまた分家だよ。そもそも飛昇(ひしょう)してなきゃ裴将軍の御加護もなかったはずだ」

詳しいね三郎。さすが。

「半月が卑怯者にそそのかされて俺たちを裏切ったのが恨めしい!」

「半月は私の部下で半月国に潜伏した。永安人なら永安国に忠誠を誓う。かたや半月人どもは極悪非道。殺して悔いはない」

裴宿が言い終わるかどうかで「ずいぶんな言い方ね」という女性の声が聞こえます。

「じゃあ、あなたに手引されてここで死んだ人たちのことを殺して悔いはないと言い切れる?」

「誰だ?!」と謝憐が言うと、上から黒い竜巻が下りてきます。

風で巻き上げられる半月を若邪でキャッチする謝憐。

下にいた全員が、罪人坑の上の部分に救助されました。

そこへヨレヨレになった南風(ナンフォン)登場。久しぶり!!元気、ではなさそうだね。

「いまのはなんだ?天生(テン・ション)たちは?」と商人たちを気遣う謝憐。

「なんだだらしないな。女子(おなご)2人にやられたのか?」と嬉しそうな扶揺に、ウキー!となる南風。

そこへ「太子殿下」と声をかけてきた女性。横にもう1人女性がいますね。

三郎は何かに気づいたようで、ちょっと表情が厳しくなりました。

「これは”どうし”たち」という謝憐。(道士、でいいのかな?)

裴宿将軍が跪いて「風師(フォンシー)殿」というと、「ぇええ、彼女が風師?南風、なぜ言わない」と驚く謝憐。

「気づくわけがないでしょう。彼の普段の姿とは。まあいい」という南風。

ここ、ちょっと難しくなかったですか?彼?え??ってなったの私だけでしょうか。

どうやら風師には兄がいて、兄が飛昇したときに指名されて中天庭の神官になったそうです。しかし、男の神様2人を同時に祀るのはおかしいと思った信徒たちにより、女性の姿で祀られることが多いんだそうで。

だから本当は男の姿なんだけど、女性の姿のときのほうが力を発揮するんだとか。

「裴宿、あなたが人々を半月関に誘い込んでいたの?亡霊の存在は、あなたが手を血で染めた証拠であり、それは将来昇進の足かせになる。だから生きた人間を餌として与え怨念を鎮めた。いずれにせよ、些細なことでは済まされないわね」

「亡霊を消滅させればよかったのに」という謝憐に「天界では監視の目が至るところにある。直接手はくだせない。だから阿昭という分身を送った」と答える三郎。

 

風師は溜息をつくと「蠍尾蛇を操って人間を襲わせ亡霊の餌食にした。さすがにそのやり方は度が過ぎていると思うわ」。

「分かっています」「分かっているならいいけど、よく考えることね。話は天界で。ああ、太子殿下、この前のことはごめんなさいね。砂嵐を起こしたのは私なの」

みんなで団子になった7話のことですね。ふふふ。

「あれはあなただったんですか」「旧・半月国に行かせないためにね。でも結局見つかってしまった。この件には、もう関わらないで」

(神官の関係は複雑だ。風師なら半月を連行して、裴宿の罪をたやすく着せることができる)と思った謝憐は「関わった以上は見過ごせません」と答えます。

「そんなに心配しないで。経緯は上で全部聞かせてもらった。半月国師は凶の等級だけど害は及ぼしてない。それどころか半月兵たちを陣に閉じ込め商人たちを逃してやった」

「半月が天生たちを?」「うん、だから連れて行くのは刻磨と裴宿将軍だけ」「疑って申し訳ない」「天界は風通しが悪い。心配するのも当然ね」

そこへ今まで黙っていた黒衣の女性が「話は終わったの?行くわよ」と。

「そんなに急かさないでくれる?なおさら話したくなるでしょ。それでは太子殿下、私はこれで失礼するわ。次は上天庭で会いましょう」「うん、それではまた」

そういうと風師、黒衣の女性、2人の将軍は姿を消しました。

待ってー、待ってー、黒衣の女性の正体は?!?!?!?!?!

(どうやら明儀という人物のようですが、いつかまた出てくるのかな?)

過去

半月人の非情なやり口に怒っている少年・裴宿。

彼は入隊するも、軍の中では家柄が考慮されるため罪人の子であるがゆえに職位につけなかった裴宿。

努力しろと上司に言われ努力するも手柄はすべて別の人に持っていかれてしまいます。

敵に大勝利を収めないかぎり永遠に日の目を見ることはない、とまで言われます。

そんな裴宿の前に現れたのが蠍尾蛇を操れるようになった半月でした。

彼女の手助けもあり勝利を重ねていく裴宿でしたが、親の七光りで上官になった男性から嫉妬されてしまうのです。もし戦いに負けたら独断で裴宿が出兵したとして軍法で処置する、と。あげく、優秀だから兵士は2000人もいれば十分だろう、と。

半月が城門を開けたため、半月兵たちによって罪人坑に吊るされてしまった半月。その姿を見て驚愕する裴宿。

現在

落ちていた手巾のようなものを拾い上げ「一体、どうなっている?」という謝憐。

「干渉しすぎです。残すは帝君(ていくん)への報告だけです。面倒なことになりますよ」という南風。

「裴将軍か?」「そうです。これで彼を完全に敵に回しましたからね」「誰かを敵に回すのは予想できていた。その相手が誰かはそれほど重要じゃない」「裴将軍は裴宿を西の武神の後釜にしようとしていました。でも今回の件で裴宿はどうなるか。下界に追放されたら殿下にとばっちりが」

そう、裴将軍って2人いるからややこしいんですよね。

謝憐が完全に敵に回したのは今回対決?した裴宿じゃなくて、裴茗(ペイ・ミン)のようです。でも裴茗は北方を守護してるんじゃないのかな。なぜ西方の後釜にしようとしてたんだ??分からん。

「裴茗なら大丈夫。自尊心が高く、汚い手は使わない」と答えたのは三郎。物知り三郎。

「ところで扶揺は?姿が見えない」という謝憐に「黒幕の読みが外れたから恥ずかしくなって帰った」と、またも答える三郎。

「ん?私がいない間、何があったんです?」という南風に「話せば長くなるから今度説明する。それより、あの商人たちが心配だ」

そして横たわる半月に声をかけますが、起きる気配がありません。

三郎は「兄さん、物をしまえる術があったよね?」と壺を差し出します。

あれですね、風で飛んでしまった笠を三郎がキャッチしてくれて、それを胸元にしまった7話のことですよね。

「三郎、ありがとう」嬉しそうに言うと「収めろ」といって半月をしまい込みました。

 

蝎尾蛇に噛まれた商人の傷口に薬草を塗り治してあげる謝憐。商人たちは嬉しそうに出発していきました。

「道長さん、1つ聞いていい?本当は神様なんでしょ?術を使ってるのを見たよ」という天生。そして「大丈夫、誰にも言わないから。道長さんのおかげで大男に穴に落とされずに済んだし、家に帰ったら大きな廟を建てて道長さんをお祀りするよ!」

「それはありがとう」「もちろんさ!じゃあ、いくね」

良かったね、信徒が増えたよ。ううう。

 

「私には関わるなと言ったが、風師は自分で帝君に訴える気なのか。そうなると風師が裴将軍を敵に回す」という謝憐に「心配は無用です。風師に手を出す度胸はありませんよ。殿下より若いですが風師は顔がききます」という南風。

「後ろ盾があるから顔が利いて当然」という三郎に「隣りにいた黒衣の女子(おなご)のことか?」「違う。だけど黒衣も大物だろうね。恐らく、天界の五師(ごし)のうちの誰かだ。敵に回さないで」と心配する三郎。

五師とは、風師・水師・雨師・地師・雷師。

「分かってるよ。みんな、ご苦労だった。南風、君も残るといい。料理を作ってねぎらってあげよう」

そう聞くやいなや顔が真っ青(いや、紫?)になり、急に「私だ。なんだって?急用?殿下、呼び出しです。すぐに戻らなければ。失礼します!」と脱兎のごとく逃げていく南風。嘘が分かりやすい。

どうやら謝憐の作る食事のまずさは有名なのか??

「来ないそうだ、では行こうか。何を食べたい?花城(ホワチョン)」

三郎は謝憐に近づくと「その名前よりも三郎と呼ばれたいな」。

 

ついに花城であることを認める三郎。いや、見てる人たち、全員分かっていたし。本人もバレても別に構わないぐらいな態度でしたものね。

さて、残り1話。どうなりますやら。

 

 

第10話「将軍と少女」《     》第12話「花香る夜語り」

 

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うさかめ
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