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『天官賜福』の用語や登場人物などをまとめていきます

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

日本語吹替版『天官賜福 貳』が始まりましたね。

それに合わせ、原作を一気に読んだのですが。

いやぁ、すごく面白い。BLということで躊躇される方もいらっしゃるだろうけれど。

面白いけどなぁ、でもオススメしていいかどうか慎重に判断してからじゃないと後々の人間関係が……??

という訳で、自分用に用語集などを作ってみます。

新しいことが分かり次第、追加していく予定です。

小説に書かれていることも盛り込んでいるので、アニメではまだやっていないネタバレ的なことも含まれています。未見の方はご注意ください。

 

アニメ1期のネタバレ感想は↓こちらです。

1話「太子の嫁入り」 2話「隠された明光廟」 3話「女将軍の執着 4話「鬼王 花城」
5話「謎の少年」 6話「あやかしの砂漠へ」 7話「忍び寄る影」 8話「暗雲漂う故国」
9話「妖道の災い」 10話「将軍と少女」 11話「砂に埋もれた功罪」 12話「花香る夜語り」

 

天官賜福 3
 

用語

 

用  語 説  明
蠍尾蛇(かつびじゃ) 半月国に生息する蛇。体は蛇に、尻尾は蠍に似て猛毒がある。咬まれると二時辰以内に死んでしまう。
宮観(きゅうかん) 道観など道教建築の総称
鬼(き) 中国では鬼は死人(死体)もしくは死霊の化けたもの。鬼は”絶(ぜつ)”、”凶(きょう)”、”厲(れい)”、”悪(あく)”の4つの等級に分けられる。絶が一番強い。
日本版アニメでは「おに」になっていますね。
鬼界(きかい) 死者が住む世界。
功徳(くどく) 信者の信心。法力の元となる。
元君(げんくん) 女性の神への尊称
国師(こくし) 道教あるいは仏教に造詣が深い人に王が与える尊称。王の師である場合もあり、政治面での助言もする)
三界(さんかい) 天界(てんかい)、人界(じんかい)、鬼界(きかい)の3つ
罪人坑(ざいにんこう) 半月関にある巨大な処刑場。罪人は頂上から深い穴底へと突き落とされる。底には有毒の蛇蠍と飢えた猛獣だらけ。
城隍廟(じょうこうびょう) 土地神を祀る廟
神官(しんかん) 天界にいる神々の総称
真君(しんくん) 男性の神への尊称
人界(じんかい) 人間が住む世界
人面疫(じんめんえき) 感染力の強い伝染病。仙楽国が滅亡した原因と言われている。
通霊陣(つうれいじん) 神官たちが共通の陣を作り、音声を伝達することができる。
天界(てんかい) 上天庭(じょうてんてい)と中天庭(ちゅうてんてい)に分かれている。
上天庭(じょうてんてい) 自らの力で飛昇(ひしょう)した神官で構成されている。百名ほど。
中天庭(ちゅうてんてい) 点将(てんしょう)された神官で構成されている
点将(てんしょう) 飛昇した神官に指名され天に昇ること
天劫(てんごう) 試練として天から与えられる罪や災い
道観(どうかん) 道教の道士が居住して修行や祭儀を行う場
飛昇(ひしょう) 人が修練を重ねて天劫(てんごう)を乗り越え、天に昇り神となること。
鄙奴(ひど) 群れで獲物を襲う等級の低い鬼。元は人間だったらしい。人口が多い場所に生息している。
貶謫(へんたく) 法力を封じられ人界に落とされること
法器(ほうき) 神官が使用する特殊な道具
法力(ほうりき) 神官が持つ特殊な力。”自身の修練”と”信徒の功徳”が源となる。
四大害(よんだいがい) 「黒水沈舟(こくすいちんしゅう)」、「青灯夜遊(せいとうやゆう)」、「白衣禍世(はくいかせい)」、「血雨探花(けつうたんか)」
四名景(よんめいけい) 上天庭にいる4名の神官が飛昇する前の美談。「少君傾酒(しょうくんけいしゅ)」、「太子悦神(たいしえつしん)」、「将軍折剣(しょうぐんせつけん)」、「公主自刎(こうしゅじふん)」
若邪(るおいえ) 謝憐が使用する包帯状の武器。自我を持ち、長さや形状を変えることができる。

 

登場人物

名 前 二つ名(通称?)  
天界    
師無渡(しーうーどぅー) 水師(しゅいしー) 水を司る神。財運も兼ねて司る。師青玄の兄。
師青玄(しーちんしゅえん) 風師(ふぉんしー) 風を司る神。師無渡の弟。気前がよく一度に十万功徳を撒いたりする。
謝憐(しえりぇん) 太子殿下(たいしでんか) 800年ぶりに3度目の飛昇をする。飛昇前は仙楽国の太子だった。「三界の笑い者」
帝君(ていくん) 君吾(じゅんうー) 天界の第一武人。謝憐を2回天界から追放。
南風(なんふぉん)   中天庭の武官。風信の部下。”喜んで”謝憐の仕事を手伝っている。
風信(ふぉんしん) 南陽(なんやん)将軍 東南を守護する武神
扶揺(ふーやお)   中天庭の武官。慕情の部下。”喜んで”謝憐の仕事を手伝っている。
裴茗(ぺいみん) 明光(みんぐあん)将軍 北方を守護する武神。9千もの宮観(きゅうかん)がある。
裴宿(ぺいしゅう) 小裴(しゃおぺい)将軍 裴茗(ぺいみん)将軍の子孫。明光殿の補佐神。神官となり出世が早かった。
慕情(むーちん) 玄真(しゅえんじぇん)将軍 西南を守護する武神。謝憐が3度目の飛昇をした時の振動で鐘が落ちてきた。7千もの宮観(きゅうかん)がある。
郎千秋(らんちぇんちう) 泰華(たいほわ)殿下 東方を守護する武神
霊文(りんうぇん) 霊文真君 人事を司る女性の文神(ぶんしん)
鬼界    
花城(ほわちょん) 血雨探花(けつうたんか) 四大害(よんだいがい)の一人。等級は”絶(ぜつ)”
戚容(ちーろん) 青灯夜遊(せいとうやゆう) 四大害で唯一等級が”凶”。青鬼(せいき)とも呼ばれる。逆さ吊り死体の森を作って遊ぶのが好き。
その他    
鬼花婿(おにはなむこ)   与君山で発生した花嫁失踪事件の犯人とされている
三郎(さんらん)   謝憐が自分の建てた道観のある菩薺村(ぼせいむら)へ帰る途中で出会った少年。
半月(ばんゆえ)   謝憐が200年前に出会った少女。彼女や半月関については、こちらにまとめました

半月関のあたりにでてくる人たち

半月関の関係  
半月妖道(はんげつようどう) 半月国の国師。妖道双師(そうし)の一人。蠍尾蛇を操れる。
芳心国師(ふぁんしん) 半月国とは無関係の中原の妖道。妖道双師(そうし)の一人。謝憐によれば永安国の国師で、半月国師とは百年ぐらい存在する時期が違うらしい。
天生(てぃえんしょん) 17、8歳ぐらいの少年。商人。
阿昭(あーじゃお) 半月国の領土に入らないように道案内をしている。純朴そうな美男子。20歳そこそこ。

 

国や地名

永安国(えいあんこく) 800年前、郎英によって建国された国。半月国と敵対していた。裴宿の祖国。
仙楽国(せんらくこく) 謝憐の生まれた国。中原にあったが800年前に滅亡。
半月関(はんげつかん) 現在は半月関と呼ばれるが、その前は半月国という国だった。砂漠を越えようとする多くの人が行方不明になっているため、半命関(はんめいかん)とも呼ばれている。
半月国(はんげつこく) 砂漠の中の緑地にあった王国。永安国により滅ぼされた。
菩薺村(ぼせいむら) 謝憐が道観(どうかん)を構えた人界の集落。菩薺とは白慈姑(しろぐわい)のこと。
与君山(よくんざん) 花嫁失踪事件が発生した北方の地

仙楽国

豊かな国で、人々も陽気で明るかった。

国には4つの宝があった。

① 美しい女性たち
② 秀でた詩歌管弦(しいかかんげん)の数々
③ 金銀財宝
④ 太子殿下

太子殿下(謝憐)は権力や贅沢な暮らしにはまったく関心がなく、衆生(しゅじょう)を救うために修行に打ち込んでいた。

半月関

砂漠の緑地の中にあり、夜空に浮かぶ半月がとても綺麗だったことから半月関という名がついた。

しかし150年ほど前から、ある妖道(ようどう:妖術を使う道士)の縄張りとなり”半命関” と呼ばれるようになる。なぜなら、砂漠を通る人の半分が消えてしまうから。

200年前は半月という古い国があった。

半月国

中原と西域(せいいき)を往来する道の重要な関所の一つを握っていた。国境では絶えず衝突が起こっていた。

半月兵士は背丈が九尺もある人ばかり、勇猛で戦いを好んだ。

半月国の国師は邪術に精通していた。

200年前に滅ぼされたが、国師と兵士たちの怨念により緑地は消え、通りがかった人の半分は命を落とすことになったという噂が広まる。

謝憐も200年前に半月国へ行ったことがある。

半月国にしか生えない香草”善月草(ぜんげつそう)”は、蠍尾蛇の毒を解毒できる。

謝憐について

アニメでは、まだ説明されていないことも記載しています

年表

  幼い頃から衆生を救うため一心に修行をする
  仙楽国の道観”皇極観(こうきょくかん)”で修行中、慕情の熱心さに彼を弟子にしてもらう。
   
17歳 「祭天遊(さいてんゆう)」という神事で悦神武者(えつしんむしゃ)に扮していた謝憐。子供を救うため神事が中断。
17歳 一念橋(いちねんばし)に現れる亡霊を打ち果たす。この晩、謝憐は初めての飛昇。
 

武神でありながら、謝憐そっくりの神像と花の溢れる宮観が綺麗なため女性の信者も多かった。「花冠武神(かかんぶしん)」とも呼ばれていた。

20歳

仙楽国に大乱が起きる。原因は国主の暴政と反乱軍の蜂起。
通常、人間同士の諍いに天界は手を出さない決まりがあるが謝憐は下界で仙楽国のために戦う。しかし状況は悪化。疫病も蔓延し国は滅んでしまう。
謝憐を祀っていた人々は、謝憐に関する8000もの建物を破壊。

 

法力を封じられ、人界へ落とされる。
人生で初めて苦難を味わう。最も忠実な侍従でさえ、謝憐の変わりようを受け入れられず離れていく。

 

貶謫(へんたく)された謝憐の体には罪の印である”呪枷(じゅか)”が入れられた。首と右足首の2箇所。

長い年月が経過

二度目の飛昇をするも、線香が一本燃え尽きるぐらいの時間しかいられず、再び人界へ落とされる。

 

大人しく人界で暮らす。時には胸元大石割りのような大道芸人をしたり、がらくた集めを始める。
二度の貶謫(へんたく)により、人界では法力を使えない。

人界で法力を使いたい場合は神官たちから借りる。互いの手のひらを合わせることで借りられる。

 

皇極観で手相と面相を学んでおけば、胸元大石割りや道端で楽器を演奏せずに済んだのに、と後悔している。

200年前のある日

諸事情で、その時暮らしていた東方に居られなくなる。身を隠そうと羅針盤を頼りに歩き出すも、羅針盤が壊れていた。たどり着いたのは半月国の近くだった。半月(ばんゆえ)と出会う。

 

花将軍として半月国と戦った。死体と思われ川に投げ入れられた謝憐は永安国へ戻る。3、4年ほど養生して、当初目指していた南方へ辿り着く。

長い年月が経過

3度目の飛昇。
『最も下界に貶謫(へんたく)させてほしい神官』第一位に選ばれ百功徳(くどく)をもらう。
しかし、飛昇時の振動で建物などを壊し888万功徳の借金を作る。

 

借金返済のため、帝君からの仕事を引き受ける。それが北方にある与君山(よくんざん)での花嫁失踪事件だった。

詳しくは、中国アニメ『天官賜福』第1話「太子の嫁入り」のネタバレ感想

ちなみに、「与君」は「あなたと」という意味だそうで。ぐふっ。

人間から付けられたあだ名は”三界の笑い者”、”有名な常識はずれ”、”不運をもたらすほうき星”、”喪家(そうか)の犬”などなど。

水を飲んでも歯に挟まる、道士の服を着ていても鬼と遭遇するなど運が悪い。その運の悪さは、周囲の人まで運を悪くさせるらしい。

山奥を歩けば毒蛇を踏んだり毒蟲を驚かせ、今までありとあらゆる毒を持つ生き物に咬まれた経験を持つ。

若邪(るおいえ)

謝憐が使用する包帯状の武器。自我を持ち、長さや形状を変えることができる。

最初に登場したのは、与君山で鄙奴(ひど)に襲われた時。

次が中元節の日に鬼たちと遭遇してしまった時。

3回めは半月関に向かう途中、砂漠で竜巻に謝憐が巻き上げられてしまった時。

3回目のとき、「若邪!頑丈で頼れるものに掴まれ!」って命令されたら三郎に巻きついたり。2度目に「人を掴んじゃ駄目だぞ!」って言われたら南風と扶揺を掴んだり。

最高、最高だよ若邪。

三郎は頼りになるって分かってるんだよね、偉い、偉い。

そして謝憐が若邪のこと「この子」って呼ぶの、好き。最高。

なぜ法力のないはずの謝憐が若邪を使えるのか?そもそも、どういった経緯で若邪と知り合った(?)のか気になります。

ちなみに、蠍尾蛇に刺されてしまった謝憐を救うため三郎は若邪を包帯代わりに使っていました。いや、いいのか包帯状のものだし。

罪人坑に飛び込んだ三郎を救いに行こうとするも掴めなかった。

花憐(ほわしえ)将軍

昔々に謝憐が名乗っていた名前。

「花冠武神」の頭文字を取って姓にしたもの。もしや、花城の花は……

200年前、中原の校尉(こうい;部隊長のこと)だった謝憐。当時戦っていた半月国の戦士が自国の民を殺すことを止めるだけでなく、自国の戦士たちが半月国の民を殺すことを止めた。そのため、どんどん降格され続けた。

最後は自分の靴紐を自分で踏み転んだところを兵士たちに踏まれまくり、刀で斬られまくって死んでしまった。(本当は死んだふりをしていたらしい)。しかも、本当は靴紐ではなく、半月たちを抱えて助けるために踏み潰されたらしい。

しかし国境近くの半月国、中原の人々のなかには彼に感謝をしている人がおり、のちに将軍塚と石碑を建てた。

 

慕情(玄真将軍)について

貧民の出で、父親は斬首刑に処された罪人。

謝憐が仙楽国の道観である”皇極観(こうきょくかん)”で修行中、部屋の掃除をしたりお茶を入れる係だった。

しかし慕情の努力をみていた謝憐は、慕情が皇極観で修行できるようにしてくれる。

謝憐は一度目の飛昇時に慕情を連れていく。

謝憐が人間界に落とされたとき、慕情は天界に残り謝憐を弁護することもなかった。

その後、慕情は修行をし自らも飛昇する。

山を崩して海を断ち割っても怪我ひとつしなかったらしい。

自分の像が不細工に造られると、こっそり壊しにいくか、夢枕に立ってそれとなく不満を示すらしい。

人間から付けられたあだ名は”床掃き将軍”。

色白で美しい肌をしていて血色も薄い。

風信(南陽将軍)について

800年前、謝憐に使える第一神将だった。

非常に背が高く、毅然とした目つき。

謝憐が14歳のときから護衛として仕え、一緒に飛昇。そして謝憐と一緒に人界へ追放された。しかし道を分ち、慕情と同じく自ら飛昇。

現在の南陽は8000近くの宮観を持っている。

下界をぶらぶらしていることが多く、滅多に天界に戻らない。

管轄は東南で、かつ武神なのに女性の信徒が各地に多いのには理由があった。それは、とある国主が南陽の正しい呼び名「倶陽(ジューヤン)」を「巨陽(ジューヤン)」と書いてしまったから。(巨陽とは巨根のことだそうで)。

しかし国主の間違いを指摘することもできず、むしろ巨陽という表記が正しいのだと周囲がでっち上げる。結局、子宝と性欲増強の神として祀られることになった。

人間から付けられたあだ名は”巨陽(ジューヤン)将軍”。

君吾

800年前、謝憐を貶謫(へんたく)する際に下界に降りたら忘れずに通霊して連絡をするよう告げる。(しかし謝憐は一度も連絡をしなかった)

謝憐に刺されたことがある。

 

師無渡について

水と財運を司る。

商人たちが商売の荷物を運ぶ時、重要な箇所は全部水路を使う。そのため出発前に水師廟へいって道中の無事を祈り、無事に戻ればお礼参りをするため財運も兼ねるようになった。

供物をしないと船を転覆させてしまうため、人間から付けられたあだ名は”水横天”。

郎千秋(らんちぇんちう)

君吾に召集された会議で寝ていた。謝憐に起こされた。

 

 

天界について

道観(どうかん)や神像が増え、信徒も増えると神仙としての寿命が延び、法力(ほうりき)も強まる。

金殿(きんでん)は神官たちの住居である宮殿。

もし神官について知りたければ、その神官の廟へ行き服装や持っている法器から推測することができる。また神話や伝奇を聞けば、人間だった頃にどこで何をしていたか知る手掛かりになる。

自身が属する管轄地以外で砲術を使うと威力が制限されてしまう。

守護する地域

『天官賜福』守護地域
裵茗、裵宿
郎千秋(らんちぇんちゅう)
東南 風信
西南 慕情
西 権一真(ちゅえんいーじぇん)

 

私、まったく知らなかったのですが。

方位や方角を示すときは北・南が先にくるそうで。

地域を示すときは東・西が先にくるそうで。

なので、例えば風信が守護する方角というよりは地域という意味合いで”東南”という表現になっているということでしょうか。

上の表は”八方位”というフリー素材を使って、そこに私が神官たちの名前を入れました。方位を表すものなので、風信が南東の欄に入っております。悪しからず。

さて、あと3枠空いてますが、いつか判明するのか、それとも登場しないのか。

 

術や呪符など

空殻(あきがら) 妖魔鬼妖が完璧には人間に化けられぬため、本当に人間の皮を使って作り出したもの。中身は空で、簡単な指示なら遠隔で動かすことができる。ただし操る側の法力が強ければ、高度な言動をさせることができる。
火龍蕭天(かりょうしょうてん)の術 炎は猛烈だが人を傷つけるわけではない。助けを求めるサイン。神官の法力の一部を爆発させるため、本人がやむを得ない事情がない限り使わない。
縮地千里(しゅくちせんり)の陣 縮地術。千里の山河を一歩に縮める術。一度使うと大量の法力を消費する。
千斤墜(せんきんつい) 自分の体を重くする術
絆歩符(ばんほふ) 逃走用の呪符。相手を短時間足止めできる。
紅鏡(ほんじん) もとは君吾のもの。のちに謝憐が貰った。しかし下界に落とされ生活苦により質入れした。質に入れに行ったのは風信。

 

鬼界について

等級

人界に災厄と変乱をもたらす妖魔鬼怪は4つの等級に分けられている。

悪(あく) 人を1人殺す力がある
厲(れい) 一門を皆殺しにできる力がある
凶(きょう) 一つの町を滅ぼし、そこにいる人間を鏖殺(おうさつ)
絶(ぜつ) 国と民に厄災をもたらし、天下を大混乱に陥れる

絶以外は花城に話しかける資格もないらしい。

四大害

世を乱す鬼界の魔王のこと

等級が”絶”の鬼が現れると国と民に災いをもたらし、天下が混乱すると言われている。

ちなみに鬼たちが人間だった時、どんな人物だったかを知る手掛かりはまずない。

黒水沈舟(こくすいちんしゅう) 強力な水鬼(すいき)。世に出てきて問題を起こすことは稀。青灯夜遊を嫌っている。黒水玄鬼(こくすいげんき)とも言う。
青灯夜遊(せいとうやゆう) 青鬼戚容(チーロン)。四大害のなかで唯一”絶”ではない。年中問題を起こしている。
白衣禍世(はくいかせい) 別名「白無相(ばいうーしゃん)」。仙楽国を滅ぼした。すでに消された?
血雨探花(けつうたんか) 「死霊蝶(しれいちょう)」を操る。上天庭の神官35名に勝負を挑んだことがある。

 

三郎曰く、四大害の1人は確かにただの数合わせとのこと。つまり、唯一”絶”ではない戚容(チーロン)のことかな?

 

鬼の弱点

鬼の骨灰を手にいれることができれば、その鬼を使役できる。

もし骨灰を消し去れば、鬼は精神と体の全てが消滅し、魂魄が散ってしまう。

鬼は心に決めた人がいれば、その相手に自分の骨灰を託す風習がある。

人に化けた鬼の見分け方

通常、鬼たちは偽物の体を作り出して人間に化ける。それを見分ける方法としては

・手のひらの掌紋、指に指紋があるか

・髪の毛は人間のように沢山あるか、一本一本細くはっきり分かれているか(ただし、髪の毛がない髪型にしていることもある。なるほど、頭がいい)

・現形水(げんけいすい)という秘薬を飲ませれば、本来の姿が現れる。

・紅鏡(ほんじん)という宝刀があれば、それを抜かせる。人でなければ刃がゆっくりと赤くなっていくらしい。

鬼市(きし)

鬼界で最も華やかな場所。人界と鬼界の境界にある。一部、天界の神官が行くこともある。

現在は花城の縄張り。

 

花城について

服装など

性別や年齢を問わず様々な容姿で姿を現す。

中指に赤い糸が一本結ばれている。

右目を失い黒い眼帯をしている。三郎によると「気がふれて自分で抉った」。

全身に紅衣を纏っている。

手首には銀色の籠手(こて)をつけている。表面に楓の葉、蝶、猛獣などの古風な模様が彫られている。

銀色の蝶が襟と袖のあたりを追いかけるように飛んでいる。

過去

人間のときに何をしていたかは不明。様々な説がある。

100年ごとに無数の鬼が殺し合いをする場所、それが銅炉山(どうろざん)。そこで最後の1人(1鬼?)になるまで殺し合いをするが、大抵は一人も残らない。しかし花城は生き残った。

血雨探花の名前の由来

花城が他の鬼の根城を潰したとき、山中に血の雨が降った。

花城は帰り道に道端に咲いていた一輪の花が血の雨に濡れないよう傘を差したところから血雨探花と呼ばれるようになった。

花城 vs 神官

上天庭の神官35名に勝負を挑んだことがある。うち2名は勝負に応じなかった。それが慕情と風信だった。

花城は自分が負ければ骨灰(こつばい)を献上するが、神官が負けたら人界へ降りるよう要求する。ちなみに鬼は骨灰を消されると消滅してしまうらしい。

勝負の結果は、完膚なきまでに花城の勝ち。しかし神官たちは誰も約束を実行しなかった。

そこで花城は一晩で神官たちの廟など合わせて1万箇所以上を一つ残らず焼き払った。

湾刀厄命(わんとうオーミン)

花城が持っている武器。

神官33名に戦いを挑んだ花城が、この武器で神官たちを震撼させた。

 

三郎(さんらん)について

年齢は16、17歳ぐらい。

服の色は楓の色よりも赤く、肌は雪のように白い。

声は見た目よりもやや低く、とても耳に心地よい。

言葉遣いや態度にも品がある。

日光はあまり好きではない感じ。

三番目に生まれたから、皆から三郎(さんらん)と呼ばれている。

喧嘩して家を追い出されて、ずいぶん長いこと歩いていたところを牛車に乗せてもらったっぽい。

腕に一列小さな入れ墨があり、奇妙な文字が彫られている。

三郎語録

「もし僕だったら、骨灰を差し出した相手がそれを砕いて壊そうが、撒いて遊ぼうが別に構わない」

仙楽太子について聞かれ「君吾(じゅんうー)はきっと彼のことがすごく嫌いなんだと思う」「そうじゃなかったら、どうして彼を二度も貶謫(へんたく)したの?」

「邪魔じゃないよ。降りたら駄目」「汚れる」

「誓うよ。天上天下、僕より誠意のある奴はいない」

三郎と饅頭

謝憐が三郎と初めて会ったとき、三郎が家出少年と知った謝憐はお腹が空いているのではないかと思い、まだ硬くなっていない饅頭を渡す。三郎が遠慮したため、半分こにして食べた。

それ、三郎の仕業、だよね?

・中元節の日、謝憐を攻撃しようとした鬼たちを睨みつけるだけで退散させる。(もしや、その前に鬼を殺したのも三郎??)

・妖魔鬼怪を識別できる剣”紅鏡(ほんじん)”に仕事をさせないばかりか、鞘の上からバラバラに折る

・半月関で謝憐に咬みついた蠍尾蛇を視線だけで破裂させる

 

中元節

7月15日。鬼界の門が開く日。普段は暗闇の中に潜んでいる妖魔鬼怪たちが好き勝手に楽しむ。

中元節の日には普段存在しない道が現れ、間違って正者が入ってしまえば戻れなくなってしまう。

 

小説で気になるところ

南風と扶揺

南風と扶揺って、本当は誰なんだろう…って思いませんか?

上司に黙って謝憐を助けるなんて。しかも、上司は謝憐の元部下で気まずい別れ方をしてますよね?

初めて菩薺館で三郎を見た南風は、なぜ三郎のことを知らないで菩薺館に入れたのかと”父親のような”口ぶりでいうし

その前に、与君山で白綾を操る謝憐に驚き、それをごまかそうとした謝憐に激怒した南風の口調は、かつて謝憐を怒った時の風信を彷彿させたというし。

 

3巻が待ち遠しいです

2023年9月末ごろ発売予定だった『天官賜福』の3巻。

おかしいなぁ、いつ届くのかなぁ?と思っていたら。

 

2024年4月発売に延期されていたんですね。 という訳で、それまでは1巻と2巻を読みつつ待ちたいと思います。

 

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うさかめ
私が実際に見たり、行ったり、食べたりして良かった!おすすめしたい!というものを紹介していくブログです。

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