邦画ドラマ

ドラマ『BORDER』第1話「発現」のネタバレ感想

『BORDER』

数年前、たまたまテレビをつけたら小栗旬さん主演のドラマ『BORDER』が再放送されていて。途中からだったのですが、すっかり夢中に。

いつか1話から見てみたいと思いつつ、「いつか見たいドラマリスト」に入れられたままに。気づくとAmazonプライム会員なら無料で見られるようになっていました!(ただし、2021年4月現在の話です。今後見られなくなる可能性もありますので、ご了承ください)

 

ドラマ『BORDER』第2話「救出」のネタバレ感想
ドラマ『BORDER』第3話「連鎖」のネタバレ感想

 

登場人物

役 名 俳優名 役 柄
石川 安吾 小栗 旬 警視庁捜査一課の刑事。ある事件の調査中に銃で撃たれ、脳内に弾丸が残っている。そのことがきっかけで、死者の姿が見え会話ができるようになる。
市倉 卓司 遠藤 憲一 石川と立花の上司。
立花 雄馬 青木 崇高 石川のことをライバル視している同僚。
比嘉 ミカ 波瑠 警視庁刑事部 特別検視官。検視官のダサいジャンパーを着るぐらいなら辞める、と公言。検死だけでなく、現場の状況も見て推理もする異色な検視官。
澤田家 夫婦、男の子1人の3人家族。被害者。
赤井 古田 新太 市倉専属の情報屋。表向きはバーの経営者?
倉橋 由子 清水 美砂 保険外交員。貴志を1人で育ててきた。
倉橋 貴志 小柳 友 少し前に体を壊し休職中。

 

第1話「発現」のネタバレあらすじ

刑事の石川安吾は仕事一筋で、いつしか恋人も友人もいない状態に。今では1人で時間を持て余すぐらいなら、仕事があった方がマシだと考えてしまうほどだった。

ある日、元警察官が殺害されるという事件が発生。石川は現場に入る前に、現場付近を一周するといういつもながらのルーティンを開始する。

ほどなく怪しい人物を見つけ声を掛けると、もう1人やってきた人物に銃で頭を撃たれてしまう。

一命は取り留めたものの、頭から弾丸を取り出すには一時的に心臓を止めると医師から聞いて石川は手術を躊躇する。一度は死を覚悟した経験から、一時的でも命を止めるということに抵抗があるのだ。

とりあえず弾丸を頭に残したまま現場に復帰した石川を待っていたのは、親子3人が惨殺されるという過酷な事件だった。そこで彼は、自分には死んだ人が見えて、なおかつ、その人たちと会話ができる能力があることに気付かされる。

現場では自分が休職中に入った検視官・比嘉ミカと出会う。ミカは自分が若い女性であることで馬鹿にされることに、うんざりしているようだった。石川の同僚・立花も同様で、ミカが検死から導いたことを聞こうともしない。

しかし石川は捜査に役立てたいとミカから話を聞き、親子を殺した犯人は無秩序と緻密さを併せ持った二重人格のように思える、など独自の見解を知りミカの推理力に感嘆する。

警察の上層部は、親子が入信していた新興宗教の関係者が殺害したという線で進もうとしていた。しかし石川は、殺害された夫婦から犯人は別にいることを教えられていた。

犯人は夫婦宅の横にある公園にたびたび出没していたということを知った石川。上司専属の情報屋と取引をし、犯人を捜査線上に浮上させるために細工をする。

石川は同僚の立花と2人で、犯人の母親から事件について聞こうとする。事件当日、家にいたという母親の姿は深夜のコンビニの防犯カメラに映っていた。母親がコンビニで購入したのは爪切りと軍手。殺害は息子、後始末は母親。これでミカのいう”犯人が二重人格のように思える”という点が解明された。

母親は息子に温かい家庭を与えてあげられなかったから、自分は息子が困ったら何でもしてあげないといけないのだ、と。

母親がすべてを証言したあとで、息子を取り調べることに。

最初は犯行を認めない様子だったが、奥さんを殺す前に倉橋が言ったセリフを耳元で囁く石川。そして、倉橋の頬が腫れてきているのは殺した少年の返り血を浴びたものによるものだ、と説明。

少年は”おたふく風邪”にかかっており、倉橋もかかったのだ、と。調べれば、すぐに分かることだと言われ観念する倉橋。

しかし、おたふく風邪の件は真っ赤な嘘。倉橋自身が母親と会話はなく、おたふく風邪に自分がなったことがあるかどうかを知らないだろうという確信があったという石川。しかも倉橋に自白を強制したわけではない、としらを切る石川。

今までにない同僚の態度に驚く立花。思わず上司に「あいつ、あんなにヤバい奴でしたっけ?」と。市倉は「生まれ変わったんだろう、きっと」と笑いながら去っていく。

事件解決後、被害者家族が石川の前に姿を現すことはなかった。

 

 

第1話「発現」の流れ

エピローグ

いきなり主人公である石川安吾が血を流して仰向けに倒れている場面から始まります。

仕事上、多くの死を見てきたが自分が死ぬことは考えたこともなかった石川。話は2時間前にさかのぼります。

3週間ぶりの帰宅ということもあり、疲れ果てて地下鉄車内で眠ってしまった石川。下車駅に気づかなかったようで、慌てて電車を降りました。

殺人事件の捜査をしていたにもかかわらず3週間ぶりというのは早く帰れたほうだとか。仕事一筋のため、恋人も友人もいなくなっていた石川。独身寮に帰って見たくもないテレビを見て泥のように眠るだけの味気ない時間を過ごすぐらいなら仕事をしていたいと思うほどに。

誰かが殺されて呼び出されるのを待ち望む気持ちも、どこかにあったようです。

コンビニを出ると電話が鳴り、捜査一課からの緊急出動要請に笑顔になる石川。購入したばかりの弁当をゴミ箱へ捨てると急いで現場へ向かいます。

元警察官が殺害されたとのこと。

殺人現場

「1時間しか寝られなかったよ」とボヤく上司の市倉。同僚の立花は、石川が現場に来るのが遅いと怒っています。

凶器は拳銃で眉間を正確に撃ち抜かれているとのこと。玄関の鍵も壊されず、室内も荒らされていないことからプロか顔見知りの犯行だろうという市倉。

鑑識の人たちが慌ただしく出入りし、まだ現場には入れないと判断した石川。現場周辺を一周りしてくるとようです。

巡査だった頃、犯行現場に戻ってきた間抜けな犯人を逮捕したことから刑事への道がひらけた石川。それ以来、現場周辺を見てから現場に入るのが儀式のようになったとか。

ほどなく、怪しい人影を発見。小走りに追いかけ、話を聞こうとしたその時。怪しい人物の前から出てきた第二の怪しい人物に拳銃を向けられる石川。

「間抜けなのは自分だった。被害者を殺した凶器が何だったのか、すっかり忘れていた。これは誰かの死を望んだ報いなのかもしれない」

銃声。倒れる石川。犯人は薬莢を拾い上げると2人して去っていきました。

緊急搬送される石川。「人は死んだら、どこに行くんだろう?死んだら、この痛みや悔しさはどうなるんだろう?これまでせっせと積み重ねてきた記憶はどうなるんだろう?死にたくない。死にたくない。死にたくない」

一度は心肺停止しましたが、再び生き返った石川。

頭の中を半周した弾丸は脳底動脈すれすれで止まり、奇跡的に命をとりとめたものの。その弾丸を取り除く手術は困難で、しばらく弾丸を入れたまま生活することに。

事件5日後

病院のベッドで意識を取り戻した石川。

手術をするには一時的に心臓を止めると医師から説明がありました。今は奇跡的に障害がおきていないが、今後どんな悪さをするか分からない。医者としては手術を勧める以外の選択肢が見当たらない、と。

なぜ自分は生き返ったのか?奇跡が起きた理由は?生き残った意味はなんだろう?

石川が手術を躊躇する理由。それは一時的でも、もう死ぬのが嫌だという思い。

 

病院の庭

傷もすっかり治ったという石川。

上司の市倉は、石川が現場に戻れるのは上の判断になるが問題は肉体的なことでなく精神的なことだといいます。何事もなかったように、また現場を歩き回れるか?と。

「ま、時間かけて考えてみろや。現場はなくなりゃしないよ」

くー。上司役の遠藤さんカッコいいなぁ。

石川を撃った犯人は見つからず、唯一の手がかりが石川の脳内にある弾丸のようです。

ベンチから立ち上がろうとした石川でしたが、突然痛みを感じ立ち上がれませんでした。痛みが収まると、前方にクマのぬいぐるみを抱えた少女が見えました。

しかし市倉には誰も見えないため心配そうな顔で「医者を呼ぶか?」と。久しぶりに日に当たったから立ちくらみがしただけだ、と安心させる石川。

病院へ入ると、クマのぬいぐるみを持った女性が号泣してるのが見えました。先ほどみた女の子が持っていたぬいぐるみと同じもの。

看護師いわく、つい先ほど小さな女の子が亡くなったのだと教えてくれました。

 

三ヶ月後

一家三人が刃物で滅多刺しにされたという現場にいる市倉と立花。

この現場から復帰する石川を心配する立花。「優しいじゃないか」と、にやにやする上司に「そんなんじゃないですよ、足手まといになったら困るじゃないですか」。

石川が現場復帰のために頭の中の弾丸を取引材料として上を納得させたのは本当か?と上司に聞く立花。しかし、現場復帰できたのは石川が優秀だからと答える市倉。

「俺とどっちが優秀ですか?」と聞く立花には答えない市倉。

「一回りしてきます」そういうと現場を離れる石川。近くの公園に、一人の女性が銀色のアタッシュケースを持って立っているのを見かけます。

ここは立入禁止のはずだが、と聞くと女性・比嘉ミカは検視官でした。石川が休んでいる間に採用されたんだそうです。

「女だし若いし、なんでこんな奴がって思ってるんでしょ?」「いや、鑑識のジャンパー着てないなぁと思って」「あんなダサいもん着るぐらいなら警察やめるから」

ミカが公園にいたのは、検死が終了したので帰る前に現場を見ておこうと思ったからだそうです。「検視官の仕事じゃないと思うけど」「私のやり方は違うの。文句ある?」

明らかになめられたくない感満載で、トゲトゲしい態度を取るミカ。

彼女は被害社宅を見ながら、色々と感じることがあったようです。が、石川がまだ現場を見ていないことを知り「まずはまっさらな目で現場を見たほうがいいでしょう」といって去っていきました。

現場へ

被害者は澤田哲郎さん39歳、美雪さん33歳、亮くん4歳。

しかし現場に入ろうとした直前、またも発作が石川を襲います。発作が去ったあとに見えたのは小さな男の子。

昨夜23時頃に殺害されたのではないか、と。まずは旦那さん、奥さんの遺体を見る警察官たち。石川がベッドサイドにあった写真立てをひっくり返すと、家族写真のなかにさっきみた男の子が映っていました。

そして再び発作。振り返ると1組の男女が立っており、自分たちを殺した犯人を捕まえて欲しいとお願いされるのです。驚く石川。だよね、驚くよね。

班長に呼ばれ別室へ行くと、なんだか宗教めいたものが飾られた部屋でした。「お前の復帰戦は、相当面倒くさいことになるぞ」という市倉。

検死

続けて3人を解剖しているのに、まったく集中力が途切れないミカに感心している石川。

立花はベートーベンを流しながら解剖なんて不真面目だ、といいます。「ベートーベンじゃないけどな」と答える石川。

正解は『Swan(Lake Forest and Birds』かな?

立花に連絡が入り、殺害された一家は新興宗教に入信していたことが分かったと。しかも奥さんが脱会を望み教団の人たちと揉めていたんだそうです。奥さんだけが刺し傷が多かったのも、それが理由だろうという立花。

検死を終えたミカが自分の考えを述べようとすると、立花が遮ってしまいます。石川はミカに捜査の参考にしたいから話をして欲しい、「お願いします」と頼むと「タメ口でいいよ」と答えるミカ。

霊安室

ミカは解剖の時、家族全員の爪が短く切られていること、爪の形もそっくりなこと。そして指先の皮膚がかすかに荒れているのはエタノールで拭かれたのだろう、と気づいたんだそうです。爪には犯人の皮膚が残りやすいのでDNAが検出されないようにしたのではないかと。

現場には犯人の指紋はおろか、家族のものもないから念入りに掃除をしたんだろうと答える石川。

ミカは、犯人は公園から窓に映る家族の影を見て幸せそうな姿に嫉妬をし、妄想を膨らませたのだろうと推理。今までの検視官と違うことに驚く石川。

傷口からすると犯人は180〜190センチぐらい、筋肉質。手口からだと異常心理を持つ無秩序型に思えるが、証拠を隠滅する方法は緻密で慎重。まるで二重人格だというミカ。

複数犯であれば問題ないだろうと石川は答えますが、役割分担がある現場のようには思えないというミカ。

他に質問は?と聞かれた石川は、事件とは関係ないが頭にひどい傷を追った人間が幻覚を見るのは一般的だろうか?と。

外傷的なものではなく、精神的なことかもしれないから一概には言えない、けれど「あくまで。例えばの話だけれど、頭部に銃撃を受けて球が残っているような人だったらありえるかもね。激しい戦場から戻った帰還兵と同じで心と体に相当なトラウマを抱えているはずだから」

石川本人のことだと見抜いたようですね。

脳科学はまだ若い学問で、脳の働きについてはっきり答えることは誰にもできない。もしかしたら、頭の弾丸が人間がいつしか使わなくなった脳の何らかのスイッチを押して幻覚を見させているのかもしれない。もしかしたら、そうじゃないかもしれない、と。

ミカは医者でもあるから、患者のことは誰にも言わない、そして「面白い症状が出てきたら教えてね。タダで看てあげるから」と言って出ていきました。

患者扱いされて苦笑する石川。

神の光教団

教団に話を聞きに来た石川、市倉、そして立花。

西山と早川という男性から話を聞こうとしています。この2人は、殺人が起こった3日前の午後1時頃、被害社宅を訪れていたようです。西山の右手は包帯でぐるぐるまきになっています。

確かに被害社宅には行ったが、お金を返せとは言われていないという西山。事件当日のアリバイを確認しはじめる市倉。

石川に発作がおきると、目の前にあの男の子が現れました。前回同様、口を動かして何かを伝えようとしていますが聞こえません。殺害された夫婦も現れ「私達を殺したのはこの人ではありません」と。

「私達は犯人を知っています」という被害者の旦那さんに、思わず「誰が殺したんですか」と声に出して聞いてしまう石川。驚く市倉と西山。誰と喋ってんの??みたいな。

犯人は、同じ町内に住む倉橋の息子だ、というのです。倉橋?

「なんでもありません。失礼しました」と上司たちに誤魔化す石川。

一人で交番へ行くと、巡回連絡カードを見せてもらい倉橋一家のことを調べます。確かに、倉橋貴志(平成元年8月5日生まれ)という人物がいることを確認。母親と二人暮らしのようです。

石川が町内を歩きだすと、いつのまにか殺害された夫婦に挟まれました。事件当日、2階の窓が開く音がしたので寝室から出たんだそうです。廊下には犯人が刃物を持って立っていたこと、妻と子供を守ろうとしたが無理だったこと。犯人とは挨拶程度の顔見知りだったこと。犯人の母親は保険の外交員なので、殺害された人たちと面識があったこと。

その男性が犯人という証拠は?と聞くと、奥さんが顔を引っ掻いたので傷が残っているはずだと答えます。

殺害された人たちは、石川と話しているときだけ刺された傷の痛みや、悔しさを感じてしまうんだとか。そして、どうか犯人を捕まえて欲しいと再びお願いされるのでした。

アパート

倉橋宅へ行く石川、玄関口に出てきた尊志は確かに顔に傷がありました。

昨日も警察に事情を聞かれたと不満そうな貴志。事件当日は、駅前のカラオケ屋にいたから防犯カメラに映っているはずだ。しかし、12時から5時頃までだとか。

11時は何をしていたのか?と聞くと、家にいたので母親が証人だと。そこへ母親が帰宅。そして確かに在宅していたこと、息子は少し前に体を壊して休職中なのだと。

会議室

殺害された奥さんから犯人の服装を聞く石川。帽子にSのロゴの付いたキャップが、と答えた奥さんに暗かったのにそこまで見えたのか?と。

どうやら犯人は照明をつけると、奥さんを「よく見とかないともったいないからな」そういって襲いかかってきたそうです。

そこへ市倉が「何を調べてる」と聞かれ驚く石川。

被害者宅の隣の公園によく出没していた男性がいると情報を聞いたのだ、と。しかし上は教団の2人を逮捕しようとしていること。噂レベルの情報では、この方針をひっくり返すのは無理だという市倉。しかし石川が調べることには反対していないようです。

バー

石川は1軒のバーへ。カウンター内にいたバーテンからは「すみませんお客さん、今夜は貸し切りなんですよ」と声をかけられましたが無視して一番奥へ。

奥にはソファに座り、読書をしている男性が。その男性に向かって警察手帳を取り出してみせる石川。

石川は男性にメモを渡し「これを早めに手配して欲しい」と告げます。

男性は情報屋のようです。この情報屋は、石川の上司である市倉の専属なんですって。

「分かりました。うってつけのやつを用意しましょう。頑丈ですから、ちょっとやそっとじゃ壊れませんよ」

そう言って情報屋は石川のメモを本に挟もうとしました。

「おい」という石川に合格をだす情報屋。録音される危険性を避けるために、メモに書いたのは花丸なんですって。

情報量はいくらか?と聞く石川に、「初回だから結構です。多少恩にきてもらえれば、それで」

「班長には」「野暮ですね。言うわけ無いでしょ」「よろしく頼む」「おたくの班長が言っていました。うちには決して汚れない若い衆がいるって。確か、石川とかって。うろ覚えですけどね」

石川が去っていくと「合格です。よく我慢できました」という情報屋。

杉並中央警察署

浮浪者のような男性が、公園で殺人事件の犯人を目撃した、と言いに来ました。

男の服装を聞く市倉。この男じゃないのか?と貴志の写真を見せる石川に、この人物だという男性。

班長は何か気づいたようで石川を呼び止めますが、「なんでもない。行っていいぞ」と。

交差点

交差点で立っている石川と立花。その前から貴志の母親がやってきました。どうやら待ち伏せをしていた様子。

3人で喫茶店に入ると、コンビニの防犯カメラから撮影したと思われる写真を提示する石川。

事件当日は家にいたという倉橋。しかし写真には自宅から2キロ近く離れたコンビニで23:46に買い物する姿が映っています。

そういえば喉が乾いたので、散歩がてらコンビニまでお茶を買いに行ったと答える倉橋。

しかしコンビニで購入したのはお茶ではなく、軍手と爪切り。つまり、息子から連絡を受けた母親は証拠隠滅のために品物を購入し、バッグに息子の着替えを入れて現場へと向かったのだろう、と。

息子はアリバイ作りのために殺害現場を出て、母親は残って証拠を隠滅。そして息子の靴跡に自分の靴跡を重ね、まるで2人組の犯人のように偽造。母親は、保険の営業で町を歩いているため被害者と宗教団体職員が揉めていることを知っていて、その人たちに目を向けさせようとしたのだろう、と。

そして、そっと殺害された少年の写真を机に置いた石川。

「私は一度死にました」そういうと、自分の右耳の上あたりを見せます。「仕事の最中に撃たれたんです。現場から病院に運ばれていく間、何か恐ろしいものにじっと見つめられている気がしました。過去の美しい思い出が走馬灯のように蘇るなんてことはありませんでした。その何か恐ろしいものに負けないために、ただひたすら現実にしがみついていようと必死だったからだと思います。でも、駄目でした。その恐ろしいものの手が私を強引に闇の中に引きずり込んでいきました。徐々に暗闇に包まれていく間に感じていたのは、痛みから開放される安らぎなんかじゃなくて、命を奪われる悔しさと憎しみでした」

じっと聞いている母親。

「人の命を奪うということは、その人の過去も現在も未来もすべて奪うということです。その人の記憶も、その人の家族や友人の記憶も奪うということです。私は奇跡的に生き返りました。また笑ったり泣いたりすることができます。でも澤田さんたちは二度とこんな笑顔で笑い合うことはできないんです」

すっ、と右目から涙を一筋ながしながら澤田さんたちの笑顔の写真を机に置く石川。

母親も耐えきれず目をつぶります。

「いちばん大切なことは絶対に他人から奪ってはいけないんです。殺したのは、あなたの息子さんですね?」

「あの子はいつも失敗したり、いけないことをすると泣きながらお母さん助けてって、あたしにしがみついてくるんです。あの晩もそうでした。お母さん、頼むから助けてって。あたしのせいで、あの子に温かい家庭を与えてあげられなかったから。私はあの子のために何でもやってあげないといけないんです」

「1つだけ確認させてください。あなたの足のサイズは23センチぐらいだと思うのですが。靴跡をつけるのに使ったのは誰の靴ですか?」

「あの子の靴です。あの子が中学の時に履いていた靴です。あの子が履いてた靴は赤ん坊のときから全部取ってあるんです」そう言って泣き崩れる母親。

取調室

逮捕された倉橋貴志。取り調べの前に、ミカから何か書類を受け取る石川。殺された息子さんの体のウィルスと細菌の培養テストの結果だとか。

母親がすべて罪を認めたから、自分から喋ったらどうだという市倉。しかし、自分がやった証拠があるのかと叫ぶ倉橋。

すると殺された少年の幽霊が石川の目に見えました。少年を見ている石川。隣の部屋から取り調べの様子を見ていたミカは、石川の視線の先には何もなく、石川が何を見ているのか疑問を持ったようです。

無言で倉橋を指差す少年。石川は立ち上がると何かを倉橋の耳元で囁きました。

そして倉橋の右頬を触る石川「腫れてきてるなぁ」と一言。ミカから渡された検査結果を倉橋に見せます。

倉橋が殺害した少年は、おたふく風邪にかかっていたんだとか。少年の返り血を浴びた倉橋も、おたふく風邪になってしまったようです。ウイルスというのは固有のDNAを持っているため、倉橋の体にはそこらじゅうに少年の指紋がベッタリついているようなものだ、と。

恐怖に体をこすり始める倉橋。

机に飛び散った倉橋の汗をハンカチで拭い「鑑定結果はすぐに出るだろうから、その前に洗いざらい喋って薬飲んだほうが楽だぞ」という市倉。

石川に、微笑みかける少年。少年に微笑む石川。

「亮くんがおたふく風邪だなんて、ここ(書類)には書いてないと思うけど」というミカ。

「俺の勘違いかな。でも、自供を強制したわけじゃないし」としらばっくれる石川。

「ギリギリセーフってとこか。しかし、あいつがこれまでおたふく風邪にかかったかどうか覚えていたらどうするつもりだったんだ」

「自分がおたふく風邪とか水疱瘡とか麻疹にかかったかどうかって、たいてい誰に教わりますか?」

「おふくろだな」という立花。

「あいつがおふくろさんとそんな話をしてるわけ無いと思ったんで。絶対に行けると確認がありました」

「今回はホームランだったな。でも大ぶりには気をつけろ」という市倉。「はい」と一礼する石川。ミカは「警察って怖いところ。捕まらないように気をつけなきゃ」と言って帰っていきます。ふっと笑っちゃう市倉。

「ありがとうございました」という石川に「タメ口でいいって言ったでしょ」と返すミカ。

ところで、何を犯人の耳元で囁いたのか?と聞く立花。

「何を見てるんだって聞かれたから、よく見ておかないともったいないからなって答えただけだよ」「なんだそれ?!」となる立花。確かに。この言葉だけ聞いたらわからないけれど、奥さんを殺す前に自分が行ったセリフをまさか石川から聞かされるとは思わないですもんね。

市倉と2人きりになった立花は「あいつ、あんなにヤバい奴でしたっけ?」と。市倉は、またもふっと笑い「生まれ変わったんだろう、きっと」と。

最後に少年は「ありがとう」と石川にいうと、その後殺された3人は石川の前に現れなくなったそうです。

無念が晴れて成仏したからか、荼毘にふされて肉体がなくなったせいか。もしくは、自分が死者と交信する能力がなくなったせいか。

一度は死んだ自分だが、死者の無念を晴らす仕事に就いている、今はそれだけで十分だと思う石川。

 

新たな事件現場。

またしても、石川を襲う発作。

そして、非常階段に佇む1人の女性の姿。彼女に近づく石川は話を聞こうと胸元から警察バッジを取り出そうとして、また胸元に戻しました。

そして「あなたを押したのは、誰ですか?」と問いかけるのです。

 

ドラマだけでなく、漫画・小説本でも

テーマと主要な登場人物の設定は同じながらも、それぞれの作家さんによって違う作品として楽しめるようです。

ドラマを見終わったら、どちらから読もうかな。

 

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うさかめ
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